ゲート・忍者来れり   作:体は大人!心は中二!

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5話

帝国がゆっくりと支配されている頃。

 

異世界言語を心伝身の術で完全に習得したバサラの元に一人の亜神が現れる。

『日の国』周辺を警護していた忍びは後にこう語った。

 

―あれは完全無欠の空飛ぶ痴女であったと―

 

※(レレイ調)

 

 

「羽の生えた空飛ぶ痴女?」

 

「はい……」

 

エルフの村に思いを募らせているバサラの元にサムイが日の国始まって以来の珍事件について報告した。

クールなサムイが顔を赤くしているのを見てほっこりしつつ、報告に上がった痴女について考える。

 

痴女には青色の肌に頭部に角と背中に翼が生えており、白い服の様な物を着ているが下着が丸見え。

まごう事なき痴女であり、手には巨大な大鎌を持っているらしい。

バサラ自身はエロの塊で美少女や美女で乳が大きくければ痴女だろうと変質者やヤンデレだろうと愛せる業の深い男である為、エルフよりも目の前のエロである痴女に興味が出ていた。

 

もちろんエロはエロとして別に危険度やスパイの可能性も考えている為、エロに興味ないと言わんばかりの真剣な表情をしている。

その為、サムイは目の前のバサラの下心に気づかない。

 

「エルフの村に行こうと思っていたが……空を飛ぶ女の素性が気になる。

その女は今どうしている?」

 

「現在は日の国を離れたところから見ている状態です。

敵かどうか分からないので現在は日向ネジの白眼と我愛羅の砂の瞳で対象を補足しています」

 

「対象を捕縛し、出来る限り無傷で連れて来い」

 

「はっ!!」

 

―――。

 

「主上さんに言われて来てみたが……なんだありゃ?」

 

空飛ぶ痴女として日の国を騒がせ一部を鼻血の海に沈めているジゼルは森にある一番大きい巨木の上から突如現れた異なる文明を持つ国を観察していた。

彼女がここに居るのは彼女の上司に当たる神……ハーディの命令で、この世界の敵かどうかを知る為である。

 

この世界の敵であれば排除。

この世界を面白くするなら放置。

それがハーディの考えである。

 

「堅牢な城壁だな…どうやって調べればいいんだ?」

 

しかし、残念なことにジゼルは本能に生きる動物の様な龍人で頭がよろしくない。

故に、調べようにも方法が思いつかないでいた。

 

「あーー!めんどくせぇ!!こうなったら正面から行ってやる!!」

 

しばらく頭を悩ましていたが、残念なことに何も思いつかなかったジゼルは男よりも漢らしく、正々堂々正面から行くことにした。

 

そんな残念なジゼルを捕縛する為に捕縛部隊が結成された。

メンバーは大蛇丸・ヤマト・我愛羅の捕縛に優れた三名である。

 

「あれが…空を飛ぶ痴女?縦に割れた瞳孔や肌に見える鱗を見たところ…爬虫類の様ね」

 

「資料にあった龍人だと思いますよ。」

 

「どうでもいい。さっさと捕縛するぞ」

 

正面から歩いてくるジゼルを視認した三人は気配を殺しながら、捕縛の準備を進める。

 

「ねぇ…捕縛したらあの子をコッソリ少しだけ調べたいのだけどダメかしらね?

人外を調べるのは、初めてなのよ……それに、あの子は特別な気がしてならないわ」

 

準備がほぼ完了する頃、いやらしい顔をした大蛇丸がジゼルの…龍人の生態や仕組みを知りたい欲求から、二人に提案する。

大蛇丸はジゼルが亜神である事はもちろん知らない。

 

しかし、この男はオカマの第六感的なもので何かを察知していた。

実に末恐ろしいオカマである。

 

「駄目に決まっている。もし、あの女に手を出したら反逆の臣として貴様を殺すぞ」

 

「あら、それは残念ね……あの子を調べれば面白い事がわかると私の直感がビンビンするのだけど」

 

我愛羅の言葉にあっさりと引く大蛇丸。

彼の言った予感も欲求も本当だが、上からの命令に逆らうつもりはない。

ただ、言うだけ言ってみただけなのである。

 

「ふん。貴様の性質は分かっているが、冗談は時と場合を選べ」

 

半分以上は冗談であるだろうと分かっていた我愛羅は、一応大蛇丸に釘をさし、印を組んで作戦を実行した。

 

いろんな意味で知らないうちに危機を脱していたジゼルは捕縛地点に意気揚々と踏み込み、周囲の違和感に気が付いた。

400年以上を生き、数多の戦いを潜り抜けてきた彼女の戦士としての直感が彼女にささやく。

 

ここは危険だと。

ジゼルは持っていた身の丈ほどある鎌を両手で構え、いつでも飛べるように翼を広げ、周囲を警戒し、謎の敵に備える。

痴女のような恰好からは想像できない覇気と殺気をまき散らすジゼル。

 

しかし、彼女は選択を間違えた。

もし、彼女がこの時逃げる事を選択し、空に飛んでいたのでだったら、ほんの僅かでも逃げ切れる可能性はあっただろう。

 

だが、彼女は逃げることはしなかった。

自身が不死身であること・400年生きた戦士としての自負が彼女の選択を誤らせた。

 

「な!!?なんじゃこりゃ!!!?」

 

なんの前触れもなく、ジゼルの足元から湧き出てきてジゼルの体に巻きつくように成長する樹木と樹木の後を追うように拘束する砂。

 

そして、周囲から湧き出る大量の蛇・蛇・蛇。

 

拘束する樹木と砂を力技で破ろうとするもビクともしない。

 

「がぁぁあああ!!畜生!!放しやがれぇ!!!」

 

姿を見せない敵に吠えるジゼル。

そんな彼女を完全捕縛したと判断した三人はジゼルの前に姿を現した。

 

「貴様は何者だ?何故我が国を監視していた?」

 

「ふざっけんじゃねぇぞ!!ヒトのオス共が!!この魔法を解きやがれ!!」

 

姿を現した彼らに悪態をつくジゼル。

その姿は、まさに檻に入れられた猛獣である。

 

「……言っているニュアンスはなんとなくわかるのだけど、彼女がなんて言っているのかまるで分からないわ」

 

「忍術を魔法と勘違いしていて、解けと言っている」

 

「へぇ…って事は、魔法でも忍術と同じ事が出来るのかな?とりあえず回収班を呼ぶか説得しましょう」

 

時間の問題により、イタチ達潜入班同様に強力な心伝身の術によって異世界の言語を覚えた我愛羅が大蛇丸とヤマトに翻訳して伝える。

そして、ここから言語を習得している我愛羅が同行するように説得をするのだが……。

 

「黙れ、クソ野郎!!」

 

「誰がついて行くか!!ひょろ坊主」

 

などなど、悪態を付くばかり。

このままだと埒が明かないと回収班を呼ぼうと我愛羅が判断しようとした時。

事態は一変した。

 

そう……。

 

ジゼルに説得を試みていた彼らの前に、自分たちの君主、しかも戦装束をした忍の王…バサラが頭上から降って来たからだ。

 

彼らの前に着地したバサラは、肌に刺すような闘気を周囲にまき散らし、写輪眼特有の赤き瞳はジゼルが『お姉さま』と呼ぶ亜神を思い出させ、心の奥底まで見られているのではないか?と思わせるほどの強者の貫禄と畏怖を感じていた。

 

まぁ、肝心の本人は……。

 

砂が邪魔でおっぱいが見えぬ!!!

とジゼルをガン見しているだけだった。

 

 

 

 

 

 

 




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