ポケモンの力を貰った人が異世界から来るそうですよ? 作:ゴロゴロ鼠
「多いなこいつら!!」
現在大河はポケモンの数人と逃げ遅れた人の救助や巨龍から生まれた魔獣を倒していた
「リーダーあれ!」
「何だ・・・えー」
大河が見たのは巨人と呼ばれる強大な敵が空をとんている姿だった
「巨人て飛べましたっけ」
「俺の知っている巨人は飛ばないな」
「・・・まさか投げ飛ばされた」
「まさか、俺たちだって投げ飛ばせねえぞ」
「・・・とりあえずあそこは後回しだ」
「よろしいので?」
「こんな事をする奴はあいつしかいないからな」
大河は一人の問題児を頭に思い浮かべあいつなら大丈夫だろうと他の被害が大きい所へと向かった
~~~~~
〝アンダーウッドの地下都市〟緊急治療所近く
黒ウサギの〝
「ギルガルドとニダンギルが巨龍に乗り込んだ?」
「はい、魔獣と一緒に巨龍に回収された子供を助けようとニダンギルと共に」
「私たちは飛べませんでしたのでギルガルド様より大河様に報告しろと」
「子供に優しいあいつらしい理由だな」
大河達が話していると扉からコンコンとノックの音がし黒ウサギたちが入ってくる
「大河様、これから今回のギフトゲームの攻略会議を開くのですが大河様たち〝ポケットモンスター〟はどういたします?」
「分かった、パルキアは付いてきてくれ、後は体を休めていてくれ」
「分かりました」
大河達は部屋を出ると攻略会議が行われる部屋へ向かう
「聞いたぞ、そっちも行方不明になったやつが居るらしいな」
「ああ、子供を助けに巨龍へ飛んで行ったらしい」
「すげえな、あれを前にしてそんな行動ができるやつ中々いねえぞ」
「ああ、とりえずその追いかけた子供は無事だろう」
「まだ何がいるかも分からないのにか?」
「ああ、少なくとも敵に惨敗なんてことはねえな」
~~~~
〝アンダーウッド〟上空。吸血鬼の古城・城下町
「終わりました」
「ああ」
ギルガルドとニダンギルは無事子供を保護し城下町を警戒しながら進んでいく、子供は恐怖体験をしギルガルド達に助けてもらうと安心してか眠ってしまったのでギルガルドが大きな手で優しく運んでいる
「まだ誰かいるみたいだから見つけたいのだが。ここは危険だ」
ギルガルドは先ほどニダンギルが切った襲ってきた者を見る。
「〝審判権限〟が発動したのは確認したのだがな」
「おそらくこの城に住む化け物ですね」
「これでは一人ずつ連れて行くことは出来んな」(まあ、主催者側がそんな簡単に降ろしてくれるかも謎だがな)
「師匠、何か聞こえませんか?」
「ん?」
ギルガルドが耳を澄ますと何やらガラスが割れるような音や悲鳴が聞こえる
「この子はお前に任せる、後で追いかけてこい!」
「分かりました!」
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ギルガルドが駆け付けると南瓜頭が化け物、冬獣夏草相手に無双している所だった
「逃げろ耀お嬢ちゃん!地獄の炎なんてここに居たら一瞬で炭以下だ」
「ご安心を」
「誰!」
耀はいきなり出てきた剣と盾に驚くがガロロは別の意味で驚く
「あ、何であんたがこんな所に」
「それは後程、出遅れましたがここは私にお任せください」
「師匠!」
「ニダンギル、私の後ろに。皆さんも」
「分かりました!皆さんも早く師匠の後ろに」
「大丈夫?」
「耀お嬢ちゃんそれはいらねえ心配だ、むしろ今ここ以上に安全な場所もねえだろうよ」
何故?と聞き返そうとした耀だが聞く前にジャックの出した業火が目前にまで迫っている
「『キングシールド』」
ギルガルドはブレードフォルムからシールドフォルムに変わると水色の六角形がギルガルドの前面を覆い業火を完全に防いでいた
「おや、あれは」
業火が消えていくとジャック達もギルガルドに気づく
「あ、様じゃん!アンタも子供達みたいに捕まっていたわけ?」
「・・・違う。捕まった人たちを助けに来ただけ」
「ほう、まさか私たち以外に助けに来た者達が二組もいたとは」
「えっと、貴方は?」
「これは失礼、名乗るのが遅れました。私はコミュニティ〝ポケットモンスター〟所属のギルガルドと申します、こちらは私の弟子の」
「ニダンギルと申します」
「〝ポケットモンスター〟って大河の所の?」
「ええ、貴方のお話は我らがリーダーである大河様より聞いておりますぞ」
「ヤホホ、まさかこんな所で貴方に会うとは。初めまして、私は〝ウィル・オ・ウィスプ〟所属のジャック・オー・ランタンと申します。こちらは」
「アーシャ=イグニファトゥスです」
「ねえガロロさん、この人?凄い人?」
「嬢ちゃん知らねえのか!?さっきの話からして〝ポケットモンスター〟のリーダーと親しいんだろ?」
「うん、でも〝ポケットモンスター〟の全員を教えてもらったわけじゃないから」
「ヤホホ、春日部嬢彼はギルガルドと言うポケモンの中の一種族ですよ。それだけならば普通、勿論〝ポケットモンスター〟所属と言うだけで凄い事なのですが〝ポケットモンスター〟としては普通です。しかし彼が身に着けているスカーフを見てください」
ジャックが指さした方を見るとギルガルドの柄には銀色のスカーフが縛られていた
「あれは彼がギルガルド、そして進化前のニダンギルとヒトツキの中で一番に強く各種族の〝チャンピオン〟の一人であると言う証明です」
「えっと、かなり強い人?」
「私などまだまだですよ、この年まで金になれませんでしたから」
「師匠、ほとんどの人は金どころか銀になれませんし前金の人と戦った時あと一歩まで追いつめてましたよね?というかあの時手加減してませんでした?」
「はて、何のことやら?」
「・・・?」
「ああ金と言うのは金色のスカーフを身に着けた方たちの事ですよ」
「銀のスカーフと違うの?」
「ええ、確か金はポケモンの皆様はそれぞれタイプ、いわゆる属性を持っているのですがそのタイプを持つ者達の中の頂点つまりそのタイプにおいて最強とも呼べる方々で〝マスター〟と言われていると聞いたことが有ります」
「へえ」
「まあポケモンの中には複数のタイプを持つことも珍しくないので少しあやふやな部分はあるのですけどね」
ジャックの説明にギルガルドが少し補足を入れ終わると自分のギフトカードを出す
「さて、少し厄介なことになったな」
「ですね」
ジャックも自分のギフトカードを出し困ったように言う
「我々はどうもペナルティ条件を満たしてしまったようだ」
え?と耀も自分のギフトカードを確認してみるとカードに見たことが無い紋章が浮かんでいた
「これは主催者から提示されたペナルティ条件を満たしたときに自分が持つ招待状とギフトカードに主催者の旗印が刻まれるのですよ」
「とりあえずここで立ち止まっているわけにもいきません。他の参加者と合流してその後にじっくり考えましょう」