プリキュアオールスターズVSビーファイターカブト 作:千歳涼介
第20話 敵はカリスマギャル
前話でプリキュアがソリティアによって拉致された。残された妖精たち(ココ、ナッツ、シロップは人間態に変身)はビートルベースに来た。ちなみに博士は前回に引き続き、ニューヨーク本部に出張中だ。
蘭
「な、何ですって、のぞみちゃんたちがソリティアに拉致された!?」
小々田
「そうだ、奴はドリームたちを一網打尽にした後、帰還したんだ。」
キャンディ
「みんな。」←落ち込んでる
ゆい
「大丈夫よ、お兄ちゃんや健吾さん、蘭さん、マック、フリオ、李、ソフィーが助けてくれるから。」
健吾
「いや、事態はかなり最悪かもしれないな。」
蘭
「健吾、どういう意味!?」
健吾
「奴らの事だ。すぐには始末しないが、自分の手駒にしてるかもしれない。」
蘭
「つまり、プリキュアがトランプと組むってこと!?」
健吾
「可能性はなくはない。」
蘭
「・・・・・。」
ゆい
「健吾さん・・・。」
その頃、甲平はソフィーの公演に来ていた。
甲平
「ソフィーの公演は相変わらず人気だな。」
ソフィー
「甲平、寝てたじゃない。」
甲平
「いや、それは・・・。」
返答に困る甲平だった。その時、ソフィーが向いた先には・・・。
ソフィー
「あれ、カリスマギャルの渋谷七海よ。」
カリスマギャルの渋谷七海(演:板野友美)が歩いていた。
甲平
「カリスマギャル!?」
ソフィー
「ほら、この雑誌に載ってて大人気なの。」
ソフィーがカバンから出したのは、ファッション雑誌だった。
甲平
「ソフィーって、ファッションに興味あったっけ!?」
ソフィー
「何言ってんのよ、女性なら誰でも興味あるわよ。」
甲平
「へぇ~。」
甲平は随分興味無さそうな顔だった。甲平とソフィーがそのまま行ったのを七海は見て・・・。
七海
「へぇ~、あれがビーファイターね。楽しみだわ。」
そう、七海の正体はクイーンの親衛隊、セブンだ。
七海(セブン)のアジト
七海が帰ってきた。そこには・・・。
全プリキュア
「チョリ~ッス!!」
すっかりギャルと化したプリキュアたちがいた。
七海(セブン)
「ビーファイターを見つけたわ。」
ブラック
「それで、どうすんの!?」
七海(セブン)
「全員、私と一緒に来て。」
全プリキュア
「は~い。」
街中
ドーン!! ドーン!!
人々
「キャー!!」「ワー!!」
人々が逃げ回ってた。それというのも・・・。
ダッ、ダッ、ダッ!!
ポーンロイドとナイトロイドが現れ、暴れていたからだ。
ビートルベース
トゥルルル!!
電話が鳴る。
健吾
「はい、コスモアカデミアです。えっ、トランプの兵隊が暴れてる!?」
蘭
「えっ!?」
健吾
「分かりました、すぐに行きます。」
受話器を置く。
蘭
「何だったの!?」
健吾
「トランプが現れた、行くぞ。」
蘭
「ええ。」
健吾、蘭が出動した。同時にゆいも携帯電話を取り出した。
同じ頃、甲平とソフィー
甲平の携帯が鳴る。
甲平
「はい、甲平。」
ゆい(電話)
「お兄ちゃん、トランプが現れたって、健吾さんたちが。」
甲平
「分かった、俺たちもすぐ行く。」
電話を切る。
甲平
「トランプが現れた。いくぜ、ソフィー!!」
ソフィー
「ええ。」
甲平、ソフィーも向かう。
街中
相変わらずトランプ兵が暴れていた。そこへ、甲平、健吾、蘭、ソフィーがやってくる。
甲平
「また奴らか。」
ナイトロイド
「エネミー反応あり、破壊せよ。」
健吾
「とにかく、行くぞ。」
甲平、健吾、蘭、ソフィーはコマンドボイサーを取りだす。
甲平・健吾・蘭・ソフィー
「超重甲!!」
甲平はカブト、健吾はクワガー、蘭はテントウ、ソフィーはアゲハへ超重甲した。
ナイトロイド
「ビーファイター確認、排除せよ。」
ナイトロイドの命で、ポーンロイドが一斉に突撃してきた。
カブト、クワガー、テントウはインプットカードガンを取りだす。アゲハもブルームキャノンを構える。
カブト
「いくぜ、アタックビーム!」
アゲハ
「ブルームキャノン、ビームシャワー!」
ドカーン!!
カブトたちの総攻撃で、ポーンロイド軍団が次々と倒れ、全滅した。
ナイトロイド
「おのれ、我らが相手だ。」
カブト・クワガー・テントウ
「フィニッシュウェポン!!」
カブトはカブトランサー、クワガーはクワガーチョッパー、テントウはテントウスピアーでナイトロイド軍団を迎え撃った。もちろん、アゲハもだ。
カブト
「みんな、いくぜ。」
クワガー・テントウ・アゲハ
「おう(ええ)。」
ナイトロイド
「小癪な、かかれ!!」
ナイトロイド軍団が突撃してきた。
カブト
「ライナーブラスト!!」
クワガー
「グラビティクラッシュ!!」
テントウ
「クロスウェイスライサー!!」
アゲハ
「ブルームキャノン、ビームシャワー!!」
ドカーン!!
ナイトロイド
「反応消失、爆破!!」
ドカーン!!
カブトたちの総攻撃で、ナイトロイドも全滅した。
カブト
「結局、何だったんだ。」
テントウ
「単なる破壊活動じゃない。」
アゲハ
「終わったなら、帰りましょう。」
カブトらは帰ろうとするが・・・。
クワガー
「いや、まだ終わりじゃない。出てきたらどうだ。」
クワガーの一声で、現れたのは・・・。
?
「へぇ~、さすがはビーファイター、やるじゃん。」
七海(セブン)だった。
テントウ
「七海ちゃん!?」
アゲハ
「どうして!?」
カブト
「おまえ、ただのギャルじゃないな。」
七海(セブン)
「ええ、女性を魅了するカリスマギャル、そして・・・。」
七海はもとのセブンへと変化した。
クワガー
「お前は、何者だ!!」
セブン
「あたしはトランプの妃、クイーン様の親衛隊、セブンよ。さらに。」
セブンは変身アイテム「ドルフィンブレス」を取りだす。
セブン
「ドルフィン、フリージングエボリューション!!」
カブト
「何だと!?」
セブンは三大戦士の一人、フリージングドルフィンへ変身した。
テントウ
「セブンが、変身した!?」
アゲハ
「その姿は、イルカ!?」
ドルフィン
「バーニングファルコン、ライトニングライガーと並ぶ三大戦士の一人、フリージングドルフィン。」
カブト
「お前が三大戦士の一人、だと!!」
テントウ
「青だから、水か氷の使い手ね。」
ドルフィン
「惜しい、私は海を司る水と氷の両方の使い手なの、そろそろあんたたちも出てきなよ。」
パチン!!
ドルフィンが指を鳴らすと、プリキュア28人がセブンの左右に現れたのだ。
カブト
「何で、プリキュアが!?」
テントウ
「しかも、みんなギャルになってるし。」
クワガー
「やはり、恐れていたことが起こったか。」
アゲハ
「クワガー、どういうこと!?」
クワガー
「プリキュアの力は、俺たちビーファイターの力に勝るとも劣らない。トランプはそこに目をつけて、プリキュア全員を僕にして、俺たちの駆逐と地球侵略を一気に進めるつもりだ。」
ドルフィン
「ご名答。少しは頭の切れる奴もいるんだ。素敵よ。」
クワガー
「お前に褒められても、嬉しくないんだがな。」
ドルフィン
「抵抗しても無駄だ、プリキュアはこっちの手のうちにある。お前らに勝ち目はない。」
カブト
「そんなの、やってみないと分からねえぜ。」
カブトたちが構えたと同時に、プリキュアも一斉に構える。
ドルフィン
「愚かな、痛い目にあわないと分からないらしいな。」
ドルフィンが右手を翳すと、青白い光を発した。すると、テントウとアゲハに異変が起こった。
テントウ
「な、何なの、苦しい!?」
アゲハ
「頭が、痛い。」
テントウもアゲハも、頭部を抑えるようにして、苦しんでいた。
カブト
「どうした、テントウ、アゲハ!!」
クワガー
「カブト、あれだ。ドルフィンの右手から青白い光を発してるんだ。」
カブト
「ヤロウ!!」
カブト、クワガーがドルフィンに突撃しようとしたが、アクアとビューティに邪魔された。
カブト
「くそ、邪魔だ!!」
クワガー
「カブト、任せろ。セミッションマガジン、サンダーパワー!!」
アクアとビューティは水属性なので、雷に弱いと判断したクワガーはセミッションマガジンの雷カードを装填し、落雷を起こした。
クワガー
「(いける。)」
ドルフィン
「ふっ、マジでウケるんだけど。」
クワガー
「何!?」
ドルフィンが不敵な笑みを浮かべた。その理由は・・・、
アクアとビューティは、ブルームとイーグレットのバリアによって、雷から守られていたからだ。
クワガー
「しまった、ブルームとイーグレットは精霊の力でバリアを張れるんだった。」
ドルフィン
「もうそろそろいいんじゃない、ビーファイターテントウ、ビーファイターアゲハ。」
テントウ・アゲハ
「はい・・・。」←冷たい声
カブト・クワガー
「何!?」
ドルフィンがそう呼び掛けると、既に静かになっていて、テントウ・アゲハを簡単にギャル化した上に洗脳した。自らの洗脳術「フリージングコントロール」によって。
テントウ
「ブライトポインター、フラッシュバリア!!」←冷たい声
テントウがカブト・クワガーにフラッシュバリアを放った。
カブト
「おいテントウ、なんで俺たちに撃つんだよ!?」
クワガー
「まさか、さっきの光は、マインドコントロール!?」
ドルフィン
「今頃気づいても遅い。」
アゲハ
「ブルームキャノン、マキシムブラスト!!」←冷たい声
ドカーン!!
カブト・クワガー
「うわあああ!!」
カブトとクワガーは吹っ飛んでしまった。
ドルフィン
「あはははは、だから言ったじゃん。お前らに勝ち目はないって。」
カブト
「くそ、テントウもアゲハも敵になっちまったのかよ。」
クワガー
「女性をギャルと化して操る、マインドコントロールか。」
カブト
「いったいどうすりゃいいんだよ。」←荒げた声
カブトとクワガーに、テントウとアゲハが迫る。
テントウ
「カブト、クワガー、ウザいわよ!!」
カブト・クワガー
「!?」
アゲハ
「ホント、カブトって、私の事、ウザいと思ってんでしょ!?」
カブト
「そんなこと思ってねえ!!」
アゲハ
「私たちに説教する気!? マジウザいんだけど。」
カブト
「テントウ、アゲハ。」
クワガー
「カブト、一撃で決めるぞ。セミッションマガジン、ストームパワー!!」
ドルフィン
「仲間はどうなってもいいんだ。」
クワガー
「勘違いするな、あくまで今はお前を倒すことだけだ。」
テントウ・アゲハ・全プリキュア
「きゃあああ!!」
クワガーのストームパワーで、テントウ・アゲハ・プリキュアが吹き飛ばされた。
クワガー
「カブト!!」
カブト
「トンボウガン!!」
カブトがドルフィンに向けて、トンボウガンを発砲。
ドン!! ドン!! ドーン!!
ドルフィン
「うわぁ!!」
直撃したようだ。
テントウ
「カブト、クワガー、よくも!!」
アゲハ
「私たちのカリスマギャルに手を出すなんて!!」
カブト
「お前らこそ、いい加減に目を覚ませ!!」
クワガー
「奴はトランプのメンバーだ。2人を、プリキュアをいいように操ってるだけにすぎない。」
テントウ
「知ったような口を、叩くな!!」
ドルフィンを直接攻撃されたのか、テントウ・アゲハは激昂し、ますますカブト・クワガーに敵意と殺気をむけた。
クワガー
「(テントウとアゲハ、それにプリキュアたちをよけいに怒らせたか。)」
確かに、プリキュアたちは無言だが、内心激昂してると、クワガーは確信した。
テントウ
「インパクトフラッシュ!」
アゲハ
「ビームシャワー!」
カブト
「トンボウガン!」
クワガー
「フレイムパワー!」
ドカーン!!
カブトのトンボウガンとテントウのインパクトフラッシュ、クワガーのフレイムパワーとアゲハのビームシャワーが大激突し、大爆発した。
カブト・クワガー・テントウ・アゲハ
「うわあああ!!」
カブト・クワガー・テントウ・アゲハの4人は倒れてしまった。
ドルフィン
「相討ちか。まあいい、ビーファイターが全滅したのならそれでいい、帰るよ。」
ドルフィンが撤退を命じると、プリキュアたちは無言で頷き、アジトへ帰還した。
しばらくして、カブト・クワガーが立ちあがった。もちろん、ダメージが蓄積してるので、満身創痍だった。
カブト
「みんな、大丈夫か!?」
クワガー
「俺は大丈夫だが、テントウとアゲハが!」
テントウ
「大丈夫じゃ、ないわよ!!」
アゲハ
「そうよ、いくら操られてたからって、本気でやることないでしょ!!」
カブト
「お前ら、正気に戻ってたのか!?」
テントウ・アゲハ
「当たり前よ!!」←怒ってる。
クワガー
「(いつ、正気に戻ったんだ!?)」
カブト
「ドルフィンの奴、俺たちが同士討ちで全滅したと思い込んでるぜ。」
クワガー
「そう思わせておこう。」
カブト
「それにしても、テントウとアゲハのギャルは可愛かったぜ。」
テントウ
「そ、それは言わないでよ。」←赤面
アゲハ
「そうよ、恥ずかしかったんだからね。」←こちらも赤面
クワガー
「(確かに可愛かったが、)それより、問題はこれからだな。プリキュアが敵に回った以上、深刻なのは変わりない。」
テントウ
「あらゆる女性を魅了するカリスマギャルがトランプだなんて、ゆいちゃんには言えないわね。」
アゲハ
「こんなこと知ったら、正直、ショックよね。」
カブト・クワガー
「(心配するとこ、そこかよ。)」
ビーファイターが生存してる様子を、陰から密かに見ていた者がいた。
ソリティア
「(セブンめ、ちゃんと確かめずに帰りやがって。あんな手抜きな奴がよくクイーン様の親衛隊を務められるな…もはや、奴らには任せられない。俺がこの手で必ずビーファイターを…抹殺してみせる!)」
ソリティアだった。奴はビーファイターの生存を確認すると、密かに去った。
プリキュアが敵に回ったことによるビーファイターへの士気の影響は最小限にとどまったようだ。これからの戦況を、ビーファイターはどう戦っていくのだろうか?
次回予告
博士
「プリキュアが敵に回ったことにより、ますます数的不利に立たされたビーファイター。しかし、トランプを倒すためには、この不利な状況を打破しなければならない。そんな時、プリキュアの青キュアたちが街で破壊の限りを尽くす。頭脳派と言われる青キュアたちに、ビーファイターはどう対応するのか!? プリキュアオールスターズVSビーファイターカブト、第21話「抗争勃発!! ビーファイターVSプリキュア」。頼むぞ、プリキュアをとめてくれ!!」