プリキュアオールスターズVSビーファイターカブト   作:千歳涼介

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第38話 神聖獣の試練 りんVSゴッドドラゴン

りん・シュガーペア

 

時は遡り、こちらも花屋である自宅に戻ると、母・和代と双子の弟妹・ゆうとあいがいた。

 

和代

「あら、りん。おかえり。」

 

ゆう

「お姉ちゃん、手紙来てるよ。」

 

あい

「来てるよ、来てるよ。」

 

りん

「こら、ゆう、あい。どうしてあんたたちは大人しくできないのかな。」

 

りんがゆうとあいにグリグリする。

 

シュガー

「それはそうと手紙は何だガガ!?」

 

りん

「そうだ、早く見なきゃ。」

 

りんがシュガーを連れ、自室に入ると封を開けた。そこにはこう記されていた。

 

 親愛なるキュアルージュ様、シュガー様

 貴殿方を俺が出場するモトクロスレースのペア観戦券をプレゼントします。

 日時は今度の日曜日、○○レース場です。

 貴殿方の来訪をお待ちしています。

                       火野竜

 

シュガー

「これはゴッドドラゴンからの招待ガガ。りん、いくガガ!?」

 

りん

「当たり前でしょ。今度の日曜はフットサル部の練習もないから、大丈夫よ。」

 

 

日曜日

 

シュガーは翔二の姿になると、りんを乗せてマッハファルコンでモトクロスレースの会場に向かっていた。もちろん、ヘルメットをしているのは言うまでもない。

 

りん

「ねえ翔二、いつの間にバイク持ってたの!?」

 

翔二

「廃車になってたオートバイ拾って、バーニングファルコンの力で俺のものにしたんだ。」

 

りん

「それにしても、速すぎ!!」

 

翔二

「ごめんごめん、安全運転第一だな。こいつの最高速度は時速500kmだ。」

 

りん

「時速500kmって、おかしいでしょ!? 道交法違反で捕まっちゃうよ!! 大体、免許持ってんの!?」

 

翔二

「今は急いでんだ。しっかり掴まれ、飛ばすぞ。」

 

りん

「きゃあああ!!」

 

マッハファルコンで疾走するペアだった。休憩を取りながら、しばらくして○○レース場に辿り着いた。

 

翔二

「さ、着いたから入るぞ。」

 

りん

「え、ええ。」

 

りんと翔二はレース場の観客席へと向かった。ちょうど、レースがスタート直前だった。

 

翔二

「よかった、間に合った。」

 

りん

「これがモトクロスなの!?」

 

初めてみるから無理もない。舗装されてない土のオフロードのコースだからだ。平坦な土地に土を盛ってるのが特徴である。

 

実況

「さあ、いよいよレースがスタートだ、中でも注目は火野竜選手、炎の弾丸ライナーと呼ばれる彼の実力は半端じゃない。そろそろいくぜ!! 5秒前、4、3、2、1、Ready Go!!」

 

30台程度のバイクが一斉にスタートした。バイクと言っても普通のバイクではない。公道を走れないモトクロス競技専用車「モトクロッサー」である。さあ、レースのほうは早くもトップ集団が形成されていた。その中の1人が火野竜だった。彼は優れたテクニックで難易度の高い障害物を難なくクリアしていく。

 

翔二

「あれか、例のゴッドドラゴンは!!」

 

りん

「そんなにすごいの!?」

 

翔二

「アクガル様が言ってただろ。ゴッドドラゴンは火野竜でモトクロスのレーサーだと、それだけ注目されてることは、かなり有名だって証拠だ。実力もかなり兼ね備えているようだしな。」

 

りん

「へぇ~。」

 

レースはそのまま、火野竜がトップでゴールした。

 

実況

「トップでゴールしたのは、やはり炎の弾丸ライナー、火野竜選手だ。彼の実力は抜きんでている。」

 

りんと翔二はしばらく、火野選手のインタビューを聞いていた時、1人の男が現れた。

 

「夏木りん様と佐藤翔二様ですね。私は火野のコーチの松本と言います。」

 

火野のコーチで松本と名乗る男は名刺をりんに手渡した。

 

りん

「私たちに何か用ですか!?」

 

松本

「お2人を連れてきてくれと火野に言われたので、ついてきてもらいたい。」

 

翔二

「とうとう、ご招待か。いくぞ、りん。」

 

りん

「う、うん。」

 

りんと翔二は松本について行った。彼についていくこと数分でガレージについた。

 

松本

「失礼します。火野、お前が言ってた客人を連れてきたぞ。」

 

火野

「御苦労、あとは俺に任せてくれ。」

 

松本

「失礼します。」

 

松本は去った。

 

火野

「お前たちがアクガルから聞いていたプリキュア5の1人、キュアルージュとパルミエ三大戦士の1人、バーニングファルコンだな。」

 

翔二

「そういうお前は神聖獣の1体、ゴッドドラゴンだな。」

 

火野

「いかにも。俺は「勇気」を司る炎の神聖獣、ゴッドドラゴンだ。アクガルから大体の事情は聞いた。プリキュアとして復活するには俺の試練を受けてもらう。」

 

翔二

「試練!?」

 

火野

「それを乗り越えれば、君たちは太陽のフレアやマグマをも操る竜のプリキュアとなって復活する。」

 

火野はりんを指した。

 

りん

「太陽のフレアやマグマを操る竜のプリキュア!?」

 

翔二

「それじゃ、あのビーファイター2匹にも対抗できるということか!?」

 

火野

「なんだ、そのビーファイターに因縁でもあるのか!?」

 

翔二

「ビーファイター、特にトランプに寝返ったカブトとアゲハには散々苦汁をなめさせられた。その力が身につけば、もう奴らには負けない。」

 

火野

「理由はよく分かった。そろそろ俺と勝負するぞ。」

 

翔二

「望むところだ。」

 

翔二はファルコンブレスを取りだす。

 

翔二

「ファルコン、バーニングフュージョン!」

 

翔二はバーニングファルコンに変身した。

 

火野

「いくぞ。」

 

パチン!! ボーン!!

 

火野が指を鳴らすと、火山が現れ、溶岩が噴出してるではないか。そして、火野は本来のゴッドドラゴンの姿になった。

 

ドラゴン

「火竜拳奥義・火炎分身!!」

 

ドラゴンが無数に分身したではないか。

 

ドラゴン

「この中から本物の俺を見つけ出してみろ。」

 

りん

「あんたねえ、溶岩が噴出してる中、どうやって探せっていうのよ。」

 

確かに、溶岩が噴き出る中で本物を探せというのは、難易度が高すぎるだろう。

 

ファルコン

「来るぞ!!」

 

ドラゴン

「火竜拳奥義・弾丸流星!!」

 

ファルコン

「ファルコンセイバー!!」

 

弾丸流星をファルコンセイバーで防ぐが、かなり刀身が焼け焦げていた。

 

ファルコン

「ファルコンセイバーが焼け焦げてる!?」

 

ドラゴン

「俺の弾丸流星は太陽のフレアとマグマに匹敵する。焼け焦げるのは当然だ。」

 

ファルコン

「カブトのカブトニックフレア以上だな。」

 

りん

「ファルコン、私を背中に乗せて!!」

 

ファルコン

「りん!?」

 

りん

「私も戦う。」

 

ファルコン

「だが、生身で奴の攻撃受けたら、間違いなく死ぬぞ。」

 

りん

「でも、これ以上ファルコンだけを戦わせたくない。私は、キュアルージュよ。」

 

ファルコン

「りん・・・。分かった、しっかり捕まれよ。」

 

りん

「うん・・・。」

 

ファルコンはりんを背中に乗せた。そして、ファルコンセイバーを構えると、ドラゴンに向かっていく。

 

ファルコン

「はああああ!!」

 

ドラゴン

「火竜拳奥義・弾丸流星!!」

 

ファルコン

「ファルコンブレイク!!」

 

ドーン!!

 

弾丸流星とファルコンブレイクが激突する。

 

ファルコン・ドラゴン

「うわあああ!!」

 

りん

「きゃあああ!!」

 

3人とも吹き飛ばされる。

 

ファルコン

「りん!!」

 

ファルコンは素早く体勢を立て直すと、りんをキャッチした。

 

ファルコン

「大丈夫か!?」

 

りん

「うん・・・。」

 

りんの顔が赤くなった。

 

ファルコン

「さてと、反撃だ。」

 

ドラゴン

「返り討ちにしてやる。」

 

ファルコン

「ファイヤーバードアタック!!」

 

ドラゴン

「火竜拳奥義・弾丸流星!!」

 

ドーン!!

 

ドラゴンの弾丸流星とファルコンのファイヤーバードアタックがぶつかる。

 

ファルコン

「はああああ!!」

 

ドラゴン

「うおおおお!!」

 

太陽のフレア・マグマと炎のぶつかり合いのため、差は一目瞭然だが、互角だった。やがて・・・・。

 

ドカーン!!

 

ファルコン・ドラゴン

「うわあああ!!」

 

両者は大きく吹っ飛んだ。

 

りん

「最後まで諦めないでよ、ファルコン。」

 

ファルコン

「分かってる。奴らを倒すまで、俺たちは絶対に諦めない!!」

 

りん

「私だって、のぞみやみんなと一緒に戦いたいわよ!!」

 

その時、石化して砕けたはずのりんのキュアモが光りだすと、赤色に彩られた竜型の変身ブレスに進化したのだ。

 

りん

「これは!?」

 

ファルコン

「キュアモが復活した!?」

 

ドラゴン

「どうやら、俺の試練を乗り越えたようだな。」

 

ドラゴンが分身を消してやってきたのだ。

 

ファルコン

「どういうことだ、ゴッドドラゴン!!」

 

ドラゴン

「俺がこの試練で本当に見極めていたのは、お前たちのその『勇気』だ。」

 

ファルコン

「勇気だと!?」

 

ドラゴン

「ああ。今度のプリキュアは、お前たちの心が1つにならなければならない。お前たちの心が1つになったその時こそ、竜のプリキュアとして、復活するのだ。」

 

りん

「それじゃあ・・・。」

 

ドラゴン

「合格だ。お前たちの勇気、見届けさせてもらったぞ。」

 

ドラゴンは元の火野竜の姿に戻ると、元の空間に戻した。ファルコンも変身を解除し、翔二に戻る。

 

翔二

「ところで、これは!?」

 

翔二は竜型の変身ブレスを指す。

 

火野

「君の新たな変身ブレス、ドラゴンブレスだ。」

 

りん

「ドラゴンブレス!?」

 

火野

「使い方はキュアモの時と同じだ。さらに、俺の試練を乗り越えたことで、俺の技が使えるようになる。ただし、変身するには君たちが心を1つにしなければならないがな。」

 

りん

「心を1つに!?」

 

火野

「そうだ。君は太陽のフレアとマグマを操る能力を手に入れたんだ。それとシュガー、お前も俺の技を使えるようになる。」

 

翔二

「俺も!?」

 

火野

「俺はお前を「勇気の戦士」に選んだ。それに相応しいかを試させてもらった。」

 

翔二

「おかげで随分鍛えられたぞ。」

 

火野

「これからもパルミエと人間界を頼むぞ、りん、シュガー。」

 

りん

「任せてよ。」

 

翔二

「そのつもりだ。トランプには随分借りがあるからな。」

 

のぞみ・ココペアに続いて、りん・シュガーペアも神聖獣の試練を乗り越えた。残すは3組・・・。

 

 

 




次回予告

のぞみ
「やった~。りんちゃんも試練を乗り越えて復活したんだね。」

りん
「まあ、一時はどうなるかと思ったけどね。」

のぞみ
「これで、再び戦えるね。」

りん
「まだうららとこまちさん、かれんさんたちが戻ってきてないでしょ。」

のぞみ
「そうでした・・・。プリキュアオールスターズVSビーファイターカブト、第39話「神聖獣の試練 うららVSゴッドペガサス」。見て見て見てね。」

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