プリキュアオールスターズVSビーファイターカブト   作:千歳涼介

44 / 62
第40話 神聖獣の試練 こまちVSゴッドグリフォン

こまち・ナッツペア

 

時は遡り、こちらも和菓子屋である自宅に戻ると、姉・まどかがいた。

 

まどか

「こまち、あんた宛てに封筒来てるよ!?」

 

こまち

「封筒!?」

 

まどかから封筒を受け取ると、自室に戻る。そして、封筒の裏を見てみると差出人の名が記されていた。大原凱と・・・。

 

こまち

「大原凱!!」

 

ナッツ

「あのゴッドグリフォンからナツ!?」

 

こまち

「ええ、開けてみるわ。」

 

封を開けると、同封されてた手紙と共に大原凱がオーナーシェフを勤める洋食店のVIPルームでの無料食事券が2枚入っていた。手紙にはこう記されていた。

 

 親愛なるキュアミント様、パルミエ王国国王ナッツ様

 あなた方のご活躍は聞いております。

 あなた方2名様にわが洋食店の無料食事券を同封いたします。

 なお、お送りしました無料食事券はわが洋食店のVIPルームでお使いください。

                      洋食店○○ オーナーシェフ 大原凱

 

 

ナッツ

「向こうから招待してくるなんて・・・。しかも、ナッツがパルミエ王国の国王であることも、こまちがプリキュアであることも知っているナツ。」

 

こまち

「ナッツさん・・・。」

 

ナッツ

「こまち、これは間違いなくゴッドグリフォンからの挑戦状ナツ・・・。」

 

こまち

「そうね。」

 

 

日曜日

 

こまち・ナッツペアがゴッドグリフォンこと大原凱に会いに行く日が訪れた。彼女たちは無料食事券に記載されてた住所を頼りに、大原凱(ゴッドグリフォン)がオーナーシェフを勤める洋食店○○に辿り着いた。

 

「ここがその洋食店か。」

 

こまち

「そろそろ入りましょ。」

 

「ああ。」

 

チリーン!!

 

入店するとウェイトレスが出迎えた。

 

ウェイトレス

「いらっしゃいませ。秋元こまち様と夏様ですね。」

 

こまち

「ええ。」

 

「どうして、俺たちの名前を!?」

 

ウェイトレス

「オーナーから名前は伺っておりますので、VIPルームへご案内いたします。」

 

こまちと夏はウェイトレスにVIPルームへ案内された。その中は一般の席とは大違いで、VIPに相応しい席であった。

 

「俺たちをVIP扱いしているが、随分とサービスが良すぎるな。」

 

ウェイトレス

「それは・・・。」

 

「俺から話そう。君は仕事に戻りたまえ。」

 

ウェイトレス

「あっ、オーナー!!」

 

オーナーと呼ばれた男が現れると、ウェイトレスの女性は仕事に戻る。

 

「初めまして、当店のオーナーシェフの大原凱と申します。」

 

こまち

「まさか、あなたが!?」

 

「アクガル様が言ってた神聖獣の1体、ゴッドグリフォン!!」

 

大原

「その通りだ。またの名を「純真」を司る大地の神聖獣、ゴッドグリフォンだ。」

 

こまち

「それで、私たちは・・・。」

 

大原

「分かってる。俺の試練を受けに来たんだろ。でもその前に、料理を食べてもらおう。」

 

こまち

「どうしてなの!?」

 

大原

「腹が減っては戦は出来ぬと言うじゃないか。食べなきゃ何もできないぞ。」

 

「仕方がない。先に食べるか。」

 

大原

「ご注文はいかがいたしましょう!?」

 

こまち

「羊羹があったらいいわね・・・。」

 

「流石にないだろ。洋食店だぞ・・・。」

 

こまち

「私はハンバーグを・・。」

 

「俺はカレーでも食べるか・・・。」

 

大原

「かしこまりました。」

 

大原はこまちと夏のオーダーを取ると、厨房へ向かった。

 

こまち

「ねえ、ナッツさん。」

 

「ああ、俺たちの純真さを試すつもりだろう。」

 

しばらくして、オーダーされた料理が運ばれてきた。

 

大原

「さあさあ、私共が腕をふるった料理をご堪能あれ。」

 

こまちと夏は出された料理を堪能していた。

 

こまち

「おいしい。」

 

「流石はオーナーシェフを勤めるだけのことはあるな。」

 

大原

「前菜はそれくらいにして、そろそろメインディッシュといこうか・・・。」

 

「何!?」

 

大原は本来のゴッドグリフォンになり、強力な磁場が発生する異空間に、こまちと夏を引き込んだ。

 

こまち

「これは・・・。」

 

「強力な磁場がこんなに発生している。」

 

グリフォン

「その通り、俺は磁力と重力を操る神聖獣だ。」

 

「お前の試練を超えれば、こまちはプリキュアとして復活するのか!?」

 

グリフォン

「ああ、俺の試練を超えれば、磁力と重力を操る獅子のプリキュアとして、心を1つにして、復活する。」

 

こまち

「それは、私とナッツさんが心を1つにするということなの!?」

 

グリフォン

「その通り。お前たちの「純真」を、俺に見せてくれ。」

 

「始めからそのつもりだ。いくぞ、こまち。」

 

こまち

「ええ。」

 

グリフォンはそれを聞くと、自身の武器「グリフォンシールド」を構えた。

 

「それは・・・。」

 

グリフォン

「俺の武器、グリフォンシールドだ。」

 

こまち

「あなたは私と同じ防御系主体なのね。」

 

グリフォン

「正解だ。俺は防御系主体だが、攻撃もできるんだ。獅子流奥義・磁力の術!」

 

グリフォンシールドに磁力が発生すると、磁力の帯びてる物がシールドに引き寄せられてるではないか。

 

こまち

「これは、磁力!?」

 

グリフォン

「この術は磁力の帯びてる物を全て引き寄せるのだ。」

 

「磁石の要領か、鉄製はまずいな。」

 

グリフォン

「俺の力はこんなものではないぞ。獅子流奥義・サイコテレパシー!」

 

グリフォンの読心術とも言うべきサイコテレパシーでこまちと夏の心をのぞいた。

 

グリフォン

「(なるほど、この娘は純真な心の持ち主だ。それ故にナッツに好意を寄せる気持ちも分かる。)」

 

こまち

「何をしているのかしら!?」

 

「サイコテレパシー!? まさか、俺たちの心は読まれてるのか!?」

 

こまち

「心を読む!? そんなことできるの!?」

 

グリフォン

「その通り、これが俺の読心術、サイコテレパシーだ。君たちの心は読ませてもらった。」

 

「やはりそうか・・・。」

 

グリフォン

「それと、いつまで立ち止まれるかな。」

 

こまち・夏

「!?」

 

そう、忘れてるとは思うが、磁力の術は続いていたのだ。

 

「くっ・・・。」

 

こまち

「ナッツさん、私に捕まって!!」

 

「こまち!?」

 

こまち

「私は、ナッツさんやみんなをこれからも守っていきたいの!!」

 

「こまち・・・、分かった。」

 

ポン!!

 

夏は元の妖精の姿に戻ると、こまちに抱かれた。

 

ナッツ

「こまち、大丈夫ナツ!?」

 

こまち

「大丈夫よ、私は安らぎの緑の大地、キュアミントだから!!」

 

その時、石化して砕けたはずのこまちのキュアモが光りだすと、緑色に彩られた獅子型の変身ブレスに進化したのだ。

 

ナッツ

「キュアモが変わったナツ!?」

 

こまち

「これは、新しい力ね。」

 

グリフォン

「その通り、君たちの『純真』、見せてもらったよ。」

 

グリフォンはレストランのVIPルームに戻すと、大原凱に戻り、こまちとナッツに説明した。

 

ナッツ

「どういうことナツ!?」

 

大原

「この試練で俺が本当に見極めたかったのは、君たちのその「純真」さだよ。」

 

こまち

「私たちの純真!?」

 

大原

「君は何かを守りたい思いを爆発させたから、新たな力を身につけたんだ。」

 

ナッツ

「ゴッドグリフォン、これは何ナツ!?」

 

ナッツは緑色の獅子型の変身ブレスを指す。

 

大原

「それは君の新たな変身ブレス、グリフォンブレスさ。」

 

こまち

「グリフォンブレス!?」

 

大原

「使い方はキュアモと同じだが、変身するには君たちが心を1つにしなければならない。」

 

ナッツ

「それはナッツとこまちが心を1つにするナツ!?」

 

大原

「そうだよ、そして、磁力・重力を操る能力と俺の技や武器が使える。もちろん、読心術のサイコテレパシーもね。」

 

こまち

「心を読む超能力ね。」

 

大原

「ただし、サイコテレパシーは心身に負担がかかるうえに精神が崩壊する恐れがある故、使い過ぎは禁物だ。」

 

こまち

「分かったわ。」

 

大原

「そしてナッツ、お前はパルミエの国王として、『純真の賢者』として、これからもこまちと共に歩んでいってくれ。」

 

ナッツ

「分かったナツ!!」

 

大原

「話は以上だ。ランチの続きをお楽しみあれ。」

 

ポン!!

 

ナッツは夏に戻る。

 

こまち

「ありがとう、ゴッドグリフォンさん。」

 

「それじゃあ、頂くか。」

 

ついにこまちペアも試練を乗り越えた。残るはかれんペアのみ・・・。

 

 

 




次回予告

こまち
「私たちも試練を乗り越えて、残るはかれんとくるみさんのペアだけね。」

かれん
「私たちは神聖獣の紅一点、ゴッドマーメイドを探して水族館にやってきたわ。」

くるみ
「そこで出会ったのは水族館のインストラクターをしている水木さやかさん。」

かれん
「私とくるみの『誠実』を試すという彼女、まさか、あなたが・・・。」

のぞみ
「プリキュアオールスターズVSビーファイターカブト、第41話「神聖獣の試練 かれんVSゴッドマーメイド」。見て見て見てね。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。