プリキュアオールスターズVSビーファイターカブト 作:千歳涼介
とある異次元
不気味な要塞が姿を現した。
?
「いよいよだ。我がトランプの力を人間どもに見せる時が来た。」
?
「トランプの最高司令官、」
?
「我らが仕える偉大なる首領、」
?
「キング様!!」
?
「キング様、まずは自分にいかせてください。」
キング
「トランプ四天王の1人、クラブか。」
クラブ
「人間どもに目にものを見せてやります。」
キング
「うむ。」
成田空港
パリ発のエールフランスが降り立った。
到着ロビーに2人の男女が現れた。
甲平
「久しぶりに日本に帰ってきたぜ。」
ソフィー
「甲平、大学を出てからは、ずっと私とフランス暮らしだからね。」
甲平
「まあな。健吾たちはもうビートルベースに集結してるし、俺らも急ぐか」
ソフィー
「ええ」
2人は成田を出て、ビートルベースに向かった。ビートルベースに入ると、健吾、蘭、ゆい、マック、フリオ、李、小山内博士が出迎えた。
博士
「久しぶりだな、甲平、ソフィー。」
甲平
「えっ、マック、フリオ、李もいつ来たんだ!?」
マック
「昨日だよ。」
フリオ
「地球に再び危機が迫ってると感じてな。」
李
「私もだよ。」
博士
「3人の元にも、健吾、蘭と同じくコマンドボイサーとメダルが来たらしい。」
甲平
「マジかよ!!」
健吾
「まさか、甲平たちもか!?」
甲平
「そのまさかだよ。」
そういうと、甲平はコマンドボイサーとアストラルセイバー(蠍、百足、蟷螂、雀蜂のメダルは装填済み)、ソフィーもコマンドボイサーと蝶のインセクトメダルを出した。
蘭
「甲平とソフィーの元にも来てたんだ。」
甲平
「そろそろ説明してくれないか。一体どうなってんのか!?」
博士
「ことの始まりは数日前からだ。世界各地で昆虫が異常発生したんだ。」
マック
「ニューヨーク本部は、これらは地球を侵略する者が現れる前兆と感じたんだ。」
博士
「つまり、新たな敵が現れるのを予告するかのようにな。」
甲平
「じゃあ、俺たちの元にコマンドボイサーが戻ってきたのは?」
博士
「みんなが再び立ち上がる時が来たということだ。覚悟はできてるか?」
健吾
「はい。」
蘭
「もちろん。」
マック
「僕もできてるよ。」
フリオ
「これも宿命だね。」
李
「私は2度と戦いたくなかった。でも、誰かが戦いを終わらせない限り、戦いは続く。だから、私は戦いを終わらせるために戦うよ。」
ソフィー
「戦えるのは、私たちだけ。」
甲平
「そして、地球上に生きる全ての命を守るために、俺たちはビーファイターとして戦う。」
健吾・蘭・マック・フリオ・李・ソフィー
「おう(ええ)。」
マック
「甲平、メダルをアストラルセイバーに。」
甲平
「おう。」
甲平はマックから蜻蛉(トンボ)、フリオから蛍(ホタル)、李から蝉(セミ)、ソフィーから蝶(チョウ)のメダルを受け取ると、アストラルセイバーに装填した。
甲平
「これで、カブテリオスが復活するぜ。」
街中
28人の少女がいた。
あかね
「なあ、結局のところ、プリキュアっていつの間にこんなに増えたんや?」
れいか
「それは私も分かりませんわ。」
みゆき
「とにかくプリキュアって、これだけいるってことでしょ。」
やよい
「なるほど。」
なお
「そこ、納得するとこじゃないと思うけど。」
響
「その気持ちわかるよ。私たちも最初はびっくりしたから。」
つぼみ
「はい。」
ラブ
「私たちもだよ。」
談笑しながら、街中を歩いていたその時、上空に無数の戦闘機が飛来した。これがトランプの侵略とも知らずに。
なぎさ
「何あれ!?」
咲
「分からないナリ。」
のぞみ
「こっちに飛んできたよ。」
トランプの戦闘機が街に総攻撃を開始した。
ドカーン!!
人々
「キャー!!」
ビートルベース
警報が鳴る。
ビット
「博士、街が攻撃されてるよ。」
博士
「始まったか。侵略者の攻撃が。」
甲平
「よし、久しぶりに行くぜ。」
健吾・蘭・マック・フリオ・李・ソフィー
「おう(ええ)。」
甲平たちが出撃した。
博士
「頼んだぞ。」
街中
トランプの戦闘機の大群による総攻撃の前に崩壊していく。さらに、プリキュア達の前に、クラブを先頭にポーンのような兵隊、ポーンロイドが現れた。
なぎさ
「今度は何なの!?」
クラブ
「さあ、この地球の人間どもに我がトランプの力を見せつけるのだ。」
ほのか
「トランプですって。」
ひかり
「これ以上、あなたたちの好きにはさせません。」
クラブ
「ほう、地球の人間の分際で俺たちとやろうってのか? おもしろい、やってみろよ。」
なぎさ
「言われなくても。みんな、いくよ。」
全員
「うん。」
こうして、変身アイテムを取りだした。
なぎさ・ほのか
「デュアル・オーロラ・ウェイヴ!」
ひかり
「ルミナス・シャイニングストリーム!」
咲・舞
「デュアル・スピリチュアル・パワー!」
のぞみ・りん・うらら・こまち・かれん
「プリキュア・メタモルフォーゼ!」
くるみ
「スカイローズ・トランスレイト!」
ラブ・美希・祈里・せつな
「チェインジ・プリキュア・ビートアップ!」
つぼみ・えりか・いつき・ゆり
「プリキュア! オープン・マイ・ハート!」
響・奏・エレン・アコ
「レッツプレイ! プリキュア・モジュレーション!」
みゆき・あかね・やよい・なお・れいか
「プリキュア、スマイルチャージ!」
各自がプリキュアへと変身していく。
ブラック
「光の使者、キュアブラック!」
ホワイト
「光の使者、キュアホワイト!」
ルミナス
「輝く命、シャイニールミナス!」
ブルーム
「輝く金の花、キュアブルーム!」
イーグレット
「煌めく銀の翼、キュアイーグレット!」
ドリーム
「大いなる希望の力、キュアドリーム!」
ルージュ
「情熱の赤い炎、キュアルージュ!」
レモネード
「はじけるレモンの香り、キュアレモネード!」
ミント
「安らぎの緑の大地、キュアミント!」
アクア
「知性の青き泉、キュアアクア!」
ローズ
「青い薔薇は秘密のしるし、ミルキィローズ!」
ピーチ
「ピンクのハートは愛あるしるし! もぎたてフレッシュ、キュアピーチ!」
ベリー
「ブルーのハートは希望のしるし! つみたてフレッシュ、キュアベリー!」
パイン
「イエローハートは祈りのしるし! とれたてフレッシュ、キュアパイン!」
パッション
「真っ赤なハートは幸せの証! 熟れたてフレッシュ、キュアパッション!」
ブロッサム
「大地に咲く一輪の花、キュアブロッサム!」
マリン
「海風に揺れる一輪の花、キュアマリン!」
サンシャイン
「陽の光浴びる一輪の花、キュアサンシャイン!」
ムーンライト
「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」
メロディ
「爪弾くは荒ぶる調べ! キュアメロディ!」
リズム
「爪弾くはたおやかな調べ! キュアリズム!」
ビート
「爪弾くは魂の調べ! キュアビート!」
ミューズ
「爪弾くは女神の調べ! キュアミューズ!」
ハッピー
「キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!」
サニー
「太陽サンサン 熱血パワー! キュアサニー!」
ピース
「ピカピカぴかりん じゃんけんポン♪ キュアピース!」
マーチ
「勇気リンリン直球勝負! キュアマーチ!」
ビューティ
「しんしんと降り積もる清き心! キュアビューティ!」
全プリキュア
「全身集合! プリキュアオールスターズ!」
クラブ
「ほう、貴様らがプリキュアか。かかれ!」
クラブはポーンロイドに総攻撃を命じた。オールプリキュアがポーンロイドに向かっていく。
ブラック・ホワイト
「だぁぁぁぁ!」
ブルーム・イーグレット
「やぁぁぁぁ!」
ブラック・ホワイトは得意の接近戦、ブルーム・イーグレットは精霊の力でポーンロイドを撃破していく。
レモネード
「はぁぁぁぁ!」
アクア
「はぁ!」
ミント
「はぁ!」
ルージュ
「はぁ!」
レモネードがプリズムチェーンで縛ると、アクアのサファイアアロー、ミントのエメラルドソーサー、ルージュのファイヤーストライクがポーンロイドに直撃する。
クラブ
「ええい、何を手こずっている。それでもトランプの戦闘員か、恥を知れ!!」
クラブが怒鳴ると、ポーンロイドが続々と増えだしたのだ。ついには戦闘機がプリキュアたちに攻撃をしかけてきた。
ドカーン!!
全プリキュア
「きゃあああ!」
戦闘機からの攻撃に対応できなかったプリキュアたちは吹き飛ばされてしまったのだ。
クラブ
「はははは、どうだ、我がトランプの戦闘機「デビルジョーカー」の前では手も足も出せまい。」
確かにプリキュアたちはデビルジョーカーの攻撃の前では、太刀打ちができない。しかし、それでもくたばるプリキュアたちではない。次々と立ち上がろうとしているではないか。
クラブ
「とどめだ、プリキュア共!」
クラブがプリキュアたちにとどめを刺そうとしたその時。
ドカーン!!
クラブ
「な、何事だ!?」
プリキュアたちも注目すると、ポーンロイドが次々と銃撃で倒され、デビルジョーカーも一機のマシンに次々と撃墜されているではないか。
撃ったのは、プリキュアたちの背後からやってきた、昆虫の甲冑を纏った6人の戦士だった。
マリン
「な、何あれ!?」
マーチ
「む、虫がこっちに来てる。」
言い忘れていたが、マリンことえりかとマーチことなおは虫が大の苦手である。
クラブ
「貴様らもプリキュア共と同じで、我らに喧嘩売ろうってのか?」
カブト
「うるせえ。俺たちビーファイターが相手してやる!!」
クラブ
「ビーファイターだと、面白い。やれ!!」
ポーンロイドがビーファイターとプリキュアたちに襲いかかる。
カブト
「アゲハ、あいつらを頼む。余裕があれば、援護してくれ。」
アゲハ
「分かったわ。」
カブト
「テントウ、空は任せたぜ。」
テントウ(ステルスジャイロの操縦席)
「任せてよ。」
カブト
「いくぜ、みんな。」
クワガー・ヤンマ・ゲンジ・ミン
「おう。」
プリキュアたちをアゲハに、デビルジョーカー群はテントウに任せ、カブトらが突撃していく。
カブト
「カブトランサー!」
クワガー
「クワガーチョッパー!」
ヤンマ
「トンボウガン!」
ゲンジ
「ライトニングキャノン!」
ミン
「ソニックプレッシャー!」
ドカーン!!
戦いから長く離れていたが、さすがはビーファイターである。ポーンロイドを瞬く間に全滅させていく。
クラブ
「おのれ、ならば、ルークロイド!」
ポーンロイドでは限界と感じたクラブは新たな兵隊、ルークロイドを送り込んだ。
カブト
「しつこい奴だぜ。」
クワガー
「しかし、倒せないことはない。」
カブト
「みんな、援護を頼む。」
ヤンマ
「わかった。」
カブトとクワガーがルークロイドに突撃していく。
カブト
「ライナーブラスト!」
クワガー
「グラビティクラッシュ!」
カブトのライナーブラスト、クワガーのグラビティクラッシュでルークロイドが撃破された。
クラブ
「く、くそー!」
カブト
「まだやる気か!」
見れば、デビルジョーカーは全機、テントウのステルスジャイロに撃墜されてしまい、プリキュアたちも全員、立ちあがっていた。
カブト
「お前らのボスに言っとけ。お前らのすきにはさせねえと。」
クラブ
「くっ、トランプの力はまだまだこんなもんじゃねえ。覚えてやがれ。」
クラブは撤退した。同時にステルスジャイロが降り立ってきて、テントウが出てきた。
クワガー
「トランプか、新たな敵が現れたな。」
テントウ
「これから、ますます強めて来るよね。」
ハッピー
「ところで、あなたたちは誰なんですか?」
カブト
「さっき言ったろ、ビーファイターだって。」
ビューティ
「ビーファイター!? 昆虫の戦士ですか!?」
クワガー
「ま、まあ、そう思ってくれればいいよ。」
ドリーム
「すごーい!」
レモネード
「かっこいいです!」
ヤンマ
「そこは感心するとこかな!?」
ヤンマは困惑気味だった。
アゲハ
「そういうあなたたちはプリキュアですって。」
サニー
「そうや、伝説の戦士やで。」
ゲンジ
「しかし、こんなにいるなんて驚いたよ。」
ミン
「同感ね。」
さすがに28人もいれば、驚愕するのは当然である。そんな中、ドリームがこんなことを言い出した。
ドリーム
「あの。」
カブト
「何だよ。」
ドリーム
「そのトランプだけど、みんなで戦おうよ。」
全員
「!!」
ドリーム
「だって、一緒にやったほうがお互いに心強いじゃん。私たちがバラバラだったら勝てなかったかもしれないんだよ。それに地球はみんなのものだよ。」
ミント
「そうね。昆虫さんたちじゃ大変だものね。」
カブト
「何か、俺たちだけじゃ頼りねえみたいな言い方だな。」
レモネード
「やりましょう。」
ルージュ
「ドリームとミントが言うなら。」
アクア
「みんながいれば、私たちは負けない。」
ローズ
「そうね。あんな奴らの好きにはさせないわ。」
ドリーム
「よ~し、みんなで戦うぞ~! けって~い!」
ドリームの口癖に、ビーファイターメンバーは「!?」を浮かべた。
ヤンマ
「ねえ、君たちっていつもこうなのかな!?」
アクア
「ドリームの口癖なのよ。いつも明るくて、前向きだから。」
カブト
「まあ、これからよろしくな。」
ドリーム
「もちろんだよ。」
カブトとドリームが固く握手を交わす。
新たな敵、トランプを相手に共闘する意思を固めたプリキュアとビーファイター。しかし、トランプとの戦いはまだ、始まったばかりである。
次回予告
博士
「共闘を決意したプリキュアとビーファイター。しかし、トランプだって黙っちゃいない。リベンジを果たすべく、クラブが再び襲いかかる。今明かされる、クラブの能力とは!? プリキュアオールスターズVSビーファイターカブト、第2話「クラブの実力」。奴の実力は侮れないぞ。」