プリキュアオールスターズVSビーファイターカブト 作:千歳涼介
トランプ要塞
クイーン
「キング様は完全にウィザードとウインクキラーを信頼なさっている。今のうちに何とかしなければ、トランプは壊滅する。」
Dr.スピード
「そう言われましても、キング様は我らの言うことには聞く耳持ちません。」
?
「全く、ドクターって何でこうもだらしない奴なんだろうね・・・。」
?
「男ってそういうものでしょ。」
Dr.スピード
「その呼び方はやめろ、ラミィ、カップル!!」
現れたのは、トランプの女幹部、妖術師のラミィと傀儡師のカップルだった。
ラミィ
「だってそうでしょ。せっかく作ったメガコングも大破されてばかりだし・・・。「トランプの頭脳」の名が泣くわよ。」
カップル
「そう、そう。私たちみたいに周到に作戦立てなきゃね。」
Dr.スピード
「ふん、一度も出撃してないお前たちに言われる筋合いはないわ。」
ラミィ
「へぇ~、私たちとやろうというのかしら!?」
カップル
「おもしろいじゃない。」
Dr.スピード
「ぐぬぬ、言わせておけば・・・。」
クイーン
「やめなさい!! ラミィ、カップル、ビーファイターの殲滅はお前たちに任せる。」
ラミィ・カップル
「ははっ!!」
ラミィとカップルが出撃する。
Dr.スピード
「くっ・・・・。」
その頃、ビートルベース
甲平
「な、何だって!? 俺たちがかかわったメルザードとの戦いの記録がビートルベースから盗まれた!?」
博士
「ああ・・・。」
甲平
「本当に盗まれたのか!?」
健吾
「しーっ!! 声が大きい!!」
ソフィー
「(小声で)もしかして、それを盗んだのって!?」
博士
「(小声で)ああ、奴らの仕業かもしれん。お前たちが何か目的があってトランプに潜入したとなれば、考えられなくもない。ウィザードとウインクキラーは内部から崩壊させようと、奴らが感づいたとしたらな・・・。」
甲平
「つまり、誰かが俺らを調べてんのは事実ってわけか・・・。」
蘭
「そういうことになるわね。」
甲平
「はあ・・・、そろそろケリをつけないとまずいな・・・。」
博士
「そうだな。引き続き頼むぞ。」
甲平・ソフィー
「了解!!
ビートルベースでの密会を終え、ウィザードとウインクキラーとしてのトランプの任務に戻る。
甲平
「やれやれ、ここまで頭がきれるとはな・・・。」
ソフィー
「もしかしたら、プリキュア5も私たちを敵と見做してるんじゃないかしら?」
甲平
「ったく、どいつもこいつも・・・。」
?
「へぇ~、あんたたちがクイーン様が危険分子としてるビーファイター、いや、今はウィザードとウインクキラーかしら!?」
ソフィー
「誰!?」
現れたのは・・・、
ラミィ
「私はトランプの妖術師、ラミィ!」
カップル
「私は傀儡師、カップルよ。」
ラミィとカップルだった。
甲平
「俺たちが危険分子だと!?」
ラミィ
「あんたたちがいる限り、キング様が惑うのよ。」
カップル
「そんなあんたたちを、私たちが始末する。覚悟なさい。」
ソフィー
「私たちも有名になりすぎたわね。いくわよ!!」
甲平とソフィーはコマンドボイサーを出す。
甲平・ソフィー
「超重甲!」
(超重甲)
カブト・アゲハ
「アルティメットメタルフォーゼ!」
(究極進化中)
Sカブト
「太陽の皇帝、サンカブト!」
Mアゲハ
「月の皇后、ムーンアゲハ!」
ラミィ
「それが究極の姿って奴ね。」
カップル
「そうでもしなきゃ、私たちは倒せないかもね。ついてきな。」
ラミィとカップルが逃走する。
Sカブト
「待て!」
サンカブトとムーンアゲハは、ラミィとカップルのあとを追う。
トランプ要塞
Dr.スピード
「全く、キング様の信頼できる部下に対する寛大さと甘さにも困ったものだ。このままではますますビーファイターに先手を打たれて後手に回るばかりだ。」
蜘蛛丸
「今のうちに何とかしたいですな。」
カナスタ
「でもキングの旦那は俺たちの言葉に聞く耳持たねえな。」
Dr.スピード
「あのウィザードとウインクキラーは後々厄介だ・・・。」
蜘蛛丸
「そうは言われても・・・。」
カナスタ
「名案が浮かばねえよ・・・。」
考え込む3人だった。
その頃、サンカブトとムーンアゲハは、ラミィとカップルに人気のないところへ誘い出されていた。
ラミィ
「ここなら大丈夫ね。」
カップル
「そうね、ラミィ。」
Sカブト
「さっさといくぜ。甲神剣!」
Mアゲハ
「ルナキャノン、フルムーンシュート!」
ラミィが猛毒の吹き矢を放ってくるも、ムーンアゲハがルナキャノンのフルムーンシュートで弾く。
Mアゲハ
「猛毒の吹き矢!?」
ラミィ
「その通り。」
カップルも次々とカードを飛ばしてくるが、サンカブトが甲神剣で弾く。
カップル
「ほらほら、しっかり切らないと操られちゃうよ。」
Sカブト
「くそ、きりがねえぜ。」
ラミィとカップル、サンカブトとムーンアゲハが一定の距離を置く。
Sカブト
「アゲハ、一気に決めるぞ。」
Mアゲハ
「ええ!!」
2人は甲神剣とルナキャノンを構える。
Sカブト
「カブトニックフレア!」
Mアゲハ
「フルムーンビーム!」
2人の必殺技、カブトニックフレアとフルムーンビームがラミィとカップルに放たれるが、ラミィとカップルは余裕の表情をしていた。
Sカブト
「燃やしつくせ!!!」
その時だった。ラミィが両手を前に差し出すと・・・、
ラミィ
「はあっ!!」
すぐさま両手を上空へ向ける。するとどうだろう。雲行きが怪しくなり、雨雲が発生して溢れんばかりの大雨が降りだしたではないか。そうなると、カブトニックフレアとフルムーンビームはあっという間に消されてしまった。
Mアゲハ
「そんな・・・。」
Sカブト
「カブトニックフレアとフルムーンビームがかき消された・・・。」
ラミィ
「驚いてるところ悪いけど、はあ!!」
ラミィが猛毒の吹き矢を放ち、サンカブトを刺した。
Sカブト
「しまった!!」
Mアゲハ
「カブト!!」
カップル
「お前はこれだ。」
カップルがムーンアゲハにカードを貼り付けると、左手にアゲハのパペットが出来た。
Mアゲハ
「体が動かない・・・。」
カップル
「やったぁ~、あんたは私の最高のマリオネット(人形)になるから。」
Mアゲハ
「何ですって!?」
ラミィ
「ついに来たわね、あなたたちの仲間が・・・。」
Sカブト・Mアゲハ
「!!」
その言葉通り、現れたのは・・・、
Gクワガー
「黄竜の戦士、ガイアクワガー!」
Dテントウ
「白虎の戦士、ドライガーテントウ!」
Dヤンマ
「青竜の戦士、ドラグーンヤンマ!」
Dゲンジ
「朱雀の戦士、ドランザーゲンジ!」
Dミン
「玄武の戦士、ドラシエルミン!」
ガイアクワガーら5人だった。
ラミィ
「さてと、この2人相手に戦えるかしら!?」
ラミィが不気味な妖術を唱え始めた。すると、サンカブトが苦しみだした。
Gクワガー・Dヤンマ・Dゲンジ・Dミン
「カブト!!」
サンカブトの元にガイアクワガー、ドラグーンヤンマ、ドランザーゲンジ、ドラシエルミンが集まる。
Dテントウ
「カブトは4人になんとかして貰うとして、私はアゲハよね」
カップル
「そうだよ、お前にはこいつの相手をしてもらうよ。」
カップルが左手のアゲハ人形を巧みに動かすと、ムーンアゲハがドライガーテントウに襲いかかった。
Dテントウ
「アゲハ、何してるの!!」
Mアゲハ
「これは私の意思じゃないの、体が勝手に動いてるのよ。」
Dテントウ
「ならば、ドライガーライフル!!」
ドライガーテントウがドライガーライフルを取りだす。さらに上にジャンプして・・・、
Dテントウ
「サンダービーム!!」
上から雷の光線を連射した。
ドーン!!
カップル
「きゃあああ!!」
カップルの左手のアゲハ人形に命中し、ムーンアゲハを操っていたパペットは消滅した。
Dテントウ
「さらにこれよ。サンダージャッジメント!!」
ドーン!!
カップル
「きゃあああ!!」
ドライガーテントウがサンダージャッジメントを発射し、カップルに命中した。
一方、サンカブトもラミィの妖術で苦しみだしたが・・・、
Dヤンマ
「ドラグーンボウガン、ウィンディングショット!」
風の刃がラミィに降り注ぐ。
ラミィ
「きゃあああ!!」
Dゲンジ
「僕が守備系だけと思ったら、大間違いだ。ドランザーキャノン、フレイムシュート!」
炎の弾丸がサンカブトに刺さっていた矢を吹き飛ばす。
ラミィ
「おのれ!!」
Dミン
「さらにこれね。ドラシエルソード、スプラッシュブレイク!」
ズバーン!!
ドラシエルミンがラミィが持ってた吹き矢を飛ばす。
Gクワガー
「邪甲剣、クワガティックストーム!!」
ラミィ
「きゃあああ」
クワガーの嵐でラミィが吹き飛ばされた。
やがて、ビーファイター7人とラミィ&カップルがそれぞれ集結する。
ラミィ
「貴様ら!!」
Sカブト
「せっかくだ、一気に決めるぜ。」
Mアゲハ
「待って、カブト。ここは私とテントウに任せて!!」
Sカブト
「やれやれ、それじゃあ任せるか」
Mアゲハ
「フルムーンビーム!!」
Dテントウ
「サンダービーム!!」
ムーンアゲハとドライガーテントウの女性ペアの必殺技が放たれ、ラミィとカップルを直撃した。
ラミィ・カップル
「うわあああ!!」
ドカーン!!
大爆発を起こしたが、煙が晴れると・・・、
ラミィ・カップル
「ハァ、ハァ・・・。」
Sカブト
「まだ生きてんのかよ。」
Gクワガー
「しぶとい・・・。」
Dテントウ
「なんて奴らなの・・・。」
ラミィ
「ビーファイター、次は容赦しないわよ。」
カップル
「覚えてなさい!!」
ラミィとカップルが撤退した。
Sカブト
「俺たちも引き揚げるか・・・。」
ビーファイター7人も去って行った。
トランプ要塞
キング
「そろそろ残りのプリキュアも粛清しなければならんのだが・・・。」
Dr.スピード・蜘蛛丸・カナスタ
「・・・・。」
?
「残念ながら、あなたにはもうそんな時間はない。」
キング
「何だと!?」
現れたのは・・・、
クイーン
「あなたは虫けら2匹に甘すぎる・・・。」
クイーンだった。
キング
「クイーン、どういうことだ。わしに時間はないとは・・・。」
クイーン
「そのままの意味よ。もうあなたには任せておけないということよ。」
クイーンは何と、懐から銃を取りだしたではないか。
キング
「クイーン、何の真似だ!!」
蜘蛛丸
「クイーン殿、落ち着かれよ。」
Dr.スピード
「このまま分裂すれば、プリキュアとビーファイターが喜ぶだけです。」
クイーン
「お黙りなさい。そもそも、ウィザードとウインクキラーのおかげでプリキュアの大半が消えたのは褒めてあげるけど、奴らはいつ牙を向くか・・・。」
キング
「だからわしを始末するのか・・・。」
クイーン
「さようなら・・・。」
ドーン!!
キング
「うぅ・・・。」
バタン!!
クイーンが銃を発砲し、キングを射殺した。Dr.スピードがキングの遺体を確認する。
Dr.スピード
「ほぼ即死だ。」
クイーン
「聞け、皆の者、トランプはこれからこの女王たるクイーンが指揮を取る。トランプに忠誠を誓う者は私に従いなさい。」
Dr.スピード・カナスタ・蜘蛛丸
「ははっ!!」
Dr.スピードらが頭を下げた。そこへ、負傷したラミィとカップルが帰ってきた。
ラミィ
「いよいよクイーン様が指揮を取られる・・・。」
カップル
「我らの女王たるクイーン様が、トランプの新首領になった・・・。」
ラミィとカップルは見守ったという・・・。
その夜
甲平とソフィーは甲平の家で久しぶりに愛の営みを行っていた。もちろん、全裸になったのは言うまでもない。ちなみにゆいは健吾の家にいて不在なのだ。
ソフィー
「2人きりでするの、久しぶりじゃない!?」
甲平
「ソフィー、俺がいなくて寂しかったのか!?」
ソフィー
「そうよ、甲平がいないと寂しくて・・・。」
甲平
「やれやれ・・・。」
2人は抱き合って唇を重ねる。甘いキスで互いの温もりを感じ合っていた。
甲平
「ソフィー、お前が好きだ。」
ソフィー
「私も甲平が好き・・・。」
2人は抱き合ったまま、眠った。
トランプの首領が変わった。女王・クイーンがキングを粛清し、自ら首領の座についたのだ。クイーンの新体制の元、トランプは甲平とソフィーを始めビーファイターとプリキュアの粛清と地球侵略の本格化に乗り出そうとしていた。果たして、甲平とソフィーの潜入任務はどうなっていくのだろうか・・・。
次回予告
博士
「トランプの首領・キングが粛清され、女王・クイーンが新首領に就いた。クイーンは大々的な侵略作戦を開始し、世界各地に戦火を拡大する。日本では甲平、健吾、蘭とのぞみたちプリキュア5が全力でこれに対処する。いよいよ、プリキュア・ビーファイターとトランプの全面決戦が幕を開ける。プリキュアオールスターズVSビーファイターカブト、第51話「全面決戦!! プリキュア・ビーファイターVSトランプ」。いよいよ最終決戦となるか。」