あれ、ここは?
気づくと僕は一面真っ白場所にいた
「ここは、一体…?」
「目覚められたようですね」
突然の声に驚き後ろを振り替えると、銀髪の女性がいた
「はじめまして」
「えっと、はじめまして。あなたは?」
「私は神です」
「……はい?」
正直いきなり神を名乗る女性を見て唖然とするのは、間違っているだろうか
「念のため聞きますがここに来る前の記憶はありますか?」
そう言われて僕は思い出した
僕の名前は桜満集
あの日世界から、アポカリプスウイルスを無くすために全人類の、キャンサーを受け入れた
そして、いのりと一緒に消滅した
簡単に表すとこんな感じだろう
だが、そこまで思い出すとふと、一つの疑問が浮かんだ
「あのあと、世界は…みんなはどうなりましたか?」
「全人類からキャンサーが消滅し、少々混乱はありましたが、以前よりずっと平和です」
「そうですか…」
心の中に安堵の気持ちが広がった
自分がしたことはちゃんと意味があったと思えた
「ですが…」
「どうかしたんですか?」
「あなたの友人方はとても悔やんでいましたよ…あなたが死んだことに…」
何も言えなかった
もしかしたら他にも、いい方法があったかもしれない
だけど…
「…後悔はしていません…僕は決めたんです。みんなのために、この身を汚しきるって」
「そうですか…」
少しだけ、僕らの間に沈黙が降りた
「さて、それでは少し話を戻しましょうか。確かにあなたは死にました。そして本来は輪廻の輪を通り、新しく生きるのですが少し、問題が起こりました」
「…それって?」
「人は死ぬと肉体は消滅し、魂だけが残り、輪廻の輪を通ります。しかし、あなたが多く取り込んだキャンサーの影響で、魂が変質してしまったんです」
「そのまま通ったら?」
「最悪の場合魂が消滅してしまいます」
正直ゾッとした
だとしたら…
「なんで僕をここに?」
「あなたは輪廻の輪を通ることができないため、わたしが転生させることにしました」
「なるほど、わかりました」
「それでは、今から転生させます。あなたの『王の力』はそのままにしておきます。後、皆さんのヴォイドも入れています」
よかった…みんながいればなんでもできる
足下に魔法陣ができていた
「それでは、いってらっしゃい」
その声と共に視界が白く染め上げられた
◇◇◇
彼…中々みんなに慕われていたようね
だったら『コレ』も使えるかしら
そう言う彼女の手元には23枚のタロットがあった
◇◇◇
気がつくと、僕は森の中に立っていた
服装は最後の戦いの時と同じだった
そしてやはりというか、僕には右手がなかった
そして左手の甲には王の紋章がついていた
とりあえず最初に自分のヴォイドを出し、右腕につけた
その中には沢山のヴォイドがあるのを感じた
「もう一度僕には力をかして、みんな」
ふとそう呟くと、一瞬右手のヴォイドが光った気がした
◇◇◇
余韻に浸っていたその時、遠くで爆発音がなったのが聞こえた
何か不安を感じたため右手から綾瀬の『エアスケーター』を取りだし、音の発生源へと向かった
◇◇◇
サーゼクスside
私の名前はサーゼクス・ルシファー
先程まで堕天使と戦争をしていたが、天使も乱入し三つ巴の戦いをしていた
しかし、二天竜の赤龍帝と白龍帝が加わったことにより、こちらがはの被害が増えてきた
なので、天使と堕天使とは一時休戦し共に戦うことにした
だがずっと、押されっぱなしだった
「まずいな」
そんな声が聞こえ後ろを向くと堕天使総督のアザゼルがいた
「確かにそうですね」
その後ろには大天使ミカエルがいた
確かに彼らが言っていることは正しい
三大勢力をもってしても二天竜にはほとんどダメージを与えることができずにいる
逆にこちらの方が、被害をうけている
一体どうすれば…》
「キャアッッッ!」
悲鳴が聞こえ戦場に目を向けるとセラフォルーが二天竜の攻撃で飛ばされていた
そして彼女が飛ばされた場所にブレスをされた
「クソッ…」
そんな声が上がった
そして土煙が晴れるとそこには…
盾を持った少年が彼女を庇うように守っていた
Side out
集Side
危なかった…
森を抜けてみたら、なんかデッカイ二頭のドラゴンが戦ってたんだからな
それに、なんか沢山の人が二頭のドラゴンと戦っていたし…
思わず襲われそうな少女助けたけど、無事でよかった
『おい、キサマ何者だ!』
赤いドラゴンが話しかけてきた
ドラゴンが話せる事に少し驚いたが、ファンタジーならしょうがない
「ただの人間だけど」
そう答えると二匹のドラゴンは驚くような素振りをしていた
さて、あのドラゴンを倒すとするか
「谷尋」
親友の名を口にすると手には大きな『ハサミ』が表れていた
そのまま、『エアスケーター』で二匹のドラゴンの懐に飛び込むと、そのまま一閃した
すると、二匹のドラゴンは呆気なく倒れた
…別に死んだわけじゃない
ただ´二匹のドラゴンの『意識』の糸を切っただけ
まあ、今はそれだけで良いと思う
『集、聞こえますか?』
『神様?』
『すみません、転移する時空間座標が設定していなかったので、送る予定だった時間の過去に送ってしまいました』
『だったらもう一度転移ですか』
『はい、少しだけ時間をください』
やっぱり間違っていたか…
「なぁ、君」
気づくと一人の男性が話しかけてきた
「何ですか?」
「いや、私の仲間を助けてくれたから、そのお礼にね」
「仲間?」
そんな人助けたっけ?
「私のことだよ」
声がする方を見ると先程助けたツインテールの少女がいた
「ありがとね、助けてくれて。えっと、なんて名前?」
「僕の名前は…」
答えようとしたが、体が少しずつ透明になっていた
多分転移のせいだろう
「…ごめん、あまり時間がないみたい」
「待ってよ!せめて名前だけ!!」
消え行く中、一言だけ言った
「罪の王(ギルティクラウン)…そう呼ばれているよ」
そして、僕はその世界から、消えた