~一年一組教室~
私たちの担任になった折木有理先生(ユリちゃんと呼んでほしいらしい)によると、今年からは能力値で七星剣武祭の代表を決めず、約三日に一回十回以上にわたる選抜戦の成績上位6名が七星剣武祭に参加できるらしい。辞退も可能なようだが、私には関係ない。すべて勝ち抜いて七星剣武祭に出たいと思う。ちなみになぜこんな風に思考にふけっている暇があるのかというと、担任の先生が血を吹き出し、イッキによって保健室に運ばれていったからである。とイッキが戻ってきたようだ。
「先生が今日はもう帰っていいってさ。」
先生からの伝言を聞いた私は帰ろうとすると、日下部加々美さんがイッキに抱き着き私たちの模擬戦映像を映していたので、近くによってみることにした。
「クラスメイトなんだからもっと気軽に声をかけてくれてもいいんだよ?」
「「「「本当ですかっっ‼」
「うわっ!?」
クラスメイトの女子たちがイッキの周りに迫ってきたようだ。
「よかった!ありがとうございます!黒鉄さん!」
「私、あの試合を見てからずっと黒鉄さんと話をしたいって思ってたんです!」
etc.
~それからしばらくのち~
「私、実は新聞部を作ろうと思ってるんですけど、先輩に記念すべき破軍高校壁新聞第一号を飾って欲しいんです!見出しは……そうですねー。『脅威の伏兵!噂の超新星を一蹴!』ってな感じで。」
「ふぅーん。よかったじゃない。モテモテで。取材、受けてあげたら?先輩。」
こういった姉さまはとても不機嫌そうだったので、
「さすがに本人の前でそういう話はやめた方がよいのではないかしら日下部さん?」
「あ、ルミネさんも今度取材よろしいですか?」
「私はいいよ~。って質問に答えようよ…。」
こうしている間にも日下部さんはイッキに迫っていき、姉さまの我慢が限界に達しようとしたそのとき
「おいセンパイ、俺たちともお話ししましょうや。」
「ハッ、なに善人ぶってんだよ詐欺師のくせに。」
「詐欺師?それってどういう意味だろう?」
「アホな女は騙せてもなァ、俺は騙されねェよ。FランクがAランクに勝てるわけねェ。ルミネさんには負けてるしな。どうせセコいイカサマでもやったんだろ。こんな風に人気を取るためによォ。」
むっ、……そんなことしていないよ。その言い分は、ステラに対しても失礼だ。」
などというやり取りが続き、固有霊装を五人が出し、稽古をつけてくれと言って、戦いが始まったが、イッキは霊装を用いずに五人を完封してしまった。
「……仲良くしようよ。これから一年、一緒にやっていくクラスメイトなんだからさ。」
五人組のリーダーの真鍋はカクカクと頷くだけだった。
そして、冷たくなった教室の空気の中、
パチ、パチ、パチ……と拍手が聞こえてきた。
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