テイルズ・オブ・ザ・レディアントマイソロジー3・闇は破滅か救世か? 作:にゃはっふー
ティトレイ、メルディとクイッキーと、カノンノやセレナは走る。
ルバーブ連山へと向かっていると、軽装の一般人が愚痴りながら歩いていた。
「あれ? あんたらも盗賊退治の人?」
「ん? あんたらは?」
「あたしら~願いを叶えてくれるって言う存在に会いに行こうとしたら、剣士の人が」
『ああ、あの噂はデマだぜ。そう言って、人気のないところに人呼んで、身ぐるみはぐって言う輩の。俺はいまからその調査さ、あんたら、いまのうち帰った方がいいぜ』
「それって、黒髪の人ですか?」
セレナの言葉にああと頷く。
「あーあ、せっかく来たってのにデマかよくそっ」
そんな事を言いながら、帰る者達を見ながら、四人は頷き、先へと急ぐ。
山の頂上、黒い光を纏いながら進んでいたが、ふいに時、それを見る。
「・・・赤い霧、もう人の姿?」
赤い霧の中にいるのは、人物であり、静からこちらを見る。
敵意、そんな声が聞こえないが、警戒はしていた。
こちらを見つめるそれに対して、少しずつ前に出る。
「・・・お前は」
静かにしていたそれは、急に触れてきた。
抱きつくように、それは触れた。
「!」
そして記憶を、見られた。
「離れろッ」
それを突き飛ばす。見られた? 記憶、いや、あの光景を。
「お前、俺の、あの子の記憶を見たな!!」
何も答えず、いや、静かに、
『どうして・・・』
「!?」
それは喋った。
『どうして君は・・・まだ見捨てないの』
「何を・・・」
『世界は君を傷付ける、世界は君を捨てた、世界は君にとって、敵だ』
「んなもんとっくの昔にからだッ、世界なんてもんに、俺は」
『じゃ、君はなぜ、彼女の記憶を刻み込んでいるんだい? 苦しいのに、痛いのに、辛いのに』
「・・・テメェも雑音か? これ以上、あの光景、あの事件に、あの子に、知らないのに口を出すなッ!!」
剣を掴む時、雑音が増える。
「!?」
「「リュウ」」
「チッ、こんな時に頭花畑どもか」
「バイバ、メルディの頭、花畑違うよっ」
「リュウ、お前なにしてるんだよ」
「るっさい、うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいッ」
「・・・リュウ?」
頭をかきむしり、その様子に叫ぶようにわめくリュウ。
「うるせいんだよ世界は、人は、命はッ、感情はッ。うるさくて目障りでッ、うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいッ」
「りゅ、リュウっ、落ち着いて」
「うるさいッ、後ろの奴、とっとと出てこいッ」
「!?」
その時、岩から姿を現すのは、見知らぬ者達。
「バイバっ、この人達、町でチラシ配ってた」
「『暁の従者』って奴か」
「テメェらが雑音の正体か!!」
目を見開く中、暁の従者達は背後にいる、赤い霧を見つけ、歓喜に満ちる。
「おおっ、ディセンダー様、我らの世界に、ついにご光臨されたっ」
「願いを叶え、導き給うお方、我らが救世主様!!」
その雑音に、リュウは頭を抑え、頭を振るう。
「くっそ、ここまでひでぇのはそうはねぇぞおいッ」
「お、おい待て、こいつは危険かも知れないんだ、ディセンダーなんてこと」
「なんだ貴様達は邪魔をするなッ」
「そのお方は貧しい者達をお救い、私欲に肥え、駆られ堕落した大国の者達を成敗するために、ご降臨されたディセンダー様だ」
「はっ、なにが私欲だッ。ふざけるな」
剣を構えるリュウに、ティトレイ達は驚く。
「テメェらから聞こえる声は、大国に対しての理不尽な恨み言しか聞こえねぇッ。そんな奴に渡せられるかッ」
「貴様、邪魔をする気か」
「邪魔はテメェらだッ」
「ま、待てリュウ」
ティトレイが前に出たとき、暁の従者から声が、
「ちっ、目をふさげッ」
その瞬間、辺りが閃光と煙に包まれる。
四人の悲鳴に、リュウは舌打ちして、地面に打撃を放つ。
拳撃で煙を吹き飛ばすが、すぐに手を引っ張り連れて行こうとする暁の従者を見るが、視界の端に、目をちかちかさせて、歩いているメルディが、
「!?」
剣を地面に刺し、かぎ爪ロープを使う。足を踏み外し、崖から落ちるメルティ。
「バイバ!?」
「める」
それよりも先にスライディングして、メルディとクイッキーを捕まえ、共に落ちるリュウ。
ローブが引っかかるまで落ちるが、すぐにティトレイがローブを捕まえ、途中で止まり、セレナとカノンノも、ローブを固定する。
「助かったよ~」
「クイッキー」
「はあ、こんなところ、視界悪いのに動くなよ・・・」
こうし彼らは、接触し、またアドリビトムへと連れ戻される。
「両手に花だなリュウ大先生」
「変われユーリ」
カノンノとセレナが左右からぎゅとだきついていて、舌打ちしながら不満そうにバンエルディア号に戻ったリュウ。
アンジュは前の事件は不問と言われても尚、気に入らない。
「リュウは仲間だよっ、メルディのこと、助けてくれた♪」
「うるさい・・・」
「放さないからね」
「・・・」
二人からそう目で言われながら、奧でため息をつく。
だが、奧でアンジュらに話さなければいけないことがある。
「色々見て回ったが、国所属関係ギルドはてんてこ舞いだったぜ」
「というと?」
「まず金がねぇ小さな村や集落の依頼はほとんど受理できない。やる奴はたいてい敵国への軍事強化のために差し出せだの、従わなければ活動を制限されるだので、えらいことになってる」
「そんな・・・」
シャーリィを始め、多くの者達が嫌な顔をする中で、それだけでないと伝える。
「ウリズンのような強国もそうだが、大国のほとんどは資源の取り合いばかりで、願いを叶える霧については危機感0。あったとしても、利用できるか?と言う考えで個人で動く、貴族様々が多い程度だな。エステルの国が一番ひでぇ、王女不在を気に、民間兵が多いから、突破するのに苦労した」
「って、待ちなさいッ、その言い方」
「ああ、ケンカ売った」
「!」
その言葉にガルバンゾ国関係者は苦い顔と驚きをした。
だが、
「しゃーねぇだろ、でなきゃ、まずかった」
「まずいって・・・」
「赤い霧の存在を知ったどっかのバカが、強行軍で前進してたんだよ、何人かの騎士隊がかばうように動いてたけど、どうあがいてもなにか起きれば死者が出る。うるさかったから、俺が動けないように痛手与えておいた」
「それは・・・確かに、そんな話聞いたわね」
「そん、な・・・」
絶句するエステルだが、その様子に、
「無駄だぜエステル、あんたがいても変わらない。貴族の独断って言ったろ、俺の後、騎士団が膨大な被害で咎められる前に、国さん、それを指揮してた貴族さんをどうするかもめてる。実際俺が与えた部隊を立て直すの無視してだがな」
「あんた、エステルを元気つけたいのッ!? 傷付けたいの!?」
リタのクレームを無視しながら、とりあえずと、
「問題は赤い霧だ、俺はアレと接触した」
「なんですって!?」
リタが驚く中、リタ達、科学班の話では、あれはこの世界の物ではないらしい。
「なぜ分かる?」
「『ドクメント』がこの世界に存在しない、あんたの世界の物みたいに、別の物なのよ」
「どくめんと? 俺の世界の、生物を構成するなんかの名称か?」
「そんなところね」
ドクメントとは物質はまず、このエネルギー体ありきで、姿形が決まるらしい。
つまり赤い霧はそれに触れていじり、生物変化を引き起こしていると推測された。
「んで、異世界人であるリュウに聞くけど、どう思う?」
「ノイズみたいだな、俺の世界の」
「人を炭化、炭にする存在か」
ウィルが腕組みしながら頷く。
そして他にも、
「俺の世界は生物学もそれなりに進んでいる、生き物をそんな粘土のようにいじることできるのか?」
「治癒術とか、一般で言うと呪いも似たようなものよ。個人のドクメントに干渉して、傷を癒したり、病気にしたりってね」
「DNAって言うより、魂みたいだな・・・」
そしてそれを元に、自然界からエネルギーを取りだし、人工的に物質を創り出す技術があり、それにみんなが?であるが、リュウだけが、
「ある種、無から有を生み出す技術か」
「さすが異世界人、頭回るわね」
「関係ないだろ、周りはさすがにな」
苦笑する中で、静かに真剣に、
「けどそれなら、色々願いが叶うって理由も分かる」
「!? ホントか」
セネルの言葉に静かに頷く。
「たとえば、病気を治したいと言うのなら、病気のドクメントを取り外して、何かで補強したり、ましては、健康体と比較すればなおのこと治せるだろうし、金が欲しいなら、金って情報があれば、ドクメントで自然エネルギーから、金属を生成できる」
「そんな、そんなことが可能な存在だなんて・・・」
「だが、理論上、その技術なら、黄金なりなんだり、作り出せるか?」
その言葉に、学者達は静かに頷く。
「ならまずいな、下手すれば人体改造人間なんて作りたい放題だな」
「なにそれ?」
ルビアが首を傾げる中で、軽く、異世界の怪物、空想話を聞かせるが、最後に、
「それが現実になるってことだ」
「うわっ・・・」
「ロケットパンチは少し嫌だな・・・」
「そこか」
そんな会話の中で、誰かが尋ねてくるため、奧へと引っ込む。
「おたくはなんで?」
「レイヴン、俺ここに帰る前になにしたと思う? 王女誘拐よりひでぇで」
「ははっ、笑えねぇ」
「りゅ、リュウさんのも、私がなんとかしますよっ」
そんなことを言っていると、尋ねたものを見てゲッと言う顔になる。
「彼奴、ガルバンゾ国の騎士だ」
「アスベル!?」
その後、王女の言葉を聞いて、アスベルとソフィが入団する中で、ルーティやスタンが尋ねる。
「リュウと戦ったんだって? マジなの」
「あっ、ああ・・・彼には、正直複雑ですが、感謝してます」
「それって、リュウが言っていたように、民間の人達を盾に、進行していたと?」
エステルの言葉に、苦しそうに頷くアスベル。
「あのまま進軍していれば、必ず大事になっておりました。まさか国の命で無かったとは・・・おかしいことにはフレン隊長達も気づいておいででしたが、彼が騎士団に打撃を与え、言い訳が出来ていなければ、多くの民を犠牲にしてました」
「そうですか・・・リュウには後で、お礼を言わなければいけませんね」
「はい、手段はどうあれ、彼に助けられました。フレン隊長並び、あの場にいた騎士の代理として、後でお礼を言いに行きます」
「はい」
「んで、この国はこういう動きで、この国は」
「以外と国の情報を集めてたのね」
「まあな、情報は基本戦術だぜ。国の内情、特に民衆や、上の思考が分かれば、色々動きやすい。ま、ここみたいに中立ギルドじゃないギルドは、かなりやばいぜ。中には協力関係だったのに、国が敵対してるから敵対って、他国団員なんか、種族も相まってだな」
「うぅ~耳が痛いな~・・・異世界から来た貴方から見たら、さぞ醜いでしょうね」
「聖職者が言うな、それに似たようなもんだっての」
その一瞬を、アンジュは見逃さなかった。
「・・・貴方が引っかかるのはそこね」
「・・・」
「何かあったか、前の世界のことは多くは聞かないわ。けどこれだけは信じて、希望はある、だから、諦めない。私達は自由の灯火アドリビトム。貴方はその仲間よ、貴重な人材は逃がしません♪」
そう微笑まれたが、静かに、
「愚問だ、くだらない」
そう言われて、しょんぼりするリーダーであり、そして、
「すいません、王国に属さない、中立ギルド、アドリビトムはここですか?」
ライマ国軍大佐、ジェイド、その国の王女ナタリア、ジェイドの部下で護衛のティア。彼らの国はいまクーデターが起きている。
暁の従者がディセンダーを祭り上げ、それにより、星晶が巡られなかった国の不満が爆発したらしい。
現在は混乱状態であり、匿う形で、彼らもギルドに入れるアンジュ。
しかし、
「国すらねじ曲げるなんて、マジで改造人間製造中か、笑えねぇ事態だなこの世界」
「どう思うよリュウ先生?」
食堂で集まる暇人は、静かに考え込む。
中には煙を出す者もいるが、
「暁の従者は完全に私欲だ、自分が裕福じゃないのは全て国の所為だって思っている声しか聞こえなかった。そんな奴らに、自在に物を生み出す存在が現れれば、こんな事態になるわな」
「それも調べたのか?」
「ん? ああ・・・」
カイウスにそう言いながら、ん?と首を傾げる。
「ちっ、買い忘れがあったから、少し出るわ」
「えっ、本当ですか!? すいません、一緒に行きましょうか?」
「ロックスは生地の発酵見ててくれ、俺は買いに出向くよ。クレア、リリス、火の番頼む」
「わかりました」
「了っ解♪」
そして出ていくリュウを見ながら、静かにロックスは首を傾げた。
「えっと、なにを買い忘れたんだろう・・・」
「・・・やっべ」
「・・・ここか、全く、変なところに拠点置きやがって」
「いやいや~優秀な人材がいて、うらやましいですね~」
「ええ、ただ勝手に動くのだけはいただけないですけどね♪」
ジェイドとアンジュがそんなことを背後で言い、セレナ、カノンノはムゥ~と頬をふくらましている。
肩をすくめ、静かに、
「元々テロリスト候補な輩だと思ってたから調べてたんだ、まさか尋ねるとはな」
門番の者達はディセンダーの話で持ちきりである。
何もないところから金を生み出したりと、やはりまずい話ばかりに、顔を歪めるリュウ。
うるさくてたまらない。
「私欲に肥えた、堕落した大国? 笑わせる・・・」
いままさにそれなのは貴様らだと、歯ぎしりするが、二人がその手を握る。
「もう一人で抱え込まないで」
「私達がいるよ」
「青春ですね~」
「ですね~」
「斬るぞ後ろ」
布に石をくるんで振り回し、遠くで物音を立て、門番をどかす。
「それでは、サクサク、っと行きましょう」
「へいへいほ~」
こうして先へと急ぐ。アドリビトム達。
・・・あとがきでシンフォギアの子ゲストに呼ぶか?
そんなことを思いながら、次回に続きます。
お読みいただきありがとうございます。