テイルズ・オブ・ザ・レディアントマイソロジー3・闇は破滅か救世か? 作:にゃはっふー
遺跡巡るのが好きな奴など、色々な人達を補充するアドリビトム。
そんな中、ついに学者組が精霊の居場所が暗号化されていた文系を解読した。
「俺も見に行くか」
「「なら私も行く」」
「はいは~い♪」
こうして霊峰アブソールと言う雪山へ、カイウスとエミルも含め、足を踏み込む。
「りゅ、リュウ様」
「ん、ロックスか」
念入りに雪山装備をしている中、ロックスもまたカノンノとセレナの分を支度していた。そんな中だった。
「どうかお気を付けくださいね。あと、お嬢さまをお願いします」
「・・・ロックス」
「はい?」
ロックスからすれば険しい顔をしているリュウ。それに疑問に持ちながら、
「俺に守ることなんてできない、頼むなら他の奴に頼め」
「えっ、えっと・・・」
少しばかり戸惑うが、ロックスは覚悟を決めて、尋ねた。
「どうしてリュウ様はそのように、ご自分を否定するのですか?」
その時、凄まじい、素人でも分かる怒気を纏い、ロックスを睨む。
だが、それでも、
「私にとって、リュウ様はお嬢さまにとって、大切なお方です。そしてなにより、貴方は優しい方です」
「・・・違う」
「・・・それでも」
静かに、リュウを見る。けして気配だけであり、それだけの彼に、
「それでも、貴方にお願いしたいのです」
「・・・」
なにも言わず、そのまま去るリュウ。ロックスはそのまま座り込む。
そんなことがありつつも、雪山へと足を踏み込むのであった。
雪山の中、軽い吹雪が降る。
ちゃんと着込んだりしているが、あまり長居できないと判断された。
「元々この辺りは、他の大国も狙っている。下手すれば変な輩がいるかも知れないから、奥地に行くことも考えて、早い段階にしたい」
「大国が? どうしてだ」
カイウスが尋ねてくる中、これは放浪中に仕入れた情報と言って、リュウは説明し出す。
「元々ここも調べる地域にしてたんだ。俺も精霊との接触を考えていたからな。だがやめた。理由は一人での探索は危険と判断したし、なにより、大国がこの辺りの星晶を狙っている」
「星晶か・・・」
それを聞き、カイウスは苦い顔をする。セレナは首を傾げる中、カノンノが、
「色々な国が、星晶を巡って、その土地にいる人を追い出したり、労働力にしたりするんだよね・・・」
「俺からすれば魔法使いも該当するんだが、別種族に対しても酷い格差社会だな。魔法使える時点で、俺の世界じゃ化け物扱いだろうに」
そう、カイウスの人から獣人に変わる、レイモーンの民。コレットの翼を持つ天使。獣人のガジュマ、ユージーン。ジュジィスの、物から情報を読みとるクリティア。
異世界人である彼からすれば、さらに魔法を使うこの世界の人達は、人外扱いだと言う話に、カイウスを始め、多くの人達が驚いた。
「っていうか、リュウの世界の道具もすげぇよな。あんな綺麗な歌声、そのまま機械? に覚えさせるなんて」
「う、うん。マルタも凄いって言ってたよ」
「ま、魔法が無い分。そっちの方向で社会が進化したんだろう? ルーク達みたいな感覚な社会もあるしな」
「へぇ~」
カノンノは色々聞きながら、その中でセレナは鼻歌を歌いながらさくさく進む。
「おいセレナ、先行くなおい」
「あっ、ごめんなさい」
「しっかし、リュウの話聞くと、王族とか大国、小国とかホントバカらしくなるな」
「うん、リュウからすれば、僕らの世界って些細なことで争ってるんだね・・・」
そう言うエミルに、リュウは鼻で笑う。
「え、ぼ、僕なにか悪いこと言った!?」
「あー一言で言えば・・・俺の世界も変わらないってことだ」
「? それって」
「!? みんなっ」
その時、魔物の群れが現れ、すぐに戦闘態勢に入る。
「カイウス、エミルは前衛、俺は中衛でカノンノ、セレナサポートっ。二人とも術援護」
『了解!!』
各々が動く中、魔法と動きを合わせて戦う。
そんな中、全員が視界に入るほどだが距離を保っているときだ。
「!? なんだ、魔物が逃げ出したぞ!?」
「ハッ、おとといきやがれっ」
エミルがそう叫ぶが、何かおかしい。
(向こうはまだ戦意があった。なのに、急に引いた?)
その時だった。リュウが思考を巡らした瞬間、辺りが揺れた。
「!? 地震!?」
「まずっ、っていうか」
「!!??!?! み、みんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
セレナの叫びに、一斉に見る。それは迫る雪。
「ちッ」
そして全員が白いものに視界が覆われた。
「ぶっはっ。み、みんなっ、いる!?」
カノンノの声に、セレナがまず雪の中から出てくると共に、エミルと、獣化したカイウスが雪の中から現れる。
「最後、凄い爆音が響いたけど・・・あれって」
「ああ、リュウがなんかしたと思うが・・・リュウは?」
「「リュウ!!?」」
二人が急いで立ち上がるが、すぐにふらつく。
「お、落ち着いて二人とも」
「彼奴ならたぶん大丈夫だっ、だけど俺達が問題だ」
目的地は奥地と決めているからそれはいいが、吹雪も強くなっている。
先に進むか、戻って仲間を呼ぶかしなければいけない。
「だけど、さっきので少し流れちゃったから、場所が分からない。地図はリュウが持ってたよね?」
「奥地には行けるぞ、そこからみんなの元に帰る道も分かる。少なくても俺達は奥地に出向いた後じゃないと、なにもできない」
「・・・わかった、セレナ」
「うん、少しペース上げて、急ごう」
頷き合う仲間達は、大急ぎで奥地へと足を運ぶ。
綺麗な水晶のような氷の結晶があった。
それにより彩られた氷の聖域、そこにカノンノ達はたどり着いた。
「ここって」
「ああ、奥地の奥地っぽいけど・・・たぶん、ここからならみんなの元に帰れる」
「精霊は・・・いまはリュウだよね。カイウス」
「ああ、探している暇は無い。すぐにみんなの元に」
その時、吹雪がいっそ強くなる。みんなが一斉に目を瞑り、目を開けると、
「!?」
「貴方は・・・」
カノンノの言葉に、静かにそれは人の姿になる。
「私は氷の精霊、セレシウス。あなたたちに会うために、姿を現しました」
「せ、精霊!?」
全員が戸惑うものの、内心いまはそれどころじゃない。
セレナが前に出て、頭を下げる。
「ごめんなさい、私達は貴方に会いに来たものです。ですけど」
「仲間がこの雪山ではぐれてしまっていて、すぐに他の仲間の元に戻りたいんですっ」
カノンノの言葉を聞き、精霊が少し驚く。
「そうですか、それは少し間の悪い・・・私と契約した守護者がいます。彼が悪しき者を討ち倒したあとならば、私の力で探し出します」
「「本当ですか!?」」
カノンノとセレナの顔が腫れるが、二人の顔は曇る。
「悪しき者って、サレみたいな奴か!?」
「なら僕らも手伝わせてくださいっ、仲間のことも心配ですけど、困ってる人も放っておけないよっ」
「それもそうだね」
「ありがとうございます」
「・・・吹雪が強まってきたな、まあいい・・・」
そう言いながら防寒具を外し投げ捨てる。
「テメェは何者だ、そんな殺気立ってれば、嫌でも分かる」
「・・・」
吹雪の中、静かに片手で持つ剣と斧を持つ男が現れ、静かに構える。
「まさか貴様のような者まで現れるとはな」
「? なんの話だ」
「しらを切るか、まあいい・・・貴様はこの地で滅するッ」
瞬間、距離を詰めて斬りかかられ、それを剣で防ぐ。
その一撃で悟り、仕方なく、闇を纏う。
それに男は睨んでくるが、
「遅いッ」
殺気立てば立つほど、攻撃が読みやすくなる。剣と格闘術を織り交ぜながら、吹雪の中で戦う。
(向こうはこの寒さが無いのかッ、長期は無しだッ。すぐに潰す!!)
黒い斬撃が白い世界を切り裂く中、男は睨みながら金色の光を纏う。
「オーバーリミッツ!? 来るか」
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「図に乗るなァァァァァァァァァァァァ」
黒い闇が身体から吹き出す。白い銀世界を壊すほど、黒い闘気が辺りを弾く。
「消えろッ、邪なるモノッ」
「!?」
その言葉に怪訝になりながら、つばぜり合いを始める。
「おいッ、邪なるモノってなんのことだ!?」
「その力、闇がその証拠!! 貴様は世界に生まれてはいけない、否、存在してはいけないモノだッ」
「!?」
つばぜり合いを止め、構え合う中、男からの殺気が聞こえる。
「貴様がいる限り、世界は救済されぬッ。消え去れ、邪悪なるモノ!!」
「・・・はっ」
それに、
「あっははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ」
それは壊れたように笑い出す。
「なん」
「ああそうだッ、それでいいッ。俺の評価なんてそれでいいッ」
黒い闇が吹雪を吹き飛ばす。暗闇が身体から吹き出しながら、それは嬉しそうに男を見る。
「正しいよお前、そうだッ。俺はそんなもんだッ」
「なにを」
「さあ殺ろうぜ、まだ始まったばかりだ』
「!?」
瞳の色が変わる。オットアイ、左右の色が変わり、髪の色が銀、いや、刃のような色、刃その物へと変貌する。
暗闇を纏いながら迫るそれに、押され出す。
「くっ」
『どうした正義? テメェの正義はんなもんか!!?』
「黙れっ」
ああ心地良い、そうだ、もっとだ。
『俺を殺したいんだろ? ならもっと俺に向けろ、その負をッ』
アソコハ俺ノ場所ジャナイ。アアソウダ・・・
ココガ俺ノ居場所ダ・・・
『お父さん・・・お父さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ』
『・・・違う』
「!?」
その時、急に動きを止め、虚空を見るリュウ。
その顔はここを見ていない。
『違う俺は、俺はッ』
頭をかく、血が流れ出ようと構わないほどに、頭を、かく。
『違うッ、違う違う違う違うッ。俺は、俺は、オレは、オレハ!!』
気が付いた瞬間、剣を構え、突進する男。
だが、
アアコレデ・・・
なにもしないまま、それを見ていた・・・
モウ、アノ子ヲ思イ出サナイデ済ム・・・
そして白は黒になり、赤になった・・・
『・・・カノンノ』
「えっへへ・・・間に・・・あっ、た・・・」
リュウに倒れるカノンノ、その腹から血が流れ、それに男が戸惑う。
側からセレナ達の声が響くが、だが、
『あっ・・・』
その光景と、
『あ・・・』
あの光景が、
『キザマアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ』
その瞬間、それは黒い獣に成る。
「!?」
『消えろ消エロ、キエロッ』
全ての闇が、剣撃へと変わる。
『剣ノ世界!!』
男をそれで沈め、すぐにカノンノへと歩み、そして、
『アァァァァァァァァァァァァァァァァァァ』
帰り道まで一本道を、作りだした。
強引、ただ剣の一降りで、地形が変わろうとお構いなしに、切り開いた。
すぐにそれで戻り、カノンノは一命を取り留めた。
だが、大きな謎と残される・・・
・・・もう少し長くするべきか?
お読みいただき、ありがとうございます。