SAOの映画にモンハンXXにスパロボV、何でこんなに欲しい物が一斉にくるんだ~。
…………ん?
《かれんだー》
期末テスト
母 ( ^∀^)
筆者(;゜∀゜)
緊急のお知らせ
筆者、期末テストが終わるまでお休みとなりました……
誠に申し訳ない…
この埋め合わせはいつか必ず………!
では、本編どうぞ~
「てりゃぁぁぁ!」
「撃てぇ!」
扶桑達の他艦隊救援部隊と多摩が牽引する第一軍救援部隊、この二つの艦隊が敵を挟む形で急襲し戦況は何とか有利に傾き初めていた。
そして明石が設置した砲台から絶え間なく照明弾が発射されることにより夜間でも艦載機の発艦が可能になっていた、それにより航空戦はほぼ一方的な展開だった。
「提督、救援艦隊が間に合ったようです。」
「あらかじめ第一軍から予備艦隊を編成した甲斐があったな。」
「ええ……」
(しかし救援部隊の編成はまるで奇襲を読んでいたかのようだった、まさか提督はこのことを予想して?)
大淀はその考えを頭の中から振り払う、と同時に設置されたレーダーに反応があった。数は三百ほど、おそらく深海棲艦の艦載機であると予想された。提督がとった照明弾を絶え間なく撃ち続けて艦載機の発艦を可能にするという戦法は同時に深海棲艦側の艦載機も発艦可能にしてしまうという欠点も抱えていた、しかしそんなことも提督には織り込み済みだった。
「レーダーに反応!」
「来たか…!機銃の発射用意、敵は夜目が効かないから落ち着いて当てていけ。」
「了解。」
「ここでなるべく数を減らすぞ!」
中川上空で大規模な航空戦が始まる中、中川上でも激しい戦いが繰り広げられていた。救援に来た北上による空密度の魚雷群が敵を殲滅、それでできた穴を突く形で救援部隊長の川内率いる駆逐艦達が突っ込んでいく。これにより懐に入り込まれた深海棲艦は大きく陣形を崩すことになった、しかし突撃のどさくさに紛れて深海棲艦からも後方支援の戦艦に突撃する個体も現れた、つまるところ混戦状態である。
「キシャァァァァァァァ!!!」
「夜戦、キター!!」
「グルガァァァ!!」
「姉さん危ない!」
決め台詞を言っている間にも容赦なく敵艦隊の砲撃は続く、爆炎に包まれた川内だが煙が晴れるとそこには何もいなかった。
「残像だ。」
「!?」
と同時に背後に現れた川内に反応できず、そのまま急所を突かれ即死する駆逐イ級。周りの深海棲艦が慌てて砲塔を川内に向けるがそのころにはもう彼女は次の深海棲艦の背後に回っている。改二になり第二水雷戦隊に所属し「鬼の神通」と呼ばれるようになりもはや川内などとは比べ物にならないほどに強いと言われていた神通であったが、今の川内の動きはその彼女をもってしても捉え切れない速さだった。内心では姉をとっくに超えたと思っていた神通であったが、夜戦のプロとなった本気の姉を見てはその認識を改めざるを得なかった。
その少し後方、戦艦へと群がる深海棲艦を食い止める役割を担うのだが、若干一名やる気のない艦娘がいた。
「こんなにいるなんて…メンドクサー。うわまた抜かれたし。」
「邪魔にゃ北上。」
「ちょっ!」
北上と多摩である、北上は魚雷を半分ほど打った後は仕事終了と思って余裕ぶっこいていたのだが、あれよあれよとこちらにくるのでただ突っ立ってると当たって痛いのでテキトーに撃ちながら反撃していた、片手にP〇vitaを持ちながら。多摩は救援艦隊を率いてかっこいいセリフで士気を上げた……までは良かったのだが、その後は自分の仕事は終わったと言わんばかりに持ってきた裂きイカをつまみ始めた、やっぱり多摩は多摩であった。
「多摩のご褒美タイムを邪魔するなにゃ。」
「多摩叔母さんはさっきから一発も撃ってないよね!?ただ裂きイカ食べてるだけだよね!?」
「北上こそさっきから目立たない場所でゲームしているだけにゃ!あと叔母さんは余計にゃ、まだ二十歳にゃ。」
「多摩さんに言われたくないね、あと年齢考えろ。」
「ああん?」
「やんのか?」
「どっちも早く参加しろ!ニート共が!」
摩耶の突っ込みが入る中、奇妙な深海棲艦が三隻向かってきていた。艦種はどれも重巡リ級のelite個体、そしてなぜか一直線の綺麗な単縦陣で向かってきていた。迎撃に出る江風と摩耶、二人は砲弾を当てにくい反航戦に突入する前に正面から撃ちあいケリをつけようと思い正面から撃った。直撃と確かな手ごたえ、二人はやったかと思った、しかしそれは立派なフラグである。
「コノ程度ッ!」
「ワレラニハ!」
「キカナイッ!」
「何…だと…」
「江風!余所見すんな!」
慌てて身を躱す江風、至近距離で見て分かったのだが、三連で並んでいるリ級の内一番前の個体は両腕のシールドが異様に発達しており続く二番目は通常の個体よりも砲塔が太く長くなっていた、そして三番目は砲塔の数が二倍になっていた。このリ級達はそれぞれの長所を生かす為にこのような策に打って出たのである。
わかりやすく言うとあれ、「ジェットス〇リームアタック」である。そしてその文字通り黒い三連星?はなんと引き返してきた。
「うっわまた来た!」
「怯むな、いくぞ!」
「何度ヤッテモ同ジダ!」
そういって両者ともに先程と同じ形で相対する、江風が砲を撃ち前方のリ級がそれを防御、そしてその影響で出来た煙に紛れて飛び上がる二番目のリ級、しかし同じ手は食わないと摩耶が主砲を上部に連射した。が、それさえも読んでいたように二番目のリ級は前のリ級の肩を踏み台にさらに上へ飛んだ、そしてそこから狙いをつけリ級は引き金を引いた。
「あっぶねぇ!」
「チッ……運ノイイ奴メ。!何ダ!?」
「これは…殺気?」
しかしかなり上空から撃ったので狙いが甘く、難なくよけられた江風達。しかしお忘れではないだろうか、彼女らの後ろでゲームしてたり裂きイカを食べてたりしていた者達のことを。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
そんな擬音似合いそうなオーラをまとった多摩の手には果たして、破れた裂きイカの袋の先っちょだけが握られていた。一方北上の手には無残にも画面に向こう側が見えるほどの大穴が開いたP〇vitaが握られていた。蛇足かもしれないが二人共満面の笑みだった。
「多摩さん、殺ろうか。」
「うん、殺るにゃ。」
「「「 」」」
言うが早いが二人同時に飛び出す、何とか意識を戻したリ級達は再び隊列を組み直して正面から迎え撃つ。実はこの陣形、一見ネタの様に思えるが実用性が高く、息が合ったコンビネーションが必要とされるものの、それが出来たこの陣形を破るのは容易ではない……はずだった。
「多摩さん。」
「おけにゃ。」
ガスッ
北上はあえて背を向けて多摩に手を突き出す、多摩はそれを踏み台に高く飛ぶ。しかもただ高く飛ぶのではない、二番目のリ級と同じ高さになるように飛んだのだ。空中で正面から向かい合う多摩とリ級、双方の上昇が止まり一瞬静止する、その瞬間多摩は背中の艤装に装備された主砲を撃つ――背後に向かって。
「?……!?」
「遅いにゃ。」
するとどうだろう、砲撃の反動で多摩の体は前に押し出されリ級とほぼゼロ距離まで接近する。さすがの反応速度を見せるリ級だったが多摩のほうが早かった。いつの間にか手に持っていた魚雷をリ級の腹部に押し当てる、上空で起きる爆発と中から落ちてくる二つの影、無論多摩とリ級である。
しかしリ級は、いやリ級だった物は下半身のみを残して消えていた。呆気にとられる残りの二隻、しかし上空からこちらに向かって落ちてくる多摩を見て砲撃を再開する。上空にいる多摩は避けようがないが先ほどと同じように、つまり砲撃を明後日の方向に向けて撃つことでその反動で自身の位置を調整、すべての砲弾を寸前で回避していった。そして多摩は二隻の手前五メートルほどに着地、その期を逃さずに接近する二隻目。
「モラッタァ!」
「………」
だがリ級仲間をやられていて怒っていたのか焦っていたのか気づかなかった、多摩のちょうど又下を潜り抜けてきた一発の酸素魚雷に。
「ナッ!?」
そしてその魚雷はリ級の足下で爆発、為す術もなくリ級は沈んだ。この一連の行動、一見簡単そうに見えるが実際は多摩の着地位置とタイミング、そして向かって来るリ級と丁度交わる位置で爆発するように設定しなければならない。この高度な精度も北上の強みである、伊達に頭が良いわけではない。
「てなわけでー」
「落とし前の時間、にゃ。」
「クソガァァァ!」
この三秒後、最後のリ級は沈んだ。
「姉様!敵、突っ込んできます!」
「迎え撃つわよ!」
北上達のラインを抜けて来た敵は扶桑姉妹が迎え撃っていた、航空戦艦になり火力は落ちたがそれでも急所を狙って撃てば一撃で沈む。山城は初めて扱う筈の水上偵察機を自分の身体の一部の様に動かし、敵集団に突っ込ませて攪乱させるという離れ業も見せていた。
「姉様!敵機直上!」
「くっ!?」
「そこはやらせません。」
「加賀さん!?」
隅田川のキャスター班から臨時救援艦隊を丸々率いて来ていた加賀は真っ昼間の様に明るくなった夜の東京でその圧倒的な搭載数を用い、制空権を確保していた。艦載機はもちろんアカキリーである。
「大事なこと、気付いたようね。」
「加賀さん……」
「御託は後よ、上は任せなさい。」
「はい!」
そう言って次々に艦載機を飛ばす加賀、赤城が大破した今、この場に正規空母は自分しかいないはずなのに数の不利をものともせずに敵機を撃墜していった。アカキリーのとの性能差もあるがそれに乗ってまだ一日も経っていないのにそれを乗りこなす艦載機の妖精の腕も確かなものだった。
(瑞鶴はうまくやっているかしら。)
それでも頭の中ではやはり瑞鶴のことを考えている、それほどまでに加賀にとってこの状況は余裕なものだった。
隅田川
「十三話ぶりの出番ネー!」
「金剛、メタイわよ。」
「静かにしてください。」
襲撃してきた深海棲艦を意外とあっさり殲滅(主に加賀が)し、第一艦隊と第二艦隊の一部を加賀が持っていった後、瑞鶴を旗艦として臨時の艦隊を編成した。その結果、瑞鶴、足柄、金剛、島風、那珂、鳥海で構成された臨時艦隊が出来上がった。そして瑞鶴は今、とある場所を目指している。それは救援艦隊を向かわせるように本部から通信があった後、名指しで救援艦隊を率いるよう言われた加賀が瑞鶴にこう言ったのだ。
『瑞鶴、私が向かって戦闘が中川で始まったら偵察機を飛ばしなさい。』
『え?何でですか?』
『わざわざ私が名指しで呼ばれるということは航空戦を想定してるということ、つまり敵の艦載機が飛んでくるということよ。』
『でもこんな夜中に……』
『いいから、もしそうなったら貴女は敵の航空隊を叩きなさい。』
『は、はぁ……』
というわけで少々癪だが加賀の言いつけ通りにいつでも艦載機を発艦できるように用意していた、するとどうだろうか、加賀が行ってから数十分後に空に何かが打ちあがった音がしたかと思うと急に空が明るくなった。これならば艦載機が発艦できる、そう思うのと深海棲艦の艦載機が頭上を通り過ぎるのは同時だった。
深海棲艦の艦載機が通り過ぎるのを待った瑞鶴はすぐさま反対方向に偵察機を発艦させた、反応はすぐに自分達のいる隅田川と今戦闘が行われている中川の間から出た。しかしそこは少なくとも六本の川が地図にのっているほどに入り組んでいる、しかしそこに行って空母部隊を叩かなければ戦況はかなり厳しくなる、そう思った瑞鶴は艦隊をつれて移動していた。
実際に中川で戦っている加賀さんは艦載機の量と性能によりたった一隻で深海棲艦の艦載機群を圧倒している、瑞鶴も加賀さんに限って深海棲艦に遅れをとるようなことはないだろうと思っているのだが一応元を叩いておくことにこしたことはない、と思った。実際今は互角に持ち込めている加賀だがさらに増援が来たらどうなるかわからない、その点で瑞鶴の判断は正しいと言えた。
「それにしてもなんでこんなに遅く進んでるんですカー?」
「敵に余り気づかれたくないんですよ、まぁ気休めですけどね。」
「なるほど!流石は艦隊のflagshipネー!」
しかし音を立てないという瑞鶴の判断は正しかった、何故ならばおよそ一日前つまり今日の早朝の戦闘前に散布した粒子、これ実は明石特性「AKA粒子」と言って電探の機能を著しく下げるという効果を持っているのだ。味方は事前に明石が対AKA粒子用特殊コーティングを施していたので効果は半減している、しかし明石がそれ用に作った対策を施しても半減であることを見るとその効果の大きさが伺える。
そして到着したのは北十間川の支流手前に到着した、この北十間川はすぐ近くに東京スカイツリーを望む墨田区を流れる堀川だ。二回目になるが墨田区および江東区にはこの北十間川に限らず多くの川が流れている、どれも川幅はあまり広くはない。
「偵察機発艦始め……」
「quietにネー。」
京成橋の辺りで再び艦載機を飛ばす瑞鶴、夜戦仕様に黒く塗られている偵察機は発見される可能性が低く、この状況にはうってつけと言えた。しばらくして敵空母部隊のさらに詳しい情報が入ってくる、それによると横十間川のちょうど中間地点にいるようだ、さらに目的の空母部隊は上位個体を旗艦とした二つの艦隊に両側から挟まれる形で護衛されており、これをどうにかしなければ目的は果たせなかった。
「私が艦載機を放ったら金剛さんたちは突撃を、敵が混乱している最中に敵空母部隊を急襲し殲滅後離脱します。」
「OKデース。」
そう言って構える金剛達、瑞鶴は頷き矢をつがえて撃った。空母に効果的な打撃を与える為にアカキリーではなく艦爆を使った、すぐさま艦爆に変わり無防備な敵の直上へ到達し急降下爆撃を開始した。
「………!?」
ドォォォォォン!!
「浅い……!」
「その穴は私達が埋めマース!follow me!」
しかし思ったより当たりが浅い、空母ヲ級を筆頭とした空母群に打撃は与えられたがまだ艦載機を発艦できる状態だ。しかし敵が混乱している間に瑞鶴を含め金剛を先頭として突撃していく、前方の護衛艦隊はスルーして空母群に接近し砲雷撃戦を開始する。
「足柄とワタシで敵は抑えマース!その間にeveryoneは空母を撃沈してくだサーイ!」
「了解!」
足柄と共に後方、前方に砲撃を開始する金剛、混乱している敵艦隊はそれにより更に浮き足だつ。そして近距離戦闘は駆逐艦の十八番、抵抗する間もなく沈んでいく空母群、瑞鶴も副砲を那珂から借りて砲戦を行っていた。
「砲を撃つなんて訓練生以来だけど……!」
「クキャァァ……」
「すご~い!空母なのに上手いよー、那珂ちゃん出番なくなっ…」
「niceです!瑞鶴!」
(´;ω;`)
そんなこんなで残りは艦隊を率いていた空母ヲ級一隻のみ、しかしこの空母ヲ級はさすが旗艦と言うべきか明らかに他の空母と動きが違った、だがそのヲ級も満身創痍でもう動けない。その空母ヲ級と交戦していた瑞鶴はトドメとばかりに零距離で副砲を撃とうとし――
「コンナトコロデェ……死ネルカァ!」
「なっ…!」
カアッ
突然叫び光りだすヲ級、その光は艦娘が改二実装するときや近代化改修のような暖かい光ではない。寧ろ冷たく、まるで血のように鮮やかな深紅だった。
そして光が収まった後には傷が癒え目を赤くした空母ヲ級が立っていた、一見目の色合いが変わっただけに見えるがオーラが違う、瑞鶴は何が起こったのか瞬時に悟るが冷静な頭がそれを否定する。
「上位昇華!?でもこんな土壇場で!」
「貴様ァ……ヨクモォ、ヨクモォ!」
「くっ!?」
上位昇華、それは艦娘が経験を積んで改、改二になれるように深海棲艦も経験を積んだ個体がelite、flagshipに変化する現象、そして深海棲艦の中でelite個体などの力が強い艦は知性を持つのだ。
上位昇華が目の前で起こり、反撃に転じた空母ヲ級。先程までとは段違いのスピードに焦りを感じる瑞鶴、そして今まで抑えていた護衛艦隊の統率も戻ってきた。
「不味いデース…」
「ええ、このままじゃ囲まれるわ。一旦撤退よ!」
「でも簡単には行かせてくれないようですね…」
「力付くで突破シマース!」
しかし統率の取れた護衛艦隊により挟撃を受けている今、壊滅するのは時間の問題だった。必死に逃げようとする瑞鶴たちだがその隙も与えてくれない、絵にかいたような形勢逆転だった。
「不味いわ……でも!」
「セメテ沈ンダ仲間ノタメニ……アナタ達ダケデモ沈メテヤル!」
「敵砲戦きます!」
「しまっ……キャア!」
「足柄さん!」
「マズハ一隻ィ!」
eliteになったことで頭部に追加された砲で足柄にトドメを刺そうとする空母ヲ級、大破状態の足柄は次に当たったらアウトだ、何とかして庇おうとする瑞鶴達だったが――
ブウン……ズバッ!
「キシャァァ…」
「グギャ」
「ゴガァァァァ」
「!?」
「やーっと此方が片付いたから向かおうと思ってたクマが……どうやら砲雷撃戦の音を聴いて此方に来たのは正解だったクマね。」
「球磨さん!」
突如水面に響く衝撃音、そして身体に大剣を突き刺された死体が流れてくる。直後瑞鶴達の後方から聞こえて来たのは球磨の声、球磨は襲撃してきた敵艦隊を退けた後、多摩川の防衛を残りの艦娘に任せ単独で援護に向かっていた、その途中で戦闘音を聞きつけやって来たのだ。
たった一振りで不意打ちとは言え深海棲艦を三隻同時に撃沈させた球磨はものの数秒で前方、瑞鶴から見れば後方の護衛艦隊を殲滅した。
「チィ……撤退ダ!」
「待ちなさい!」
「待つクマ瑞鶴、深追いは危険クマ。」
「……わかりました。」
追う気持ちを寸前で堪える瑞鶴、自分の艦隊が痛手を被った今は追うべきではなきと判断したのだ。背を向け去っていくヲ級、しかし不意に止まると油断なく砲を構えたまま此方を振り向き言った。
「アナタ、名は?」
「……瑞鶴」
「ズイカク、ワタシハアナタヲ殺ス。」
「上等よ。」
そして撤退していくヲ級達、これにより敵の航空支援は停止した。
そしてその後戦闘は無事終了、幸いにも大破が多いものの轟沈は出ていなかった。
「おっ夜明けクマ!」
そんな球磨の声も瑞鶴には聞こえていない、「皆を守る」という目標を甘いと断じられ、現に旗艦を任されても味方にかなりの損害を負わせた。
自分は本当に皆と戦えているのだろうか、これからは何を、何処を目指せばいいのか?
瑞鶴の迷いなど関係なしに時は進み、夜は明けていく。
皆さんこんにちは!大和です!
もうすぐ卒業シーズンですね、今までお世話になった人とのお別れや親友との別れ。そして新たな人物との出会い、正反対の事が同時に起こるこの季節に皆さんは何をお思いでしょうか?
「お前は何を言っているんだ。大和?」
いいじゃないですか~!たまにはこういうのも、それより三月は……雛祭りですね!
「何を……私たち艦娘には関係ないだろう。」
雛祭りは女の子のためのお祭り!私たちだってやる権利はあります!
「いやお前はもう女子っていう年じゃ………」
何か言いましたか?(笑顔)
「い、いや何でもない……」
ならいいんです!貴女も一緒に雛祭りを楽しみましょう!
次回 その道のりは長く
いよいよ決戦開始です!