「使い魔?」
「ええ、あなたは眷属じゃあないけど持っていても損じゃないし、疑っているわけではないけどオーブの力だけじゃ心許ないかと思って」
「……分かりました。それじゃあ俺も行きます」
リアスの提案に首を傾げるイッセーだが厚意を無下に出来ないので参加する。
「リアス、終わったかしら?」
「ええ、今終わったところよソーナ」
現れたのは眼鏡をかけた黒髪のおかっぱに近い髪型の少女と茶髪の青年だった。
「確かあなたは生徒会長の……」
「はい、人間界では支取蒼那と名乗ってますが本名はソーナ・シトリーです。こちらは
「よろしく」
匙と呼ばれた青年は頭を下げ挨拶しイッセーも挨拶しようとする
「兵藤一誠です。悪魔ではありませんがよろしくお願いします」
イッセーの挨拶にソーナは頷くが匙はおかしそうにする。
「悪魔じゃないのになんでこんなところにいるんだ?」
匙の少し失礼な質問にムッとするリアスだがソーナはそれをフォローする。
「匙、失礼なことを言わないように。兵藤くんはただの一般人ではありません。だからこの場にいるのです。それに……」
ソーナはイッセーを一瞥し
「彼は上級悪魔のライザー・フェニックス氏を圧倒し、フェニックス氏がイカサマしなければリアスたちは負けずに勝っていたほど強くなっていました。その修行をしたのも彼のおかげなのです」
「ええ!?あのプロのフェニックスを圧倒したんすか!?てっきりイカサマがバレて結婚が中止になったと思ったのに!」
匙はイッセーを見ながら驚くと機嫌をよくしたのかリアスはフフンと鼻を鳴らす。
「そう言えば使い魔はどうやって手に入れるのですか?」
「ああ、それはねーー
「イッセーさん!よろしくお願いします!」
「こちらも頼むよアーシア」
既にアーシアたちは使い魔の森に来ていたらしくイッセーたちが来るまで待機していた。
「そのドラゴンがアーシアの使い魔なのか?」
「ハイ!
アーシアは青い小さなドラゴンを抱きかかえながら説明した。
「それじゃあ……誰だっ!?」
「うおっと!?」
イッセーは気配を発していた木の枝にいたナニかに光の弾を発射したがそれに驚いた者が木から飛び降りた。
「おいおい、随分とファンキーなことをしてくれる坊主だぜぃ!」
「あんた誰だよ?」
イッセーは自分の攻撃を躱したからただの相手ではないと察したのか光の剣を生み出し、構える。
「落ち着いてイッセーくん!この人は使い魔のプロフェッショナルのザトゥージさん!敵じゃないからやめるんだ!」
「え、そうなの?」
祐斗はなんとか羽交い締めをしてイッセーを止め、イッセーは光の剣を消した。
「ふう、驚かそうとしたらこっちが驚かされるとは思わなかったぜぃ」
「すいません、敵だと思ってつい……」
「ああー、いいってことよ。それにしても気配を絶った筈なのにピンポイントで当てるとはかなりの実力者だな?」
「いえ、それほどでも」
ザトゥージはイッセーを褒めるがイッセーは自分はまだ未熟だと自覚しているので素直に受け取れなかった。
「それで今回のお客はかなりの実力者の男前に金髪の美少女シスター、それと冴えない茶髪の二人組かい」
冴えない二人組という言葉に反応する一正と匙だがイッセーの実力を知っているからか文句が言えなかった。
「それじゃあどんな使い魔にする?強いの?速いの?それとも毒持ちかい?」
「イヤ、初心者に優しいものをお願いしますよ」
「同じく」
「お願いします」
「へいへい、しょーがねーな。美少女シスターが頼みとあっちゃあ断れねえぜぃ!」
一正と匙とアーシアがお願いするとしぶしぶザトゥージは案内した。
「………使い魔って随分個性的なものが多いんですね」
イッセーがこれまで見てきたものはボディービルダー選手大会で優勝できるほどの筋肉の鎧を纏ったウィンディーネと主ですら殺しかねない凶暴な猛毒ヒュドラだった。
「イヤ、アイツらは本来出て来るのは稀なんだぜぃ」
「どういうことですか?」
イッセーが聞くとザトゥージは顎をさすり
「さっきまでのアイツらはまるで何かから逃げているようだった。そんじょそこらの雑魚じゃあ返り討ちにしてしまうほど強いアイツらが逃げるとなると魔王クラスの実力者がいるかもしれねえ」
ザトゥージが使い魔のリストを取り出しリストからある魔物の写真を見せながら説明する。
「龍王最強のドラゴン
ザトゥージは険しい顔になりながら青いドラゴンの写真を見せる。一同も最悪期のケースを予想したのか全員が身構える。
「ティアマットは赤龍帝を恨んでいてその所有者を殺そうとするほどだ。そのティアマットは……」
ザトゥージが振り返るとそこには
「そうそうコイツがティアマット………でえええええ!!?」
さっきまで説明していたザトゥージはティアマットを見るなりイッセーの後ろに隠れる。
「待ってください、このティアマット……」
「なんでこんな傷だらけなんだ!?」
イッセーはティアマットの体を見るが匙は驚いていた。
「アーシア!とにかく治療を!」
「は、はい「いらない!」」
アーシアはティアマットを治療しようとするがティアマットはなぜか断った。
「お前ら…早く逃げろ!」
「逃げろ?一体どういう……うわっ!?」
突然大地が揺れたかのような地響きが起こった。イヤ断続的に続いているとなると地響きではない。これはまるで
「何か巨大な奴が来ている?」
イッセーの疑問に答えるかのように、ソレは姿を現した。
「ピポポポポポポ・・・」
「なに、アレ・・・」
リアスが、そう思うのも無理はなかった。
現れたソレは滴に近い形をした山吹色の発光器官を持つ黒い胴体からは白と黒で彩られた四肢が伸び、顔には目や鼻がなく、胴体と同じ発光器官が縦に入っており、くの字に折れ曲がった角が頭頂部から生えている。
イッセー達は知らなかったが、その正体はかつてハヤタと同化したウルトラマンを倒したことから‘最強の怪獣‘とも言われた存在―宇宙恐竜 ゼットンであった。
「ゼットォォン・・・」
「ソイツから離れろ!」
ティアマットが叫ぶより早くゼットンが足を出し、イッセーを踏み潰そうとする。
ズドォォン!!
イッセーがいた場所に怪獣の足が乗せられ、ティアマットはイッセーが死んだと思い目を瞑った。
「テヤァ!」
『ゼットーーン!!』
ティアマットは目を開けると長い生涯で見たことがない怪獣が見たことがない巨人に蹴られ沈められていた。
「俺の名はオーブ!闇を照らして悪を撃つ!!」
オーブは追撃のスペリオン光輪をゼットンに放つ
パキィン!!
「イッセーのスペリオン光輪が!?」
リアスたちが目にしたのはゼットンが両手の甲を伸ばすとバリアが発生しオーブのスペリオン光輪が簡単に砕かれてしまった。
「ハァッ!」
オーブの紫のラインが光り一瞬でゼットンの距離を詰めて赤いラインの剛力でゼットンを攻撃しようとするが
「なっ!?」
『き、消えた!?』
オーブのパンチは空を切り、不発に終わるがオーブはゼットンを見つけるために周囲を見る。
「グハッ!?」
『ゼットーーン』
ゼットンは体当たりを仕掛け、オーブを押し倒す。
「グッ!」
「イッセー!」
リアスの攻撃を筆頭にソーナたちもそれぞれの攻撃をゼットンの背中に当てる。
「デヤァ!」
オーブは膝蹴りでゼットンを引き離し距離を取る。
「スペリオン光……!?」
オーブはスペリオン光線の構えを取るがゼットンはバリアとは違う身構えをし、オーブは察知したのか攻撃を中断した。
『ゼットーーン』
「フンッ!」
ゼットンは一兆度の火球を放つがオーブは高く飛び後ろに回転すると同時に額のクリスタルと胸のカラータイマーを光らせる。
「タロウさん!」
〈ULTRAMAN TARO!〉
ータアァ!ー
「メビウスさん!」
〈ULTRAMAN MEBIUS!〉
ーセァッ!ー
「熱いヤツ、頼みます!!」
〈FUSION UP!〉
ータアァ!ー ーセァッ!ー
〈ULTRAMAN ORB! BURNMITE!!〉
今の姿では太刀打ち出来ないと分かったオーブはスペシウムゼペリオンからバーンマイトに変えた。
「ハァッ!」
オーブは強烈な蹴りをゼットンに喰らわせ着地する。
「紅に燃えるぜ!」
オーブは拳に炎を纏わせ、ゼットンに炎のラッシュを叩き込む。
「ストビューム……何!?」
オーブはライザーを倒したストビュームバーストを発動するがまたもやゼットンは瞬間移動をしてその場を消える。
「クソッ!どこ……グオオ!!」
オーブの背中に火球が当たる。いくら炎のウルトラマン2人の力を借りているとはいえゼットンの火球はバーンマイトの耐熱を上回る。
『ピコン、ピコン、ピコン』
ータアッー ーシヤッー
オーブのカラータイマーが青から赤に点滅しオーブからタロウとメビウスが分離しかける。
『ゼット……!?』
トドメを刺そうとするゼットンだが突然レーザーがゼットンに当たりゼットンは苦しむが更なる攻撃が襲いかかる。
『ギィ!』
『グオオ!』
『グオアァ!』
ゼットンの足元に吹雪が当たり、身動きが取れないゼットンに2匹の怪獣がゼットンに体当たりを喰らわせる。
「新しい怪獣?」
リアスたちが目にしたのは4匹の怪獣だった。
『クオオ!』
鳥の頭をした巨大なロボットのような怪獣
『ギィ!』
二本の長い角を持った牛のような怪獣
『グオオ!』
1本の角を持ったトリケラトプスのような怪獣
『グオアッ!』
背中に無数の氷の棘を持った怪獣
この4匹の怪獣はオーブと並びゼットンを睨みつける。
「ありがとう!それじゃあ行くぞ!」
オーブの言葉に頷いた4匹は散らばり、ゼットンを中心に五角形の形となる。
『クアッ!』
鳥のロボットの怪獣は額からビームを放つがゼットンはバリアを張り無効化させる。
『ゼット……!?』
ゼットンは歩き出すと滑り出した。よく見ると地面が凍っており、アイスバーンとなっていた。
どうやら氷の怪獣がゼットンがバリアを張っている隙に地面を凍らせていたらしい。
「喰らえ!」
『ギィ!』
牛の怪獣はオーブに持ち上げて貰い、上空からゼットンへのしかかるがそれだけでは終わらない。
『ギィ!』
牛の怪獣から電撃が放たれ、ゼットンは徐々に苦しみ出す。
『クアー!』
鳥のロボットは腕が変形し、銃のような形となり炎の弾丸をゼットンに喰らわせる。
『ゴアア!!』
トリケラトプスの怪獣は地中からゼットンに突撃し、ゼットンにダメージを与える。
『ゼットーーン……』
「トドメだ!」
オーブが構えを取ると体が発火し、地面を凍らせていた氷が一瞬で蒸発した。
「ストビュームダイナマイトォ!!」
オーブの炎を纏った体当たりにゼットンはダメージを負いすぎた体で避けることは出来ず直撃し、木っ端微塵となった。
「スゲーじゃねーか兵藤!!アレならフェニックスを圧倒したのも納得したぜ!!」
「分かった……分かったからあんま叩くな。体に響く」
「あ、悪い」
匙は興奮の余りイッセーの体を叩き褒め称えるが、イッセーはゼットンのライザーの炎と比べ物にならないほどの火球を喰らったのでダメージが残っていた。
『クアアッ!』
「どうやらアイツら4匹はお前さんの所に行きてえらしいぞ?」
「イヤ、4匹と1人だ」
ザトゥージが説明するが突撃現れた青髪の美女が否定した。
「もしかしてティアマットさん?」
「ああ、私はティアマットだ。確かイッセーと言ったな?」
「はい」
イッセーが頷くとティアマットは近づきイッセーの手を取る。
「お前は何故あの時避けなかった?」
「避けなかった?」
リアスはティアマットの質問に疑問を感じていた。しかしティアマットはイッセーに問い続ける。
「あの赤い姿の時お前はあの怪獣に不意を突かれていたが、お前だったら避けることが出来た筈だ」
ティアマットは真剣な顔で問い詰めるがイッセーは当然のように
「部長たちもいたしなによりアンタは怪我してただろう?避けれるわけねえだろう?」
「プッ、あははははは!」
ティアマットは笑いだしたがすぐに真剣な顔になりイッセーに跪いた。
「いいのか?」
「ああ、やってくれイッセー」
ティアマットが言うと他の怪獣たちも頭を下げた。
「それじゃあ、これから頼む」
イッセーが手を差し伸べると4匹の怪獣たちは光だし、薬のアンプルのようなものに変化してイッセーの手元に渡りティアマットはオーブリングに酷似した紋章が右腕に宿った。
イッセーの使い魔はティアマットにカプセル怪獣とウルトラマンSTORY0のカプセル怪獣にしました。
ちなみにミクラスはエレキミクラスにウィンダムはファイヤーウィンダムになれます