ハイスクールU×O   作:あいーんチョップ

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今回は祐斗&一正VSイリナ&ゼノヴィアです


騎士の決意と愚者の失態

「それじゃあ試させてもらおうか」

 

「望むところだよ」

 

校庭で祐斗とゼノヴィアは自分の獲物である剣をお互い向けるがイリナの方は

 

「なんで私もやらなきゃいけないわけ?」

 

「俺の実力を見せるためだよ」

 

一正は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を展開してイリナと対峙するが肝心のイリナは腐ったゴミを見るかのように一正を見下していた。

 

「ハアアアア!!」

 

「フンッ!」

 

祐斗は自分が現段階で作れる最強の魔剣で斬りかかるがゼノヴィアは手加減はしないと言わんばかりに渾身の力で剣を振り鍔迫り合いをする。

 

「テヤッ!」

 

「ウオオオオ!!」

 

祐斗は剣のサイズが不利であるにも関わらず自慢のスピードとイッセー仕込みの鋭さと威力を籠めた剣で攻撃するがゼノヴィアは負けんと言わんばかりに剣を輝かせ祐斗と斬り合う。

 

「これで最後だ!」

 

「コチラも同じだ!」

 

祐斗は魔剣に己が持つ全ての魔力を籠めた一撃をゼノヴィアは聖なる光を剣に宿し、お互い斬りかかる。

 

「そこまでだ」

 

「「うわっ!?」」

 

イッセーは両手に光の剣を持ち2人の剣を止めるが2人はイッセーが急に現れたので驚いて止まった。

 

「お前らなぁ、これから共闘するってのに大怪我したんじゃ話にならねえだろ」

 

「ご、ごめんねイッセーくん」

 

「あの攻撃を余裕で防ぐとはなかなかの実力を持っているな兵藤イッセーとやら」

 

祐斗は申し訳なさそうな顔で謝るがゼノヴィアはイキイキした顔でイッセーと戦いたがっていた。

 

「これ以上戦っても無駄なんだしこの勝負は引き分けってところでいいだろ。それじゃあ兄さんの方は……あらら」

 

一正とイリナの方を見るとそこには

 

「全然弱いわね、大した自信だからどんなものかと思ったけど逆に予想外だったわ」

 

「ち、く、しょう!」

 

イリナはゴミを見る目で一正の喉元に剣を当てながら踏んでいた。

 

「グレモリーさん、あなたの騎士(ナイト)は借りるけど()()はいらないわ」

 

イリナは剣をリボンにして腕に絡ませ一正に興味ないと言わんばかりに視線を逸らした。

 

「祐斗くん、よろしくお願いね」

 

「イッセーくん、私行ってきますわ」

 

イリナは一正がいない口調でゼノヴィアを連れて行き朱乃も同行する。

 

「イ、イリナ!バルパーがどこにいるのか分かっているのか!?」

 

「大丈夫よイッセーくん!今日は堕天使とのミーティングだけだからまだバルパーとは戦わないわ!」

 

「堕天使?」

 

イッセーはレイナーレたちを思い浮かべたが今回の事情があまりにもデカいのですぐに否定した。

 

「じゃあねイッセーくん!私あの時より強くなったからね!」

 

「ああ!一緒に頑張ろうな!」

 

思わず返事をしたイッセーだがイリナの“あの時”という言葉が少し気にかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの木場祐斗とやらも強いがイッセーという男もかなり強かったな」

 

「フフン、そうでしょ?」

 

ゼノヴィアがイッセーを賞賛するとイリナは自分のことのように嬉しがり鼻を天狗のように伸ばす。

 

「イリナ」

 

「どうしたのゼノヴィア?」

 

「あの兵藤一正と「その名前を聞かさないでくれる?」すいませんでした!」

 

ゼノヴィアは悪気はないつもりで質問したがイリナの般若のような顔にすぐに頭を下げた。

 

「なんでそこまで嫌うのだ?」

 

「ええとゼノヴィアちゃん、これ以上聞くのは……」

 

「ハァー、いいですよ」

 

ゼノヴィアは勇気を出して質問し朱乃はそれを止めようとするがイリナの方は諦めがついたのか溜め息をしながら

 

「アイツは最低な奴よおじさんとおばさんもよくあんなヤツ家にいさせると思うわ」

 

イリナは怒りに耐えながらゼノヴィアに過去を話す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは兵藤さん」

 

「こんにちはトウジさん」

 

イリナが幼かった頃父親の昔なじみの友達に一緒に会いに行くとある少年と出会った。

 

「こんにちは、兵藤一誠です。イッセーって呼んでね」

 

「こんにちは!僕は紫藤イリナ!イリナって呼んで!」

 

イッセーとイリナはすぐに仲良くなり、近くの公園でヒーローごっこなどをして遊んだりしていた。

 

「あれ、あの子たちは何だろう?」

 

イリナはイッセーと遊び続けている間自分たちと同じくらいの子供たちが集まっていた。

 

「イリナ!離れて「死ね!」ガフッ!」

 

イッセーがイリナを庇うと子供の1人がイッセーの腹に蹴りを入れそれを皮切りに他の子たちも倒れたイッセーに攻撃する。

 

「な、何を「まぁ、待ってよ」」

 

イリナが止めようとするとイリナの肩に誰かが手を置く。

 

「誰?」

 

「俺は兵藤一正ってんだ。あんな最低な奴よ死んでしまえばいいんだ。誰にだってヒドいことするんだぜ?」

 

一正はイリナにイッセーの嘘を教えた。やれ年下の子に暴力を振るうだ、やれ動物を虐めるだなどのイッセーを貶めるようなことばかり吐く。

 

イリナは半信半疑だったが一正の瞳の奥のドス黒さに何故か目を惹かれた。一正の洗脳の力がイリナを狂わせようとする。

 

「さぁイリナ、俺と一緒に「「フシャー!」」痛え!?」

 

一正がイリナに近づこうとすると黒と白の猫が一正の顔を引っ掻いた後に噛み付いた。

 

「一正!またイッセーをイジメてんのか!?」

 

「テメェこのクソ猫!また父さんを痛ええええ!!!」

 

イッセーの父が一正の頭に拳骨を喰らわすと何故かイッセーを攻撃していた子供たちがどこかへ行った。

 

「来い!お前は今日晩飯抜きだ!母さん、悪いけどイッセーを治療して連れて来てくれ」

 

「そんな!父さん俺は悪くゴェ!」

 

一正はみっともない言い訳をしようとするが再び拳骨を喰らいすぐに黙った。

 

「イリナちゃん、あの子のこと出来る限りでいいから仲良くしてくれないかしら?イッセーはいい子なんだけどあの子はどうも………」

 

イッセーの母はイリナに申し訳なさそうに頼むが一正の本性を知ったからには親しくなることは出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これがアイツが今までやって来たことよ。あの猫ちゃんたちがいなかったらイッセーくんは今ごろいなかったかもしれない」

 

イリナの言葉にゼノヴィアは顔を顰めた。よくそんな残酷なことを幼い頃にしたものだとゼノヴィアはそう思い、一正の人柄を理解した。

 

「そう言えば君のあのカードはいつ手に入れたんだ?」

 

空気を喚起するためかゼノヴィアはイリナが持っていたカードの話題を出す。

 

「うん、確かこのカードはイッセーくんと別れてから少し経って急に出たんだよね」

 

イリナは懐からウルトラマンに似たウルトラマンのカードを取り出し呟く。

 

「案外イッセーがあんなヤツから守るためにイリナに渡したのかもな」

 

「え、そうなの?えへへ……」

 

「それじゃあ私もそうなのでしょうか?」

 

「え?」

 

イリナは照れるが朱乃も自分が持っていたウルトラマンについて話し、イッセーがそれを使って変身することも話した。

 

「それじゃあイッセーくんに渡しておけば良かった〜」

 

イリナはもう少しイッセーといられたかもしれないと後悔するが朱乃は少し不安になった。

 

(またイッセーくんは強敵と戦わなきゃいけないのでしょうか?)

 

昔より強くなった朱乃だが鳳凰に乗っ取られたドーナシークとの戦いとリアスから聞いたゼットンの戦いでイッセーがどんどんと強くなる反面で、これから現れるだろう敵もまた強くなると不安になっていた。




次回は堕天使とのミーティングです。
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