「いよいよだな、祐斗」
「そうだね、僕はアイツとの決着をつける」
イッセーと祐斗はイリナたちが待っている場所へ行く。しかし彼らを邪魔しようとする者がいた。
〈ふざけんな!主人公の俺がいないんじゃ話にはならねえだろうが!お前らモブキャラはすこっんでやがれ!〉
一正は下手な尾行をしているが祐斗とイッセーはすぐに気付いているのでどう撒くか考えていた。
「行こう、イッセーくん」
「行くぞ、祐斗」
「な!?」
イッセーと祐斗は目にも止まらぬ速さで動き一正を一瞬で置いてけぼりにし完全に撒いた。
「チッ!こうなったら先回りをしてガラクタを買ったイリナとゼノヴィアを見つけ出して洗脳して味方につけてやる!」
一正は最後の悪あがきをするがすでに原作とは違うことに未だに気付いていなかった。
「祐斗、ここがそうなのか?」
「うん、紫藤さんたちからの連絡が正しければここで合ってるはずだけど……」
イッセーと祐斗はあるマンションの最上階のVIPルームの前にいた。どう考えても自分たちでは場違い感が凄まじい。
「とりあえず……祐斗」
「オーケー、イッセーくん」
イッセーと祐斗はそれぞれ剣を創り扉を開けると同時に
「……回避せず砕いたのは周囲に被害を出させないためか……フン!悪魔側は随分と甘ちゃんを送りこんだものだな」
黒い長髪の赤い目の男は光の剣を消すとイッセーと祐斗の行動に嘆息し冷蔵庫から酒を出し一気飲みする。
「あんたこそ俺たちが回避しても大丈夫なように途中で消えるよう仕組んだじゃないか」
「無駄な力を使いたくないだけだ。それとお前が例のウルトラマンオーブという奴か」
イッセーが指摘するが男は鼻を鳴らしてイッセーを悪どい表情を浮かべながらジロジロ見る。
「コカビエルさん、そんなこと言わないでくださいませ。あなたはいい人なんですから」
「ありがとうございます朱乃さん。ところでイリナたちは……」
イッセーと祐斗にお茶を差し出したのは朱乃だった。イッセーはイリナとゼノヴィアのことを聞いたが視線を変えると本人たちは猛烈な勢いで食事をしていた。
「コイツらは金を騙し取られて無一文になってしまったから仕方なくメシを出してるだけだ」
一気飲みが終わったコカビエルは嘆息しながら説明するが本人たちは勢いが収まることなく食いまくっていた。
「それで此処がバルパーがいる場所ってことか」
コカビエルと朱乃を除いたイッセーたちは黒い神父服を着てバルパーのアジトに潜り込んだ。
「手筈通りだと朱乃さんたちがバルパーをここまで追い込んで逃げてきたところを挟み撃ちだったよね?」
「ああ、その通りだ」
祐斗が確認するとゼノヴィアは聖剣を閉じていた包帯を取り臨戦体勢となるがイリナはイッセーに寄り添った。
「あ、イッセーくんこのカード……「イリナ!」キャッ!?」
突然イッセーが自分を押し倒したのでイリナは顔を赤く染める。
「イ、イッセーくん、こういうのは2人っきりの時に……え!?」
イリナがいた場所は破壊されており、イッセーは少し怪我をしていた。
「イッセーくん!「まさかここまで来ていたとは思わなかったよ」!」
声のする方へ見るとそこには
「ガフッ……」
血まみれになったコカビエルを引きずっているドス黒いオーラを纏ったバルパーがイッセーたちを見下ろしていた。
「その人を離せ!」
「チッ!ならば離してやる!」
「グッ!」
「バルパーァァァ!!!」
イッセーは光の槍をバルパーに放ち攻撃するとバルパーの頰にかすり血が流れるとそれに怒ったのかバルパーはコカビエルを乱暴に放り投げたがイッセーたちはキャッチした。
「バルパー・ガリレイ!貴様がこれまで犠牲にした人たちの仇を打つ!そのためにこれまで生きて来た!」
「小賢しい!」
祐斗は自分が創れる最強の魔剣でバルパーに斬りかかるが聖剣にあっさりと防がれた。
「喰らえ!
「ほう、まさかこんな希少な
祐斗はバルパーの足元に大量の魔剣を創り串刺しにしようとするがバルパーは顔色一つ変えず聖剣を構え
「な!?」
「そんなナマクラで私の聖剣に勝てるとでも思ったかね?」
聖剣を一振りすると祐斗が創った魔剣はガラス細工のように粉々に砕け儚く散っていった。
「フン」
「ガッ!?」
バルパーが祐斗に向かって剣を振ると波動が祐斗に襲いかかり祐斗は壁まで吹き飛ばされるがバルパー反動したところを首を掴む。
「その口ぶりから察するに聖剣計画のあの時の子供か。まさかここまで成長していたなんて思いもしなかった。それでは君を他の先輩や後輩たちに会わせてあげよう」
バルパーは狂気の笑みを浮かべながら聖剣を祐斗の心臓目掛けて刺そうとする。
「ハアッ!」
「おやおや」
瀕死のコカビエルが光の槍を放ちバルパーと祐斗の距離を割いた。
「すみません、コカビエルさん」
「小僧!謝るならさっさと更に強い魔剣を創れ!奴はまだ実力を出していない!」
「フフフ、顔の割には随分と優しいじゃないかコカビエル。あの少女も君が殿を張って逃しもしたし」
「フン!足手まといがいるんじゃいつも通りに戦えないないのでな!!」
コカビエルは否定しながら攻撃がバルパーには未だに攻撃が当たっていなかった。
「さて、そろそろ失敬させてもらうよ。目的はここでは達成できないのでね」
バルパーは魔法陣を作りそれに通過してこの場を去った。
「早くアーシアを呼ばないと……」
「俺に構わず早く行ってリアス・グレモリーたちと合流しろ!」
イッセーは携帯を取り出しアーシアを呼びコカビエルを治療しようとするがコカビエルは傷だらけの羽を広げ学園の方角へ飛ぶ。
「……皆!行くぞ!!」
『(うん)(応)!!』
「あなたがバルパー・ガリレイね?」
「こんばんはリアス・グレモリー。いかにも私がバルパー・ガリレイだ。突然で申し訳ないが君たちには死んでもらう」
リアスと黒歌と白音と仕方なく帰ってきた一正4人はバルパーの来訪に備え学園内で臨戦体勢となっており、ソーナたち生徒会たちは結界を張り被害を出さないようにした。
リアスの殺気に顔色一つ変えずに淡々と喋るバルパーだがリアスは両手に滅びの魔力を籠め、いつでも
黒歌は制服から露出の高い和服に変えて体全体に仙術のオーラを纏い構えを取っていた。
白音は黒歌と同じく仙術のオーラを纏い火炎車を宙に浮かばせていつでも発射できるようにしている。
一正は
「リアス・グレモリー、気をつけろ!コイツは俺に致命傷を負わせるほどだ!朱乃は堕天使軍と悪魔軍に増援を頼ませた!」
「分かったわ!」
イッセーが前もって呼んでいたティアマットは青いドラゴンの姿となって臨戦体勢となりコカビエル回復しているアーシアを庇うように立つ。
「純血の上級悪魔に元猫魈の悪魔二匹に最強の龍王が相手ならば良い実験データが取れるな。しかしハズレがいるようだが」
「うるせえ!部長!受け取って下さい!」
『Transfer!!!』
「ありがとう一正。それと私の強さが知りたいのかしら?だったらコレを喰らいなさい!!」
リアスは手を組んで倍加して強化した切り札の滅びの魔閃をバルパーに向けて放った。
「こっちも喰らえにゃ!」
「喰らえ!」
「おおおお!!!」
黒歌と白音は火炎車を発射し、ティアマットはドラゴンの得意技である炎のブレスでバルパーを焼き尽くそうとする。
「ふふふ、実験開始だ」
バルパーは迫って来る攻撃に焦りもせずに懐から禍々しいオーラで包まれたあるモノを取り出した。
「これは!」
「なんてことだ!」
「ひどすぎる……」
「一体何が?」
イッセーたちが目にしたのは倒れ伏している生徒会メンバーで結界は破壊されていた。
「兵藤くん!」
「会長!」
ソーナたち生徒会はボロボロになって明らかに疲弊しており、最早意識を保つのも辛いだろう。
「兵藤くん、バルパーの狙いはあなたです!こんな危険なことあなたに頼める義理ではありませんがバルパーを倒して下さい!」
「いいえ」
イッセーが否定の言葉を出すと生徒会メンバーの表情は曇り出す。
「イッセーく「バルパーを倒すのはウルトラマンオーブではありません。グレモリー眷属の
祐斗はイッセーの心なき言葉に声をかけようとしたがイッセーの言葉に祐斗は涙が出そうになったがこらえてイッセーに恩人が宿ったカードを渡す。
「イッセーくん……私も渡すわ」
イリナは自身の御守りのカードを渡し手を握りイッセーの帰りを祈った。
「行くぞ祐斗」
「うん!」
イッセーはカードをホルダーにしまい祐斗と共にバルパーと仲間が待つ場所へ行く。
次回はハリケーンスラッシュを出します!