「俺たちやったよなドライグ?」
「ああ、よくやったよ相棒」
巨大な赤い龍の足元に茶髪の青年が倒れており龍は涙を流しながら青年を讃えていた。
「ドライグ、今までゴメンな。変なあだ名で呼ばれたり変な方法でパワーアップしたりして」
「フン、あの時に関しては俺もトラウマができるほどのヒドさだったがお前だったから別にどうってことない」
「ハハハ、何気にヒドイなドライグ」
青年が申し訳なさそうに言うと赤い龍は鼻水がいっぱいの鼻を鳴らしながら悪態突くが本人に悪気はなく寧ろ誇らしげに言った。
「ドライグ、俺たちはどんなことがあってもひっくり返した。格上と戦っても伝説の化け物と戦ってもいつもお前と一緒に乗り越えて行ったよな」
「ああ…………」
「何度も死にかけたけどお前がいつもいてくれたよな」
「ああ……………」
「お前とのこれまで色んなことあったけど、俺たちはいつも一緒だ」
「相棒………もういい…………」
青年が楽しそうに笑うがそれの邪魔をするように青年の体が砂のように崩れていく。
「ドライグ、お前は、最後まで、大切な…………」
「相棒!」
大切な相棒だったぜ
その一言を皮切りに青年は完全に消え、赤い龍だけがその場に取り残され赤い龍は子供ように泣き出した。
「ウオオオオオーーーーーーーーーーーン!!!!!」
今まで泣いたことはあった。けれどそれはいつも乗り越えたものだがそれは耐える事はできない。
赤い龍は泣いているが心の中で青年を讃えた。
さらばだ!!最愛の相棒よ!!!
さらばだ!!最高の赤龍帝よ!!!
赤い龍は泣いた。災害の雨のように聖書のノアの洪水のように涙が、いや、魂が枯れるまで泣き続けた。
「オギャー!オギャー!」
『……………………?』
龍は目を開けるとそこには見知らぬ風景が広がっていた。
兵藤さん!頑張ってください!!お腹の赤ちゃんとお父さんに安心させましょう!!
!!
赤い龍の耳に聞き慣れた名が届いた。これは偶然にしては出来すぎるものだと直感したのだ。
この光景は一度見たことがある。それに兵藤……………間違いない
赤い龍は胸を躍らせながらある男の再誕を望んだ。
相棒!もう一度俺と一緒に
しかし希望は絶望に変わった。
「ああ、
…………?一正?
赤い龍の頭は疑問だらけであり現在の状況を理解できなかった。
「兵藤さん!もう一人が出てきますよ!!」
「はい、さあ出て来い一誠!!」
!?一誠だと……………
赤い龍は絶望した。本来宿っていたはずの宿主に宿っていなかったことと、今宿っている宿主に違和感を感じたことだ。
『これは悪い夢だ覚めてくれ!!』
そんな赤い龍の思いを踏みにじるかのように現実は叩き付けられた。
『ククク、さぁてどうやってこの絞りカスを殺してやるかな』
本来なら赤ん坊なら単純なことしか考えないのにも関わらずこの赤ん坊はドス黒い思想にまみれていた。そして何より気になる言葉が出た。
『絞りカス?コイツ!俺を相棒から奪ったのか!?』
赤い龍は憤怒した。黒い欲望の宿主に本来の宿主から自分を奪ったことを
短めですけどご了承ください。次回はウルトラマンの力の一部が出ます。