【飛龍】
「そろそろ作戦海域です。各員の健闘を祈ります。」
旗艦の扶桑さんが告げる。私は風を背に増速し、零戦21型を空へ放った。零戦は軽々空へと飛んでゆく。零戦を眺めていると、さっき偵察に出した97艦攻から連絡があった。その内容は『我、敵機動部隊発見セリ。』とのことであった。私はすぐに扶桑さんへ伝えた。しかしそれはもう遅く敵の編隊が電探にうつった。
「飛龍さん。直衛機を増やしてください。」
扶桑さんに命じられた。私はすぐに矢を取り出し射った。零戦はすぐに上昇し敵の群れへと突っ込んでいった。敵機は煙を出し次々に墜ちてくる。しかし残った機が態勢を整え急降下してきた。艦隊のみんなはそれを巧みにかわす。
「飛龍さん直上っ‼」
白露の声が聞こえた。私が上を見ると500Kg爆弾を抱えた爆撃機か私にむかって降りてきた。(もうだめだ。)そう思ったその時目の前の爆撃機が煙をあげ爆発した。
【主】
「ムシューあれはなに❓。」
「あれは...大変‼深海棲艦の艦載機が艦娘を襲っている。」
ムシューが顔を赤くして言ってきた。俺は目をすぼめ、よくよく見た。
「あれは...扶桑と飛龍と白露と時雨だな。どうするムシュー❓」
「もちろん助けにいくに決まってる。」
「でもどうやって❓」
ムシュー俺の耳もとで話す。
「なるほど。よしやりますか。」
俺は目をつむった。するとレーダー画面が見えた。そこには艦娘とは別に何かが映っていた。
「それが深海棲艦だ。」
レーダーには3つのかたまりがある。1つは艦娘、2つは深海棲艦である。
「さすがに2つの艦隊は大変だ。しかも艦載機の数からしてヲ級が4隻以上いるな。よしムシュープランaで行くよ。」
「了解。」
俺は敵の艦載機に向けて12.7cm単装両用砲を放った。敵機は徐々に数を減らしていった。しかしまだ俺には気づかない。すると1機飛龍へと急降下していた。俺は
「させるかー‼」
と叫び、主砲を放った。その機体は煙をあげ海面へ墜ちた。すると艦娘はこちらに気付いたらしく、こちらへむかってきた。
「すみません。あなたのお名前は❓」
真っ先に飛龍に聞かれた。俺は
「フレッチャー級駆逐艦176番艦なたでごこです。よろしく。」
「176番艦だって‼しかもどこの国の船なの。」
白露が興味深々に聞いてくる。
「アメリカの駆逐艦を日本が作ったんだよ。」
「ふーん。」
そう会話していると飛龍が
「あの助けていただいてありがとうございます。」
と言ってきた。そして扶桑さんが
「すみませんいま鎮守府から電文が届き、提督があなたに会いたいみたいです。鎮守府まで来てくれませんか。」
断る理由は何もない。
「わかりました。」
そう答えると
「艦隊、作戦中断。鎮守府へ帰投します。」
と扶桑さんが命じた。そして艦隊は北へと進んでいった。俺はその後ろをついていった。