許してください。 いやマジで。
ところで、ヒロイン候補? をちょっと出してみたのですが、何か絡ませたいキャラや展開、エンディングに対して提案やアドバイスがあったら教えて下さい。
因みに、FA主人公の首輪付きはORCAルートが確定してますが、勇季&メノはまだ決まってません。
旧ピースシティエリアの端から少し離れた場所にあるカラードの格納庫内にある控え室の中で、加藤勇季は溜め息混じりに言葉を吐いた。
「……何で勝ったのにこうなってるんだ?」
勇季の眼前にはメノ・ルーが腕を組んだまま、眉間にシワを寄せて仁王立ちをしており、一方の勇季は床の上に正座させられていた。
「何で、じゃないでしょう? ……あんな状態で次の対戦に間に合うと思うの?」
メノの言葉に釣られるようにして、更衣室の壁にかけられている大型モニターに映る愛機を見た
画面の中では遠巻きながらに作業員が二機のネクストを運ぶ過ぎたが見受けられる。
大破した二機のネクストーーローザ=ファルチェとトラセンドは、カラードの作業用重機によって回収されていた。
ローザ=ファルチェの方は未だ動ける状態ではあったのだが、ヘッドパーツが損壊している為に安全対策という意味を含めて重機による回収が行われていた。
一方のトラセンドはAPが0になっていたため、機体の安全機構が作動することでジェネレータが強制停止していた。
ネクストを含めたACは、APが0になってしまった場合に戦闘を継続すればパイロットの生命に問題が発生する。そのためAPが全損した際には強制的にジェネレータが機能を停止し、搭乗者への被害を減らす機構が備えられていた。
その為、トラセンドは移動することも出来なくなっており、重機による回収が行われていたのだ。
「幾ら修理費も弾薬費もGAが保証してくれると言っても、こんな状態だとパーツ交換が間に合うかどうかも解らないわ」
旧GAE由来の脚部やオーメルに移った後も製造が続けられている旧レイレナード腕部など、多くのパーツがリンクス戦争以前から流通する旧式パーツで構成されるローザ=ファルチェだが、だからと言ってそう簡単に部品の交換が行えるわけではない。
無論、この公開カラードマッチのような各企業が一同に会する場では、破損したパーツの交換や様々なサービスが無償で行われており、何時もの傭兵活動に比べれば快適なものだ。
「まあ、勝ったことは素直に喜ぶべきなのかしら」
そう言ってメノはGA系列標準のビジネススーツから取り出した端末タイプのディスプレイを見やり、目を細める。
正座を解いた勇季がそれを覗き込むと、そこには公開カラードマッチを利用した賭け表が表示されており、メノの元に破格の賞金が振り込まれていた。
……ああ、これは上手いこと踊らされたか?
折角の勝利の喜びも、こんな有り様では素直には喜べない。
それに追い討ちをかけるかのように、勇季の端末には自分に賭けたことで儲かった知り合いから感謝のメールが殺到していた。
あいつら……、と奥底で呆れ混じりに思いながら、勇季は何度か協同したことのある元上司のリンクス、有澤隆文のことを考えた。
GAに与する巨大企業『有澤重工』の現社長でありながら、 リンクスとして戦場で戦うことで自社の商品を宣伝する剛毅な彼は、かつては『ワカ』という名でリンクス戦争に参加していたらしく、メノとも知り合いであったという。
協同の時にも幾度か話をしたが、自身が元有澤重工所属のノーマル乗りだったこともあってか、メノと自分の後見人代わりになるとも言っていた。
そこまで世話になってしまうのは申し訳ないと思い断った時の残念そうな声色は、今でも尚謝りたい気分になってくる。
そこまで考えたところで、勇季は何故か悪寒を感じた。
もしも有澤隆文や他のGA古参の連中が、昔は心根の優しいメノが今ではかなりおかしな方向に進んでいると知ったらどんな反応をするのか。
そこまで考えたところで、恐ろしさから変に想像したりしないように決めた勇季は、気分を変える目的でメノに言葉をかけた。
「な、なあメノ。このあとの対戦表ってどうだったっけ……」
何故か冷や汗をかいている勇季に対し、メノは賭けの収支画面を閉じて、対戦表を表示して確認する。
「えーと、……あー、勇季? これは見る必要がないかも」
そう言われて画面を覗き込むと、第三試合の組み合わせが表記されていた。
第三試合
ランク28 ダン・モロ(セレブリティ・アッシュ)VS ランク12 リザイア(ルーラー)
「……あー、見なくてもいいな、うん」
言ってしまえばリンクス最弱候補のダンと、政治的な理由で中堅に留まるオーメルの才女であるリザイア。
ランク12でありながら、リザイアは最高クラスの適正と実力を持つリンクスだ。
間違いなく勝負にならないだろう。
「腹も減ってきたし、そろそろ飯でも食いに行こうか」
話題反らしの意味も含まれる発言にメノも同意する。
一応は友人であるダンの哀れな姿を見たくはないので、その時間帯を昼食にでも充てようという魂胆だ。
後で励ましのメールを送ろうと誓った勇季は控え室と格納庫から出ると、カラード本社の中央棟に向かった。
コジマ汚染が深刻化しつつある現在、地上に置かれた施設は何れも汚染対策として、施設毎の通路を外気から遮断するためにぶ厚い強化ガラスか各種建材で覆われており、天井や床にはライトなどが備え付けられている。
勇季とメノが歩いているのは、周囲を厚さ20mmのガラスを一定間隔の枠に填めたアーチ状のもので、カラード本社の施設群と周囲の広大な砂漠がよく見渡せる作りをしている。
このところ、コジマ汚染によって各地で砂漠化が進行しており、それは恐ろしいほどに悪化し続けている。
企業の方も、各地から動植物の保護と汚染の解決方法を模索しているらしいが、今はクレイドルや一部施設内での保護が精一杯であり、打開策を打てずにいた。
……こりゃあ、そろそろ人類もお仕舞いなのかねぇ
ため息混じりに思いつつ長い通路を歩いていると、通路の先に妙な姿を見つけた。
「ん? アレは……」
不可思議に思い目を凝らすと、 通路の半ば、丁度格納庫と中央の中間ほどの位置辺りで伏した姿を見かけた。
不審に感じたので近づいてみると、それはリンクスが着用するパイロットスーツの上に、運動用ジャージの上着を纏った姿をした女性だった。
一応は生きているらしく、手入れの行き届いていない青みがかった黒髪と、ジャージの背に描かれたインテリオル・ユニオンのロゴマークが呼吸に合わせて浅く上下している。
「助けた方が良いのか? アレ」
勇季が伏した女性を指差して窺うと、メノはため息を吐きつつ応えた。
「助けなかったら逆に問題よ? ……まあ見慣れてしまったことなのだけど」
勇季はメノから了承を得て、ある意味でカラードの名物にもなっている『彼女』を抱き抱えて起こす。
此方に顔が見えるようにして抱えると、やはり見慣れた顔がボサボサの髪の合間から見えた。
「……また行き倒れてるんですか? エイさん」
そうメノが問うと、勇季に抱えられたインテリオル・ユニオンの主戦力として知られているリンクス、エイ・プールは半ば死んだような目を開き、言葉を作った。
「……あ、有り難う。えーと、……また助けて貰えますか?」
……
カラードの本社中央棟は、20階建て相当のビルに当たる部分が会議場やカラードの斡旋場になっており、リンクスや職員の居住する居住空間は地下や周囲の施設群に置かれている。
その中でも、中央吹き抜けの2,3階部分に置かれた食堂は、多くの人々が一同に会することの出来る場所でもあり、一般職員がリンクスの素顔を拝むことのできる希少な場でもある。
昼も過ぎ、多くの技術者やスタッフなどが昼食を食べ終え、空席が目立ち始めた食堂の一画で、一つのテーブル席が目立っていた。
三人掛けを想定した円形テーブルの卓上は空の皿や器がこれでもかと積まれており、今も尚、勢いを削ぎつつも積まれていた。
そんな中、山盛りにされた明太子のパスタをフォークで丁寧に巻きながら、勇季は皿の山を産み出した相手に声をかける。
「それで、今度は何日食ってなかったんですか?」
呆れの混じった問いに、山のように多く盛られたソーセージとザウアークラフトをパエリアと同時に口へ掻き込んでいるエイが、頬をリスかハムスターのように膨らませながら答える。
「モグ、……ひふへいでふね。ひっ週はんほほへふよ」
「あー……、まあ飲み込んでからでいいよ、聞き取りづらいし」
そう勇季が促すと、エイは皿に載せられていた残りのソーセージとザウアークラフトを流し込み、粗方を喉奥に流し込ませてから応えた。
「ング、フゥ。……ここ一、二週間程は何も食べていませんでした。やはり水だけだとお腹は膨れませんね」
その答に、周囲にある席の彼方此方で談笑しつつ食事を摂っていた職員や技術者が、微妙な表情で後退りしたのを勇季は見た。
勇季の右隣の席で、シーフードドリアをスプーンで軽くつつきながら、メノは心配そうな表情で問うた。
「ねぇ、貴女も稼ぎをもう少し食費に回せないの? カラードが設立してからずっとそれでしょう? そろそろ倒れるかも知れないわ」
リンクス戦争の前から面識のあるメノの言葉に、エイはまるで聞き慣れたことのように答える。
「いえ、そうしたいのは山々なのですが、ヴェーロノークは弾薬費が嵩むので中々貯まらないもので……、機体を変えたくても適正の低い私では変えれませんし……」
我ながら方塞がりですね、とエイは苦笑混じりに呟きながら、ローストチキンにかぶりつく。
インテリオル・ユニオンの専属傭兵として日夜活動するエイ・プールは、インテリオルの得意とするASミサイルの宣伝も兼ねて、ミサイル搭載の武器腕パーツを中心とした機体構成をしている。
ASミサイルは高い性能の代わりに高額な兵器として知られており、弾薬費が異様に高いことで知られている。
金がかかるのであれば武器腕など使わなければいいと宣う者もいるが、エイ・プールの立場上、それが叶うことはなかった。
元来、武器腕というものは低いAMS適正によって即戦力足り得ないリンクスの能力を補うパーツで、イクバール社のナジェージダ・ドロワやGAのローディーにユナイト・モスと言った者達は、皆一様にAMS適正が低く、故に負荷の低い武器腕パーツを愛用していた。
それはエイ・プールも同様であり、国家解体戦争の最終局面で見いだされた彼女は、AMS適正の低さも合間って戦後の反企業を標榜するテロリストや旧国軍への掃討作戦がデビュー戦になっている。
リンクス戦争時はサー・マウロスクやアルドラ社のシェリングが戦死したことによるインテリオルの早期脱落の煽りを受け、対ネクスト戦をはじめとする本格的な戦争の経験は皆無に等しかった。
まだ経験の少ない、リンクスとしてもそれほどの実力が無い者が我が儘など言ったところで、それが容易に叶う筈などない。
リンクス戦争の被害が少なかったとはいえ、インテリオル・ユニオンは損失分の補充として新しい人材の発掘と事業拡大に躍起になっており、カラードのランク3、ウィン・D・ファンションの育成やAFスティグロの量産に成功しつつも、新たなる戦力を貪欲に求めている。
ランク20程度のリンクスに用はないのだろうか、エイ・プールの様な下位リンクスへの補償やサポートに関してインテリオルは充実していると言えない。
エイはテーブルの上に置かれたメニューを粗方食べ終えると、口許を拭いながら言う。
「この度はまた御馳走になりました、有り難う御座います。……この恩は必ず……その、返しますので」
「別にいいよ、飯を奢っただけだから」
勇季が軽く言うも、エイの眼差しと表情はまさしく真剣そのものだった。
仮にもリンクス、傭兵ならば普通の一般人が生涯かけて稼ぐ収入を数時間で稼げるのだ。
どんなに量があろうが、昼食の代金などはした金にすぎない。
……まあ、たまたま今日の食堂がバイキングだったから奢ったんだけどな。
見れば、食堂の厨房側ではエイの食べっぷりにやる気を出したシェフが何時も以上に張り切り、他のスタッフからは多忙さに膝をついたり担架で運ばれる姿が相次いで見られた。
話を戻そう。
リンクスは並々ならぬ高給で依頼を受け、それを遂行することを生業とする傭兵であり、弾薬費や修理費を差し引いたとしても、食事にありつけないような経済環境は起こり得ない筈だ。
それでもこんな状況になりえると言うのならば、それは別のことに資金を貯めているか、若しくはただ散財しているぐらいしか理由はない。
「本当に、何でそんなに金が無いんですか?」
「……実を言うとーー」
エイが何かを言いかけると、食堂に置かれた大型テレビから歓声が響いた。
見れば、何時の間にかダンが敗北していて、次の試合が始まろうとしていた。
「やっぱ無理だったな、ダンの奴」
「本人とGA社員曰く、AMS適正は優秀な筈なんだけどね……」
落胆しながら画面を見ると次の試合を行うリンクスの子細が公開される。
「次はランク2のリリウム・ウォルコット……BFFの新しい女王様か」
「相手はランク32、貴方の後に登録された新人ね。名前はミリア・B・カーチスというらしいわ」
メノが端末から持ってきた情報を、勇季は覗き込むように見る。
何故かエイ・プールも一緒になって覗き見るが、別に気にすることでもないのだろうか。
「機体名『ストレイド』か。AALIYAHフレームとは、また挑戦的なアセンブルだな」
「んー? このアセンブルって、何処かで見たような気が……」
エイ・プールが疑問を抱くと同時、試合が開始される。
この時はまだ、誰も気付いていなかったのだ。
彼女が近い未来、どんな偉業を果たすのかをーー。
……
同時刻 カラード本社VIPルーム
この日、自分が後見人を務めるリリウム・ウォルコットの試合を大型モニターで見ようとしていたBFF所属のランク8にして企業の重鎮である王小龍の元に、意外な人物が訪れていた。
「久しぶりだな、狸爺」
「会って早々に何を言うか、霞・スミカ……いや、今はセレン・ヘイズだったか?」
元インテリオル・ユニオンの精鋭リンクスであったセレン・ヘイズは、王小龍と各企業の代表リンクスの集まるVIPルームに立ち入ると、空いている席に腰を下ろした。
「これは教官殿、お久し振りです」
最初にそう言ったのは、現在インテリオル・ユニオンを代表するランク3のウィン・D・ファンションだ。
彼女は、かつてセレンがインテリオルを抜ける前に教官として指導していたリンクスであり、今でもセレンを教官として慕っている。
「誰かと思えば貴女でしたか。確か、独力でリンクスを育てたと聞いたていましたが……まさか彼女ですか?」
次いでセレンにそう問うたのは、ローゼンタールの現代表にしてランク5のリンクス、ジェラルド・ジェンドリンだ。
彼が指を指して指摘するのは、リリウム・ウォルコットと対戦する新人のリンクス、ミリア・B・カーチスである。
「何かと思えば自分の小飼の自慢か? ワシは忙しいのだ。そういう雑事は後にしてくれ」
お前がソレを言うのか、と王小龍以外の全員がそう思ったが、敢えて口に出すことはない。
机に置かれていたグラスにウィスキーを注ぎ、豪快に飲みながらセレンは宣う。
「まあ、見ておくといいさ。アイツはこの私が育てた逸材だぞ。……それに、単なる自慢ではないのだからな」
「ほう、そこまで言うなら見せてみろ。貴様の言う逸材をな」
セレンに挑発混じりに言ったのは、カラードのランク1として君臨する天才、オーメル・サイエンス所属のオッツダルヴァだ。
見れば、画面の向こうでは無名の新人と新しき女王による試合が始まろうとしていた。
ブザーが鳴り響き、戦闘が始まった。
……
リリウム・ウォルコットは混乱していた。
一般まで広く公開されるカラードマッチにおいて、第4試合を務める自分の相手のことを知ったのは、試合から約数十分程前のことだ。
信頼する王大老から手渡された書類には、自分の対戦相手にランク32の新人が当てられており、それ以降に相手になるであろう者達も、自分にとって戦いやすい相手ばかりが選出されていた。
政治的な取引でもあったのだろうとリリウムの聡明な頭は理解していたが、自分を溺愛する大老の気持ちや考えを無下にはできなかった。
しかし、試合を始めて直ぐにリリウムは気づいた。
……リリウムの射撃が当たりません……!。
精度に優れたBFFフレームに同社製品のレーザーライフルとアサルトライフルの組み合わせは、本来ならば高い命中力で相手を削る筈だった。
しかし、目の前にいる黒いネクストは、その全てを回避しながら、此方にライフルとアサルトライフルを当ててくる。
……的確な機動と立ち回り、本当に新人なのですか?
解らない。何故こんなにも強いリンクスが新人なのか。
何故こんなにも力量の差があるのに、どうして自分はランク2の座に甘んじてしまったのか。
普段なら仕舞いこめるような弱音をぼろぼろと溢してしまう。
リリウムは心の奥底からアレに恐怖している。
頼みのハイアクトミサイルも軽々と回避され、的確に撃ち落とされていく。
咄嗟の回避が間に合わない。例え間に合ったとしても、偏差射撃を受けてしまう。
折角のECMが全く意味を為さない。
隠れるための障害物が、まるで無いかのようアレは攻撃してくる。
ああ、どうしてこんな。
王大老、助けてください。
りりうむは、あなたのごきたいにそえません。
「あ、ああ、何で、なんなのですか貴女は!?」
くるしまぎれのりりうむのさけびに、かのじょはこたえました。
『私? ……私はーー』
……
その戦いを見て、レオハルトは戦慄していた。
……まさか、アレではまるで彼みたいじゃないか。
黒いレイレナード製の中量二脚機体に両手のライフルと背部のグレネードキャノン。
EN消費に難の有った『03ーAALIYAH』の弱点を実弾系兵装で消費を抑え、瞬発力を利用した高機動の地上戦を主体とする合理的な戦法を、彼は知っていた。
「え、新しい情報だって? ちょっと待ってくださいねぇっと。……ッハアァ!?」
隣でスタッフから新しい情報がもたらされ、それを確認したロバートの表情が唖然としたものになる。
「レ、レオハルトさん。……これ」
震える手でレオハルトに手渡された書類には、ランク32の詳細な情報が記されていた。
そして、そこには余りにも知りたくなかったものが記されていた。
ランク32 ミリア・カーチス 機体名 ストレイド。
本名、『ミリア・ベルリオーズ・カーチス』と。
……
新しき時代、新しき戦場に現れたのは、過去より来た英雄の忘れ形見。
それは多くの人々の人生を狂わせ、汚染された世界を動かしていく。
そして同時に、過去の亡霊が密かに蠢き出していた。
キャラクター紹介
ミリア・ベルリオーズ・カーチス
機体名:ストレイド
かつてのオリジナル、レイレナードの英雄たるベルリオーズの遺児。女性。
故あってセレン・ヘイズに育てられ、リンクスとして生きてゆくことになる。
父のことはあまり覚えておらず、仇であるというラインアークのホワイトグリントのパイロットと対面しても、あまり感情を動かさない。
あまり喋らないが、動くときは大胆でベルリオーズの娘らしい側面がある。
好きなものはセレンとネクスト、そして……
見た目はやや薄い小麦色の肌に透き通る碧眼。そして純白のような銀の長髪。
基本的に無表情のようで、しかし表にでないだけでかなり感情豊か。
搭乗機体であるストレイドはベルリオーズの愛機シュープリスそのままで、カメラアイだけが赤色に変更されている。