IS 〈インフィニット・ストラトス〉【月光夜桜】 作:(よくエタる)月見乃夜桜
プロローグの修正も済ませました
前回の補足忘れの補足
【女神テレス】
元は名前の無い下級神だったが、龍夜が名前を与えた事により中級神にランクアップした。
第一話 「原作スタート」
~一夏~
なぜ、俺はここに居るのだろう?
(あ、ああ。こ、これは予想以上にキツイ。他にも男が居るけどそれでもきつい)
俺は一人教室で頭を抱えていた。
それというのもクラスを見渡しても、居るのは女、女、女ばっかりで、男は俺の他にもう一人。
全ての原因はあの時、不用意にISを触って仕舞い、有ろうことか乗ってしまった事だ。軽率な行動をした俺が悪いんだけど、もし戻れるならばあの時の俺を殴りたい。
そんなことを考えていると
「――――君!織斑一夏君!」
「は、はい!」
大人に見えない童顔、それでいて顔に見合わぬ巨乳を持つ山田先生に呼ばれる。俺はとっさに返事をするが、少し声が上ずり、周りからくすくすと笑われてしまった。
「ご、ごめんね、いきなり大きな声で呼んだりして。で、でもね、出席番号順に自己紹介をしていて、『あ』から始まって、今『お』なんだよね。それで織斑君の番だから自己紹介してくれるかな。だめかな?」
「いや、あの、そんなに謝らなくても」
俺は腹を括り席から立ち、自己紹介を始める。
「え、えーと……織斑一夏です。よろしくお願いします」
一夏の自己紹介はそこまで言って止まる。しかし、クラスの皆の瞳はその続きを期待していた。
(ううっ……これ以上何を言ったものか……。このまま、黙っていれば『暗い奴』のレッテルを貼られてしまう。それなら!)
このまま、黙っていれば『暗い奴』のレッテルを貼られてしまうと思い、覚悟を決める。
「・・・・・ふぅ、以上です!」
(それなら、まだ『つまらない奴』の方がマシだ)
自己紹介を終える。そうしたらクラスの全女子が椅子から落ちかけた。一度溜めた分の期待のせいだろうか。
もしかしたら、このとき一夏に『このまま、つまらない奴だと思われれば、この視線地獄から抜けられる』との思惑が無意識に有ったのかも知れない。
「あれ? 駄目でした?」
ゴス!
「自己紹介も満足に出来んのか、お前は」
声と共に後ろから俺の頭部へ拳が振り下ろされ、鈍い音を出した。
俺は下手人を確認しようと振り返る。
「げっ、千冬姉!?」
ゴスッ!!
「学校では織斑先生だ」
注意と共に先程より強めに殴った千冬姉は、山田先生と少し話した後生徒達へと向き直る。
「諸君、私が担任の織斑千冬だ。君たちを一年で使い物になるようにするのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。解ったな」
千冬姉が自己紹介をしたとたんに、クラス中から黄色い悲鳴、というか声援が響き渡る。
『『『キャーーーーー!!! 千冬様よ!! 本物の千冬様よ!!』』』
「ずっとファンでした!」
「私、お姉さまに憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」
「私なんて沖縄から!」
「あの千冬様にご指導いただけるなんて! 嬉しいです!」
「私、お姉さまの為なら死ねます!」
教室に嬌声が響き渡り、それに千冬姉は頭を押さえる。
「……まったく、毎年毎年よくこれだけ馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か? 私のクラスにだけ集中させているのか?」
本気で鬱陶しいそうにしている千冬姉。
しかしこれで人気が落ちるどころかあがる一方というのだから信じられない。
「キャーーーー! お姉さま! もっと叱って! 罵って!」
「でも、時にはやさしくして!」
「でも、つけあがらないように躾けをして!」
自分達が何を言っているのか解っているのか?っと言いたくなるような発言まで出て来る。
「静かに!」
教壇に立った千冬姉の一喝で、さっきの五月蝿さが嘘のように静かになる。
「諸君らには、これからISの基礎知識を半年で憶えて貰う。その後実習だが、基本動作は半月で体に染み込ませろ。良いか?良いなら返事をしろ、良くなくても返事をしろ!」
「「「はい!」」」
◆◇◆
「それでは、これで―――」
プシュー
「ん?」
千冬がSHRを終わらせようとした時、教室のドアが開き三人の男女が入ってきた。
女子は金髪ショートと桃色の髪をアップにした小柄な女子の二人。
残りの一人が男子だった。
先ず男の容姿は、黒の長髪で顔の左半分を覆う眼帯をつけ、その上からサングラスをかけている。左耳に菱形の宝石が付いたイヤリングを、右耳にはシンプルなイヤーカフスを数個つけている。
身長は190センチ、体格は服の上から見た限りでは平均より少し細め。
服装は改造制服で、標準制服の上着の裾をアキレス腱近くまで伸ばしたロングコートタイプ、ズボンは全体的にゆったりとしたドカンタイプ。標準では殆どが白だが、此方はその白を黒に変えている。
制服の前は完全に開けられており、Yシャツは第2ボタンまで開けて裾を出し、中には黒のシャツを着ている。そして首には二枚のドックタグを掛けている。
女子二人は特に制服には手を加えていなかった。
「貴様等、入学初日に遅刻とは・・・。特に、龍夜!お前には何日も前から早く寮に来いと連絡したのに来ず。更には昨日散々遅れるなと連絡したのに、遅れるとはどういう事だ!」
千冬が遅刻してきた一人に捲くし立てながら詰め寄る。そんな千冬の剣幕に金髪ショートの女子が怯え、龍夜と呼ばれた男の後ろに隠れる。
遅刻してきた三人の最後の一人、桃色の髪をアップにした小柄な女子が、千冬達を携帯で撮影する。
「落ち着けよ千冬。ステラが怯えてる」
その言葉で落ち着いたのか仕切りなおす。
「まあいい、遅刻した理由は後で聞く。遅れてきた罰として今自己紹介をしろ。それから学校では名前ではなく織斑先生と呼べ」
最初に桃色髪の女子が挨拶をした
「アーニャ・アールストレイム・・・よろしく?」
「な、なんで疑問系なんですか?」
麻耶がツッコムが首を傾げた後は、何も言わないので千冬が次を促す。
「ステラ・ルーシェ。海が好き」
「そ、それだけですか?」
金髪の女子――ステラも麻耶の質問に答えず、龍夜に寄り掛かっていた。
千冬は龍夜に挨拶を促そうとして固まった。
「・・・はぁ。修羅道、次は・・・・お前は何をしている?」
「え?」
「え?じゃない。おまえが手に持っている物は何だ?」
「オマール海老と自家製チリソースだけど?」
龍夜は寿司の様にオマール海老をチリソースに付けて食べていた。
「何故今食べ出した」
「腹が減ったから」
その後、二言三言の問答の後、千冬は龍夜から海老とチリソースを奪おうとするが、龍夜は千冬が動く前に残りを平らげた。
「え~、
「まあいい。それより、そのサングラスは外しておけ」
元々期待していなかったのか、一夏のようにはせずに軽く流す。
「しゃーない」
千冬に言われ、サングラスを外す。サングラスの下には最高級の宝石よりも鮮やかな色をした紅色の
「「「「「!!!!!ヒィッ!!!!!」」」」」
その眼を見た千冬と箒以外の女全員が、小さな悲鳴を上げて息を呑んだ。
その後、千冬が三人を一番後ろに座らせSHRを終わらせた。
最近、何となく茶碗蒸しが食べたくなった。
〈補足〉
【ステラ・ルーシェ】
老神が特典に付け加えて送った一人
龍夜がコズミック・イラの世界に行ったときに救った少女
【菱形の宝石が付いたイヤリング】
シェリル・ノームが着けているイヤリングの片方
【顔の左半分を覆う眼帯】
形のイメージはレンタルマギカの伊庭いつきの眼帯
【オマール海老と自家製チリソース】
オマール海老を使ったエビチリを食べてみたいというエビチリ好きの作者の願望