こんにちわのみこです!!
本日、モンハンダブルクロスが発売されました!楽しみにしていた分どっぷりとハマリそうで怖いところです……汗
小説の方もおろそかにしないで頑張っていきたいと思っています!
それではごゆっくり~
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―――――――アリス・マーガトロイド邸
「ふぅ……少し休憩にしようかしら」
私は読んでいた本をそっと閉じ、元あった本棚へと片付けた。
カーテンの向こう側から差し込む太陽の光は暖かい。
暖炉はまだつけるには早いが、日差しが無ければ少し肌寒いだろう。
リビングの窓際にある椅子で本を読書をしている私にとっては、天気の良い日ほど本を読みたくなるというインドアを加速させる矛盾だ。
「シャンハーイ!」
「あら上海、掃除の途中?」
「ハイハーイ! シャンハイ?」
「ええそうよ、紅茶を頼めるかしら?」
「シャシャハンハーイ!」
「ふふ、ありがとう」
道具の整理をしていた上海はそういってフヨフヨとキッチンへと向かっていった。
私はソファに腰をかけ、軽いストレッチで体をぐっと伸ばす。
「ハァ~……疲れた~………」
昼下がりのリビングで人形達が注いでくれた紅茶をゆっくりと楽しむ事は私の日課の一つだ。同じく日課である読書の後にこれをする事によって、疲れた目や頭、心までもが癒されていく感じがして一日の中で一番気に入った時間だったりもする。
「……それにしても魔理沙の奴、この頃家に来ないわね……何かあったのかしら?
あ!! い、いや! 別に寂しいって訳じゃないのよ!? 来ない方が読書に集中できるし!? 本当よ!? でもまぁどうしても来たいっていうならしょうがないわね……魔理沙ったら――――って誰に言ってるのよ私………」
アタフタと慌てながら喋っているがこの部屋には私以外に誰もいない、、、読書のしすぎで少し頭が疲れてしまったようだ
誰もいないリビングで一人盛り上がっている所は他者から見たらさぞ滑稽だろう。私としたことが不覚だ、こんな所を誰かに見られたら恥ずかしくてしばらくトラウマになってしまう。
(だ……誰も見てないわよね…?)キョロキョロ
念のために四方殺法誰も居ないかを確認する。
前よし、右よし、左よし、後ろは紅茶を運んできた上海のみ、よし!異常無し!
私はまた前を向いた
あれ?
少し違和感を感じ再び後ろを振り返る。
「シャ……シャンハーイ……」ニコリ
するとそこには何か見てはいけないものを見てしまったかのような顔で、作り笑いをしている上海が浮いていた。
「あ……!ああ………!!」
「……シャンハーイ…?」
「…しゃ……上海……いつからそこに居たの……?」
「シャ…シャンハイ…」
「……もしかして……さっきの独り言聞いてた?」
「……シャンハーイ………」
「…う………………うう!!///」
どうやら上海は私が大きな声で喋って聞いて、誰かがやって来たのかと勘違いし急いで戻ってきたらしい。そしてそこには一人で楽しそうに喋る私の姿……
「もうやだ死にたい………」
「シャ…シャ……シャンハーイ…!!」
「……慰めは不要よ上海……。あなただって何時も一人ぼっちでその上独り言ばっかりの主、嫌いになったわよね……ごめんなさい………」
「シャシャンハイ……シャ…!シャンハイ!」
「え? そんな事ないって? 独り言も慣れたから気にならないって……? 上海………!! あなたって子は………!」
「シャンハーイ!」
「いやでもそれって独り言は多いって事じゃない……。やっぱり死にたくなってきたわ……」
「メンドクセー!」
「え?」
「シャン?」
「き、気のせいか……」
「シャンハイ!ハイハイ!」コトッ
「そうね……紅茶でも飲んで気持ちを切り替えましょうか! 折角のティータイムですもの、落ち込んでたら勿体無いし」
「シャンハーイ!」
カチャカチャ トクットクッ
上海は運んできたティーセットをテーブルの上に置き、カップに紅茶を注ぐ。
この白いカップの中がじわじわと紅く染まっていくのがなんとも言えない感じがして好きだ。
「それじゃいただきま――――」
コン、コン
カップに手をかけ紅茶を飲もうとした時、玄関の方からノック音が聞こえてきた。
「お客さん…?……誰かしら……魔理沙はこんな律儀にノック何かしないし………」
コン、コン
「はいはーい!今出まーす!!」
再度ノックが鳴り、急いで玄関の扉に駆け寄る。
ドアを開けようとドアノブに手をかけた瞬間だった――――
バーン!!!
勢い良く玄関のトビラが開き、思いっきり私の顔にぶち当たる。
その反動で私は後ろに大きく尻餅をついた……痛い
「おーっす! アリス!魔理沙さんと愉快な仲間達の到着だぜ!」
「誰が愉快な仲間達よ、誰が」
「そうだぞ魔理沙、霊夢は確かに愉快だけど俺は違うよ」
「……何か言ったかしら?」ゴゴゴ
「い、いえ何も」
「んあ? アリス、そんな所でなにしてるんだ?
おでこを手で抑えて……まさかとうとう頭が……」
「あなたがやったんでしょうが!!」
玄関から入ってきたのは見覚えがある三人組、みんな私の知り合いだ。
魔理沙に霊夢、唯斗。 ノックをしたのは恐らく唯斗だろう。魔理沙がまずそんな事する訳無いし霊夢は常識こそあるけどめんどくさがり屋だ。魔理沙と一緒に訪問する事が多い彼女は、勝手にトビラを開けるような真似こそしないが魔理沙の横暴を止めもしない。なのでノックをする可能性は低い。 という事は消去法で唯斗になる。…………唯斗?
「って、え!? 唯斗!!??」
「久しぶり……でもないか、こんちわアリス」
「何そんな驚いてるんだぜ? 唯斗からアリスとは一回会ったって聞いたんだが……」
「え、ええ……そうだけど……
ここに来る何て思わなかったから………」
「ほらそれとアリス、お前唯斗に会いたがってただろ? だから連れてきた」
「ちょっと……!! 本人の目の前で言わないでよ……!///」ゴニョゴニョ
「感謝しろよな! アリス!!」
「魔理沙…あなたって人は連絡取るだの予め言っとくだの頭は働かなかったのかしら………」
「ああごめんごめん、急にお邪魔してしまった」
「あ! いや、別にいいのよ!? 歓迎するわ、いらっしゃい唯斗!」
申し訳なさそうにペコペコとお辞儀をする唯斗。
そしてそんな彼を尻目に霊夢と魔理沙はズカズカと中に入ってきた。
「そんな事より早く紅茶出してくれよアリス!!
お茶請けはクッキーがいいんだぜ!!」
「お腹に入るだけ入れなさいよ唯斗、そのために昼ご飯抜いてきたんだから」
私が案内をする前に椅子に座る彼女達、
「ハァ……逆にあなた達は……本当にいつも通りね………上海、人数分の準備をお願い」
「シャンハーイ!!」
「唯斗もほら、中に入って?」
「それじゃお言葉に甘えて、お邪魔します」
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「アリスの紅茶はやっぱし上手いなー! 何杯でも行けちゃうぜ!」ゴクゴク
「そうねー…、まぁ私は緑茶の方が好きだけど」ズズッ
「霊夢…あなたそういう事は思ってても口には出さないものよ……?」
「シャンハーイ!」コトッ
「おお、どうもありがとう。 人形さん」
赤いリボンに金髪の長い髪、青い服といったまるでご主人のアリスをモチーフにしたかのような可愛らしい人形が紅茶を持ってきてくれた。
「上海っていうのよ、ほら上海、唯斗に挨拶して」
「シャンハーイ!! ハイハーイ!」ペコッ
上海はスカートの裾を掴み、俺に向かってお辞儀をする
「これはこれはご丁寧に、
どうぞ宜しく」ペコリ
「シャンハーイ!!」
「それにしても出来た人形だ、上海もアリスが動かしてるの?」
「違うわ、上海は゛半自立型人形゛なの」
「ほう……半自立型……」
「アリスが定期的に魔力を補充する事で自動に動く人形って事だな!
紅茶おかわりもらうぞ」
「便利な人形よね、うちの神社にも一匹欲しいわ
私もおかわり」
「一匹って言わないでよ! 私の大事な家族なんだから!!」
「シャンハーイ!」
アリスは霊夢の言った言葉に突っかかり、上海と一緒に怒っている。その姿を見て霊夢は「はいはい」っと軽くあしらう。
「まぁようは俺のレプリカみたいなもんか」
「レプリカ?」
「お、そうだった。 アリスにはまだ紹介してなかったっけ
出てこいレプリカ」
『承知した』
俺の合図と共に服の隙間からニュ~っと出てくるレプリカ、そのままふよふよとアリスの前に飛んでいく
『初めまして 唯斗のお目付け役のレプリカだ 以後お見知りおきを』
「えっ!? 今どこから出てきたの!?」
「服の隙間からだよ、ちなみに普段は収納してる」
「そ、そう……私は アリス・マーガトロイド――――ってもう知ってるのかしら……?」
『ああ 先日はどうも唯斗がお世話になった』
「いえ! こちらこそ!」
レプリカが挨拶をするとアリスもペコペコとお辞儀をする、そんな姿を見て魔理沙が、
「ははは、何でアリスそんなかしこまってるんだ?
もっと自然体で話せよ! 私達みたいにさ~」
「あなた達が特殊なのよ! 私は普通!」
「まぁ初めて会う人には気遣うわよね。
この場合人じゃなくて物だけど」
「霊夢、気遣う何て言葉知ってたんだな……」
「ちょっと魔理沙どういう意味よそれ」
「そのまんまの意味だぜ?
今まで気を遣った事も無いお前がよくそんな事知ってたな~って」
「……その喧嘩、買ってもいいのよ……!?」
「お前が買える程安い値段で売ってないぜ?」
「何ですってぇ~…!?」
魔理沙と霊夢がいがみ合いになり始めそうな所でアリスはそれを察し、コホンと咳払いをしてから話を続ける。
「レ、レプリカは見た所生き物じゃないみたいだけど……」
「レプリカはトリオン兵だよ、そして俺の相棒」
「トリオン兵?」
『正式名称は゛多目的型自立トリオン兵゛と言う
簡単に言えば機械人形というのが一番近い例えだろうか』
「へぇ……凄い完成度……
唯斗が作ったの?」
飛んでいるレプリカを両手で掴み、自分の元へと持ってきてマジマジと見つめる。
「まさか、レプリカは師匠が作ったんだ」
「唯斗のお師匠さんが? 随分と器用な人なのね」
「師匠は何でも出来るからね。
たまに怖いけど凄く優しい、そして恐ろしく強い」
「ふふ、あなたに似てるのね」
アリスは口を出て隠しクスりと笑った、
「ん?……全然似てないと思うぞ?
髪の色も顔も全く違うし、そして何より師匠は女の人だ」
『今は外見の話をしている訳ではないぞ 唯斗
アリスは内面的な所が唯斗に似ているといったんだ』
「そうだったのか、すまんすまん」
アリスはレプリカを手放し、再びレプリカはフヨフヨとこっちに戻ってくる
「ふふっ、本当に不思議な人ね」
『アリス 唯斗は見てのとおりどこか抜けているところがある
それも含めて今後唯斗の事を宜しく頼むぞ』
「ええ、任せてちょうだい」
『唯斗 中に戻るぞ』
「おーけおーけー、ほいっ」
レプリカは球体の形から細く糸状になって服の隙間に帰っていく。
「で、あなた達は何やってるのよ。霊夢、魔理沙」
隣に座っている霊夢と斜め向かい側に座っている魔理沙が互いの頬つねり、取っ組み合いのような姿勢になっている。
「早く離せよ霊夢ぅ……!! もうお前の頬っぺた真っ赤だぜぇー……?
やせ我慢もそろそろ厳しいだろー……?」グググッ
「あんたが離しなさい………!! そんな事言いながらあんたの声ももう震えてるわよー……!?」グググッ
随分長い間つねりあっていたのだろう、二人の頬は既に真っ赤になっている。お互い牽制の言葉を掛け合っているがつねる手はさらに強さを増している。
「ちょっとあなた達、子供じゃないんだから……!」
「ほっといたほうがいいよアリス、巻き込まれるしね
上海、紅茶おかわりもらえる?」
「シャンハーイ!!」フヨフヨ
「……そうね、私もおかわりをもらおうかしら」
「「そっちが離せえええええ!!!」」
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時は流れて夕刻、世は晩御飯の支度をし始める頃だろう
外に出てみると雲一つ無く、夕日が橙色に輝いている。
「いやー今日はありがと、アリス」
「どういたしまして、こちらこそ楽しかったわ」
玄関まで俺達を見送りに出てきたアリスに向かって軽くお辞儀をした。
「シャンハーイ!!」
「おお、上海もお世話になりました」ペコペコ
「シャンハイハーイ!!」ペコリ
「それじゃ、帰るぞ二人共」
背中に背負っている霊夢と魔理沙に一声かける、
「…いててぇ………もう許して欲しいんだぜ~……zzz」
「……ん~……あんたが……離しなさいよぉ……zzz」
あれからというものの二人はお互いが気絶するまで続けていた。最初の内は俺達もしらんぷりをして会話をしていたのだが、どんどん白熱していく内に霊力やら魔力やらを込めながらつねっていたようで、俺達が止めに入った頃には既に手遅れ。そのまま寝てしまって今に至るということだ。
「夢の中でも喧嘩してるのか……?」
「ふふ、相変わらず仲がいい二人ね」
「゛喧嘩するほど犬猿の仲゛って奴か」
『色々と違うぞ 唯斗』
「意味が伝わればいいんだよ、言葉ってのはそういうもんだろ?」
「シャンハーイ!!」
「そうそう、雰囲気が大事って事だ!」
「シャンハイハーイ!!」
「それは一理あるわね、会話って心のキャッチボールっていうし
受け取る方に上手く伝われば伝え方はそんなに問題じゃない、ってとこかしら」
「……ぼっちのアリスが……何分かった風に言ってるんだぜ~……zzz」
「なっ!?……本当に寝てるか疑わしいほどの寝言ね………」
「シャンハーイ…?」ペシペシッ
上海は魔理沙に近づいて彼女の頬を軽く叩く
「……痛い……痛いんだぜ……よくもやったな……霊夢……zzz」
「寝てるみたい」
「もう、次会った時文句言ってやるんだから……」
おんぶをしている霊夢と魔理沙がずり落ちないように軽いジャンプをしてから、
「よし、それじゃ俺達はこの辺で」
「え、ええ!」
帰路である魔法の森の道の方へ振り向いたとき、アリスが細々と呼びとめてきた
「あ、あの……」
「ん?」
「上海も喜ぶだろうし……き、気が向いたら何時でも家に来てくれて構わないから……!///」
「シャンハーイ!!」
「おお、それじゃ近いうちにまた来てもいい?」
「も、もちろん!!」
「じゃ~そういう事で、またねアリス」ペコッ
「うん……! また今度!!」フリフリ
「シャンハーーイ!!」フリフリ
テクテク
「おーいそろそろ起きろよ、二人だと背負いにくいんだけど……」
「……誰が………重いですって~………zzz」
「……このクッキー……おいしいなぁ~……zzz」
「ハァ……」
「んん~! 久しぶりにこんなに人と話した気分だわ……」
「シャンシャンハーイ!!」
「ふふ、そうね。 今度来てくれたときはもっとおもてなししなくっちゃ!」
「シャンハーイ!」
「ありがと上海
体が冷えちゃうから中へ入りましょうか」
「ハーイ!」
「今日はぐっすりと眠れそうね」
ギィ~
バタン
「あ、そういえば」
「宴会の事を伝えにきたんだった……」