ちょっと頭に浮かんだネタを書いたもの   作:御免寝

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このお話は前話のシグナムとは全く関係ありませんのでご注意ください。

というわけでジュエルシードの管制人格になってしまった人のお話です。


お楽しみいただけたら幸いです。


ジュエルシードな人
ジュエルシードな人


 

 この俺、泉 渚は歩いてたら隕石っぽい何かでスプラッタになりました。

 

「で? 転生? 転生なんでしょ? 特典何くれんの?」

「なにこいつ? うぜぇんだけど」

 

 目の前にはダンディなイケメン。でも顎鬚が邪魔かもしれない。

 

「引っ張りたくなる」

「やめろ」

「だが断る」

 

 引っ張ろうとしたが、逆に耳たぶを引っ張られた。危うく雷操る神様みたいになるところだった。

 

「何なんだお前は……」

「オリ主候補です」

「やっぱ転生させんのやめよ」

 

 流石にそれは困るので必死で謝る。

 

「で? 転生すんの?」

「ちなみに転生先は?」

「リリカルな世界」

「おk。把握」

 

 天地魔闘な悪魔がいるところですね。概要ぐらいしか知らないけど。

 

「特典は?」

「魔法が使える」

「当たり前です。他には?」

 

 リリカルな世界で魔法なしで何をしろと?

 

「願いを1つだけ叶えてやろう」

「願いを増やs「駄目だ」…………デスヨネー」

 

 ある意味テンプレ的な願いを言おうとしたが、ダメなようだ。仕方ないから普通に言うことにした。

 

「強くしといて。今度は死なないように」

「そんなんでいいのか?」

「うん。リリカルな世界なんだし、ロストロギア並みに強くしといて」

 

 そんくらい強けりゃリリ狩るマジ狩るな魔法だろうが、隕石だろうが何だろうが死なないだろ。…………たぶん……。

 

「ロストロギアだな。分かった」

 

 何かにやりとしてるんですけど……。嫌な臭いがプンプンするぜぇぇぇえええ!!

 嫌な予感がするので口を開こうとしたが、

 

「ちょっと待っ「んじゃ、逝ってこい」…………ヌワーーーー!」

 

 その前に落とされちゃいました。

 

 ではリリカル逝ってきます。

 

 

「もう来んなよ」

 

 ものすごく嫌な顔をしながらそう言ってくるダンディ様。

 どうやら嫌われたようです。

 

 

 

 

 話し声のようなものが聞こえて目が覚めた。

 そこは遺跡のようなところだった。そして二人のオッサン。

 転生後初の出会いがオッサンとか勘弁して欲しい。美幼女がいいとか贅沢は言わないから、せめて普通のお兄さんとかが良かった。しかもこの人たち、悪い人っぽいというか小物っぽいというか、そんな感じの雰囲気がします。

 

「へっへっへ。これがジュエルシードか。ちょろいもんだぜ」

「あとはこれを発掘して売っ払うだけだな」

 

 俺の方に向かってそう言ってくるおっさん二人。言ってることも小物っぽいです。

 

 つーか、え? ジュエルシード? さっき俺に向かってジュエルシードって言った? それは俺がジュエルシードという意味ですか?

 

 それを理解した瞬間、俺の中に大量の情報が流れ込んできた。

 

「―――ギッ!? がっ!!!? アアアァァァァアッァアアァアアアアア!!!!?」

 

(痛い痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイイタイイタイイタ!!!!)

 

 あまりの情報の量に脳が悲鳴を上げている。あまりの痛みに転げまわろうとするが、そこで自分の体がないことに気づく。しかし、そんなことは気にしていられない。まずはこの痛みを何とかしなければ発狂してしまう。必死に歯を食いしばり(体がないのでイメージ)、頭の中に流れ込み頭脳を荒らしまくっている情報の制御を試みる。痛みに耐えながら、情報を本のようなものの見立て本棚にしまっていくイメージで情報を整理していく。

 そしてどのくらい時間が経っただろうか。ほんの数分だったのかもしれないし、もう何日も日にちが経っているのかもしれない。ようやく痛みが引いてくる。

 

「……グゥ!……なんなんだよ、今のは!?」

 

 ―脳に対する情報の直接移植

 

 ん?

 今なんか答えが勝手に脳内に浮かび上がってきたような……

 

 ―移植された情報を引き出しているだけ

 

 えーと、つまりはあれですか。ジュエルシードによって植えつけられた情報を自動で検索してくれるようなものですか。グーグル先生も真っ青ですね。

 

 ―肯定

 

 何か、自分がもうひとりいるみたいで気持ち悪いんですけど……。

 まぁ、とりあえずジュエルシードについて検索するかね、今の自分の状態とか気になるし。

 

 ―【ジュエルシード】

 願いを叶える碧い宝石。全部で21個存在しており、それぞれに1~21とシリアルナンバーが振られている。

 勘違いされがちだが、一つ一つのジュエルシードに願いを叶える性質があるのではなく、21個揃ってようやく願いを叶えることができる。しかしこれはあくまで前段階である。願いを叶えるには次に純粋な気持ちで願いを願わなくてはならない。大体はこの段階で失敗する。人間には多くの雑念が眠っているからだ。例として、強くなりたいと願ったとしよう、この場合、この『強くなりたい』という願いは自分を強くすること以外でも、自分以外の全員を弱くすることや肉体ではなく頭脳を良くすることによっても叶えることができる。こういった場合は間違った叶え方になる。ジュエルシードが21個に分かれているのはこのためである。ジュエルシード一つ一つが所持者の願いを読み取り、全てのジュエルシードがひとつの願いに染まったとき初めて願いを叶えることができる。先ほどの例を使うなら、全てのジュエルシードが『強くなりたい』という願いを叶えるために『自分自身を強くしたい』というひとつの純粋な思いに染まったとき願いを叶えることができるということだ。

 ただし、例外も存在する。そのひとつが動物のような複雑な思考を持っていない場合である。複雑な思考を持っていないということは、多くのジュエルシードで願いを読み取る必要が無いということで、少ない数のジュエルシードでも願いを叶えることができる。子供だった場合は、さらに少ない数での発動が可能である。もうひとつの例外がジュエルシードの管制人格(今の渚がこれにあたる)に否定された場合である。もし心の底から世界の滅亡などを願い、それが叶ってしまったら目も当てられない。そういう場合に備えて創り出されたのが管制人格である。たとえ純粋な願いであっても、そういった悪質な願いだった場合、管制人格はその願いを否定することができる。

 P・S ジュエルシード自体が次元干渉型のエネルギー結晶体であるため、強い刺激を与えるなどすると暴走し次元震を引き起こしてしまいます。取り扱いには気をつけてください。

 

 

 へ~。今の俺はジュエルシードの管制人格ですか、そうですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ざけんなああぁぁぁぁぁああああっぁあぁぁあああああ!!!!

 

 なに? 喧嘩売ってんの、あのダンディな神様!? 買うぞこら!!

 いや確かにロストロギアぐらい強くしてくれとは言ったけどさ! ロストロギアにしてくれなんて言ってねぇよ!! つーかジュエルシードに管制人格ってなんだよ!? これ絶対あの神が後付けしただろ! P・Sとか巫山戯てんのか!?

 

 あー、くそ。落ち着け俺、今いくら愚痴ってもどうにもならない。落ち着け、落ち着くんだ。koolに、じゃなかった、coolになるんだ。あれ?どっちだっけ?

 よし落ち着いてきた。今必要なのは現状確認だ。情報を集めなければ。まずはここがどこだか確認しな…け……れば……?

 

 周囲を見渡すと真っ暗でした。しかも身動きができません、どうしたらいいでしょうか?安西先s「諦めたら?」……。

 なんか今、偉大な先生に拒否られた気がする。気のせいだろうか?

 仕方ない、今出来ることから始めるかな。

 

 今の俺って管制人格なんだよね? 確か闇の書にも管制人格がいた気がする。しかも最後には普通に体があって出歩いてた気がする! てことは俺も出歩けるんじゃね!?

 

 ―可能

 

 キタコレ!!

 

 ―現在は不可能。ジュエルシード自体が特殊な入れ物に入れられている。それによって今のジュエルシードはただの碧い石になっている。

 

 ふむ。つまりこの真っ暗な空間はなにかロストロギアを封じることができる入れ物で、それのせいでジュエルシードの力が封じられて姿を表すことができないということか。で、今できることは思考以外何もないと。ならばいいだろう! 考えて考えて考えまくってやる。マルチタスクの練習とかしちゃうもんね!

 

 

 とか思ってたら、いきなり周囲が明るくなりました。

 そして目の前には流れるような金の髪を持ち、フリル付きのふわふわしたドレスを着たお目めがぱっちりとしたなんとも美しい美幼女が!

 

 

 

 いませんでした。

 ただの肥えたおっさんがいました。これは本当にヒト科なのだろうか。どうみてもオークとかそういった人外にしか見えないのだが……。

 なので実体化するのはやめておきます。何かあったらイヤです、なんかこの人、人間とか食べそうだし。襲われでもしたら暴走して次元震を引き起こす自信があります。

 

 あ、この人何か祈ってる。何々……

 

 私の願いは『渚規制』を『渚規制』して『渚規制』の『渚規制』を『渚規制』することだ!! あと『渚規制』を『渚規制』できたら不満はない!!

 

 

 おいィィィィィィいィィいい!!?

 これ危なかったぞ!? 俺が咄嗟に規制入れなかったら、この一文だけでR18を超越するところだったぞ!!?

 え? ていうか何、何願っちゃってんのこの人!?

 あ!! ジュエルシードが暴走を開始しています! 抑えるにはどうしたらいい!?

 

 ―不可

 

 管制人格なのに!?

 

 ―管制人格は悪質な願いを叶えないために備わっている機能 暴走を止めることは不可能

 

 マジか!? って、ヌワーーーーーーーーーー!!!

 

 

 

 

 

 

 そして再び我は目を覚ます。

 あれから何度世界を滅亡へと追いやっただろうか? 数えてはいないが両手の指では確実に足りないだろう。

 あぁ、人類はなんて愚かなのだ。届きはしない、叶いはしない願いを求め、過去の終末を知っていても我に手を伸ばす。

 そして、その叶いもしない願いに飲まれ自らを滅ぼすのだ。あぁ、全く愚かだ。

 そも、何故人は我に願うのだろうか? 願いというものは自らの手で叶えるものだというのに……。

 自分は努力したと? それでも届かなかったから我に願いを託したと? 愚者が。届かなかったのならそこで諦めるべきなのだ。届かなかったということは叶うべきではないということなのだから。

 諦められないと? どうしても飢えていると? それは当然だろう。それが人間だ。その場の何をしても何が叶っても物足りない、飢えている。

 それでいいではないか。その飢えを抱えたまま、今できることを一生懸命にしていくべきなのだ。それこそが人間というものなのだから。

 

 

 

 

 うおっ!!

 なんか危ない思考に取り憑かれていた気がする! 厨二病的な思考回路をしていた気がする!

 

 あ、こんにちは。オリ主の泉 渚です。

 この度、十何回目かの暴走を起こし、再び目を覚ましました。もう何十年経ったかすら分かりません。ただでさえ朧げだった知識も、殆ど忘れてしまいました。

 

 あ、あとなんとも悲しいことが起こりました。いや、正確には少し嬉しいことでもあったのですが……。

 

 先程、管制人格として外に出れるようになりました。いや~嬉しかったね。ついあの時ははしゃぎ回ってしまったよ。自由に歩き回れるっていいね!

 そしてこれが悲しい報告です。

 息子がお亡くなりになってた……。筋肉が無くなってて、めっちゃか細くなってて、嫌な予感がしたから確かめたら絶望した。俺が魔法少女だったら確実に魔女になるぐらい絶望した。まど神様来るところだった。

 あの時はあまりの驚愕に次元震を起こすかと思ったね。

 

 容姿についてはそれなりに綺麗だと思う。腰まである碧い髪に宝石のような碧い瞳、多分この色はジュエルシードの色だと思う。

 ただ身長が……140ちょいぐらいしかないんです。しかも自分、ロストロギアだから成長しないんですよ、悲しいことに……。

 合法ロリですね、分かります。これはあの神がそういう頭にロがつく趣味でも持っているからだろうか? それとも俺の隠し持ってた嗜好が反映されてしまったのだろうか。

 おや、どこからか声が聞こえてくるような。

 

「これがジュエルシードか……」

「ユーノ、見つけたのか?」

「はい」

「よし。では発掘を始めるか。ユーノ、皆を呼んできてくれ」

 

 どこからかというか目の前でした。二人の男性がいますね。

 どうやらこれから発掘されるようです。

 今度はいい人に発掘されるといいなぁ。こう、観賞用に飾っておくみたいな。いい人過ぎると封印されて永久的に封印されるから嫌だけど……。あんな真っ暗な中で一生を暮らすとか無理です。多分、宇宙を彷徨っている究極生命体のように考えるのをやめると思います。

 

 ん? ユーノって……、確か原作キャラじゃなかったっけ? ジュエルシードを発掘したとか、ものすごい図書室で司書長をやってるとか、たしかそんな人だったはず。ということはこれから原作入りですね。たしか事故を起こすとかなんとかだったはず。

 

 

 

 

 はい、起きました事故。

 現在、おそらく原作舞台である地球に向かって落下中であります。次元移動だかなんだか分からないけど、上下左右に振られて正直気持ち悪いです。こんなことなら実体出さなければよかった……。何か出来るかもと思ってやったのに裏目に出すぎた。気持ち悪すぎて何も出来ない。もんじゃ焼きが出てこないようにするだけで精一杯です。

 

 あ、地球についたようです。地球はやっぱり青かった。

 

 なんって言って場合じゃねぇぇえええええ! 止まらない、勢いが止まらないぃぃぃぃぃ!!

 

「ヌワーーーーーーーーーー!!!」

 

 襲いかかってくるとてつもない衝撃。ヤバイ、意識が明暗を繰り返している。本気で気を失う五秒前といった感じである。あ、もう無理ぽ……。

 

 気を失う瞬間に俺の視界に映った光景は目を大きく開けた車椅子に乗った少女だった。

 最後にこれだけ入っておかなければ。

 

「病院には……連れてかない、で、ください…………」

 

 ガクーん……

 

 

 

 

 

 

~~本日の車椅子少女~~

 

 

 夕飯を作ってときやった。

 

「ヌワーーーーーーーーーー!!!」

 

 突然そんな奇声が聞こえてきたと思うたら、庭あたりで大きな音が鳴った。

 急いで向かってみると、そこには小さなクレーターと、そのクレーターに横たわっている白いワンピースを着た青い少女。どうやら意識はあるらしく、薄く目を開けこちらを見てきている。何を言うべきか混乱していると少女が震えながらか細い声を出す。

 

「病院には……連れてかない、で、ください…………」

 

 そんなことを言ってガクーんと気を失う少女。

 

「ちょっ!?」

 

 そんなこと言われても困るんやけど、と焦る車椅子少女。しかもクレーターの中で気を失われると車椅子な自分では連れてくることもできない。

 

「どないしよ?」

 

 とりあえず、毛布を掛けてあげることにしました。

 

 

 

 




まだまだ続くぜ!!
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