まだまだ下手くそですので申し訳ございません
少しずつ皆さんに読みやすいものを作るために頑張って行きます!
虚栄の夕月 第2話
こよみを引っ張り、家から飛び出た時雨はいつの間にかこよみに手を捕まれ高校へと引きずられながら向かった。
そのおかげなのか学校には間に合ったものの制服ボロボロ、体は擦り傷だらけという状態になったため
結局制服を着替えるために生徒会室に向かうハメになったので正確には間に合ってはないのと同じだった。
時雨「はぁ....体のあちこちが痛てぇわ
流石にドMだからといってこの仕打ちわないぜ....」
時雨は一人で愚痴りながら生徒会室の扉を開け、中に入った。
ほかのクラスは授業をしてるというのに、まるで音が聞こえない。
この世界は俺しか人間がいないかのように生徒会室の中は静かだった。
いや、俺は知っているんだ。
こよみや憂姫以外の殆どは人間じゃない、人間のように振舞っている人形だ。
???「あら?こんなところで何をしているかしらね、時雨くん?」
足音はしなかったはずなのに時雨の背後から静かに、耳元で声を発された。
時雨「見たらわかんだろ?着替えてんだよ千夜先輩」
千夜「ふーん.....私に会いに来たのかと思ったわ」
時雨「授業中なのに、んなわけないだろ?」
千夜「それにしてもあなたは授業に集中出来てるのかしら?
あなたの前にいる人達はみんな人間の真似をした人形だとわかったというのに」
時雨「なんだ、俺の心を読んでいたのか」
千夜先輩は生死に関わらず相手の思っていることを聞き取ることが出来る。
憂姫に聞いた話だとパロールというのを敏感に受け取れるからなんだそうだが、俺には話が難しくて何がどうやらさっぱりわからん。
千夜「はぁ....まぁあなたの頭の悪さはいまにはじまったことではないから仕方ないわね」
また心を読んでいるのか、こいつの前では隠し事ができないな。
時雨「そうおもえば、魔の水曜日の事件が解決して随分時間がたったな」
千夜「そうね、今思えばあの時が1番、時雨くんが現実世界で必死に生きていた時だったかもしれないわね」
時雨「あぁ、確かにな
あの事件は悲しいものだったが同時に大事な人達を再度確認もできた」
千夜「確かにそうね、私もあの事件がなかったら時雨くんとは関わることは永遠になかったと思うと...ね」
時雨「へぇー、千夜先輩がそんなこと言うなんて珍しいな」
千夜「ひどいわね、私だって時雨くんはそこら辺の人間よりは気に入ってるのよ
まぁダンゴムシ方がまだマシだけどね」
そう言いつつも少し口元を緩めてニコリとする
時雨「ご褒美のお言葉ありがとうございます!!」
千夜「はぁ....本当に台無しよ、あなたって人は....」
そういうと千夜はため息つき、生徒会室から出ようと扉を開ける。
千夜「あなたもそろそろ教室に戻ったら?また後で話を聞いてあげるわ」
そう言うとスタスタと自分の教室に千夜は戻っていった
時雨「さてと俺ももう戻るか、はぁ授業めんどくさいなぁ」
時雨も生徒会室を出て自分への教室に戻ろうと無人になった生徒会室の明かりを消そうとした時、時雨は気づかなかったが生徒会室の中で何かが蠢き、時雨を影から見てニヤリと笑っていた。