星守レイ○!担任と化した淫夢厨   作:投稿者:変態糞先生

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前書きの前書きは…キャンセルだ。


迫真テスト!教官と化した先生 ‘二’律背反

 

 

『………………………………は?』

 

 

 

田所の口から出た言葉に、全員がポカンとなる。

 

今彼は何と言ったか。

 

仮にも星を背負った自分達15人を相手に、たった1人で闘いを挑むと?

 

「ルールは簡単。仮想空間で俺と闘って、俺の手から武器を放させればお前らの勝ち。全員が武器を放棄するか負けを認めたら俺の勝ち。

だったら15人一遍にかかれば良い…良くない?って思うかもしれないけど、其処はちゃんと追加ルールを設けるゾ?

分かったら返事ィ!」

 

再び唖然とした少女達に構わず、田所は平然と言の葉を垂れる。

 

「あの〜…」

 

「おっ、どうしたみき?」

 

「いえその、え、今から闘うんですか?私達が?先生と?」

 

「ん?今俺が直々にテストするって言ったよね?(無垢)」

 

大抵の人物は田所に対してこう思うだろう。

「ウッソだろお前?」「馬鹿じゃねぇ?」と。

実際に彼女達の大半は未だ、理解の追い付いていない目で彼方此方と目線を泳がせる。多分疑心に裏付いたものだと思うんですけど(凡推理)

 

だが、それはあくまで普通の場合。

 

田所を知る6人は、此処でも反応を異にする。

 

「………」

「あら〜…」

「…えぇっと」

 

口を結んで田所を見る明日葉。戦慄を隠せないのか冷や汗を浮かべる蓮華。諦めた様に天を仰ぐあんこ。

三者一様に顔が「これマジ?」と物語っている。

 

然し此方はまだいい方だ。

 

「はわわわわわわ……」

「ヤバイって、どうすんのこれ…」

「これは流石に…」

 

高1組の顔は真っ青だ。

当たり前だろう。彼女等はあの状況からの田所の闘いを直に見ているのだから。

何十、何百…とはいかないかもわからないが、兎も角大量に過ぎるイロウス相手に無双したそれを。

 

凡そ初耳の法を用いて一切の容赦無く敵を撃滅してみせた戦闘力は、言うまでもなく脳裏に焼き付いている。

そんな相手とーーー明らか以上の格上と闘えと言われて腰がひけるのも、納得が行くだろう。

 

「すっげぇ青くなってる。大丈夫か大丈夫か?」

 

「いやぁ…どうしろって言うんですかホントに」

 

「先生多分分かってていってますよね、私達が先生の闘い見てる事…」

 

「おっ、そうだな(適当)」

 

対してこの男、何処までがおちゃらけで何処からが本気なのか全くもって読めやしない。

…或いは最初から何も考えてなどいないのかも知れないが。

 

「え、皆して怖がってるけどさ、そんなに強いの?先生ってさ。

と言うか先生ってただの人じゃないの?」

 

「あー…何と言えばいいのやら…」

 

「兎に角普通じゃない、としか言えませんね…」

 

「ちゃんと『見れば分かる』も加え入れろ〜?

と言う訳でルール説明は…こ↑こ↓」

 

一体何が『と言う訳で』なのか。

そんな視線も意に介せず、田所は腕を上げて中空を指差す。

 

すると流石はラボ、計ったように近未来的ホログラムーーースクリーンが浮かび上がり、文字の羅列が現れる。

 

其処に記されている事はと言えば…

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

迫真テスト部 ーー征の裏技ーー

 

一、15人で田所と対戦する。

 

二、勝利条件は田所の手から武器を離させる事。それに関しての手段は問わない。敗北・脱落条件は各人の武器の放棄とする。

 

三、15人一度にかかっても良し。分隊を作り、何回かに分けて闘いを挑むのも可。

 

四、戦力を分散させる場合、全ての試合に於いて観戦が可能。試合の間にはミーティングも設けられる。

 

五、同時に6人以上で挑む場合、規定内での手加減は保証出来ない。

 

六、全員星衣を展開し、普段通りイロウスを斃す様に全力で闘う事。

 

七、田所側の武器は木刀1本とし、木刀並びに手足を用いた白兵戦以外の特殊な行動は禁止行為とする。また、初撃は星守側からとし、田所はそれを必ず防御しなければならない。

 

八 王 子、勝ったら豪華プレゼントがある可能性が微粒子レベルで存在する…?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

…との事である。

何かとツッコミを入れたい所ではあるが、少女達は比較的真剣に上から読んでいきーーー

 

「おぉーっ、豪華プレゼント!?」

 

「うわぁ〜!どんなのかなぁ?」

 

最後の最後で物に釣られた。

何でも物で解決しようとするのは担任として如何なものか。教職の屑がこの野郎…

 

「ねぇ先生!このプレゼントってなぁに?」

 

「何だよお前ら嬉しそうじゃねぇかよ〜

それなんだけどな、

 

 

 

 

 

 

 

…まだ決めてませんでした(小声)」

 

 

 

は?

 

 

『えぇ〜〜っ…』

 

生徒達のこの落胆ぶりである。

場の空気を下げて下げて上げて下げてしか出来ないんかこの野獣ゥ!と声を荒げたい所さん!?だ。

 

「どうしょっかなぁ〜〜?八雲先生どう?」

 

最早信用のカケラも見受けられない視線を受けても尚動じず、薄ら笑いを浮かべながら田所は八雲へと意見を促す。

急な振りに対し、八雲は溜息混じりで答えた。

 

「そんな事言われても私からは何も言えませんよ…」

 

「いいじゃねぇかお前特訓の日だぞ(意味不明) だからなんか意見して、どうぞ」

 

「貴方という人は…」

 

意味不明で図々しい田所の物言いには、流石の常識人たる八雲も呆れ果てたかの様にゲンナリとした顔だ。

 

だがそれでも幾らかは考えてくれるのか、顰めた表情を思索のものと変えてから出てきた言葉はーーー

 

 

「そうですね…では、先生が負けた場合には…

常識と良識と道徳の範囲内で生徒に1つだけ、『何でもして』あげる、と言うのは如何でしょうか?」

 

 

ーーー男性(ホモ)に対して絶対に使ってはならないものだった。

 

「あっ、それかぁーーん?

…ファッ!?先生!何言ってるんすか!?やめて下さいよ本当に!

八雲さん!?ちょっと、まずいですよ!」

 

その意味を知ってかしらずか言ってしまった八雲に向かい、いつになく動揺と焦燥を露わにして田所は慌てふためく。

 

当然彼は知っているのだろう。

 

『何でもする』の言葉に秘められた恐ろしさを。

 

だが不幸にもその発言は少女達に聞かれてしまう。

 

「へぇ〜、何でもするねぇ…」

「何でもすると言ったのぅ」

「何でもするって…何でもするって事ですよねぇ…?」

 

『…じぃ〜〜っ』

 

言質を取られ、全員の眼差しを背負わされた田所に対し、

 

「え、何その視線は…(当惑)

す、すいませんすいません!ちょっと、止めてもらって…!」

 

提案の主、学園教員八雲から言い渡されたのは、

 

「でも皆期待しているみたいですし、決定でいいと思いますよ?」

 

『賛成で〜す!』

 

『何でもする』事からは逃れられない事実だった。

 

「ああ逃れられない!!」

 

田所はガックリとした様に肩を落とし、頭を抱える。

そんな担任を尻目に、生徒達は思い思いに要望を口にし始めた。

 

「へへっ、どうしようかな〜?」

「わしは特訓を減らしてもらいたいのぅ…」

「私としては、是非学園の風紀改善に協力して貰いたいものだ!」

「教室にお花さんを増やしてもらうのはどうでしょうか…?」

 

和気藹々となる一団。

この学園、《地球を取り戻す》と言う使命を背負う星守クラスにおいて、担任は強い権限を有するのが常である。

そんな人物…と言うよりは枠組みに対して優位に立てると知り、皆はりきっているのだ。

…そして、この様に盛り上がっている者達を生暖かい目で見ているのは言わずもがな、かの6人であった事も此処に述べておく。

 

「欲望とは神が与えし大罪…逃れられぬ(カルマ)なんやなって…」

 

こいついつまでぐちぐち言ってんだ。

しかし、『何でもする』事を半ば無理矢理確約させられた以上、こうなるのも無理はない…なくない?

 

「ままええわ。じゃあ俺先行って待ってるから…お前らでブリーディング、パパパッとやって5分後に、開始ッ!はいッ、よろしくゥ!」

 

一層盛り上がる集団に促すように手を叩くと、田所はそう言ってさっさと転送装置に乗り込んでしまう。跳ねる様にして駆けて行った。逃げたな(確信)

 

此処で転送装置とは、地球とコロニーを繋ぐだけでなく、データ上に構築された仮想空間ともアクセス可能な代物である。

田所が八雲に声をかけ、応じて操作をすれば彼の姿は忽ちに碧い光に包まれていく。

 

地球へと降り立った時と同じ現象だ。

光が弾けると同時に田所の姿は其処に無い事を場の全員は認識し、立ち現れたモニターによって田所が仮想空間に転送された事を確認する。

 

【あぁ^〜いいねぇ!(無邪気)

技術が進化してないか?すんごぉい…これって、勲章ですよぉ…】

 

…ぴょんぴょん跳ね回ったりゴロゴロ転がったり腰をくねらせたりなど、やたらとテンションが高い姿によって、各自しっかりと確かめた。

生徒の大体は引いてるが気にしてはならない(戒め)

「と、とりあえず作戦会議ですねっ」

 

何処からか声があがる。田所というよく分からない存在に対し放心していた生徒達も気がついた様に我に帰り、輪をなして談合を始めだした。

 

音頭をとるのは、星守としての経歴が最も長い明日葉だが…

 

「6人以上で不利になるという制約上、此方を分けて闘う様に誘導されているな。

ならば先ずは先鋒、(さきがけ)だが…」

 

「その前に1つ失礼したい。

…本当に大丈夫なのですか?先輩方は大分分かっていらっしゃる様ですが、我々は田所先生の実力について何も分からないのでこの催しもいささか…」

 

「ミミも、先生をいじめるのはイヤだなぁ〜…」

 

「ああ、ふむ、やはり皆はそう思うか…確かにそうだよな」

 

一部では冷静に状況を見つめ直し、仮想の身体とは言え《一般人》を傷つける事に抵抗のある声があがる。

 

それは純粋な心配からだろう。

神樹の使徒たる星守となった時点で、星衣を展開せずともその恩恵を受けている…即ち身体基礎能力が向上している星守。

この時点で既に同年代の人よりも強化されてるにも関わらず、更に実戦形態である星衣で来いとあの担任は言ったのだ。

 

仮にも此方は星守。片や彼方は生身の人間。

しつこい様だが通常ならば星守vs.一般人(こんな事)は話すらにならないのだ。

 

そんな訝しむ空気の中、明日葉に寄り添った蓮華が提案をする。

 

「やっぱりここは先生の言う通り、物は試しの《見れば分かる》方式で行くしかないんじゃないかしら?

そうすれば多分皆、嫌でも納得できると思うわよ?」

 

「…そうだな。皆言いたい事は多いだろうが、先ずは初戦を見てからにして欲しい。という事は先鋒は、先生の実力を把握している人物が望ましいか。

慢心なく戦えて、かつ継戦能力を高くするには…」

 

「明日葉先輩、それなんですけど…」

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

仮想空間・平原地帯。

 

夜戦、野戦、市街戦、屋内戦など…この空間は様々な戦闘状況を想定されて作られており、必要に応じて自由自在に構築出来るのだが、今回は田所が《星守が何処まで闘えるか》を見るため、つまり純粋な戦闘力調査のために昼の平野として設定してある。

 

草と土の匂いに包まれ、陽光とそよ風が肌を撫でると言ったそれは現実の…地球がまだ美しかった頃の体感と遜色無い。

 

「あぁ^〜 た ま ら ね ぇ ぜ 。 」

 

そんな風景に自然と不自然に溶け込んでいるのは、デカい糞かと見紛う程の存在。田所である。

大文字を描いて仰向けになり、脂ぎった顔を天に向けると、人工の優しい光が彼を照らす。現実、今となっては殆ど叶わぬ体感に彼も郷愁を覚えたのか、1人しみじみと言の葉を零す。

 

「どんな命も太陽の下で生きてるんやなって…また帰りたくなりますよ〜地球ゥ〜」

 

感傷に浸り、瞼を閉じようとして。

然し現れる幾つかの気配に上半身を起こしてみれば。

 

「ん?3人は…どういう集まりなんだっけ?」

 

「…えっと、そんな所ですっとぼけられても…」

 

「いやどう見てもアレは分かって言ってるでしょ」

 

「と言うか先生、大分余裕ですね…

あんなはしゃいでたり今は寝っ転がったりって…」

 

「こんな時でもないと自然感じられないんですよね?

それはそれとして…何だよお前ら学年別にしたのかよ〜?」

 

田所がその視界に収めたのは3人。

笑顔の眩しい赤髪の少女。肩を鳴らし身体をほぐす緑髪の少女。理知的な三つ編みの少女。

言葉を発した順は逆だが、それは兎も角彼女等には見覚えがある。

 

その3人は、田所と共に戦った少女達だった。

 

「いや、それは追々。

今は先生の力を全員に知ってもらうため、私達で出るのが良いと言う事で一致したまでです」

 

「ほら、まだ先生の闘いぶりを知らなかったり信じない人もいるしさ?

瞬殺されない程度に闘えて、かつ先生を知ってるからこそ油断せず闘える人が丁度いいよねってなって。

それで高3の先輩方という主力を大将と仮定して除外すれば後は…」

 

「必然的に、初戦は私達が相応しい…ってなった訳です!」

 

「成る程ねぇ…良い組み方してんねぇ、道理でねぇ!

最初に情報(アド)を持つ奴で闘って、更なるうま(あじ)な情報を引き出して後続に繋ぐ…

シンプルながら良く出来た方針だって、はっきりわかんだね」

 

少女達の話す方針に田所は感心し、手放しで称賛する。

爛々と輝く瞳から察するに、恐らく彼からしてみれば、自分の提示した状況に対し真剣に向き合ってくれた少女達に感謝しているのだろう。

そうだとすれば真っ直ぐな男だ。一本糞の様に。

 

これを以って田所はいよいよ待ちきれないとばかりに右手の木刀を弄ぶ。

 

「ああもう待ちきれないよ!早く始めるんだよ、あくしろよ〜」

 

「何だかんだ、先生が1番張り切ってませんか?」

 

「当たり前だよなぁ?

いつも(・・・)と勝手は違うが、星守相手に組手を取れるから昂ぶるのも多少はね?」

 

「そうですか…なら」

 

「あっ、そうだ(唐突)

既に把握こそしてるけど、打ち合う前に名乗ってくれると嬉しいけどな〜

決闘に於いては闘いの前の名乗りこそが譽れだって、はっきりわかんだね」

 

双方やる気に満ち溢れた間に唐突に挟まれた一言は、如何にも古めかしいというか仰々しいというかーー。

予想だにしない発案に3人はキョトンとする。

 

「先生は騎士か侍かっ!?

いやまぁ、アタシはそーゆうの嫌いじゃないけどさ…!」

 

「ハハァ、先生だったり騎士だったり侍だったり…ジョブ多すぎてこれもうわかんねぇな。

んじゃ、そろそろ始めまスー…」

 

ツッコミを笑顔で受け止めると、田所の雰囲気が変わる。

木刀に左手を添え中段に構えると、いつものおちゃらけた気配はそのままに、然し闘う者としての威容が漂う。

 

それを受けて3人も其々の得物を具象化し構えをとると、其処はもう穏やかな平原ではなくなっていた。

 

「改めて名乗りますよ〜。田所浩仁。24歳、担任です」

 

「高校1年、星月みきです!」

「同じく1年、若葉昴!」

「同じく、成海遥香」

 

示し合わせた様なーー実際やれと言われたがそれにしてはノリノリであるーー名乗りをあげた四者は唯眼前を見つめる。

 

そして、吹いた風を合図として。

 

 

「征きますよ〜征く征く!」

『行きます!』

 

 

迫真テスト(闘い)が、始まった。

 




こっから先何話かは筆者の戦闘描写練習も兼ねてるってそれ一番言われてるから
これみたいなクロスものがよォ、能力に頼らないバトルをしちゃあいかんのか?

絵面が地味になりそうで「狂いそう…!(静かなる怒り)」な兄貴ゆるして
次の話も、頑張ります!
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