星守レイ○!担任と化した淫夢厨   作:投稿者:変態糞先生

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鉄を熱いうちに打てない無能ですがvs.楓&ひなた&桜&あんこなので、私生活などの全てを振り切り勇気を持って今初投稿です。


迫真テスト!教官と化した先生 ‘四’庫全書

 

「さて、と…」

 

 

粒咲あんこは思案する。

 

今回の手番、自分達の役割を如何に遂行するか。

このメンバーでどのような事が出来るのか。

此処は盤面。5人は駒。うち敵対するその1人は取るべきキングか王将か、はたまた魔王か勇者のそれだろうか。

 

…駒と形容するには皆、彼女にとっては余りに未知数すぎるのだが。

 

 

「よぉーーーしっ!いっくよぉぉーーー!!」

 

 

気合い満々とばかりに槌を構え、元気に飛び出すひなた。

 

 

「先手を譲られてるとはいえ、緒戦と同じでは…あんこ先輩、桜。後方支援はお任せしますわ!」

 

 

一頻りの状況把握の後槍を握り、追随する様に駆け出した楓。

 

 

「…やれやれ。で、どうするのじゃあんこ?」

 

 

1人マイペースに欠伸をし、具現化した銃をだらりと持つ桜。

 

いやぁ後輩達の個性豊かな事。何時もながらよくまとまっているものだと感心を覚える。

 

 

「ん…ワタシ達の砲撃による爆風は星守に作用しないし、前衛の視界を塞がない範囲で十字砲火(クロスファイヤー)を叩き込む…これを基本にするわ。

だから後衛(こっち)は纏まらず散開するけど…大丈夫よね?」

 

「く、くろ…何と?」

 

「…クロスファイヤー。十字砲火(じゅうじほうか)で通じるかしら?」

 

「ああ、ふむ。動き回られたり一方に近づかれても対処出来る様にか。

まぁあの先生相手に何処までもつかじゃな。無為自然。どうせなるようになれ、じゃよ」

 

「…それもそうね。じゃこっちも動きましょ」

 

 

リヴァイアサンの星衣を纏った古風な彼女、桜も中々どうして達観したものだ。こうしてみると普段の気怠げさすら隙のないものに見えなくはない。

最も、隙のないのは彼方も同じか。寧ろ1番訳がわからないのが彼だろう。

 

突進するひなたと楓を、そのニヤついた顔で涼しげに見つめる先生、田所浩仁を尻目に2人は射撃地点へと動き出した。

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

「せぇー、のっ!!」

 

 

ユニコーンの星衣を纏って爆走する少女、ひなたから勢いよく振り下ろされる槌。その幕開けにデジャヴ感じるんでしたよね?

 

 

「ヌッ!いいねぇ^〜」

 

 

当然、田所は難なく受ける。それもそうだ。第1戦で昴からもらった初撃とは振り方からしてまるで違うのだから。

まだまだ得物に振られ、フォームも煩雑な幼い攻撃では、彼を崩すに至らない。

 

だが扱いの難しい槌を存分に振るい、ちゃんと攻撃として成立させている時点で、彼からしてみたらちょっと上手いんじゃないこんな年で〜?という具合だ。

加えて田所に迫った際の最高速度、そして何より最年少でありながら真っ先に敵に突っ込んでいくガッツには目を惹くものがあり、ひなたのそんな見所さん!?にご機嫌な表情を浮かべる。

 

 

やりますねぇ!

 

 

称賛が口から出んとしたその時。

田所の遠方で煌めきが2つ。

 

 

「あっ、ちょっと砲撃あたんよ〜当たらないで(小声)」

 

「ふぇ?うわぁ!?」

 

 

木刀で受け止めた状態からひなたを押し、自身は反作用で後ろへ跳躍。正にその後、一瞬遅れてそれらはやって来た。

尾を引きながら飛行するそれは“砲弾”。

神樹の武器、遠隔の一。銃と名のついた武具から放たれた鉛色が、田所のいた地点で交差せんと飛んでくる。

 

一般的な銃と言えばそれこそ拳銃、ライフル、マシンガン…この様な例が挙がるだろうか。

だが星守の銃は、例えるなら大砲。大砲と言うには小さいかも分からないが兎も角マスケットと大砲の中間値と言えば話が早い。

 

そんな銃から撃たれた2つの砲弾は空中、田所の正面ですれ違うと互いに爆発を起こし、 ひ ろ が る 爆 炎 が田所を焼く。

 

 

「アツゥイ!!」

 

 

漏れ出る反射。顔を塞ぐ。0単位のゲスい反応は浣↑腸↓で噴き出るアレの如く。

避けたおかげで衝撃こそ食らわずには済んだものの、田所の後退した髪の毛や服がチリチリと焦げて僅かに焦げ臭さをを放つ。元からくさいとは言ってはいけない(戒め)

 

加えて厄介なのはその爆煙に音。

戦闘において視覚や聴覚というのは、互いの位置や挙動の把握に始まる重要なアドバンテージだ。それらを一瞬とは言え塞がれるのは、一対多を強いられる田所にとってまず(あじ)な展開である。それこそ…

 

 

ギュォン!!

 

 

煙を劈き一閃が翔ぶ。

 

 

「くっ…(女騎士)」

 

「そこですわっ!」

 

 

振るわれた一槍を何とか弾けば、返す払いが脇を捉える。

 

 

「オォン!…アォン!」

 

 

だが田所とて柔ではない。今の一振りで視界を取り戻し、拾う軌道は身を捻って避け、バク転をする様に距離を取る。

 

景色は晴れ、見れば槍を振るっていたのは楓だ。赤色の光を放つ星衣フェニックスが彼女の凛とした振る舞いを一層引き立てている。

そんな彼女は間合いから外れた田所に対して穂先を向け、直ぐにでも次の攻撃に移れる体勢をとっていた。

 

 

「…やはりお強いですわね。お父様が言うだけはあると」

 

「お父様って誰だよ由緒正しい千導院家の当代か?」

 

 

確かに田所の言う通り千導院家は古くからの銘家であるが、んな当たり前の事を聞くな。

 

 

「ええ。常々口惜しむように言ってらしたのは耳に入っておりますわ。一目で分かる風格、これは油断など以ての外ですわね」

 

「『Never E(退屈な)ver Le(んてさ)t U Down(せねぇよ)』…俺ももっと熱くして欲しいけどな〜」

 

「御心配せずとも…直ぐに燃え上がらせて差し上げますわ!」

 

「頼むよ〜!」

 

 

互いに言の葉を交わせば、後は打ち合うのみ。

騎士の様に振るう槍が田所を狙い、木刀は交差する様に打ち付けられる。

歌い踊るかの様に跳ねる穂先が今にも彼を捕らえようと動くが、まだまだあの汚物も余裕そうに捌いている。

 

然し中々結構なものだ、千導院楓とは。

 

彼女の戦いはとても整ったものと言えるだろう。(自分の得物を振るっている)姿勢(かたち)もいいし、(空を裂く)音も良い。はたから見れば申し分ないどころか総おっぱげな程だ。

模擬戦とはいえ田所と相対する気迫は十分千万。中学2年生がこうも凄みに満ちているのは如何程のものを背負っているのか、その一薙ぎが静かに語る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから、だからだろうか。

 

 

(クゥーン…)

 

 

楽しんでいただろう彼の顔が僅かにアンニュイな物へと変わっていったのは。

 

 

(この違和感はなんなんですかねぇ…そんなに抵抗はないですけどね。これもうわかんねぇな…)

 

 

右へ左へ次々に振り払われる槍をぼんやりと流しながらそう思案する。

…仮にも切羽詰まった斬り結びで考え事などするのはどうなんですかね…

そう、ただでさえ田所は楓ただ1人と戦っているわけではないのだ。

 

 

 

 

「っ!ヌッ!」

 

 

楓の攻撃に対処する最中、唐突な嫌な予感から前転して右に避けると其処に質量が降ってきた。

見やれば、ひなたが再び此方に突っ込んできたらしい。地面にぶっささった槌を引き抜く様にして振り上げてそのまま攻撃に転じると、またも暴れ馬の如く大胆な攻勢が始まる。

 

 

「もーーーっ、先生!ひなたも忘れちゃだめだよぅ!」

 

「いやそんな事…ちゃんと見てるしヘーキヘーキ!こんな風に…オォン!アォン!」

 

 

滂沱の様に激しい攻撃と的確に追い詰める攻撃。二者に対応していた田所が木刀を回転しながら振る。回転斬りの要領でひなたと楓を振り切ると、次は、いつの間にか迫っていた銃弾を自身の得物で掠め取る。

 

そのまま別の銃弾へ逸らす様に誘導してやればまたも小爆発が起こるが、これは田所の剣風が煙を払ったおかげで大した実害も無く、彼も「そう…(無関心)」と涼しく見ていた。

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「流石じゃのう…」

 

 

一方、射程内に田所を捉えている藤宮桜は自分の先生たる男の姿に息を吐く。

 

 

「ああも易々と流されては打つ手がないわい。一手一手を確実に潰してきよる」

 

 

観ていたのは始まってからの攻防。

 

パワーのある一撃。

爆発。

視角外からの振り払い。

槌と槍の2方向連撃。

そして最中に撃ち込まれた砲撃。

更には回転斬りを躱し、たった今再開し出したひなたと楓の攻勢。

 

いくらひなたと桜の実戦経験が浅いとはいえ、決してこれらがガバガバ極まりない事などはない。だがそれらへの正確な対処から、此方側が遊ばれているのは至って明らか。

桜の精神年齢が高いのもあってか、この現状が彼によって保たれている(・・・・・・)事は直ぐ様理解できた。

 

 

「…しかしまあ、みき達の戦いぶりからここまではわかっておったわい。問題は…」

 

「ん〜、悪いって感じじゃない…でも硬直してるのも結構退屈だよね、結構ね」

 

 

こ↑こ↓で田所が皆に聞こえる様に声を上げる。

見れば流されてばかりの2人が肩で息をし、剣戟の音は止まっていた。

 

それもそうだろう。全力でかかっても目ぼしい戦果はあげられず疲弊が募るだけ。大局的に見ればこんな消耗戦など あ ほ く さ としか言いようがない。

そこを理解した…或いはさせられたのか、それとも単にバテたのかは定かではないが、猪突猛進のひなたさえもが停止してぶきっちょに構えてるのは、今4人が置かれている状況を淡々と伝えている。

 

即ち、マズイですよ、と。

 

先とは違い、今回は前衛と後衛の二重戦線をとっているこの場にてそれが、前衛の機能停止が何を意味するか。

 

 

「なら叩くべきは…こ↑こ↓」

 

 

またも疾走。

 

打たせ撃たせて討ちにイく。飽きもせず、王道を征くとばかりにとった田所の行動は反攻(カウンター)

 

せっかちにもノーモーションで最高速度まで達すると、どこぞの爬虫類のSHIBUKIの如くにその人物まで迫り征く。

 

 

 

ーーー桜から最も離れた、あんこのところまで。

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

『あんこ先輩!?』

 

「ヒィッ!?わかっちゃいたけどさ…!」

 

 

視界から消失した田所に気がついたひなたと楓が声を荒げた。

 

それを聞き遂げる前後、次の目標は自分だと言う彼女の予想の的中と急に野獣の如くやってくる存在への驚愕が交じった上擦った声をあげたあんこが、照準を補正して速射でもって迎撃する。

狙撃から弾幕へと切り替えた砲撃。放たれた銃弾は動きながら壁の様に広がり、田所を包まんと迫った。

 

だがよくよく考えれば、田所は先程銃弾を木刀の一振りで対処しきっているのだ。

ならばそう。田所の行動(回答)とは言えば、

 

 

「タマぶつかんなよ?(優しい配慮)

…ホラホラホラホラホラホラホラホラァ!!」

 

 

前進し、強者(ホモ)特有のステップを踏みながら、剣舞と成って狂いだす。

幾重もの銃弾が躍る弾幕に対し、その一つ一つにオイルを塗る様にねっとりと刃を滑らせると、弾は誰も彼もを避けるかの様に逸れていく。

 

それにしても何度もステップを変え、時にはあんこに対して背を見せる動きをしながら弾幕を切り崩していくのは超人的な技前と言う他にはない(BKコピペ)

 

 

「ハァ、アッ、アッ、アッ、アッ…ンギモッヂイイ!!アッー!」

 

 

その超スローボール投げそうな辛い顔は本当に苦しいのかただ単にイキすぎてるのかどっちだよ、と問いただしたくなるほどには顰められているが、やってることは随分派手なものだ。

結局のところ、あんこの即席弾幕は一息の間に突破され、田所はよくわからない発音をした迫真の叫びと共に飛びかかる。

 

 

「んなっ!?」

 

「頭いきますよ!(予告)」

 

 

さあどうするか。

 

それを弾き飛ばさんと大きな砲身に向かう一刀。マトモに食らえば、自覚する程に力のないあんこでは潰されてお仕舞いだ。というか頭に打つんじゃないのか。ホモは嘘つき。

ならば避けるか?否。ここまでの事を忘れたか。田所がああして来る以上、ラッシュを仕掛けられて詰みだ。

 

今迫るのは、恐怖。

今迄相対してきたどのイロウス、どの敵キャラよりも恐ろしいまであるそのニヤケ面に冷や汗が流れ、自分が怯んでいると確信させる。

 

 

「っ…そう、簡単…にっ!」

 

 

然しそこは先輩の意地というものがある。

あんこの纏う星衣ユニコーンが雷光を発すると、彼女にしては珍しい事に、眼前の敵へ突っ込んで行く。

事前にあんこの戦闘スタイルーーできる限り固定砲台に専念ーーを、記録映像として見ていた田所は意外さから口元に一瞬だけ草を生やしたが、そのまま木刀を振り下ろした。

 

 

「オラァ!」

 

 

 

 

そして、

 

 

 

 

 

 

「…ここよっ!!」

 

 

 

その捨て身は花開く。

 

無限にすら思える刹那、土竜などある職業特有のスローを掛けられた様な一瞬の間、身を捻って前転する。長いツインテールを揺らしながら取る行動は、俗にいう緊急回避。

 

 

「ヌッ…YO!」

 

 

咄嗟に軌道を変える。

 

 

「ぅぐっ!」

 

 

その木刀は腰に展開されている装飾にぶち当たり、植木鉢の様な音を立てて砕け散った。無理矢理切り替えた一閃にしては力強く、堪らず呻き声があがる。

だが肝要なのはそこではない。あんこが態々向かって来た事、星衣の力を増幅させた事、

 

 

 

 

 

 

 

何より、死に体となりながらもその銃を放さず、

 

 

 

その照準が未だ空の田所を捉えていた事。

 

 

「そ…こっ!!」

 

 

星衣ユニコーンの力、強烈なスパークを伴った砲撃が、最大速度で田所にーーーーー命中する。

 

凶弾は爆ぜると同時に プ ラ ズ マ を内展開し、拡散する爆破との挟撃が田所の周囲を焼き尽くさんと暴れ狂う。

 

正真正銘、本気の一撃だった。一瞬一発に総ての星衣の力を込めて放った、正に最大限。

あんこはこの様な一撃を放ったのはトレーニングを含めて人生で如何許りかと、この状況にしては多少ズレた考えを起こす。見れば砲身は排熱の為なのか煙を延々と吐き出し、腰部の装飾は先の攻撃で砕け散って何処にもない。

 

1つ遅れた炸裂音が煙中から響くと、直ぐ様駆け寄る影が。

 

 

「あんこ先ぱ〜〜い!!」

 

 

槌を携えたひなただ。並ぶ様にして楓も合流する。桜は…やれやれと言ったばかりに銃を下ろし、離れたその場で待機している。

 

 

「あんこ先輩、ご無事でしたか?」

 

「何とかね…っつつ、何だかんだ先生からモロに食らったのってワタシが初めてじゃないの…?」

 

 

あんこの言はその通りで、みき達と闘った時田所は打ち合いや首に当てる事こそしても、1発たりとも直接の攻撃を食らわせていないのだ。

今回の戦闘(迫真テスト)での『武器の放棄が敗北』という制約上、武器を狙った方が割がいいのもあるが…それでも戦いを制したという事実には苦笑が溢れてしまう。

 

 

「だけどだけどっ!これでひなた達の勝ちだね!」

 

「いや、まだそう思うのは早いじゃろう」

 

「ええっ!?そうなの?」

 

「桜に同感ね。確かに命中したのは見えたけど、あれで終わるとも考えづらいわ…いや立たれていても困るけど」

 

「ならどうなさいまして?もう一度ワタクシがあの中へ攻撃を仕掛けるのも構いませんことよ?」

 

「そうね…一度やった手が通じるか…ああして出てこない以上待ちか…?」

 

「悩んでいても仕方ないじゃろう。ここで先手を取り、ダメでもわしやひなたで畳み掛ける。あんこは暫く休んでいた方が良かろう。よくはわからぬが、その銃も限界に近いのではないか?」

 

「…バレてる、か」

 

 

未だ排熱を続ける銃をよく見れば、所々にヒビが入り、反動の大きなこの武器種()では攻撃できる回数も少ないと思われる。

…これが実戦だったらと言う杞憂はかぶりを振って、前を見る。

 

 

「ま、今更それをいった所での話よ…

桜、射線を修正していつでも撃てるように構えて待機。ひなたは先生の左側から叩けるように移動。ワタシはこれだしいざとなったら捨て駒になるわ。楓、切り込みは任せたわよ」

 

『はいっ!』「了解じゃ」

 

 

あんこの指示に従い、ひなたと桜が移動する。それを見届けた楓は徐々に薄れる煙の中へと飛び込んだーーー。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「…見えましたわっ」

 

 

楓がそこに突入してその姿を見つけるのに時間はかからなかった。

木刀を杖の様に地に刺して膝をついてこそいるが、直撃にも関わらずその手を離していないのは大した根性だ。

 

 

「ですがこれで…終わりにしますっ!」

 

 

一薙ぎ。それで良いと判断した。

自分もそうだが満身創痍の人物相手にはそれで十分。そういう決定に落ち着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、そっかぁ(気づき)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

獲物がぶつかる鈍い音。

 

浮かび上がるシルエットは、未だ目線を下げながら確かに軌跡を受け止めた。

 

 

「っ!?」

 

「お前さ楓さ。さっきこっ…攻撃する時にさ、中々『突き』しなかったよな?」

 

 

唐突に投げ掛けられる問い。

あまりの脈絡の無さに首を傾げる。

 

 

「そ、それがどうかしまして?」

 

「いや〜ずっと疑問だったんですよね。楓の戦闘資料を見る限り、イロウス相手では何の問題もなく…寧ろ結構…戦い方上手いじゃんって思ってたんすよ。

でもこうして俺と打ち合ってる時は『払い』しかしてなかったんだ。ーーなんで?(殺意)」

 

 

意志を込めた眼光が、真正面から放たれる。

 

糞と小便でズルズルした中に二回も男汁を出して糞遊びした如くに濁った眼球が放つのは、ある種詰問ですらある。

少なくともお嬢様…いや女子に見せられない様な強い気持ち悪さを受けて一瞬怯んだが、この気丈な令嬢(激ウマギャグ)は臆す事なく回答する。

 

 

「…確かに先生に対し直接突く事は控えさせて頂きましたわ。ですが我が千導院の理念は世の為人の為。故にーー」

 

「故に必殺の威力を持ち得る『突き』を封じ、武器を落とさせる用途として『払い』を重視した。人を、俺を傷つけず、然し勝負に勝つ為に。

…違いますかぁ?(ねっとり)」

 

「っ…仰る通りですわ」

 

「そう…つまり楓は、理念の為なら格上相手でも意図的に手を抜く奴だって事だな?不マジメだなぁ…」

 

 

その一言だった。

自らの誇りを貶められた様な田所の言が、彼女の琴線に触れる。

 

 

「その様な事、有り得ませんわ!」

 

「ならどう弁解するんですかね…あんこ達がいるならどうにでもなると?それとも(タマ)がかかってないなら多少はね、とでも?」

 

「それは!それは…」

 

 

彼女自身分かっているのだ。確かに意図的に自分に枷をはめていた事位は。

だが決して、決してそれは手抜きだとかそんな事ではない。彼女は自らの意志、自らの誇りに依って、その中で闘おうとしたまでだった。

 

ーー説明する言葉など、この場では上手く出てこなくとも。

 

 

「楓、お前の言いたい事もわかる。実際俺だって勝つ為に武器を落とさせる事を第一として攻撃してる訳だしな。何かの為に自()分を律する事()はよくする事だ。

…だがそれは時に自分の足を掬う。特に実戦なんかじゃな。覚えとくといいぞ、これ」

 

「…はい。分かりましたわ」

 

 

返事は不承不承、と言った具合か。まだ踏ん切りがつかないのだろう。千導院の誇りとして、このウンコの擬人化に穂先を突き立てるのは躊躇われるのか。まあ別の意味でお断りでもあるが。

 

ここで彼は分かっていた様にクソデカ溜息を吐き、「しょうがねぇなぁ(悟空)」とボヤく。

 

 

「ま、この展開も予想してたし多少はね?」

 

「…どういう事ですの?」

 

「正に楓みたいな奴が出て来た時だよ(説明)

イロウス相手じゃない、人間相手じゃマトモにやりあわない奴への対処法さ」

 

 

なんで一々人を煽る必要があるんですか(呆れ)

当てつけの様な言葉に楓の顔がまたも歪む。

 

だがそんな事はつゆ知らずニヤリと笑うと、腕を振り小さなモニターを展開する。仮想空間特有の連絡手段、と言った所さん!?か。

展開されたそれに応対したのは八雲だった。

 

 

「すみませーん、た〜どころですけどぉ〜。そろそろお願いしていいっすかねぇ〜〜?」

 

【分かりました。…やるんですね】

 

「うん、そうっすね。寧ろ予定通りなんでぇハイ、ヨロシクゥ!」

 

【…了解しました。外装展開、起動します】

 

 

八雲の言葉と同時にモニターは消える。

 

 

「何をする気でして?」

 

「言ったルルォ?人間相手じゃあ星守の力を振るうのを躊躇う奴用の対策だよ」

 

 

その言葉を言い終わると共に、田所の姿が“変わっていく”。

青を基調としたーーー少なくとも星守である彼女達には特に見慣れた姿へと。

 

完全に変わった彼の姿に、楓の瞳は驚愕に染まった。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「…楓先輩、出てこないね…」

 

 

一方、待機組。

 

仕掛けたきり出てこない楓を案じ、戦況は正に膠着状態に陥っている。

 

 

「そうじゃのう…こうも静かだと気味が悪い」

 

「せめてスキルでも使ってくれればね…」

 

 

一応煙自体は薄まりつつあるので突入出来そうでもあるが、それで同士討ちになれば目も当てられない。

だからこそこの場にて待っているのだが、先手を取ると言ったのに後手に回らざるを得ない現状に3人は其々歯噛みする。

 

 

「もう行っちゃだめかなぁ?」

 

「これこれ。待ちの手も一つの手。今は動かずにいた方がよい」

 

「…桜ちゃんは動きたくないだけじゃないの?」

 

「む、そんな事はないぞ?今はまだわしが…コホン、わしらが動くべき時ではないだけじゃ」

 

「え〜…ほんとに?」

 

 

ひなたと桜に至ってはこのように軽口を叩きあっている。

やれやれと思いながらあんこは前を見据え、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遂に楓が、煙の中から吐き出される。

 

 

 

 

「っ!ひなた、桜、警戒!!」

 

「「はいっ!!?」」

 

 

素早くあんこは2人に伝達し、眼前に降りた楓に寄る。

 

 

「楓!どうだった…って、どうしたの?」

 

 

見れば、楓はあんこに一瞥をくれた後、ただ一方向を見つめるだけだ。

 

 

「あんこ先輩…何やら妙な事になってしまいましたわ」

 

「妙?」

 

 

その言葉にあんこは再び前を見る。

 

煙は徐々に掻き消えていき、その人物の姿が露わになる。

 

その姿に皆は皆驚愕を隠せなかった。

 

そこに居たのはあのウンコ色の男ではない。

 

青き姿、獣のような意趣を纏った存在。

 

 

 

 

大型イロウス、ロウガ種、ヴォルフ。

 

それを模した鎧を身に纏った田所だった。

 

 

 

 

 

 




どこ行ってたんだよお前よ(執筆から)逃げやがってよぉ!!!しかも07/21とか逃してんじゃねぇよ!!!折角の8/10にも8:10とか9:31とか投稿できてないやん!?ホンマ使えんわ…はーつっかえ!!!辞めたらこの仕事!!
すみません許してください!何でもしますから!!

…取り敢えず、自分が沈下していた間にバトガでは様々な動きがありまして。
ノベライズ発売、アニメ開始、久々のセンバツ、各企業様とのコラボ企画…此処では語りつくせぬ程大きな動きとなっています。
勿論自分も1人のバトガプレイヤー、所謂先生として方々に足を運ばせて頂きました。
結論だけ言えば、やっぱり自分は【バトルガールハイスクール】が大好きなんだ。これに尽きます。(それ以上書くには余白が足り)ないです。(FeRMの最終定理)

さて、アニメからバトガに入った方は誰が誰とかキャラクターの関係性などがまだまだ不透明かと思われます。KNN(KNN姉貴に非ず)やSH、MSKに至っては未登場ですし。
そんな兄貴姉貴達の為にわかりやすくする為に今後こ↑こ↓でも様々な工夫をして行きたい所存です。遂に夏休みを得たのでまたしっかり歩き出します(決意)

改めてどうか皆様、バトガや淫夢のお供として本小説を宜しくお願い致します。

(後書きだけ)マジメだなぁ…

追記:あっ、そうだ(想起)
田所の言葉に出てきた『Never Ever Let U Down』はノーナの曲だからホモの兄ちゃんは聞いとけよ聞いとけよ〜(ダイマ)
良い意味でノーナらしくない、すっげぇカッコイイ曲だゾ^〜
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