星守レイ○!担任と化した淫夢厨   作:投稿者:変態糞先生

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バトル淫夢(淫夢vs淫夢とは言ってない)
お待ちかね、田所無双ショーの開幕や

ネタバレします
(前回みたいな鬱々しい展開は今後)ないです。
嘘です。ちょっとは考えてます。

ですが第2部とか2章以降は受験終わってからですね…(そん時再開するとも続きがあるとも言ってない)
1章は絶対に終わらせるからお兄さん許して!



第5話 一 転 攻 勢 〜奮い起ってきちゃったよ…〜

 

 

弾けた。

弾けた。

 

脚と拳がぶつかり合った。

 

そして弾けた。

 

何が?

 

人間(田所)の拳か?

 

否。

 

弾けたのは、怪外(ウォルフ)だった。

 

…ウォルフの脚ではない。

 

弾け、消滅したのは何でもない。

 

 

 

ーーーウォルフそのものだった。

 

 

殴り抜けた勢いは1体を食い荒らすに飽き足らず、その背後のイロウス迄も衝撃波によって強襲する。

 

捕らえられたイロウスは例外無く“黒い輝線”が走り、菌が広がる様に無惨に蝕まれていく。

もがけど足掻けど効果は無く、顔や四肢、末端に至るまで“黒”が侵食していく。

 

そして全身に“黒”が被さった途端にその個体は活動を停止し、グズグズに溶けていった。

10体規模で生命体が外郭ごと堕ちていく様は何とまあ、えげつないことこの上ない。

 

…結果として、1体どころか大型5体、小型数十体。

先駆けとして迫っていたイロウスの第一陣、その総てを屠った。

 

田所の拳、そのたった一撃が。

 

「えぇ…都会のイロウスはこんな攻撃も耐えられないのか…(困惑)

然も何だこの演出は…たまげたなぁ…これそんな奥義じゃ断じて、ないです」

 

当の本人は何故か不思議がっていて、

 

『………………………はい?』

 

星守一同はポカンとしているが。

 

「え、な、ちょ、な、何今の…?」

 

「先生がイロウスを殴って?それが黒くなって?周りを巻き込んで消滅した?」

 

「まるで意味が分からないよ…」

 

「おっ起きてんじゃ〜ん!大丈夫か?大丈夫か?」

 

少女達が困惑する中、田所は元のヘラヘラとした表情で手を振る。

 

だがその身体からは、大凡常人とは思えない“黒い陽炎”を発していた。

それはまるで水に墨汁を垂らした様だ(直喩)

揺らめきを纏う非常識の存在が先と変わらぬ声音で話すのは、端的に言って奇妙である。

殆ど尽きかけ死を覚悟した少女達も、眼前の現象と存在に対する理解が及ばないと言った呆気に取られた顔だ。

 

「あのさぁ…そんな怖がるなよ…怖がるな…」

 

「いや、それ以前に…何なんですかそれは…?」

 

「はくしんからて…そう聞こえたんだけど、初耳だよそんなの!」

 

「と言うよりも…やっぱり(・・・・)先生は闘えたんですね」

 

「んにゃっぴ…やっぱバレちゃうんスねぇ…」

 

田所は大袈裟に肩を落とし、やれやれといった風。

 

「何で最初から御自身で闘おうとしなかったんですか?

この奪還授業も、そんな力があるならもっと…」

 

「今朝ですね、YKM姉貴に言われたからなんだよなぁ…」

 

「今朝?何て言われたんですか?」

 

「そうですねぇ…」

 

◆◆◆◆◆◆◆◆(回想はホモの特権)

 

「今回の奪還授業、そのテストで見るのはあくまで指揮能力です。ですのでーーー貴方は一切の戦闘を控えて下さい」

 

「…は?何それ?」

 

「貴方がどの様な活躍をしてきて、どんな力を持っているかは此方も十分に分かっています。

《戦士》としては史上最強級。其処は誰もが認めていますし、私も素直にそう思います」

 

「いやそんなこと…何だか照れますねぇ!」

 

「…ですが我々は貴方を《先生》として、あくまでも《戦士》としてでは無いと断った上で招集した。この意味は分かりますね?」

 

「…あっ、ふーん…(察し)」

 

「御承知を。これは此方側(・・・)彼方側(・・・)、双方が納得する為の条件を、まず最低限満たしているかどうかを測る為の必要措置ーーーという事です。」

◆◆◆◆◆◆◆(回想は終わりっ!)

 

「ーーー猿ゥ!でも分かる様に掻い摘んで言えば、俺の指揮能力を純粋に測る為みたいですね…

最初から俺も闘えてたら、そもそも撤退なんて指示しないゾ

…まぁ姉貴達を生かす為の選択肢としては変わらないと思うんですけど」

 

「そうだったんだ…」

 

「そうだよ(肯定)

じゃあ俺、あの人ら呼んで殲滅してくるから…」

 

「え?あの人って…?」

 

「ああ!(YHN)」

 

何処かの留学生の様に気持ちよく頷くと、あるビルに向き直り両手を当てて1つ息を吸う。

 

「すいませへえぇぇ〜〜〜〜〜〜〜ん!!た〜〜どころですけど〜〜〜!

ちょ〜〜っと姉貴達見ててもらえませんかね〜〜〜〜?」

 

ねっとりとした大声。

それでもって呼び掛ける。

 

帰ってきたのは、静寂だけだった。

 

「…先生、誰と話してるんだろう…?」

 

「さぁ…?

そもそも私達以外に人なんて…」

 

星守達も、訳が分からないと言った顔つきだ。

ついて行けてない、彼女達が。

 

「あっ、そうだ(唐突)

俺もう行っちまうから、姉貴達の面倒見切れないんだよな〜

その間イロウスに襲われないか心配だよな〜俺もな〜(ゲス顏)」

 

人間の屑がこの野郎…(憤怒)

そう言われても当然な言動と表情で語りかける様は、最早この場の全員を煽ってる様にしか見えない。

 

そして、言い終わり数瞬後。

 

高く聳え立つビルの天辺より。

 

3つの影が、飛翔した。

 

「全く…この様子だと、最後まで出る幕は無いだろうと思ったのだが」

 

「あらあら、何だかんだで1番心配してたく・せ・に♡」

 

「はいはい、百合はあっちでやってよねー」

 

青髪の麗人、桃髪のお姉さん、長いツインテールの少女。

 

降り立ったのはそれぞれが独特の風格を放つ女子達だった。

そして彼女達は3人揃って、特異な格好をしている。

 

1人はリヴァイアサンを。

1人はフェニックスを。

1人はユニコーンを。

 

超常を身に受け、常人とは懸け離れた力の象徴たる、星衣。

 

そう、彼女達は紛れもなく星守であった。

 

高校3年、女子中高生にしか資格のない星守の限界年数である現星守頭領格。

 

楠明日葉。芹沢蓮華。粒咲あんこ。

 

それが闖入者達の正体だった。

 

「せ、先輩方!?どうして此処に!?」

 

「何時から来ていたんですか!?」

 

「落ち着け皆。そうだな、まず…

始めまして。ですがお久し振りと申しましょうか、田所さん。」

 

『え?』

 

「え、誰?(語録無視)」

 

「《楠》です。楠明日葉と申します。」

 

「えっ…

あっ、君かぁ!ご無沙汰じゃないですか!」

 

「あら〜?

明日葉はこの人とお知り合い?」

 

「ああ。と言っても個人ではなく家の方で、だがな…」

 

「ワタシも見た事だけはあるわね。

まあ動画でだけどさ。」

 

「へぇっ!?すっげぇ見られてる、晒されてんだね…

ちょっと、やめろよ〜(照れ顏先輩)」

 

戦闘中であった事を忘れさせる様な気の抜けた会話だった。

田所の口元は綻び、照れ臭そうに目線を明後日の方向へ飛ばして腰をくねらせる。

男の照れ顏なんて誰が得をするのか。

男の腰振りなんて誰が得をするのか。

 

…本当に女子高生の前で腰を振らないで頂きたい。

 

そんな田所も言い終わると共に表情を元のドヤ顔染みたそれへと変える。

 

「つーわけでぇ…

ちょっと俺バラしてきちゃいますよ?」

 

首だけを回して背後を睨むと、ポツリポツリとイロウスが現れるのを見る。

その上駆け回る様な音と這って進む音が幾重にも重なり、やってくるのは間違いなくイロウスの大群である事を示していた。

 

それは既に奪還授業の域を優に越えるものである。

 

「はぁ…何でこんな多いのよ…

聞いてないわよこんなのは…」

 

「だがやるしかないだろうな…

先生、私達はーーー」

 

「あっ、いいっすよ(遠慮)

MK姉貴達が覚悟見せてくれたからな、それに応えるのは当たり前だよなぁ?」

 

「随分と勇ましいのね〜

でもあれだけの数を1人でどうにかするつもりかしら?」

 

高3組は一歩前に進み、自分達も闘うと言う意思表示をとる。

そんな提案にも田所は強気の考えを崩さない。

 

「いけますいけます。

ASH姉貴達は、万が一奴等が後ろへ抜けた時の備えになって欲しいゾ。

…ところで怪我人を回復できる奴はいるか?」

 

「はぁ〜い、私がイケるわよ」

 

蓮華はそう言うと、星衣フェニックス特有の炎の様な赤い光を手から発し、杖を取り出す。

 

杖は光弾を、つまり星守の力をそのまま射ち出すが故に含有する量も多く、力の貯蔵庫の様な役割を果たす。

それを活かす事で枯渇した力を充填、即ち他の星守の治癒が可能と言う話だ。

 

そしてそれは、(回復)を使える蓮華がいた事は田所にとって僥倖そのもの。

 

「おっ(パーティに)組んでんじゃ〜ん!やりますねぇ!

SBR姉貴とHRK姉貴の消耗が特に激しい。MK姉貴には悪いがこの2人を優先的に頼む。」

 

「りょ〜かいで〜す♡」

 

「で、後の2人はその間防衛に専念。

その間見たけりゃ魅せてやるからさ、よ〜く見とけよ見とけよ〜?」

 

「了解よ」

 

「了解致しました。お気をつけて」

 

「ありがとナス!じゃあとっとと…」

 

自身が動く為に、やって来た者達に指示をだす。

準備体操でもするかの様に屈伸し、肩をほぐすと田所は構える。

 

そして、

 

 

 

 

「イクゾオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオ!!ヴォエ!」

 

 

 

 

野獣は吼え、放たれた矢の如く跳び出した。

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

まず接敵したのは小型ロウガ種と小型ゲル種。それぞれ数体が地を跳ね地を進み迫り来る。

忘れるところではあるが、イロウスとは大概どの種も小型ですら体長は一般人と同規模だ。

 

そんな常人には大き過ぎる(・・・・・・・・・)存在が迫って尚、野獣は速度を抑えない。

 

「偶にはありでしょ…多少は、ね!」

 

纏う陽炎を両手に集約し、形成したのは2丁の拳銃(コスモガン)

 

「《BB展開・2丁拳銃トリガーハッピーBB》行きましょうね〜」

 

それだけ言うと、拳銃は火を噴いた。

さながら機関銃の様に乱れ撃つ銃撃は小型の至る所に着弾し、穴を穿つ。

1発1発は確かに弱く、イロウスの表皮を抉るに過ぎない。

 

だがこの(BB)は超速のコスモガン。

リロードは不要(気分)。ジャミングも起こらない。1秒あたりの発射数は数えるのをやめた。現代兵器とは違う、野獣の力。

 

故に1発の軽さなど、問題にすらならない。

『ダメージが1なら死ぬ迄殴れ』を体現する技として、野獣は使用する。

 

無数の銃撃に晒された個体はその核ごと蜂の巣にされ、瘴気となって搔き消える。

 

「散発に勝てる訳ないだろ!」

 

漂い、視界を塞ぐ様なそれを振り払うと更に加速。

眼前の大型へと攻勢に出る。

 

だが。

 

『グルルルルアァァァァァァァァ!!』

『ゴアアアアァァァァァァァアン!!』

 

「ファッ!?」

 

いつの間にかビルの隙間に潜んでいた2体の大型ロウガ種(ウォルフ)が、待ってましたとばかりに奇襲をかける。

鋭い爪のついた剛腕と、鎌状の頭を使った突進が田所を襲う。

 

「《BB展開・虚空ノ双牙BB》!」

 

それでも田所は冷静に対処する。

拳銃を還すと次に手にしたのは歪な双剣だった。

 

摩訶不思議な形状のそれでもって攻撃をパリィする。

攻撃力の高いウォルフの一撃を、片手の双剣一振りずつで正確に防ぎきったのは、野獣が尋常でない技量と怪力を発揮したという事だろう。

 

「ちょっと刃当たんよ〜」

 

そのまま身体を一捻りして双剣を投擲する。

笑い声の様な風切り音をあげながら空を走り、複雑軌道を描いた(きっさき)はピッタリと核に収まった。

 

ーーーそして自身が攻撃された事にウォルフが気づいた時には、野獣は消えていた。

 

「奥までホラァ!ホラァ!」

 

次に野獣が現れたのは突き刺さった双剣の上。

形成した剣を踏み潰す様にして蹴りつけ跳躍、また踏みつける事で核に刺さったそれを奥まで捩込む。

 

核さえ損壊すれば恐るに足りず。

 

「ホラホラホラホラァ!」

 

徒手となった野獣は拳を握り殴りつける。

限界を越えた2体は瘴気に還っていった。

 

「Foo〜↑キモチイイ〜

あ〜気持ちいいわ〜」

 

したり顔。

御満悦な表情を浮かべてこそいるが、此処は最前線。

隙を見せた野獣に対し、元々野獣が狙っていた大型のゲル種や後続として現れた大小問わず大量のイロウスが殺到する。

 

「ちょ、多すぎィ!しょうがねぇなぁ…(悟空)」

 

野獣は呆れた様な表情で左腕を掲げると、陽炎が手首に集る。

形成したのは黄色のクリスタルが嵌められた腕輪だった。

 

「ちょっと疲れるが殲滅ならこれしかねぇか!

《BB展開・デンキZBB》!」

 

両腕を交差させ、そこから踊りを交えた奇妙なポージングをとると、野獣の周囲にクリスタルと同じ黄色の光が満ちる。

 

「 ひ ろ が る プ ラ ズ マ

で、出ますよ…イクッ、ンアッー!」

 

デンキZの名の通り、満ちていた光は雷鳴と成って疾走する。駆け抜けた電光は益々広がり、絶える事なく一帯のイロウスを焼き尽くしていく。

 

残ったのは、電撃傷にまみれた死にかけのイロウスがほんのちょっぴり程度、たったそれだけだった。

 

「電圧はーーー14万3千ボルトです」

 

14万!?

と当人は主張するも、測る術が無いのでそれは明らかな嘘臭い…嘘臭くない?(不安感)

 

それは兎も角、此処まで技のオンパレード。

 

《邪拳・夜》の分を含めて大分斃したのか、酷く溜まっていた瘴気も徐々に薄れ、初めに渋谷へと突入した際の程にまでなっていた。

 

「ふぁ〜疲れたどおぉぉぉん…

だけどまだまだね、ヤっていきますので…オナシャス!」

 

続々とイロウスが迫るも、既に底は見えた。

1つ大きな欠伸をしてから獣の様に身体を震わせ、野獣は再び突撃していったーーー。

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

「何、あれ…?」

 

「すっげぇ…」

 

一方、少女達。

蓮華による回復を受けながら、野獣のーーー田所の戦いを見ていた。

 

「うっわ…生で見たのは初めてだけど、これは凄いわね…」

 

「同感だな。やはりあの話は本当だったか」

 

見ていたのは傷ついた3人だけでなく、明日葉やあんこも同様だった。

田所は防衛に徹しろと言ったものの、残らず殲滅している所為でイロウスが来る事は無かった為である。

 

そして当然、彼女達6人も瘴気が薄くなっていくのを感じていた。

 

「はい、これでお終いよ。

大丈夫?痛くは無いかしら?」

 

このタイミングで、3人の治癒が完全に終了する。

 

「有難うございます、蓮華先輩」

 

「どういたしまして♡」

 

「…あの、明日葉先輩」

 

治癒が完了した3人は立ち上がる。

そしてみきは、真剣な眼差しで戦況を見る明日葉に声をかける。

 

「?どうした?」

 

「先生は…田所浩仁さんは一体何者なんですか?」

 

口にしたのは至極当然の疑問。

 

ただの人間にしてはイロウスや星守を熟知し過ぎており、敵の感知もできる。

瘴気に吹き飛ばされたと思えば、壁を蹴って長距離移動。

危機的状況においての判断の早さ。

星衣の出力を上げた走行速度について来て尚平然としている身体機能。

 

極め付けに、単独でイロウスを撃滅出来る戦闘力。

 

この奪還授業で見せた様々な要素は、彼が異常な存在である事を明白にしている。

 

「教えてください。明日葉先輩の知っている事を!お願いします!」

 

「私からもお願いします!」

 

「お願いします、明日葉先輩!」

 

遥香や昴もそれに続く。

 

「…話してあげたら?多分この娘達、絶対に退かないわよ?」

 

「明日葉の家の事もあるんでしょーけど、言える範囲でなら言ってやってもいいんじゃない?」

蓮華とあんこも明日葉に話すよう促す。

 

「ーーーそうだな。この場の者全員は知る権利がある。

私が彼について知っている事、僅かだが語らせてもらおうか」

 

嘆願と促しによって明日葉は語る事を決める。

自身の知り得る事を、星守達に。

 

「あ、有難うございます!」

 

「礼は良いさ。

そうだな、あの人を一口に言うならば…《英雄》だな」

 

「《英雄》、ですか…?」

 

「ああ。彼は、そうーーー。」

 

 

 

 

その男は妙技を操った。

 

 

その男は仲間と戦った。

 

 

その男は決して諦めなかった。

 

 

その男は人間の鑑であり、人間の屑と蔑まれてもいた。

 

 

そして、その男はーーー。

 

 

 

 

「我々星守に連なる者…

楠、千導院、水鏡、神峰。此れ等と《星の箱舟》が自ら追いやってしまった《英雄》の1人だ」

 

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