ここは一年中雪が降っている国、ルウィー。
ここには、白の女神ホワイトハートと氷の守護者アイスエイジが治める国だ。
そこに、ネプテューヌ、ユイト、ネプギア、ムサシ、ノワール、ヒカル、ユニ、ライトが来ていた。
理由は、イストワールが今度はブランに女神の心得を教えてもらえとネプテューヌが言われたからだ。
「わー、綺麗な所だね。ムサシ君」
「そうだな」
馬車から顔を出しているネプギアの言葉に同意するムサシ。
「私、ずっと来たかったんだ」
「そうだろうと思ったよ。たまにはこういう息抜きは必要だ。だよな?ネプテューヌ?」
「は・・・・・はい」
何故か空前の灯の如く真っ白なネプテューヌに言うユイト。
「何があったのよ・・・・・」
ネプテューヌの向かいに座るノワールが引き気味にそういう。
「なんでも、朝ネプテューヌさんが何かしたみたいで、それで『特訓』をしていたんだとか・・・」
ライトがそういう。
「ユイトの言う『特訓』は洒落にならないほどきついもんな・・・」
ヒカルが両手を頭の後ろで組んでそう呟く。
「前にラムちゃんとロムちゃんに遊びに来てと言われてたからね。二人が国の外に出る事、ブランさん許してくれないんだって」
「あー見えてあいつ過保護な所あるんだよな。もうちょっと妹たち信じてみたらどうなんだっての」
ヒカルがそう言う。
ブランとは、このルウィーを統べる女神、ホワイトハートの事だ。
「そういや、カリヤの奴、元気にしてるかな?」
「大丈夫なんじゃない?ブランに負荷がかからない様に頑張っているみたいだしさ」
なんとか復活したネプテューヌがユイトの言葉にかろうじて答える。
「クロヤとユウマからも遊びに来てと言われてたよね?」
「ああ、来てたな。まあ、大体は、クロヤが三人のはしゃぎ様についに力尽きたって事だろ?」
ムサシがハハハと、力無く笑う。
前に、ユウヤとラムとロムのいたずらで散々な眼にあったのがトラウマなのだろう。
「あ、うん、そうだね・・・・」
そこでネプギアが顔を赤くする。
「何やってんだか・・・・」
ユニがそんな二人の様子を見て、一つ溜息を零した。
「キャァァアアア!?」
ルウィーの教会で、一人の女性職員がバナナで足を滑らし、バケツの水を被ってしまった。
「やったー!」
「大成功」
「アハハハハ!!」
その先の通路ではしゃぐは三人の双子の姉妹と同年代の少年。
「こら!ラム様、ロム様、ユウマ様!」
「逃げろー!」
「わーい」
「捕まえられるものなら捕まえてみろ!」
そして、三人で走り出す。その後を女性職員が追う。
一方でここは事務室。
そこでは茶髪のショートカットの少女と、その向かいに座る金髪の女性。
その傍らで立っているのは彼女らの守護者たち。
まず、茶髪の方はこのルウィーを治める女神ホワイトハートことブラン。
そしてその傍に立つ白髪の少年は守護者アイスエイジこと、カリヤ。
向かいに座る金髪美女はその隣国のリーンボックスの女神グリーンハートことベール。そしてその傍にいる黒い緑色の髪の長身の眼鏡の執事服の男は守護者フォレストこと、クリス。
ベールが飲んでいたお茶を皿にのせ、口を開く。
「本当に良いんですの?この計画を実行すれば、世界に革命的な変化がもたらされますわよ」
その言葉にブランが答える。
「招致しているわ」
「この事は絶対にバレない様にしないといけないからね」
カリヤが言葉を繋げる。
だが・・・・・・背後がやかましい。
「・・・・・ッッ・・・」
「やれやれ」
それに耐えかねたブランが勢い良く扉を開ける。
「テメェら・・・・仕事の間くらい静かにしろって言ってんだろッ!!」
先ほどの落ち着いた口調から一変、恐ろしい程の怒鳴り声を張り上げる。
「あ、すみません」
「あ、ブラン姉!」
「お姉ちゃん」
「見て見て!」
女性は頭をさげ、その横を三人が走り抜け、ブランの元に来る。
そこで、一冊の本を差し出す。
そこで開かれたページを見て見ると・・・・
そこには激怒したブランがかかれていた。
「ブラン、何があ・・・・いや、なんでもない」
そこへカリヤが来て、本の絵を見た瞬間口をつむぐ。
「お前らぁ・・・」
そこへドスの聞いたブランの声が聞こえた。
「私の大事な本に・・・・・勝手に落書きしてんじゃね――!!」
「同じ顔になった!」
「逃げろー」
「ブラン姉が追いかけてくるぞー!」
と、楽しそうに逃走を始めるラム、ロム、ユウマ。
「マテゴラァ!」
その後を怒号と共に追いかけるブラン。
「あーあー・・・」
その様子を呆れながら見るカリヤ。
「すまないね。騒がしくて」
「いえ、賑やかなのはいいことです」
「・・・・」
ベールが微笑みながらそう言い、クリスが無言で眼鏡のブリッジを上げる。
一方で、教会についたプラネテューヌとラステイションの女神二人と守護者二人にその候補生四人。
「ここがルウィーの教会か~」←ネプギア
「初めて来たな」←ムサシ
「やっぱ中世風・・・」←ユイト
「ブランはどこにいるのかしら?」←ノワール
「ブーラーンー!どこー!?」←ネプテューヌ
「声大きいですよネプテューヌさん!」←ライト
「そういうライトも声大きいわよ」←ユニ
「にしても広いなここ」←ヒカル
『それはどこでも同じ
教会に入った八人は、教会の中でブランの妹二人とその守護者であるカリヤの弟の二人を探していた。
一人、ブランを探しているネプテューヌだけを除いて。
「私も四人を探してるんだけど・・・」
「誰に向かって言ってるんだ?」
そこで、角から人影が出てきた。
「あ、やっと来た」
「あ、クロヤ」
「こんにちは、クロヤくん」
そこから出てきたのは、真っ黒な髪の男の子。
守護者候補生の片割れのクロヤだ。
その脇にはその姿から似合わないような分厚い本。
「それ・・・ブランの本か?」
「うん」
ムサシが聞くと、それを肯定するクロヤ。
「それじゃあ・・・・バカな兄とラムをよろしく」
「逃げろー」
「わーい!」
「アハハハハ!」
「まてぇ!!」
何やら騒がしい声が聞こえた瞬間、クロヤが左に大きく吹っ飛んだ!
「ああ!?クロヤー!」
「クロヤくーん!?」
壁に思いっきりぶつかったクロヤ。
そこに心配そうに駆け寄るネプギアとムサシ。
しかし既に気絶している。
「あ、ネプギア!ユニ!」
「ムサシにライト!」
そんなことを気にも留めないバカな子供二人。
「だ、大丈夫?」
「は!?・・・・あ、ああ、大丈夫だよロムちゃん」
そこへ先ほど一緒にはしゃいでいたラムと似た顔のショートカットの少女が突然態度を急変させてクロヤに心配そうに近付く。
なんだか似ているようで正反対な性格である。
「あ・・・」
「お、ブランじゃないか」
先ほどラムたちが出てきた通路からラムとロムの姉のブランがやってきた。
「やっほー!来ちゃった!」
てへ、とてへぺろをするネプテューヌであった。
ユイトとムサシとネプギアとユニとライトはラムとロムとユウマとクロヤの遊び相手をしていた。
「出来たぞ」
「わあ!お姉ちゃんそっくり」
「そういえば師匠ってガラス細工とか得意でしたもんね」
ユイトが持っていた工具で、かなり本気を出してネプテューヌを作った。
その完成度にネプギアが興奮している。
「すごーい!」
「そっくり」
「ユイト兄ちゃんすげー!」
「・・・・」
はしゃぐ三人。
その内、クロヤははしゃいでいないが目をキラキラさせていた。
「なんならお前らのも作ってやろうか?」
「ほんと!」
「お願いお願い!」
ラムとユウマが息ぴったりにそう言う。
「クロヤくん」
「え!?あ!?うん!つ、作ってもらおう・・・かな?」
「うん!」
ロムに話しかけられ、急激に顔を赤くするクロヤ。
「おー、熱いね~!」
「火傷するぞー!」
「う、うるさい!」
「?」
その様子をすぐさまからかうラムとユウマ。
その事で羞恥に顔を赤くするクロヤと、意味が解っていないロム。
「お、お前らだってそうじゃないのか!」
「な、何言ってるんだよ!?」
「そ、そうよ!べ、別にユウマが好きな訳じゃ・・・・」
「ほら言葉にごした!」
「「う、うるさい!」」
クロヤの思わぬ反撃に顔を赤くするユウマとラム。
その様子を見ていた、ユイト、ネプギア、ムサシ、ユニ、ライトの五人は。
「青春だな」
「ですね」
「熱いですね~」
「本当にね」
「俺もいつかユニと・・・」
「え?」
「何でもない」
そこで、ラムとユウマがいきなりネプテューヌたちの方に行く。
「スーパーニテールランド!?」
「行きたい行きたい!」
「あ!?逃げたな!」
「うるせぇ!」
でも、ラムが言った事は本当らしく、どうやらテーマパークの事を話題に出していたらしい。
「連れてってあげて」
「えー、ブラン行かないのー?」
「私はいけない」
「一緒に行ってやればいいんじゃ・・」
と、ユイトがそこまで言いかけた所で、ブランが机をバンッ!と叩く。
「・・・・とにかく、私はいけない」
そう言い残し、ブランは行ってしまう。
「なあ、カリヤ」
「何?ユイト?」
「ブランの奴、なんであんなにカリカリしてんだ?」
「それが、なんか夜遅くまでなんかの作業しているみたいでさ」
「なんの?」
ユイトが聞くと、カリヤは首をひねる。
「いや、それが教えてくれなくて、睡眠、ちゃんととってるのかなぁ」
「とりあえずついててやってくれ。お前は、あいつが選んだ守護者なんだからな」
「分かった。ユウマとクロヤの事をお願い」
そうして、カリヤはブランの後を追った。
「ユイト」
「ん?ああ、クリス」
「そろそろ参りましょう。皆さんはもう行ってしまいましたよ」
「なに!?」
見ると、クリス以外にすでに誰もいない。
「あいつら・・・行くか」
「左様で」
そうしてユイトとクリスも彼女らの後を追った。
カリヤ
ブランの守護者『アイスエイジ』の名を持つ。
武器はメリケンだが、普段はブラン以上に大人しい性格。
だが、怒る時は怒る事はあるのだが、一度ブチ切れると止まらない。
変身後は口調が荒々しくなるもなり、一人称が『僕』から『俺』に変わる。
しかし、それでも変身前の冷静な判断を下せる。
変身後の武器は巨大な機械的な水色のナックル。
容姿は変身前は白髪で眼は緑。顔は女顔に近く、女装すれば、間違いなく女と間違われる。本人は絶対にしないが。
変身後は髪が水色になり眼も水色になる。服装がノースリーブの白のシャツとなり下はズボンの様な灰色の袴になる。
クリス
ベールの守護者『フォレスト』の名を持つ。
いつもはベールの執事として接しているが、ベールとは『夫婦』ともいわれるほどにベールにくっつかれており、無表情ながらも、それを受け流したり拒否する訳でもなくむしろ受け止めているという始末である。その所為で周りから引かれている。
しかも本気になると、スイッチの入ったユイトよりも激しいらしい(ベール談)。
武器はライトと同じボウガンだが、右腕に装着するタイプのものである。
変身後は自分の身長ほどもある弓となり、ユニ以上の射程を持つ狙撃を可能とする。
体術も強い。
変身前の容姿は深い緑色の整った髪型をしており、顔はまさに若い執事という顔をしている。
変身後はその緑色の髪がベールの様な色になり、服装が上が体にぴったりと密着するようなもので、下はカーゴパンツ、腰マントという服装になっている。ちなみに腰マントは外側が白、裏が緑になっている。
ただ、ベールに対しての問題発言が多々ある。
ユウマ
ラムの守護者候補。
ラムと似て、結構おてんばな性格。
行動する時はいつもラムと一緒で、いたずらも一緒でよく気が合う。
武器はクナイで、動きも忍者の様な動きをする。
容姿はブランやラム、ロムと同じ茶髪。髪型は男の子にとっては一般的な短髪。
クロヤ
ロムの守護者候補。
騒がしい三人とは違い、いつも本を読んでいる。
その癖して、ラムやロム、兄であるユウマよりもかなり強い。
武器は鎖分銅。
それで味方に足場を作ったり、相手を拘束したり、分銅の部分で敵を倒す戦法を取る。
動きもユウマ同様、忍者の様な動きをする。ただし、こちらは隠れ蓑の術などの事が可能。
容姿は黒髪で少し眠そうな目付きをしている。
ロムが好きな事に気付いておらず、いつもロムの話しかけられると飛び上がる。
手を繋がれると思考がショートしてしまう。