やっとの事で掃除が終わり、いざホームパーティが始まろうとしていた・・・・
「お待たせしましたわ。我が家のホームパーティにようこそ」
と、ベールが仕切る。
だが。
「お前・・・・何もやってないよな?」
「やめましょう。言っても虚しいだけだから」
ヒカルの言葉を否定するノワール。
「おい」
「ん?なんですかユイトさん?」
ふと、ユイトがネプギアに声をかける。
「さっき立ちくらみしたんだよな?大丈夫だったか?」
「あ、はい。もう大丈夫です」
と、ネプギアは平気だというように、笑顔を作る。
それにまだ不安を拭いきれていない表情のユイト。
「ムサシ」
「はい、なんでしょう?」
今度はムサシに声をかけるユイト。
「ネプギアが立ちくらみした時、何かなかったか?」
「いえ・・・はい、あの時、一瞬、ネプギアの加護が消えかけた気がしたんです」
「加護が・・・シェアが少なくならないとそうはならない筈だが・・・」
思案顔になるユイト。
「・・・・」
その様子に、浮かない顔になるムサシ。
だが、そんな思考を断ち切るかのように、ベールの声が耳に入る。
「さあ皆さん、今日は遠慮なく、食べて、飲んで、騒ぎましょう!この日の為に、とびっきりのゲームを用意致しましたわ」
「え!?なになに!」
ベールの言葉に食いつくネプテューヌ。
「実際に見せた方が早いですわね」
そう言ったベールに反応するかの様に、クリスが何かを取りに行くように席を外す。
「ネプテューヌ、ノワール。少し後ろに立って下さいまし」
「はいなー!」
「え?」
面白そうに反応するネプテューヌとノワール。
「お前は何をぶつぶつ言っているんだ?」
「・・・・は!?わ、悪い。考え事をしていた」
一方で、ヒカルの言葉に我に返るユイト。
戻って来たクリスがある機械を持ってきて、それを台の上にセットする。
そして、それに着けられているカメラらしき部分をネプテューヌ、ノワールに向ける。
「さあ、華麗に戦って下さいまし」
と、ベールがその手に持っていた某ゲームのコントローラの中心にあるボタンを押す。
すると、部屋の風景が一気に変わり、森の中へと変貌する。
「すごーい!」
「物凄くリアルだな!」
「わあ・・!」
「・・・!!」
感激するラム、ユウマ、ロム、クロヤの四人。
「あ、ねぷねぷが!」
そこでコンパがネプテューヌとノワールの姿に気付く。
「ぬぷぅ!?スライヌになってるー!?」
「これ、私なの!?」
その姿は、まさに
「二人の動きをこの特殊なカメラで読み取って、立体投影しているのです」
クリスがそう説明する。
「なかなかの技術でしょう?」
ベールが自慢するようにそういう。
「じゃあ、この姿で、ノワールと戦えばいいんだね!」
「そういう事だろ?そして何気に俺まで巻き添え喰らってるんだが?」
わくわくしているネプテューヌの傍に、何故かスライヌ化したユイトがいた。
「偶然にも、カメラに映っていたようですね」
「アハハハハ!!ユイトさんがスライヌになってる~!」
と、ラムが大笑いする。
「だ、ダメだよラム!」
カリヤがそれを止めようとしたが・・・
「よし、後で覚えていろラム」
「・・・・」
既に時遅し。
「よーし!ノワスライヌ!ねっぷねぷにしてやんよ!」
「え?何よノワスライヌって・・・」
ノワールが言い終わる前にネプテューヌがそのままの状態でタックルを喰らわす。
すると、何故か頭上にポイントが表示された。
「やったー!ポイント先取ー!」
「よくも私を怒らせたわね!覚悟しなさい!ネプライヌ!」
と、突撃を開始するノワールだが、あっさりとネプテューヌに避けられ、逆さまになってしまうノワール。
「や~い!逆さノワイヌ~!」
「せい」
「ねぷぅ!?」
そのネプテューヌの隙をついてユイトがタックルを喰らわす。
「ふっ」
「な!?不意打ちなんてずるいよユイト!」
「そんな事知らん」
「ネ・プ・テュ・ー・ヌ~」
ユイトに対して怒るネプテューヌの背後でノワールが黒い炎を燃え上がらせている。
「ちなみに、もっと実践よりなシュミレーションモードもありますので、訓練にも使えるのですよ」
クリスが、そんなユイトたちを放って、残ったメンバーにそう説明する。
「すご~い」
「それなら、兄さんたちを手伝う為の・・・」
「面白そう」
「遊んでみようかな」
「私もやりたーい!」
「俺もー!」
ユニ、ライト、ロム、クロヤ、ラム、ユウマがそう言い、全員がゲームにのめり込んでいった。
「なんとか抜けられた・・・」
混雑してきたので、なんとかゲームから抜け出す事に成功したユイト。
目の前では、楽しそうに遊んでいる、弟子や仲間、その妹や弟たち。
そして、自分が、己が命を賭して守ると決めた、女神。
「・・・・・」
未だ、胸騒ぎが収まらないユイト。
リーンボックスの人気の無い、港。
そこへ、先ほど、ネプギアから謎の×印のひったくったネズミが走ってくる。
「遅い!計画を台無しにする気か!?」
そこで待っていた悪魔の様な肌の女性が、そのネズミをしかりつける。
「うるさいっチュねぇ。これでもけっこう、急いで来たんでチュよ。そもそも余裕のないスケジュールを組んだオバハンが悪いんだっチュよ」
一方で、ネズミの方はそう愚痴を零す。
それにうぐっとなる
「雇主に対して、そう呼ぶなと何度言ったら・・・」
「そんな事はどうでも良い」
女性の言葉を遮って、すぐ傍にある木にその体を預けている瑠璃色の甲冑の男。
「ん・・・ああ。そうだな」
その言葉で、落ち着きを取り戻す女性。
「いちいちネズミ風情に腹を立てていては時間の無駄だ。さあ、例の物をさっさとよこしな」
「はいはい。全く、人使いが荒い・・・」
と、渋々、自分のポシェットから、あの×印の宝石を取り出す。
それを受け取った女性は、不敵な笑みを浮かべる。
「これで四つ揃った」
そこで、瑠璃色甲冑の男が、沈んでいく夕日を見る。
「・・・・今夜、世界という、
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