超次元ゲイムネプテューヌ 紫の女神の戦艦   作:幻在

7 / 7
遅れてしまって申し訳ございません!




不穏な空気

やっとの事で掃除が終わり、いざホームパーティが始まろうとしていた・・・・

「お待たせしましたわ。我が家のホームパーティにようこそ」

と、ベールが仕切る。

だが。

「お前・・・・何もやってないよな?」

「やめましょう。言っても虚しいだけだから」

ヒカルの言葉を否定するノワール。

「おい」

「ん?なんですかユイトさん?」

ふと、ユイトがネプギアに声をかける。

「さっき立ちくらみしたんだよな?大丈夫だったか?」

「あ、はい。もう大丈夫です」

と、ネプギアは平気だというように、笑顔を作る。

それにまだ不安を拭いきれていない表情のユイト。

「ムサシ」

「はい、なんでしょう?」

今度はムサシに声をかけるユイト。

「ネプギアが立ちくらみした時、何かなかったか?」

「いえ・・・はい、あの時、一瞬、ネプギアの加護が消えかけた気がしたんです」

「加護が・・・シェアが少なくならないとそうはならない筈だが・・・」

思案顔になるユイト。

「・・・・」

その様子に、浮かない顔になるムサシ。

だが、そんな思考を断ち切るかのように、ベールの声が耳に入る。

「さあ皆さん、今日は遠慮なく、食べて、飲んで、騒ぎましょう!この日の為に、とびっきりのゲームを用意致しましたわ」

「え!?なになに!」

ベールの言葉に食いつくネプテューヌ。

「実際に見せた方が早いですわね」

そう言ったベールに反応するかの様に、クリスが何かを取りに行くように席を外す。

「ネプテューヌ、ノワール。少し後ろに立って下さいまし」

「はいなー!」

「え?」

面白そうに反応するネプテューヌとノワール。

「お前は何をぶつぶつ言っているんだ?」

「・・・・は!?わ、悪い。考え事をしていた」

一方で、ヒカルの言葉に我に返るユイト。

戻って来たクリスがある機械を持ってきて、それを台の上にセットする。

そして、それに着けられているカメラらしき部分をネプテューヌ、ノワールに向ける。

「さあ、華麗に戦って下さいまし」

と、ベールがその手に持っていた某ゲームのコントローラの中心にあるボタンを押す。

すると、部屋の風景が一気に変わり、森の中へと変貌する。

「すごーい!」

「物凄くリアルだな!」

「わあ・・!」

「・・・!!」

感激するラム、ユウマ、ロム、クロヤの四人。

「あ、ねぷねぷが!」

そこでコンパがネプテューヌとノワールの姿に気付く。

「ぬぷぅ!?スライヌになってるー!?」

「これ、私なの!?」

その姿は、まさに雑魚キャラ(モブ)であるスライヌだった。

「二人の動きをこの特殊なカメラで読み取って、立体投影しているのです」

クリスがそう説明する。

「なかなかの技術でしょう?」

ベールが自慢するようにそういう。

「じゃあ、この姿で、ノワールと戦えばいいんだね!」

「そういう事だろ?そして何気に俺まで巻き添え喰らってるんだが?」

わくわくしているネプテューヌの傍に、何故かスライヌ化したユイトがいた。

「偶然にも、カメラに映っていたようですね」

「アハハハハ!!ユイトさんがスライヌになってる~!」

と、ラムが大笑いする。

「だ、ダメだよラム!」

カリヤがそれを止めようとしたが・・・

「よし、後で覚えていろラム」

「・・・・」

既に時遅し。

「よーし!ノワスライヌ!ねっぷねぷにしてやんよ!」

「え?何よノワスライヌって・・・」

ノワールが言い終わる前にネプテューヌがそのままの状態でタックルを喰らわす。

すると、何故か頭上にポイントが表示された。

「やったー!ポイント先取ー!」

「よくも私を怒らせたわね!覚悟しなさい!ネプライヌ!」

と、突撃を開始するノワールだが、あっさりとネプテューヌに避けられ、逆さまになってしまうノワール。

「や~い!逆さノワイヌ~!」

「せい」

「ねぷぅ!?」

そのネプテューヌの隙をついてユイトがタックルを喰らわす。

「ふっ」

「な!?不意打ちなんてずるいよユイト!」

「そんな事知らん」

「ネ・プ・テュ・ー・ヌ~」

ユイトに対して怒るネプテューヌの背後でノワールが黒い炎を燃え上がらせている。

「ちなみに、もっと実践よりなシュミレーションモードもありますので、訓練にも使えるのですよ」

クリスが、そんなユイトたちを放って、残ったメンバーにそう説明する。

「すご~い」

「それなら、兄さんたちを手伝う為の・・・」

「面白そう」

「遊んでみようかな」

「私もやりたーい!」

「俺もー!」

ユニ、ライト、ロム、クロヤ、ラム、ユウマがそう言い、全員がゲームにのめり込んでいった。

 

 

「なんとか抜けられた・・・」

混雑してきたので、なんとかゲームから抜け出す事に成功したユイト。

目の前では、楽しそうに遊んでいる、弟子や仲間、その妹や弟たち。

そして、自分が、己が命を賭して守ると決めた、女神。

「・・・・・」

未だ、胸騒ぎが収まらないユイト。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リーンボックスの人気の無い、港。

そこへ、先ほど、ネプギアから謎の×印のひったくったネズミが走ってくる。

「遅い!計画を台無しにする気か!?」

そこで待っていた悪魔の様な肌の女性が、そのネズミをしかりつける。

「うるさいっチュねぇ。これでもけっこう、急いで来たんでチュよ。そもそも余裕のないスケジュールを組んだオバハンが悪いんだっチュよ」

一方で、ネズミの方はそう愚痴を零す。

それにうぐっとなる女性(オバサン)

「雇主に対して、そう呼ぶなと何度言ったら・・・」

「そんな事はどうでも良い」

女性の言葉を遮って、すぐ傍にある木にその体を預けている瑠璃色の甲冑の男。

「ん・・・ああ。そうだな」

その言葉で、落ち着きを取り戻す女性。

「いちいちネズミ風情に腹を立てていては時間の無駄だ。さあ、例の物をさっさとよこしな」

「はいはい。全く、人使いが荒い・・・」

と、渋々、自分のポシェットから、あの×印の宝石を取り出す。

それを受け取った女性は、不敵な笑みを浮かべる。

「これで四つ揃った」

そこで、瑠璃色甲冑の男が、沈んでいく夕日を見る。

「・・・・今夜、世界という、ゲイム(ルール)が塗り替えられる・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回『堕ちる女神と守護者』
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。