嘘吐き女は舌を抜かれる   作:空亡 幽忌

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ちょっと前作がスランプなので、リハビリとしてこの作品を書きました。駄文なので見苦しいと思いますが、頑張って書いて行きたいです。応援お願いします


本編
第一話


おおっと、此は多勢に無勢……心中が出来なくて泣いてしまいそうだよ。

やぁ、読者の皆初めてまして、私の名前は太宰治。ちょっと変わった自殺マニアなだけなのだけど機関銃を持った黒服達に囲まれているんだよね。

 

「嗚呼、誰か助けに来てくれないかな?出来たら美人な―」

 

その瞬間岩が飛んできて人に当たり鈍い音がした。

 

「云っとくがなあ、太宰この屑共倒し終わったら次はお前だからな」

 

前言撤回、中也は来るな

この飛んで来た小柄な男の名は、中原 中也マフィアでも屈指の武闘派だ。体術に長けており異能力は『汚れつちまつた悲しみに』と云う重力操作の―

 

トゴォォ

 

又、岩が降ってきて鈍い音が二度も鳴る。あれ可笑しいな、蛞蝓が二匹居る

 

「云っとくがなあ、太宰この屑共かたし終わったら次はお前だからな」

 

あれ?ものすごいデジャウ

後から来た方が慌てていると言うことは後から来た方が本物か

 

「ん?はぁァぁぁあぁぁぁぁァァ⁉」

 

蛞蝓は煩いから黙って

 

「ははっ、え~と太宰さんだっけ?願い叶えたよ」

 

パチン、指を鳴らすと蛞蝓、否、元蛞蝓が金髪で赤い眼をした女が姿を現した

 

「おお、蛞蝓では無くて、紫陽花のように美しく可憐な女性だったのですね。早速ですが、私の首を締めてくださいませんか?」

 

「まぁ、立ち話も何だからあの小屋の中で話そっか」

 

其の身麗しい女性は小屋を指差す。

 

「其れもそうですね」

 

私は其れに賛同する。

 

「そうだな、寒いし、早く這入ろうぜ」

 

中也が苛立たしそうに早々と小屋のドアを締める。

 

「嗚呼、先程の質問の答えだが……厭だ」

 

「そうですか、残念です」

 

ハア~と溜め息を吐き、今度は真面目に質問をする。

 

「失礼ですが、貴女の名前とその異能は何ですか?」

 

私はそう云いつつ目的の為に地下室に通じる階段を降りて行く。

 

「私の名前かい?私の名前はね~、井上 雅、そして私の異能は『嘘八百』この異能は私が云ったことを3分間だけ現実にする能力だよ」

 

ランタンに、火が灯り周りが明るくなる。

そこには、白と黒に別れた髪と、小さな黒い帽子がチョコンと乗っている美少年が葡萄の樹で出来た檻の中に捕まっていた。

 

「ん?この可愛い子は誰なんだい?」

 

「夢野 久作、異能力者の中で尤も忌み嫌われる精神操作の異能力者ですよ」

 

口でそう説明しつつ、葡萄の檻を中也から奪ったナイフで伐っていく

 

「へぇーこんなに可愛い子が嫌われてるのか………よし決めた、私、この子の姉になるね。」

 

「いやいや、止めておいた方が善いですよ」

 

「こんなに可愛い娘をほっておける筈無いだろうがっ!」

 

「話は変わりますけど、先程の蛞蝓は『嘘八百』で化けた雅さんだったんですね」

 

「おい、誰が蛞蝓だって?」

 

「勿論、君のことだよ、素敵帽子君」

 

「嗚呼、そうかい。精々包帯の付属品は隅っこで大人しくしとくんだな」

 

互いに皮肉を云い合い久作を背負いながら階段を登りドアを開ける。そして私は云う。

 

「「さぁ、反撃の狼煙だ」」

 

「おい、被せんなよ」

 

「君が勝手に真似て来たんじゃあないか」

 

絶対にこの蛞蝓とは相容れたくない。

 

「先程から妙に……肩が凝る……働きすぎか?」

 

そう云って、は不気味に起き上がる

 

「じゃあ、私は久作君を助けに行って来るね」

 

と云って私は逃げた、誰があんな化物と戦えるかっ‼

 

「逃げられちゃあしょうがない、まぁあの程度の異能、私なら小指の先で撃退―」

 

太宰は不気味な烏賊の脚に殴られ吹き飛んだ

 

「太宰ィ⁉」

 

そして、其の魔手は中也の目前迄来ていたが其れを殴って撃退し太宰に近寄った

 

「太宰っ、大丈夫か?」

 

太宰の口から生暖かい血が出てくる

 

「ゲホッ、実に不思議だあの触手、異能力無効が通じない」

 

「そんなこと有り得んのかよ?」

 

「いや、私の異能無効化に例外はない、詰まり、あの触手が異能じゃないってことさ」

 

「おいおい、そりゃ面白れェ冗談だな」

 

「仕方無い昔のやり方で行くか、作戦コード恥と蟇蛙は?」

 

中也が不満そうに反論する

 

「はぁ?此処は蓮花の外に雨か造花の嘘だろ」

 

私は皮肉の笑みを浮かべ中也に云う。

 

「中也、私の作戦立案が間違ってたことは?」

 

「ちぃ、分かったよ」

 

その後私は作戦を実行するために手を挙げて降参の意を表している

其れに対し、ラヴクラフトは

 

「敵……排除して帰る……」

 

腕から烏賊のような脚を出して、太宰の腕をもぎ取る

 

「──────────!」

 

声に為らない叫びが耳をつんざく

 

「太宰……手前腕が…」

 

「中也、死ぬ前に聞いて欲しいことがある」

 

「馬っ、馬鹿野郎、手前がこんな処で…」

 

「バァ」

 

私がずっと隠していた手を出したら中也は凄く面白い顔をして笑わしてくれる。

 

「手前、そんな手品している暇が有るんだったらあの悪夢を…」

 

指を差した方にはもうラヴクラフトは居らず其の代わりに形容し難き者に成り下がっていた。

 

「おいおい…こりゃどういう悪夢だよ」

 

「もう無理だって―」

 

「そんな軽口云ってる暇が有るんだったらあの悪夢をどうにかする方法を其の足りねぇ頭で考えろっ‼」

 

「だってもう残された手は1つしか無いからね」

 

其の言葉を聞いた瞬間、中也の顔が青褪める

 

「……おい、まさか汚濁をするんじゃあ無いだろうな?」

 

「いや、遣るか遣らないかは君に任せるよ」

 

中也の小さな体が小刻みに震える

 

「俺に任せるだと?手前が其れを云う時はなぁ……何時だって他に選択肢が無えんだよ!」

 

中也はスゥーと息を吸い、心を落ち着かせ手袋を脱ぐ

 

「汝、陰鬱なる汚濁の許容よ更めて我を眼覚ますことなかれ」

 

中也の体に黒い痣が表れて行く。そうなった中也は地面を蹴り形容し難き者を言葉の通り真っ二つに切り裂く、そして空に昇り両手からブラックホールが出現し打ち出される。だが此処迄遣っても、形容し難き者は無傷で居る、否、無傷では無く削られた瞬間に肉体を再生している。そうして居る間に私は隅に隠れていたスペイン・ダックの首元にナイフを当て質問をする。

 

「あれは一体何だい、先程から中也が削っても直ぐ様再生する。相棒の君なら何か知っているかな?」

 

「例え、知っていても教える筈が無いだろう、まぁああなったラヴクラフトは外部からの攻撃は効かない」

 

「外部から?つまり内部から―」

 

「云って置くけど、そんなちゃちな爆弾は効かな―」

 

スペイン・ダックの言葉を遮って、誰かが凛とした声で云う

 

「ちゃち?チープ?なら爆弾の数を増やしたら良いんじゃない?『嘘八百』爆弾の数を百倍にする、今だよ、太宰さん‼」

 

「嗚呼、分かった」

 

鈕を押す音がすると同時に爆音が辺りを支配する

 

「「行っけェぇェぇぇェぇぇ‼」」

 

形容し難き者の一瞬の隙を突き、中也の特大のブラックホールを形容し難き者に捩じ込み、大きな轟音と共に形容し難き者が消し飛ぶ。

 

「あハハハは、アハはハハ」

 

中也は嗤いながら未だにブラックホールを振り撒いている。

 

「もう辞めろ、敵はもう居ない」

 

私はそう云い、中也の手を止める。

 

「ゴホッ、太宰ィ手前終わったらさっさと止めろよ」

 

「いや、面白かったからつい、観てた」

 

「ゲホッ、まぁいい、お前を信用して遣ったんだ、ちゃんと俺を拠点迄送れよな」

 

「分かったよ、相棒」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして当然のように置いていかれる中也だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「此処は…痛っ」

 

夢野 久作は目を覚ましたが先程の葡萄の痛みが残っているのか、頬に静電気が走るような痛みを感じた。

 

「んっ、」

 

眠気を飛ばすために伸びをしていたらまるでクレーター跡地のような地面に一人の男が寝そべっていた

 

「お~い、中也さ~んこんなところで寝てたら風邪ひくよ~」

 

久作は中也を起こすために体を揺すった

 

「お、おう太宰、もう着いたのか?って夢野⁉」

 

どうやら、中也は寝惚けていたらしい

 

「太宰さん?太宰さんなら、もう居ないけど……」

 

「あの青鯖ぁァぁぁあぁぁァァぁぁ‼」

 

「中也さん煩い!」

 

久作はその華奢な体つきで怒鳴った

 

「わ、悪かった」

 

「分かったんならいいんだよ」

 

久作はそう言って、ニパッと笑った

 

「さてと、お二人で楽しむのも結構だけど、私を空気にしないでくれるかな?」

 

雅が二人の間に割って這入る

 

「このお姉さん誰?」

 

「ん?私かい?私はね~、久作の生き別れの姉だよ」

 

大ボラ吹きやがった

 

「ちょっと、雅さん来て下さい」

 

私たち二人は少し離れた林で話す

 

「手前何遣ってんだよ⁉一応云っとくがそれ犯罪だぞ‼」

 

「犯罪者に云われてもな~説得力皆無だよ、第一、犯罪は発覚して初めて犯罪となるんだよ 要するに未だ僕は一般人だ」

 

僕は久作の方へ向かう中也も一緒に

 

「じゃあ、久作、帰ろっか」

 

「うん‼」

 

そうして3人は帰路に帰るのだった




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