東方紅転録   作:百合好きなmerrick

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最早誰得の今回。
書いているうちにこなったんだ......許して欲しい()

ちなみに、日常編は番外編よりも番外編なので、本編に影響するかは微妙です()


日常編その5、「末妹が告白した一日」

 side Frandre Scarlet

 

 ──紅魔館(フランの部屋)

 

「ひまー」

「ねー。ほんと、退屈ー」

 

 外に出るだけで憂鬱になりそうなジメジメとした暑い日。

 お姉様達は神社に行き、ルナ以外、遊び相手がいない一日のことだった。

 

「フランー、何かして遊ぼー」

「何か、って言われても、何も思い付かないよ。ルナが考えて」

「遊び尽くしたのしか思い付かない。だから、フランが考えて。私よりも長生きしてるしー」

「それ、精神年齢と肉体年齢......って、そう考えれば本当にルナって年下なのね」

 

 元々、私の人格の一つだったルナ。そのせいか、いつも同い年の娘として見てきたし、扱ってきた。

 けど、改めて考えるとルナは私よりも精神的にも、肉体的にも年下だったんだ。

 

「当たり前。いつも、フランが主導権持ってたから」

「そうだったね。......怒ってる?」

「別にー。あれは、仕方ないことだったしー」

 

 そうは言われても、頬を膨らませてるせいか、怒ってるようにしか見えないんだよね。

 それにしても、怒っても可愛いんだね、ルナって。

 なんだか自画自賛してるみたいだけど、お姉様似だからね、可愛いのは仕方ないよね。

 

「そっか。じゃ、質問変えるね。ルナって、私のこと嫌い?」

「......昔は嫌いだった。けど、今は嫌いじゃない、かな......」

「そっかぁー。あ、私は好きだよ、ルナのこと。今も昔もね」

「え!? ふ、ふーん......」

 

 あれ、どうして赤くなってるの?

 好き、って言われただけで赤くなるなんて、なんだかお姉様みたいで可愛いなぁ。

 

「あ、そう言えばさ、ルナの本命って誰なの?」

「えっ!? ど、どうして聞くの!?」

「そんなに驚くこと? 別にいいでしょ? 私しか聞いてないし」

「嫌。教えたくない。フラン、絶対に言いふらすから」

 

 あれ、私ってそんな風に思われてるの? 別に言いふらして得なんてしないから、やらないのに。

 ま、恋が叶うように手伝ったり、私と被ってたら邪魔したりするけどね。

 

「言わないよー。ほら、指切りげんまんするから、ね? 教えて?」

「むぅ......指切りげんまん。嘘ついたら、バラバラに引き裂く。絶対に」

「そんなに嫌なの? どうせ、いつかはバレるのに?」

「嫌なの! とにかく、絶対に言わないでよね。......それと、私が教えたらフランも教えて」

「うん、もちろんいいよ」

 

 というか、私ってみんなにバレてない? 絶対にバレてる自信あるんだけど。

 いっつも一緒に居てるし、居なくてもついて行こうとしてるし。

 

「す、好きな人、本命は......」

「うんうん、本命は?」

「......や、やっぱり恥ずかしい。言いたくない......」

「もぅ、指切りげんまんまでしたのよ?ルナってそんな性格だっけ?」

「いや、いや......恥ずかしすぎて死にそう......」

 

 なんだか恋する乙女みたいで嫌いだわ。

 っていうか、悪魔なのに約束破れるの? 絶対に破れないよね?

 

「なら、バラバラに引き裂いていいの?」

「え!? ど、どうして!?」

「だって、約束破ろうとしてるでしょ? ほら、さっきの指切りげんまん。

 あれ、貴女が本命を言うことが前提なのよ? それ、破ろうとしてるじゃん」

 

 まぁ、どうせ破ろうとしても破れないんだけどさ。

 悪魔だしね。しかも、ルナ()のことだし、破ろうとするわけないし。

 

「うー......」

「ほらほらー? さっさと諦めて言っちゃえば? 大丈夫。私は絶対に言わないからさ」

「ほ、本当に?」

「本当よ。私を信じて、ね?」

「うぅ......フラン......」

「はい?」

「誰が一番かと言われたら、フランが一番好き......」

 

 ......え? 今、え? る、ルナってお姉様が本命じゃないの?

 え、ちょっと待って。こ、こういう時ってどういう反応すれば......。

 

「......うぅ、ごめん。やっぱり、なんでもない......」

「い、いやいや! もう手遅れだからね!? え!? っていうか、どうして私!?」

「フラン、顔赤い......」

「そ、そんなの、当たり前じゃん! ふ、不意に好きって言われたら誰でも......」

 

 お姉様に言われたら嬉しいだけなのに、どうしてルナに言われたらこんなに恥ずかしく......。

 もしかして、私って攻めに弱い? で、でも、お姉様相手なら全然だし、ルナだから?

 

「そ、そう、だよね」

「う、うん。そうだよ......」

 

 あぁ! もぉ! わ、分かんないよぉ......。こういう時って、どう受け答えすればいいのぉ......?

 

「......やっぱり、言わなきゃよかった」

「あ、そ、そんな暗い顔しないで! 別に、嫌いになったりとかしてないから!」

「ううん、そうじゃなくてね。フラン、困ってるでしょ?」

「え? そ、それは、うん。困ってるっちゃ、困ってるかな......」

 

 逆に、困らない人の方が少ないと思うんだけど。

 今まで恋のライバルと思ってた人が、実は私のことを好きだったとか、どうすればいいの?

 こんなこと、ほとんど無いと思うし......全く何も思い付かないんだけど。

 

「......さっきも言ってくれたけど、フランはまだ私のこと好き?」

「まだ、って......。どうして嫌いになんかなるのよ。今も相変わらず、ルナのことは、す、好きだよ......」

 

 はぁー、口にするだけで恥ずかしくなっちゃったじゃん。

 ほんと、これからどう接していけばいいのやら。

 

「でも、本命は違う、でしょ?」

「え? そうだけど......知ってるなら、どうして教えて欲しいなんて言ったの?」

「ちゃんと、フランの口から聞きたかったから。大体は誰か分かるけど」

「......そっか。なら、言うね。......私はお姉様が一番好き。多分、これは一生変わらないと思う」

「そう......やっぱり、そうだよね」

 

 そ、そんな悲しそうな顔にならなくてもいいじゃない......。

 どうして世界の終わりみたいな顔に......。

 

「ねぇ、ルナ。悲しい? 怒ってる?」

「悲しいけど、怒ってはない。ただ、羨ましい。オネー様のことが......」

「そう。なら、まだマシだね。昔のルナなら、お姉様、殺してたかもしれないし」

「それはない、と思いたい。昔は殺したいほど好きだったけど......」

 

 それ、変わらないじゃない。お姉様も結構大変ね。こんな妹を二人も持つなんて、罪作りな人。

 ま、今日から私もそうなるみたいだけど......。

 

「ねぇ、ルナはどうして私が好きなの? 普通はお姉様を好きにならない?」

「創ってもらえたから?」

「なんか言い方悪いけど、そうだね」

「確かに、最初は好きだった。けど、フランの方が好きになったから......」

「え? く、詳しく教えて」

 

 お姉様よりも私を? 妬んだり、羨ましがるなら分かるけど、それでも好きになるものなの?

 

「オネー様って、レミリアオネー様のことが大好きでしょ?」

「う、うん。誰の目にも明らかなくらいね」

「だから、一度も私を見てくれないなぁ。って思うことがあった。それでもオネー様のことが好きだったけど」

「......諦めた、とかじゃないよね? もし、それだったら、もう一度大好きにさせるけど」

「大丈夫。そうじゃないよ。オネー様よりも貴方の方が好きになっただけで、オネー様を嫌いになったわけじゃないから」

「そう、ならいいけど......」

 

 諦めるとか一番つまらないし、嫌いなことだから、そうじゃなくてよかったわ。

 ライバル増えるより、誰かの、特にルナ()の諦めた姿を見る方が嫌になっちゃうしね。

 

「今までフランがどんな気持ちでオネー様と一緒に居たか分かった。

 今まで、オネー様はレミリアオネー様以外を好きになったことがない。もちろん、恋の方で。

 それなのに、今まで頑張ってたフランを見て、可哀想にも、一途で可愛くにも見えた。

 そう思い始めた頃からかな。す、好きになっちゃったのは......」

「......ルナってさ。単純で可愛いところあるよね。良い意味で」

「むぅー、か、からかわないでよ......」

「ふふっ、ごめんねー」

 

 それにしても、一途な人が好きなんだね、ルナって。

 今後の参考にでもしようかなー。ルナ以外に使うことになりそうだけど。

 

「あ、それ以外にも──」

「あ、まだあるのね。なになに?」

「フラン、オネー様よりもずっと一緒に居てくれるし、私のわがままを聞いてくれて、私を助けてくれるから」

「......それは、責任を感じてるだけだよ。何十年も、何百年も、私が閉じ込めてたようなものだし......」

 

 幻想郷(ここ)に来るまで、ずっとルナのことを無視してた。気付かないフリをしていた。

 今となっては、後悔してるけど......それでも、私が悪いのは変わらないから......。

 

「責任を感じるだけなら、普通は何もしない。責任以外の感情を持ってるから、何かしてくれるんでしょ?」

「それでも、私は──」

「それでも責任を感じるなら、今まで通り、私と接して。今まで以上でもいいのよ?」

「......さっきまで顔を赤くしてたくせに......ほんと、私にそっくり。

 今まで通り接するけど、今まで以上はちょっと考えちゃうかな。お姉様がいるし」

 

 振り向かれることがないとしても、私は──

 

「そっか。なら今はいいや。問題はこれからだね。

 気持ちを伝えれてスッキリしたし、これからも、改めてよろしくね。フラン」

「......うん、よろしくね。ルナ」

 

 ──諦めない。何があったとしても、絶対に。

 だからこそ、私はお姉様と一緒にいたい。

 

「じゃ、ルナ。いつも通り、遊ぼっか。お姉様が帰ってくるまでね」

「うん、そうだね」

 

 できるなら、これからも、変わることがない毎日を送りながら、ね────




そう言えば、最近吸血描写ないなぁ......(←おい)
まぁ、なかなか描写する機会ないけど()

次回の日常編は、レミリアのお話。本編とネタが被りそうなネタが多すぎて、何するか考え中。
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