書いているうちにこなったんだ......許して欲しい()
ちなみに、日常編は番外編よりも番外編なので、本編に影響するかは微妙です()
side Frandre Scarlet
──紅魔館(フランの部屋)
「ひまー」
「ねー。ほんと、退屈ー」
外に出るだけで憂鬱になりそうなジメジメとした暑い日。
お姉様達は神社に行き、ルナ以外、遊び相手がいない一日のことだった。
「フランー、何かして遊ぼー」
「何か、って言われても、何も思い付かないよ。ルナが考えて」
「遊び尽くしたのしか思い付かない。だから、フランが考えて。私よりも長生きしてるしー」
「それ、精神年齢と肉体年齢......って、そう考えれば本当にルナって年下なのね」
元々、私の人格の一つだったルナ。そのせいか、いつも同い年の娘として見てきたし、扱ってきた。
けど、改めて考えるとルナは私よりも精神的にも、肉体的にも年下だったんだ。
「当たり前。いつも、フランが主導権持ってたから」
「そうだったね。......怒ってる?」
「別にー。あれは、仕方ないことだったしー」
そうは言われても、頬を膨らませてるせいか、怒ってるようにしか見えないんだよね。
それにしても、怒っても可愛いんだね、ルナって。
なんだか自画自賛してるみたいだけど、お姉様似だからね、可愛いのは仕方ないよね。
「そっか。じゃ、質問変えるね。ルナって、私のこと嫌い?」
「......昔は嫌いだった。けど、今は嫌いじゃない、かな......」
「そっかぁー。あ、私は好きだよ、ルナのこと。今も昔もね」
「え!? ふ、ふーん......」
あれ、どうして赤くなってるの?
好き、って言われただけで赤くなるなんて、なんだかお姉様みたいで可愛いなぁ。
「あ、そう言えばさ、ルナの本命って誰なの?」
「えっ!? ど、どうして聞くの!?」
「そんなに驚くこと? 別にいいでしょ? 私しか聞いてないし」
「嫌。教えたくない。フラン、絶対に言いふらすから」
あれ、私ってそんな風に思われてるの? 別に言いふらして得なんてしないから、やらないのに。
ま、恋が叶うように手伝ったり、私と被ってたら邪魔したりするけどね。
「言わないよー。ほら、指切りげんまんするから、ね? 教えて?」
「むぅ......指切りげんまん。嘘ついたら、バラバラに引き裂く。絶対に」
「そんなに嫌なの? どうせ、いつかはバレるのに?」
「嫌なの! とにかく、絶対に言わないでよね。......それと、私が教えたらフランも教えて」
「うん、もちろんいいよ」
というか、私ってみんなにバレてない? 絶対にバレてる自信あるんだけど。
いっつも一緒に居てるし、居なくてもついて行こうとしてるし。
「す、好きな人、本命は......」
「うんうん、本命は?」
「......や、やっぱり恥ずかしい。言いたくない......」
「もぅ、指切りげんまんまでしたのよ?ルナってそんな性格だっけ?」
「いや、いや......恥ずかしすぎて死にそう......」
なんだか恋する乙女みたいで嫌いだわ。
っていうか、悪魔なのに約束破れるの? 絶対に破れないよね?
「なら、バラバラに引き裂いていいの?」
「え!? ど、どうして!?」
「だって、約束破ろうとしてるでしょ? ほら、さっきの指切りげんまん。
あれ、貴女が本命を言うことが前提なのよ? それ、破ろうとしてるじゃん」
まぁ、どうせ破ろうとしても破れないんだけどさ。
悪魔だしね。しかも、
「うー......」
「ほらほらー? さっさと諦めて言っちゃえば? 大丈夫。私は絶対に言わないからさ」
「ほ、本当に?」
「本当よ。私を信じて、ね?」
「うぅ......フラン......」
「はい?」
「誰が一番かと言われたら、フランが一番好き......」
......え? 今、え? る、ルナってお姉様が本命じゃないの?
え、ちょっと待って。こ、こういう時ってどういう反応すれば......。
「......うぅ、ごめん。やっぱり、なんでもない......」
「い、いやいや! もう手遅れだからね!? え!? っていうか、どうして私!?」
「フラン、顔赤い......」
「そ、そんなの、当たり前じゃん! ふ、不意に好きって言われたら誰でも......」
お姉様に言われたら嬉しいだけなのに、どうしてルナに言われたらこんなに恥ずかしく......。
もしかして、私って攻めに弱い? で、でも、お姉様相手なら全然だし、ルナだから?
「そ、そう、だよね」
「う、うん。そうだよ......」
あぁ! もぉ! わ、分かんないよぉ......。こういう時って、どう受け答えすればいいのぉ......?
「......やっぱり、言わなきゃよかった」
「あ、そ、そんな暗い顔しないで! 別に、嫌いになったりとかしてないから!」
「ううん、そうじゃなくてね。フラン、困ってるでしょ?」
「え? そ、それは、うん。困ってるっちゃ、困ってるかな......」
逆に、困らない人の方が少ないと思うんだけど。
今まで恋のライバルと思ってた人が、実は私のことを好きだったとか、どうすればいいの?
こんなこと、ほとんど無いと思うし......全く何も思い付かないんだけど。
「......さっきも言ってくれたけど、フランはまだ私のこと好き?」
「まだ、って......。どうして嫌いになんかなるのよ。今も相変わらず、ルナのことは、す、好きだよ......」
はぁー、口にするだけで恥ずかしくなっちゃったじゃん。
ほんと、これからどう接していけばいいのやら。
「でも、本命は違う、でしょ?」
「え? そうだけど......知ってるなら、どうして教えて欲しいなんて言ったの?」
「ちゃんと、フランの口から聞きたかったから。大体は誰か分かるけど」
「......そっか。なら、言うね。......私はお姉様が一番好き。多分、これは一生変わらないと思う」
「そう......やっぱり、そうだよね」
そ、そんな悲しそうな顔にならなくてもいいじゃない......。
どうして世界の終わりみたいな顔に......。
「ねぇ、ルナ。悲しい? 怒ってる?」
「悲しいけど、怒ってはない。ただ、羨ましい。オネー様のことが......」
「そう。なら、まだマシだね。昔のルナなら、お姉様、殺してたかもしれないし」
「それはない、と思いたい。昔は殺したいほど好きだったけど......」
それ、変わらないじゃない。お姉様も結構大変ね。こんな妹を二人も持つなんて、罪作りな人。
ま、今日から私もそうなるみたいだけど......。
「ねぇ、ルナはどうして私が好きなの? 普通はお姉様を好きにならない?」
「創ってもらえたから?」
「なんか言い方悪いけど、そうだね」
「確かに、最初は好きだった。けど、フランの方が好きになったから......」
「え? く、詳しく教えて」
お姉様よりも私を? 妬んだり、羨ましがるなら分かるけど、それでも好きになるものなの?
「オネー様って、レミリアオネー様のことが大好きでしょ?」
「う、うん。誰の目にも明らかなくらいね」
「だから、一度も私を見てくれないなぁ。って思うことがあった。それでもオネー様のことが好きだったけど」
「......諦めた、とかじゃないよね? もし、それだったら、もう一度大好きにさせるけど」
「大丈夫。そうじゃないよ。オネー様よりも貴方の方が好きになっただけで、オネー様を嫌いになったわけじゃないから」
「そう、ならいいけど......」
諦めるとか一番つまらないし、嫌いなことだから、そうじゃなくてよかったわ。
ライバル増えるより、誰かの、特に
「今までフランがどんな気持ちでオネー様と一緒に居たか分かった。
今まで、オネー様はレミリアオネー様以外を好きになったことがない。もちろん、恋の方で。
それなのに、今まで頑張ってたフランを見て、可哀想にも、一途で可愛くにも見えた。
そう思い始めた頃からかな。す、好きになっちゃったのは......」
「......ルナってさ。単純で可愛いところあるよね。良い意味で」
「むぅー、か、からかわないでよ......」
「ふふっ、ごめんねー」
それにしても、一途な人が好きなんだね、ルナって。
今後の参考にでもしようかなー。ルナ以外に使うことになりそうだけど。
「あ、それ以外にも──」
「あ、まだあるのね。なになに?」
「フラン、オネー様よりもずっと一緒に居てくれるし、私のわがままを聞いてくれて、私を助けてくれるから」
「......それは、責任を感じてるだけだよ。何十年も、何百年も、私が閉じ込めてたようなものだし......」
今となっては、後悔してるけど......それでも、私が悪いのは変わらないから......。
「責任を感じるだけなら、普通は何もしない。責任以外の感情を持ってるから、何かしてくれるんでしょ?」
「それでも、私は──」
「それでも責任を感じるなら、今まで通り、私と接して。今まで以上でもいいのよ?」
「......さっきまで顔を赤くしてたくせに......ほんと、私にそっくり。
今まで通り接するけど、今まで以上はちょっと考えちゃうかな。お姉様がいるし」
振り向かれることがないとしても、私は──
「そっか。なら今はいいや。問題はこれからだね。
気持ちを伝えれてスッキリしたし、これからも、改めてよろしくね。フラン」
「......うん、よろしくね。ルナ」
──諦めない。何があったとしても、絶対に。
だからこそ、私はお姉様と一緒にいたい。
「じゃ、ルナ。いつも通り、遊ぼっか。お姉様が帰ってくるまでね」
「うん、そうだね」
できるなら、これからも、変わることがない毎日を送りながら、ね────
そう言えば、最近吸血描写ないなぁ......(←おい)
まぁ、なかなか描写する機会ないけど()
次回の日常編は、レミリアのお話。本編とネタが被りそうなネタが多すぎて、何するか考え中。