無理して後編に分けなくてもよかった話です()
まぁ、次は元の長さに戻りますけどね。
side Hakurei Reimu
──博麗神社近くの森
「うーん」
「結局、何?」
結局、勝った。途中、スペルカード以外に殴ったり蹴ったりしたような気もするけど勝った。
「うーん。私は関係ないわ~。みんな、あいつの遊びなのよ~。何となく宴会を始めるのも、何となく妖夢が酔っ払って躍り始めるのも」
「あいつって誰? というか、後者は関係なくない?」
「関係あるわよ〜。それも含めて異変なのよ」
ふーん......あれも含めて異変......って、これ異変だったの?
ま、まあ、確かに変な妖霧が出てたり、異常なペースで宴会してたけど......異変だなんて......どうして気付かなかったのかしら?
まあいっか。解決すれば、何も問題ないわ。......ちょっと解決するまで時間かけすぎた気もするけど。
「ふむ......紫、そのあいつって奴のところに連れていってくれない?」
「しょうがないわね。連れていってあげる。それと、あなたにも見えるようにしてあげるわ〜」
紫は虚空で手を上下させて『スキマ』を開きながらそう言った。
毎回思うけど、気持ち悪いわね。目がいっぱいあるし......。全部こっち見てる気がするから、余計に気持ち悪いわ。
「......え? もしかして、それに入れって言うつもり? 嫌よ? 私、それに入りたくないんだけど?」
「入らないと、異変を解決できないわよ? それに、もうすぐしたら、宴会が始まるのよ〜?」
「むむむ......それなら、しょうがない......けど、言い方腹立つわね」
「あら? そうかしら?」
「やっぱり、腹立つ。まあいいわ。後でもう一回退治するから」
「えぇー。宴会があるんだし、許してよ〜」
ま、まあ、確かに宴会で暴れるのも......って、一部だけ毎回のように暴れてる奴らが居るわね。
身内だけで暴れてるから、まだいいけど......。
「それじゃあ、まぁ、案内してちょうだい」
「分かったわ〜。さぁ、入って入って」
そう促され、私は『スキマ』の中へと入っていった──
──何処かの森
「ん? あ、痛っ!?」
私が『スキマ』から出てくると、視界が逆さまになっていた。そして、気付いた時には、頭に地面が激突していた。
「あらあら、間違って空中に出口を作ってしまったわ〜」
「ゆ、紫〜!?」
「あれ? どうしたの? 紫。というか、そいつ何? 大丈夫なの?」
「あら、偶然ね〜」
声がした方に向き直ると、そこにはねじれた角が二本生えた少女が、紫の瓢箪を飲みながら立っていた。
「というか、誰?」
「私は、気持ちよく遊んでいただけなのに......。って、何で私が見えるの?」
「あ、私の仕業よ〜。あ、もう始まりそうだから、先に戻っているわね。ばいばーい」
「あ、ちょっと待ちな......って、行っちゃったか」
私の意識がその少女に向いているうちに、紫は『スキマ』で何処かへ消えてしまった。
まあ、多分宴会に向かっただけだろうし、放っておいてもいいわよね。
「あんたがこの騒動の主犯ね? で、何でこんなことしたのよ」
「こんな事、って、何が起きてるか判ってるんだ。
私にはあんた一人が色々な所で、ただ暴れてるだけにしか見えないんだけどね」
「最近、宴会が多いじゃない。それから、妖霧が出ていて......。って、私の行動を見ているって事はやっぱり......!」
「ちょっとちょっと、宴会が多いのは私の所為なの?」
「って、紫が言ってた」
まあ、紫は信用ならない胡散臭い妖怪なんだけど......。
「まぁそうなんだけど」
「ほら、私の言った通りじゃない!」
「そう言ったのは紫でしょ? まぁ、宴会が続いた方が賑やかでいいでしょ?
私は賑やかなの大好きなの。もっと賑やかにならないのかなぁ」
「あんたみたいの、宴会に居たっけ?」
確か、これくらい小さな子はあの吸血鬼や妖精くらいしか居なかった気がするけど......。
「何言ってるの。私は、ずっと居たじゃない。今年は冬が長引いたでしょ?それで私の大好きなお花見が遅れて遅れて......。
やっと、春になったと思ったら、あっという間に桜が咲いて、あっという間に散って......こんなに悔しい年もないでしょ?」
「だから、一体いつどこに居たの? あんたみたいの見たことがないわよ!」
「ん? 宴会にはずっと居たよ? まぁ、ずーっと霧散していたから、よっぽど敏感な奴じゃないと気が付かなかったかもね?
私は楽しかったわ。妖怪、魔女、吸血鬼、幽霊、まるで百鬼夜行の様に......」
「......ああ、なるほどね。妖霧自体が犯人だったのか、そりゃわからない訳だわ。よかった」
「よかったって?」
「私の勘が案外当たってたからよ。って事は、あなたを倒さないといけない気がするのも多分正しいことなのね」
これからは、自分の勘を頼りにしてもいいわね。......あれ? 今までもそうだった気が......まあいいわ。
「私は、あなた達全員をずーっと見てきたの。あなた達全員を、私の『萃める能力』で否応なしに宴会をさせてきた。
それがどういう事が判る? あなた『達』に私は倒せない」
「そうは言っても、所詮妖怪でしょ? 妖怪退治は私の仕事。倒す事はできて当然なのよ」
「あー、はっはっはっはー。私を妖怪だと思っている時点で勝負にならないわ」
「......それは、どういうことかしら?」
「我が群隊は百鬼夜行、鬼の萃まる所に人間も妖怪も居れる物か!」
そう言って、その少女は視界に入りきらない程に大きくなった。
「......でっかくなっちゃた?」
「見ての通り。凄いだろ?」
「......まあ、当てやすくなったって考えれるわね。それじゃあ、始めましょうか!」
私がそう言ったことで、私とその少女との弾幕ごっこが始まった──
──そして宴会へ 数十分後 博麗神社
「おーい。霊夢〜、遅いぞ〜、もう始まってるぞ〜」
「はぁ、はぁ......私が戦ってる間に......って、もう酔ってない?」
結果だけ見れば、私は勝つことできた。だが、手加減されている気もしたし、勝った時もその少女の妖怪は余裕そうに酒を飲んでいた。
「やっぱり、人間と遊ぶのは楽しいねぇ〜」
「こっちは楽しくない! もう嫌よ。あんたみたいな強いのと戦うなんて......」
「あ、勝ったんだな。久しぶりだな、萃香......だっけか?」
「合ってるよ。三日ぶりだね」
この感じだと、魔理沙が負けた相手はこいつで正解みたいね。
というか、三日前って宴会の日じゃない。それでよく無事に参加......そう言えば、遅れて来てたわね。
「あぁ、ようやく姿を見せて参加する気になったんだな。いや、霊夢が勝ったからか?」
「うん、そうだね。霊夢に負けたから、ついでに参加しに来たんだ」
「まあ、好きにしなさい。ただし、暴れないでよ?」
「んー......それは保証できないかな〜。鬼だし」
「負けたんだから保証しなさい!」
本当に妖怪......特に血の気が多い奴は困るわね......。
すぐに戦おうとする。でもまぁ、勝てば言う事聞いてくれるからいいけど......。
「はいはい。仕方ないなぁ」
「それじゃあ、アリスと飲んでくるから、萃香は任せたぜー」
「はぁ!? 私、こんなのと相手するの嫌よ!?」
「まぁまぁ、いいじゃないか〜」
「あんた、鬼でしょ!? なら余計に嫌よ」
鬼と言えば、化け物並に酒に強い妖怪だから......。まあ、私目線、化け物も妖怪も変わらないけど。
「鬼でも、弱い奴はいるんだぞ〜? 吸血鬼とか」
「それ、最早別物じゃない。というか、何気に心読んでない?」
「私、覚じゃないぞ? まぁ、飲もうとしようよ〜」
「はぁ......仕方ないわね。ちょっとだけよ?」
「やったー! 霊夢、やっさしぃー」
というわけで、私は変な鬼と飲むことになったのだった。
なお、この後、気付いた時には朝になっていたが────
そう言えば、お気に入り数が300超えたので、番外編やりまする。
閲覧者の皆様。こんな小説を見てくれてありがとうございますm(_ _)m
活動報告で番外編で何やるかの募集でもしようかな......。
あ、ちなみに、Twitterにてレナータの絵を描いたのを公開しています。下手ですけど。
ちなみに、pixivでも描いてたりする