序盤シリアスっぽく見えますがいつも通りのギャグ時空です。
※最終章のネタばれが含まれているのでこれからプレイする方はご注意ください。
――光が収まった後、そこには主を失った盾だけが残っていた。
この一年、七つの特異点を周り苦楽を共にした相棒はこの世界から蒸発してしまった。
自分の喉からは何か音にならない音が発されていた。
立ちふさがる人類悪ゲーティアが何か言っているらしいことは分かったが
全く耳には入らなかった。
どれほどの時間そうしていたのか。
涙を拭い愛しい相棒を亡き者にした巨悪を見上げる
「――お前だけは絶対に倒す!例えどんな手を使ってでも!」
「矮小な人間と凡百な英霊ごときに何ができる」
いいだろう。ならば見せてやる。矮小な人間の力を!
「令呪3画全てを持って命じる!倒れるな!」
やるべきことは分かっている。
ぐだ子も同じ思いだった。
俺より一呼吸早く動いた彼女の腕から3画の令呪が消失し魔力の奔流となって迸った。
開幕無敵貫通全体宝具即ぶっぱという反則技に孔明・マーリンが落とされ
戦闘続行で生き残ったヘラクレスが最後まで粘ったがその膂力をもってしても落とすには至らなかった。
消滅の瞬間出ずっぱりで過労死寸前の孔明・マーリンが安堵の表情を浮かべていた気がしたがきっと気のせいだ。
令呪のバックアップを得て、立ちあがった2人はヘラクレスにありったけの支援を送った後
魔神の一撃に沈む、またしても1人になったギリシャの大英雄は荒れ狂う暴風となって敵に襲い掛かかる。
――が、もう1歩が届かない。
その命は風前の灯だ。
「カルデアの。どうやら手が尽きたようだな」
勝ちを確信したのか敵は確実な一手のためにスキルを連打してきた。
「「それはどうかな」」
俺とぐだ子は懐から聖晶石を取り出した。
「それがどうした?石1つで戦況は覆るまい」
「――いつから1つだと錯覚していた?こいつを見てみろ!」
「何!?」
俺たちの足元には価値を失い紙切れとなった大量のi○unes Card と5万円分の石が転がっていた。
「言ったでしょ?『どんな手を使ってでも』って」
「行くぞ人類悪。――たった150万程度のHPで足りるかな?」
「貴様ら、まさか……。そんな……コンテのためだけに5万も課金を!?
しかもしれっと今まで作者が避けてきたメタ発言をしたな!」
――これはマシュに使った種火の分!
――これは塵の分!
――これは牙の分!
――これは証の分!
――これは歯車の分!
――そしてこれが――伝承結晶の分だ!!
なんだか最後に弱くなって3回目の戦いがあった気がするが
相手が自爆したのでどうでも良い。
「お前は強敵だったよ。5万円も使ったのはジャンヌオルタのピックアップの時以来だ。
結局邪ンヌは来なかったけどな」
特異点の崩壊によって神殿が崩れる。
「ぐだ男!行こう」
ぐだ子の号令で我に返りカルデアに向かって必死で走るが
バルバトスを殴るために大量に食べたリンゴのせいで2人とも胃がタプタプで上手く動けない。
ついにはその場に崩れおちてしまった。
「もう一歩だったのにな……」
「こんなことならもっとこまめにリンゴ消化しておけば良かったね……」
もはや俺もぐだ子も一歩も動けなかった。
素材欲しさに欲を出し過ぎたツケだ。
だが後悔はなかった。
「でもマシュの敵は取ったし……」
「人理も救済できたしね……」
そう。これで終わりも悪くない。
「今までありがとう。ぐだ子。楽しかったよ」
共に駆け抜けてきたもう一人の相棒にそう心から感謝を述べた。
「ありがとう。ぐだ男。私も楽しかったよ」
彼女は悔いのない笑顔でそう言った。
崩落が迫ってくる――
――その時だった。
「先輩……手を」
――そこにはあり得ない人がいた。
俺は思わず一番目立った胸部に手を伸ばし――
「……先輩にはそこが私の手に見えるんですか?それとぐだ子先輩が掴んでいるのは私のお尻です」
×××××××××××××××××××××××××××××××××××
人理が修復され目的が無くなったサーヴァントの皆さんは座に帰って行きました。
以前からカルデアにいたダヴィンチちゃんと私、それに先輩達のことを放っておけない一部を除いて。
「エミヤ!兄貴!残ってくれたんだね!」
「以前にも言ったが気に入った相手に肩入れし過ぎてしてしまうのは性分でね。気が済むまで付き合わせてくれ」
「俺も付き合うぜ。もともと見るに見かねてお節介を焼いてやろうと出しゃばって来た身分だからな」
「やっぱり二人は仲良しだね」とぐだ子先輩が言うとエミヤ先輩とクーフーリンさんはほぼ同時に全力で否定しました。
やっぱりお二人は仲良しです。
それを見たぐだ子先輩は「弓槍本……アリだと思います」と舌なめずりしていましたがどういう意味なのでしょうか?
「そうそう。お節介焼きは俺たちだけじゃないぜ」
クーフーリンさんがそう言うと岩のような体躯の英霊がぐだ男先輩の元に駆け寄ってきました。
「ヘラクレス。残ってくれたんだね」
「■■■■■■■■■■■―!(勿論です。あなたの事を置いて座には戻れませんから)」
「そうか。ありがとう」
「■■■■■■■■■■■――!(当然です。私はあなたのサーヴァントですから)」
「凄い…。先輩とヘラクレスさん会話が成立してる…」
ヘラクレスさんは強敵との戦いの度に殿から飛び出してきて窮地を救ってくれました。
先輩曰く絆レベルが8を超えたあたりから意思疎通が可能になったとか。
「先輩、そろそろ行きましょう」
私とぐだ男先輩はダヴィンチちゃんからお使いに行く途中だったのです。
ぐだ男先輩はぐだ子先輩と何か目くばせをしました。
ぐだ子先輩はそれに対してうんうんと頷くとぐだ男先輩に対して親指を立てました。
どういう意味なのでしょうか?
次にぐだ男先輩はヘラクレスさんを見上げて何か意味ありげな視線を送りました。
「■■■■■■■■■■■―――!(私はここに残ります。このヘラクレスお二人の邪魔は致しませんとも)」
ヘラクレスさんは何を言ったのでしょう?
先輩は少し俯いた後、私に手を差し出して言いました。
「マシュ一緒に行こう」
「はい」
その手を強く握り返して私はそう答えました。
ゲーティア本当強敵でしたね。
絆ヘラクレスがいなかったらノーコン無理でした…。
1日でヘラクレスと意思疎通可能なくらいに絆上がった気がします。
ヘラクレスさんの口調はタイころ準拠です。
そしてマシュの圧倒的ヒロイン感。
良かったマシュ…本当良かった。
マシュの笑顔尊い。
終局特異点まで話がたどり着いてしまいましたがまだ終わりません。
だってギャグ時空だから。
そういえば日付上今年最後の日ですね。
皆様、良いお年を。