シンがとぼとぼと自宅に帰宅している最中の話。
ここはとある部屋。
「もふもふ〜むふふふふ」
一人の少女が、大きなベットの上で、犬のぬいぐるみを抱きながら、その大きなぬいぐるみに顔を埋めていた。
「・・・・お嬢様。そろそろ、お食事ですが」
「わかっているわよ鮫島」
お嬢様と言われた少女はそのぬいぐるみから、顔を鮫島と呼んだ執事らしい男性の方に向け、答えるとぬいぐるみをベットの上に置き、ベットから降り、鮫島と呼んだ男性のところまでいく。
「アリサお嬢様、シン様にはのちほどお礼をしませんといけませんね」
「・・・そうね。あんな大きいぬいぐるみはそうそうないわよ。特注品であることはあるわね」
アリサと言われた少女は、上機嫌で鮫島に応える。
「はい、お嬢様。シン様のお手紙にはメーカー側に頼み込んで、さらに職人に頭を下げて、作ってもらったと書いてありました」
「そうなのよね。・・・・あ〜私もあんな、お兄ちゃんが、欲しいわ。でも、私達の事妹みたいにお思ってくれてるのよね」
「・・・・その通りですねアリサお嬢様。シン様もハヤテ様同様、お嬢様を妹だとおっしゃっていたではないですか」
「・・・はぁ〜いいなぁ〜ハヤテちゃんは。・・・・まぁ近々くると思うから、鮫島、その時はお願いね。おみやげ話はいつも楽しみだから」
アリサは鮫島にそう言うとにこやかな笑顔を作り、廊下を歩いて行った。
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さらに、他の家では
「・・・・ふふふふふ」
一人の少女が薄暗い部屋の中で、一つの紙を凝視していた。
「この設計図、最高だわ。・・・・この計画に参加できるなんて、面白そうだわ」
少女は怪しい光を目にともし、計画書と思われる用紙を読み込んでいた。
「・・・・・お姉ちゃんは、すこしの間部屋にこもりそうね」
「はい。スズカさま。これでは、忍さまは当分の間は動きませんね」
スズカと呼ばれた少女は、隣に立っているメイドに声をかける。
「私もシンお兄ちゃんのおみやげはうれしかったけど・・・・・」
スズカは部屋の片隅にある作業台の上にある小さな人形を凝視する。
「「そうですねスズカさま。しかし、忍さまには大変興味が持たれるものかと」
メイドはスズカの問いに淡々と応える。
「ねぇノエル、今日はどうしようか?」
「本日は、忍様の好きなようにされた方がよろしいかと。・・・あとのことは私とファリンにお任せください」
ノエルと呼ばれたメイドはスズカに淡々と応えていく。
「・・・まぁしょうがないかな?私も猫のぬいぐるみでさんざんもふもふしてたし」
スズカはあきれた表情をして、忍の姿を見ていた。
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さらにさらに別の家では
「ふわふわだぁ〜」
「もふもふだぁ〜」
二人の少女が大きなウサギのぬいぐるみとクマのぬいぐるみをもち、はしゃいでいた。
「フェイト、うさちゃん、もふもふだよ」
「アリシアお姉ちゃん、クマさんももふもふだよ」
姉と思われるアリシアと呼ばれる少女はウサギのぬいぐるみを、フェイトと呼ばれた、妹と思われる少女に渡そうとして、フェイトと呼ばれた少女がクマのぬいぐるみをアリシアと呼ばれた少女に、ウサギのぬいぐるみをクマのぬいぐるみと交換するように、私返す。
「うわぁ〜どっちももふもふだぁ〜x2」
アリシアとフェイトは声が重なるように、歓喜の声を出す。
その姿を見ている女性が大きなため息をついていた。
「はぁ〜・・・・・大きな荷物が来たと思ったら、ぬいぐるみね。二人が喜んでいるから、いいけど・・・・・あの二人はなにしているのかしら?荷物が来てからは、何かコソコソしていたし・・・・・」
女性はアリシアとフェイトの姿を見て、疑問に思っていることを忘れ、目を細め微笑を浮かべ二人を見守る。
「・・・・・私に、こんな時間が戻ってくるなんて、昔の私なら思わなかったかもしれない。・・・・アリシアの事しか考えてなかったし、しかもアリシアの約束も忘れていたのだから。・・・・・これもシンに出会ったおかげかしら?」
女性はアリシアとフェイトを交互に見ながら昔の事を思い出していく。
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時は遡り4年前のとある研究室
「・・・・これでは、アリシアはもどらないわ!!」
女性は荒れていた。
数十年の研究でもアリシアと呼ばれた少女を、蘇らせる事ができないでいた。
肉体の異常はなく、目を覚ませば昔のように暮らせると思ってた。
しかし、いままでの治療、処置など手を尽くしても、目を覚ます事はなかった。
そして、クローンを作り、どうやって、アリシアの意識をクローンに移すか、悩んでいた。
仮想空間での研究、実験がうまく進んでいなかった。
さらにクローン以外の研究、実験も手ずまりの状態だったからだ。
そんな時だった後ろから気配を感じたのは
「・・・・・サンダーボルト!!!」
女性は手元に置いてあった杖を右手に持つと、後ろから感じた気配に対し、魔法を唱え放つ。
「バチーーーーン!」
電気をまとった球体が、突然、何かの壁に当たった感じがした途端、風船が割れるように球体が弾け飛ぶ。
「いきなりですか・・・・プレシア博士」
プレシアと呼ばれた女性は、電気がまとった球体が弾け飛んだ方向を見て、大きく目を見開く。
「・・・・・あなたは・・・・黒衣の悪魔・・・・・」
プレシアは唖然とした、自分の目の前には、管理局を一時的にせよ機能不全に陥らせ、本局を消滅させた、張本人が立っていたからだ。
姿は、細身で、黒い髪が腰まで伸びており、大きなサングラスが、目の周辺を隠し、耳についたインカム。
口元は、黒いマスクで隠し、黒いトレンチコートを着て、その下の服は、黒いダイバースーツを着込んでおり、足は黒いブーツをはいていた。
「なんで。あなたがここに・・・・・・」
プレシアは警戒態勢を解かず、黒衣の悪魔と言った男性を直視する。
「・・・プレシア博士。・・あなたは20数年前、管理局の無謀な実験のせいで、娘さんをなくし、その違法な事件の首謀者にされ、しまいには次元犯罪者にされたのは本当ですか?・・・まぁ突然な話で、混乱していると思いますが」
「・・・・・・私の事は、すでに調べてあるの事でいいかしら?」
プレシアは男性の突然の問いに、一歩下がりながら答える。
「・・・・・そうですね、あなたがいましている研究、なにを求めているかも、知っていますよ。もしかしたら、あなたのお嬢さんのアリシアさんを復活させる事も出切るかもしれませんよ」
その瞬間だった、プレシアは、杖を落とし、男性の目の前まで一瞬で移動すると、手をトレンチコートの襟首を掴み
「!!ほ、ほんとぉぉなのぉ!!あり、アリシアを起こす事は、お、起こす事はできるの!!!!」
血相を変え男性に詰め寄る。
「ええ、状況にもよりますが、アリシアさんの魂はここにいますので、可能です。・・・・・ただ、あなたは、一つ約束を守ってもらいますよ。・・・・それはアリシアさんの願いでもありますから」
男性はプレシアに対して優しい声で答える。
そして、一つの事をプレシアに答えるのであった。
「・
時間が経ち整体ポットがある部屋。
その部屋の中心には、一つの寝台があり、その上には一人の少女が寝ていた。
その少女を見つめるようにプレシアは寝台の横に立っていた。
「・・・すみませんね、準備してもらって、これで起きても、恥ずかしくないですね」
男性はそう言うと、寝台に寝ている少女の胸元に手を置くと、ぶつぶつと何かを唱えていく。
すると、少女の体が淡く光り出し、その光が優しく少女を包んでいく。
「・・・・やはり、リンカーコアの覚醒か・・・・これで魂の定着を邪魔していたわけか・・・・・そうすると・・・・」
男性はそういう風にぶつぶつ言いながら、魔力を高めていく。
そして、少女の体か、何色のも光が包み、消えていくのを繰り返す。
「リンカーコアの一時封印完了。・・・・魂の定着を開始する。・・・アリシアさん、自分の体に重なって、自分の方で体に魂を定着させるのをサポートするから」
男性は、突然、少女の体に向けていた顔を、斜め上の方向に向けて言葉を放つ。
その後、何かを確認したように頷くと、再び少女の体に向かって顔を向ける。
そして、少女の体が7色の光に包まれると、一瞬強く光ると、光は徐々に光を弱め消えていく。
そして、光が消えてから、何分が経っただろうか。
突然、少女の目が開かれる。
そして
「・・・・お母さん?聞こえる?・・・シンさん聞こえてる?私の声が」
少女はゆっくり口を開き、プレシアの方を見てから、シンと呼んだ男性を見る。
「・・・・き、聞こえるわアリシア。・・ちゃんと聞こえるわよアリシア」
プレシアはアリシアと呼んだ少女を優しく抱き起こしながら、震えた声で問いかけていく。
「アリシア・・・・・アリシア・・・アリシア」
プレシアの目からは大きな雫が絶え間なくこぼれ落ち、アリシアの名前を呼びながら、自分のぬねに優しく抱き寄せ、優しく頭を撫でていく。
壊れ物を優しく扱うかのように、愛しいものを離さないようにするように
「アリシアさん、体の状態は数年にかけて様子を見ないとダメだから、今はよくても異常があったら、すぐに自分に教えてね」
シンと呼ばれた男性は優しい声でアリシアに声をかけると、アリシアはゆっくりとうなずく。
「・・・じゃあ自分はこれで去りますか。・・・・アリシアさん今まで話できなかった事、今までのことプレシア博士に教えてあげるといいよ。・・・・プレシア博士、約束のことは任せましたよ。ちゃんと守ってくださいね。監視はアリシアさんなので、確認もよろしくお願いしますね。・・・・もしアリシアさんに何かあったら、先ほど私た通話きで自分を読んでください・・・・・・であ、これにて」
シンはそう言うと、何か言おうとしたプレシアを無視して、転移魔法で姿を消す。
「・・・・シン・・・・ありがとう。・・・この事は一生忘れないわ・・・・・本当にありがとう」
プレシアは何か言おうとしていたが、一旦言葉を飲み込み、シンが消えた方向を向き頭を下げるのであった。・
時間は戻り
「その後が大変だったわ。・・・アリシアは魂の状態で、私がしてきた事を見ていた事もあるけど・・・」
プレシアは、アリシアとフェイトの二人を一度見た後にフェイトを見る。
「・・・フェイトをアリシアの代わりにしようとした事を、アリシアに責められたのよね。・・・その後シンに協力してもらって、アリシアの一部の記憶をコピーして、フェイトに移植。・・・・そして、アリシアが妹ができたと喜んでいたっけ。・・・それが、シンとの約束だったけど・・・・・一人で寂しい思いをさせていたのね」
プレシアは過去の事を思い出しながら、一口紅茶を口に含む。
「・・・・それからアリシアがシンになついて・・・・・お嫁さんにしてとか・・・・・フェイトも・・・・・」
プレシアは過去を思い出していくと、徐々に黒い感情が表面に現れていく。
「・・・・そして・・・・・そして・・・・・・ふふふふふふふふ」
黒い笑みがプレシアを支配していく。
そして、徐々に体の周辺に黒い靄が立ち始める。
「・・・・ふふふふう。・・・・シン、アリシアとフェイトは渡さないわよ・・・・・ふふふふふ」
さらにプレシアの周辺はどよんでいく。
「・・・・フェイト。他の部屋に行こうか?」
「・・・・そうだね、お姉ちゃん」
アリシアとフェイトは何かの危険を感じ、音を消すように、ゆっくりと、気配を消して部屋の外に出ていく。
そして
「これからどうしようか?アルフのところに行く?それともニニスの所にする?」
「そうだなぁ〜どっちでもいいけど、ニニスは今頃夕食の準備中だし、アルフの所にしようか?」
「うん」
アリシアは片手にウサギのぬいぐるみを持ち、空いた手で、フェイトの手を掴みアルフの所に向かう。
すると
「うまうま」ぽりぽり
アルフのいる部屋の前に立つと何か食べている音が部屋の外まで聴こえてくる。
部屋のドアは少しだけ開いており、そのせいで、部屋の中の音が外に漏れているようだった。
「あれ?アルフ、何か食べてるのかな?」
「・・・そうだねフェイト。ニニスに見つかったら、怒られるよね?・・・でも、何を食べてるか、木になるね」
アリシアとフェイトはその音を聴いて、何かのお菓子と考え、興味を持ち、静かに、二人して部屋の中を覗く。
しかし、覗いた先には
「うまいなぁ〜このドックフードは。・・・・シンに無理言っておみやげにしてもらっただけはあるぜ」ぽりぽり
二人が見たのは幸せそうに、大きな箱に高級ドックフードと書かれた、丸いドックフードを食べているアルフの姿だった。
「!!!!!x2」
その姿を見て二人は固まる。
食べていたのはお菓子ではなくドックフード。
しかもご満悦。
「・・・・・!!!!」ぽりぽり
アルフの大きな耳がドアの方向に向き、ピックっと反応すると、アルフは口の中のドックフードを咀嚼し終わると、手に持っていた、ドックフードを物陰に隠す。
「この匂いは、アリシアにフェイトか・・・・そこで見ていないで、部屋に入ったらどうだ?」
アルフは何事もなかったように、振舞うとドアに体を向け、外にいるアリシアとフェイトを呼ぶ。
「あ、アルフ」
「アルフ・・・・・」
アリシアとフェイトは何か気まずく、声をかけずらい。
しかし、アルフは、何事もなかったように、二人に聞く。
「どうしたんだい?二人して?」
首を傾けアルフは二人に聞くが、アリシアとフェイトは固まったままだ。
そして、二人の視線が先ほど格下ドックフードのある物陰に視線が集まる。
そして、アルフも気がつく。
「あははは、ど、どうした、たんだ、だい?ふ、二人とも」
突然アルフの言葉に動揺が走る。
それだけではない、アルフは顔が引きつり、大量の汗をかきはじめる。
「・・・・な、何も見なかったよx2「ねぇフェイト」「ねぇお姉ちゃん」」
気まずい空気が、部屋の中に満ちる。
「じゃあ、ニニスの所に行くから、ご飯の時に寝アルフx2」
アリシアとフェイトは雰囲気に勝てず、コソコソと部屋を出ていく。
「あ、あ、ああ。二人とも、また後でな」
アルフもそれ以上は何も言えなかった。
ただ二人を部屋の外に出ていくのを、見ることしかできなかった。
そして、アリシアとフェイトは、ニニスがいると思われる、台所に着いたが、そこでも
「・・・・これですね。最高級缶は・・・」
二人は見たのは、ご満悦の顔で、最高級キャットフードと書かれた缶ずめを、美味しそうに、中身を食べているニニスの姿であった。
そして思うのであった。
(二人とも心を奪われてるx2)
唖然として、最後は立つだけだった、アリシアとフェイトである。
・
そして、最後の刺客
ぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽり
一心不乱で食べる一匹の犬がいた。
ドックフードを一心不乱に食べている、犬がいた。
ぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽり
「はふはふはふはふ」
部屋の中に犬が、食べる音がこだましている。
そして、ドックフードを食べ終わると、ドックフードを入れていた器を、犬は何かしらの箱の中に入れると、部屋のドアの近くまで行き、耳をドアに向け、外の様子を確認する。
そして、外の様子を確認しを終わると、部屋の中心に移動する。
そして、犬が徐々に人への変化が始まる。
そして、犬が変化紙を終わると、そこにいたのは・・・・・・・
ザフィーラだった。
がんばれザフィーラ。
ばれるなザフィーラ。
「・・・うまかった」
ザフィーラはそう一言言うと、満足した笑みをたたえるのであった。
ご迷惑をかけております。青木虚空です。
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