魔法少女リリカルなのは 転生ホムンクルス編   作:青木 虚空

9 / 16
7話入学式は、陰謀の香り(後編)

視点は変わり、金髪の少年。

「くそぉぉぉ!!くそぉぉぉぉぉおおおお!!」

 

金髪の少年は非常に荒れていた。

それも、私立聖祥大学付属小学校を、不合格になったからだ。

「なにが!!精神的に難ありだとぉぉぉぉお!この俺様は、完璧だぞ!!どこに問題があるんだ!!」

金髪の少年は、部屋の中にある、物という物にやつあたりをする。

「なにが、ざまぁーすだぁぁぁ!!くそぉぉぉ!ザマスザマスとうるせえぇぇんだよぉぉぉ!」

金髪の少年は暴れるだけ暴れると、大きな呼吸をすると

「・・・そうだ!いまは賀マンの時だ!主人公は、目立つ時に登場する物だ。・・・・まだ、本編開始まで2年はある。・・・・それまでは、別の学校で、主席を取り、俺の立場を確立させればいい・・・ふははははは」

金髪の少年は、何かを思いついたかと思うと、突然高笑いをする。

「そうだそうだ!!ジュエルシードの出現場所もある程度はわかる。・・・そこで、俺様の登場だ。・・ふはははは!なんと言う、最高の作戦なんだ!さすが、俺様だ。すると、それまでに、インテリジェンスデバイスを手に入れるだけだ。ふははははは!時間はある。最高の物をてに入れよう!!これで、俺様の描いた通りのストーリーが動くのだ!!ふはははは!ちょうど、踏み台もいたことだしな、主人公の俺様の糧になってもらおう。ゲスの分際でもやくにたつのだな。ふははははは」

金髪の少年は、荒れ放題になった部屋の中心で、高笑いをし続けるのであった。

また、視点は変わり

僕の名前は藤堂マサキだ。

今は家のリビングで、家族全員が集まり、テーブルの上に置かれた封筒に全員の視線が集まっていた。

「・・・みんな、いいか?・・・開けるぞ」

僕の目の前で父さんが緊張した面持ちで、震えた手で、封筒を開け、中から一つの用紙を取り出す。

その封筒には、私立聖祥大学付属小学校合格通知と、書かれていた。

父さんはおそるおそる、たたまれている用紙を広げていく。

家族全員に緊張がはしり、緊張感が高まっていく。

そして、父さんの口が動き

「・・・・マサキ。・・・合格だ」

その主観、家族全員から歓喜の声が発せられる。

「よかったわねぇ〜マサキ」

母さんは、僕のところまで来て、僕を抱きしめてくれる。

「やったなぁ!マサキ」

兄さんは横で僕に親指を立てて満面の笑みで、僕に笑顔を向けてくれる。

父さんは、無言で涙を流していた。

そんな事で、その日は祝いとかで、家の中は大騒ぎになった。

その後も、入学準備とかで、制服やら、勉強道具やら、いろいろ買え揃うために、忙しい毎日を送る事になった。

そして、あっという間に入学式の日になった。

僕は学校指定のブレザーを着て、玄関前に立っていた。

「マサキ、兄ちゃんは別の学校になっちゃうけど、がんばれよな」

玄関前には僕と並ぶように、父さんと母さんが並んで立っており、その目の前には兄さんが一人で立っていた。

「・・・カズキ、申し訳ないが、一人で留守番を頼む」

「カズキお願いね」

「・・・わかっているよ。・・・そのくらいできるぜ。・・それよりも、マサキの入学式の事帰ってきたら、教えてくれよな」

父さん達が申し訳なさそうに兄さんに言うと、兄さんは笑顔で言葉を返す。

「じゃあ、行ってくる」

「いってくるわね、カズキ」

「・・・・行ってきます。兄さん」

僕はそう言うと、父さんと母さんと一緒に、入学式に参加するために、聖祥小学校に向かって歩き出した。

場面は代わり、テスサロッサ邸

「・・・ニニス、アルフ、家の事はマカせたわよ」

「ニニス、アルフ後はお願いねx2」

プレシアはいつも通りに、アリシアとフェイトはうれしそうに、ニニスとアルフに声をかける。

「はい。私もついて行きたかったのですが、大勢で行くのもなんですが・・・・」

「任せときな。二人は入学式を楽しんでくるといいさ。・・・まぁ帰ってきたら、入学式の話を教えてくれよな。私は、入学式とかわかんねぇからさぁ」

ニニスとアルフは三人に応える。

さぁ、アリシアにフェイト、行くわよ。・・・お母さんも楽しみなんだからね」

プレシアは、アリシアとフェイトの手を繋ぐと、楽しそうに笑顔を作り、小学校に向かって歩き出す。

それに引っ張られるように、アリシアとフェイトは

「いってきまぁぁ〜〜すぅx2」

空いてる手で、ニニスとアルフに大きく手を振りながら歩いて行くのであった。

さらに場面は代わり、高町家

「早く早くなの」

玄関先でなのはは、誰かを急かすように呼んでいた。

「・・・なのは、入学式は逃げないわよ。もうちょっと落ちついて・・・・ほら、あなたも、なのはが呼んでいるのだから、ちょっとは急いでください」

「・・・そう言われてもなぁ」

なのはの声に応えるように、桃子が姿を現し、士郎を呼ぶが、なかなか姿を現さない。

「早くしないとハヤテちゃんが来ちゃうなの」

なのはは、ぴょんぴょん跳ねがら、さらに急かす。

「まぁ、これでいいかな?」

「まったく。あなたったら」

士郎は少し慌てていたのか、服が多少乱れていた。

それを見た桃子は、クッスと笑う感じで、言葉を出すと、士郎の服の乱れを直していく。

「はい。これでいいわよ」

「・・・桃子」

「・・・あなた」

服を直してもらった士郎は桃子の手をとり、感謝をする。

その真剣な眼差しに、桃子はうっとりとした顔つきに変わる。

「桃子・・・」

「・・・あなた」

徐々に二人を中心に桃色空間が広がっていく。

「・・・・ごほん」

キッチンの方の廊下から、みゆきが姿を現し、わざとらしい咳をする。

「・・・はは」

「・・ふふ」

士郎と桃子は少し気まずくなり苦笑いをする。

「父さんも母さんも、今日はなのはの入学式でしょ?しかも、この間、シンさんに借りた機械も使えなかったのだから、その使い方とか、代わりに操作してもらったりとか、お願いしないといけないんでしょう?」

みゆきは、士郎と桃子の事を少しあきれたように見ながら言う。

「・・・そうだったな。なのは以外は、みんな使えなかったからな」

士郎は苦笑いをしてみゆきに応える。

「・・そうなの。私は入学式で使えないなの。だから、ハヤテちゃんに言って、シンお兄ちゃんに代わりに撮ってもらおうって、言ってたのはお父さんなの」

その言葉に続くようになのはも言う。

「だから、早めに合わないといけないなの」

なのはは、士郎と桃子の手を掴むと、外に引っ張り出そうとする。

「そうだったわね。シンさんにお願いしないとね。じゃあ、みゆき悪いけど、お留守番お願いね」

「うん。任せてね・・・シンさんに会えないのは寂しいけど(ボソ)」

そうして、高町家では、ひと騒動?を起こしながら、なのは達は家を出て行くのであった。

さらにさらに場面は代わり、月村邸。

「・・・スズカ、準備はいいわね?」

「・・・うん、できてるけど・・・・」

邸の前では、気合十分の忍の姿と、それを恥ずかしいそうに、見ているスズカの姿があった。

「じゃあ、ノエル、ファリン。後の事はマカせるわ」

「はい。忍様、後はお任せください」

「・・・任せられたっすよ」

忍は、後ろを振り返り、邸の外まで見送りに来ていた、ノエルとファリンに、家の事を託す。

「スズカ様、入学式、いってらっしゃいませ」

「いってらっしゃいっすよ」

「う、うん」

淡々と言うノエルと何か軽いファリン。

その二人に見送りに、をされるスズカは、初めての学校で、緊張をしていた。

「ほら、スズカ。そんな緊張しても、何も変わらないわ。・・ここは、お姉ちゃんに任せておきなさい」

そんなスズカを見た忍は胸を張って、堂々と語るが

(そんな、お姉ちゃんだから心配なんだけど)

そんな、気持ちのミスリードをしながら、二人は小学校に向かうのであった。

ここは、聖祥小学校に向かう途上の道。

そこには、シンの姿と、ハヤテの姿があった。

視点はハヤテになります。

うちは、ハヤテ・カミオカです。

非常に緊張しています。

今日はこれから、通う事になる聖祥小学校の入学式に向かっている途中なんです。

あれ?うちの口調がおかしいなぁ。

やっぱ、きんちょうしてるのかな?

そう言えば、今日の入学式に誰が、一緒に行くかで大変やったなぁ。

うちは、数日前の出来事を思い出す。

数日前のカミオカ家のリビング。

いま、ここではひと騒動が起きていた。

「いえ、こは、私が行くのが当然です」

「いや、そこは、私だろう」

「そこあ私ですね」

「ずずずx2」

「パンパン」

リビングでは三人の女性が言い争いをしていた。

そして、その横でテーブル咳に座り二人の男女がお茶を飲んで、静観の構えでいた。

そして、一匹の子パンダが、右手を上げ何かをアピールするかのように、ピョンピョン跳ねていた。

「このままでは、らちがあきませんわ・・・こうなったら、力で示しましょう」

リィンホースはおもむろにそう言うと、両手に手甲ををはめると、武道の何の流派かわからないが、かまえをとる。

それに続き

「・・・それなら、全力をつくすまで」

「・・・・戦いは好みませんが、今回は引くわけにはいきませんね」

シグナムは大剣を呼びだし、剣をかまえる。

シャマルは杖を持ち、杖先をリィンホースの方に向ける。

「・・・楽しそうだな。私も参加していいか?」

ブィータはその三人を見て、目をキラキラさせながら、イスから移動をして、三人のそばまで行く。

「ずずずずずず」

ザフィーラは、無言でお茶を飲む。

「パーンパーン!!」

なぜか、パンパンもやる気のようで、右手をぐるぐる回し、左手を右肩に置き、やる気は満々である。

そして、4人と一匹の壮絶な戦いが始まった?

「ずずずず」

なぜか、ひたすらにお茶を飲むザフィーラ。

そして、時間は経つ。

「一体何があったんだ!?」

「どうなっているんや!?」

シンとハヤテの目の前には、あちこちに、リビングにあったテーブルや、ソファー、テレビなどの家電製品が、破壊され嵐の後のようなリビングの姿があった。

「ずずずず」

ただ、何事も無かったようにザフィーラはお茶を飲んでいたが。

「・・・・なんでこうなるんだ」

シンはリビングの惨状を見て、涙目である。

「なんで、パンパンがみんなの上に乗っているんや?」

ハヤテの目には、リィンホースを一番下に、その上にシャマル、びぃーた、シグナムの順に積みあがったひとの上に、右手を上げ勝利のポーズで固まっているパンパンの姿があった。

「そんなことがあったのか・・・・みんな、ついてくるのは、無しだな。すまんが、ザフィーラは、当日みんなを見ていてくれ。いつ暴走するかわからない」

シンは、ひと騒動の経緯をザフィーラから聞いて、大きなため息をついていた。

ザフィーラはシンの言葉を聞いて、大きくうなずく。

「まぁ、しゃあないわな」

ハヤテはリビングをかたずけながら、何かにあきらめたようにため息をつく。

「はぁ〜これ、どうしたらいいんだ?」

シンはまだかだつかないリビングの惨状を見て、肩をがっくり落とすのであった。

そして、時間は戻り。

あの後は、大変やったな。

うちが、そんな事を思い出していると

「ん?どうしたんだい、ハヤテ?」

あんちゃんはうちに、不思議そうに聞いてくるので

「・あの賛辞を思い出していただけや」

そううちが言うと、あんちゃんは遠い目をして、無言になった。

(あ、ちょっと、涙目や)

うちが、あんちゃんの顔を見ていると目が潤んでいた。

そ、そう言えば、学校楽しみやなぁ」

うちは気まずくなった雰囲気をそらすために、話題を替えてみる。

「・・・・そうだな。楽しみだな。ハヤテはどんな入学式になるとおもう?」

あんちゃんは、うちの言葉を聞いて、笑顔になり、うちに楽しそうに学校の予想を聞いてくる。

「そうやなぁ〜なのはちゃんがいて、アリシアちゃんとフェイトちゃんがいて〜スズカちゃんもいて、アリサちゃんもいて〜・・・えっとなぁ〜」

うちも、みんなの事を思いながら答えていく。

「・・・・それは、いつもと、あまりかわらないのじゃないのかな?普段はみんな揃う事もすくないけどね」

うちの言葉を聞いて、あんちゃんも楽しそうに応えてくれる。

「いやぁなぁ、それだけじゃないでぇ〜なんか、わくわくするんや。いろんな友達ができるんやとか、何するんだろうかとか、いろいろあるんや」

うちは、思いつく事をあんちゃんに語りかけていく。

その事を、あんちゃんはニコニコ顔で聞いてくれる。

そんな事を話しながら、道を歩いていると

「ハヤテちゃんなの」

後ろの方から、なのはちゃんの聞きなれた声が聞こえてくる。

その声を聞いて、うちは振り返り

「なのはちゃん!合流までまだはやいよ〜もうちょい先のところやったかないか?」

うちはなのはちゃんに手を振りながら、早足でなのはちゃんに近づく。

なのはちゃんはいつもと違って、学校の指定のブレザーにスカートと言う、女の子の制服を着ている。

うちも、同じ格好やけどな。

「うん。そうなんだけど、シンお兄ちゃんにおねがいがあるのなの」

うちが、なのはちゃんの目の前に到着すると、なのはちゃんはお願い事をしてくる。

そんな話をしていると、あんちゃんと、士郎さん、桃子さんがうちらに追いついてくる。

「なのはちゃんに、士郎さん、桃子さん、こんにちわ。今日はハヤテ共々よろしくお願いします」

「いや、こちらこそよろしくお願いするよ」

あんちゃんは士郎さんと桃子さんに頭を下げ、挨拶をし、士郎さんたちも応えるように言葉をかえす。

そして

「お父さん、シンお兄ちゃんにちゃんと言うのなの。ハヤテちゃん、お父さんの話は長くなるのなの。・・お母さんと先に行こうなの」

なのはちゃんは士郎さんに、強く言うとうちの手をとり、小学校に行こうとする。

うちは、どうしようかとあんちゃんを見ると

「・・・・いっておいで〜、自分は士郎さんと話しながらゆっくり行くから、桃子さんハヤテの事お願いします」

あんちゃんはうなずくと、うちにそう言ってくれ、桃子さんに一声かけ、士郎さんと話を始める。

「・・・男は仕事の話になると長くなるから、私たちは、女の子同士、先に行きましょうか?」

桃子さんはそう言うと、士郎さんとあんちゃんを置いて行くような感じで、小学校に向かって歩き始める。

「そうなの。ハヤテちゃんも一緒にいくなの」

「・・・わかったでぇ〜ほんなら、行こうかなのはちゃん」

うちと、なのはちゃんは桃子さんを追い越すような感じで、小学校に向かって走り出す。

うちは、どんな入学式になるか、どんな学校生活が待っているか、楽しみでしょうがなかった。

なのはちゃんも満面の笑顔で、うちの手を引っ張りながら、かけていく。

明日に続く道を行くように、うちらは走り続けていくのであった。

 




間に合った。
しかも、さらに長くなった。
次回で入学式は終了です。
さぁがんばって、本編スタートまで、ラストスパート?になるか。
では、次もお楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。