VividStrikeScarlet!   作:tubaki7

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♯Extra~その2!~

「貴方、最低です」

「あふん!・・・・い、いいぞぉハルちゃん。もっとだ、もっとォ・・・ッ!」

 

 前略、お父さん、お母さん。私、変態に絡まれてます。

 

  あ、どうも皆さん初めまして。アインハルト・ストラトスです。のっけからトンデモな出来事に絡まれている私ですが、事の発端は約一時間に遡ります。

 

 

 

 

 

 

 

  ◇

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん、デュエルしましょう」

「藪からスティックになんだいハルちゃん?」

「時系列ならまだヴィヴィストはおろかインターミドルも終わってすらいないです」

「コミックスならまだ5巻の途中ですよ」

「それにこの作品INNOCENT絡んでこないです」

「メタ発言のオンパレードはそこまでです。ちなみにブレイブデュエルではなく、こっちのデュエルです」

 

 そう言って私は持ってきたボストンバッグの中からカードを広げる。もちろん、ちゃんとプレイマットも敷いてありますよ。カードはきっちりとスリーブに入れて保護してます。ちなみに全て4重です。

 

「わぁ、懐かしいねそれ」

 

 キッチンで洗い物をしていたなのはさんが私の持ってきたカード達を見てテンションを上げる。たしかなのはさん達世代は初期の直撃世代でしたね、年齢的に。

 

「遊戯王、か・・・・ハルちゃん、きみ決闘者と書いてデュエリストだね?」

「ええ、その通りです。ですから路上で決闘を挑んだのも――――」

「デュエリストの血が騒いだと!」

「その通りです!」

「いや、そこの改変はしちゃいけないような・・・」

 

 むう。ヴィヴィオさんのツッコミが冴えています。やはり私はボケ担当とかメインは向いてない気も・・・・。

 

「でも私、カードゲームってトランプか花札しかやったことないです」

「待てコロちゃん、なんでミッド生まれのきみが花札なんて知ってんの」

「大丈夫ですよコロナさん。私もアニメを見てそれでルールを学びました。基礎的なことはこのルールブックに載っています。あ、ちなみに付録で付いてきたクリッターはありませんのであしからず」

「クリッターがエラッターってね。しっかしまさかミッドに遊戯王があるとはね・・・・まはや何でもアリだな」

「先輩、ご存知なんですか?」

「ん?まあ、ね。多分なのはさんよりは知識と経験があると思うよ」

「お、言ったねアスカ君。なら私と勝負しちゃう?」

「いいですよ。その代わり、俺が勝ったらなんでもいう事を聞くっていうのはどうです」

「その条件乗った!私が勝っても同じだからね」

 

 なのはさんの食いつき。流石は戦闘民族とファンに言われる高町家の血を受け継いでいるだけありますね。私もこの闘争心を見習わなければ。

 

「じゃあ、私とコロナは二人の対戦を見て覚えよっか」

「うん。ヴィヴィオは?」

「私は大丈夫。六課にいた頃、先輩とよく見てたから。ちなみに好きなキャラクターはハネクリボーだよ」

 

 ・・・・あ、Level10がカウンター系とも言えなくないですね。大型を大量展開するデッキは要注意です。あれ、スキルドレインあっても止まりませんからねー。

 

「では――――」

「――――せーの!」

「「デュエル開始の宣言をしろ、ヴィヴィオ!」」

「そこからやるんですか!?」

「デュエルかいし~!」

 

 ヴィヴィオさんもノリノリですね。あと、めちゃくちゃかわいいです今の。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ◇

 

 

 

 

 

 

 

「フッフッフ・・・さあアスカ君、私のこのワンターンツークェーサー&コズミックを突破できるかな?ちなみにソウル・チャージを使ったこのターンは攻撃できないからこのままターンエンドだよ」

「す、すごいよリオ。なのはさん、あっという間に主人公カードの中でも鬼畜レベルで強いって言われてるあの二枚をたったワンターンで並べちゃった!」

「しかも難易度最上級のレベル12を一度に三体、おまけに効果無効3回に攻撃無効一回って・・・・さすがの先輩もお手上げかな?」

 

 さすがはヴィヴィオさんのお母様で管理局のエース・オブ・エース。情け容赦無用の全力全開の布陣。これを突破するなんて不可能に近い・・・やっぱり、なのはさん相手に分が悪かったんじゃ・・・・。

 

「あっちゃー、こりゃサレンダーもんかも。とりあえず、ドロー。・・・・一時休戦を発動します。止めますか?」

「次のターンまでお互いダメージ0、まあ私のターンでどのみちゲームエンドだし・・・いいよ、通す」

「では、お互いデッキから一枚ドロー。・・・・なのさん。確かに貴女は強い。ぶっちゃけこの状況をひっくり返すなんて、どのカード使ってもできそうにないッスね」

「おりょ、流石にこれはやっぱやりすぎちゃったかな?ごめんねアスカ君、次はもっと――――」

「――――いいえなのはさん。貴女に次はありません」

 

 顔を上げた先輩が、笑っていた。二人の間の空気が一気に変化するのを感じて私も思わず息を呑む。一体、アスカ先輩は一時休戦で何を・・・・!?

 

「さて、ここでヴィヴィちゃんに問題。アニメDMで主人公である、武藤遊戯が初めて使ったウイニングカードはなんでしょう?」

「え?んー・・・・ッ、まさか先輩今までママの攻撃を防ぐだけだったのは・・・・!」

 

 そこまで言って、なのはさんの顔からみるみるうちに希望が失せていくのが見えた。この、二体のシューティング・クェーサーとコズミックを無力化してライフを削りきるカードを、しかもDM時代に使ってたなんてそんなの――――ハッ!?

 

「まさか!?」

「そうさ。デュエルモンスターの勝利条件は何も相手のライフを0にするだけじゃない。俺が引いた逆転のカード、それは・・・コイツだ!」

 

 先輩の手から並べられる5枚のカード。しかしそれは5枚であって、5枚にあらず。その全てが揃ってようやく意味の成すカード。それが――――

 

「――――封印されしエクゾディア!」

「そんな、エクゾディアだって!?」

「俺がバカみたいにドローソースと攻撃反応型のカードばかり入れてたのはこの為です!」

「ま・・・負けた・・・完敗だよアスカ君」

「凄い、凄いですよ先輩!まさかなのはママに勝っちゃうなんて!」

「いや~でも流石にこれで引けなかったら俺の負け確定だったよ。大博打、大成功だね」

「これもブランクの差っていうのかな・・・・さて、負けは負けだからね」

「お、潔いいですね・・・・ぐへへへ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

  ◇

 

 

 

 

 

 

 そんな感じで先輩はなのはさんに勝利した後、ここでは書けないようなアレなお願いをして、現在なのはさんはグロッキー。次に勝負を挑んだコロナさん、リオさんもたて続きに敗北してなのはさんと同じ末路を辿り、何故か同じように負けたヴィヴィオさんだけが先輩を膝枕するという扱いの差をし、最後には私自慢の”覇王門”デッキが敗北。現在、何だかよくわかりませんが”声が似ているから”という理不尽な理由でわけのわからないセリフを沢山言わされてます。うう、恥ずかしい・・・・というか、全戦ハンドにエクゾディアを揃えるとかどんだけチート能力持ってるんですか貴方は。

 

「さて、次はこのウィッチブレイドからこのセリフを・・・・大人モードで言ってもらおうかな」

「お、大人でですか!?」

「そうだよハルちゃん。敗者は勝者に従う、たとえそれがどんな命令であっても。それが弱肉強食の掟ですって言ってたのはきみだぞ?さぁ、さぁ、言うんだよォォォ!」

「ひ、ひぃぃぃぃぃ!」

「――――なぁにあたしの教え子にトラウマ植え付けてんだこのバカスカぁッ!」

「マサムネ!?」

 

 ・・・・と、このカオスな支配は夕暮れ時という事で私達を迎えに来たノーヴェさんが介入するまで続きました。ちなみにこの後、先輩はルールをきちんと把握したコロナさんにフルボッコにされてました。それがトラウマになったんでしょうか?「ワンターンスリーアメシコウ・・・」とブツブツ呟く先輩が暫く見れました。とてもスッキリした気分になったのは内緒です。




~その後、八神家~

はやて「ドランシア、スターダスト・ドラゴン/バスター二体、バック二枚。んーこんなもんでターンエンドやな。調子悪いなあ今日」
アスカ「アハハハハ、アハ、アハハハハハ!」
ミウラ「あの、なんだか先輩が所謂レイプ目で笑っててかなり怖いんですけど」
ルーテシア「大丈夫よミウラ。私でもああなるわ」

 その後、アスカは暫くの間トラウマを悪化させたという。
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