雨が降る頃に   作:羅糸

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第2話

提督が鎮守府に着任し暫く経った

出撃も今のところ大きな被害もなく順調で艦隊には正規空母はいないものの駆逐、巡洋艦、戦艦、軽空母と徐々にそろってきた

 

提督「そろそろ正規空母が欲しいな…」

 

正規空母は軽空母より強く多くの艦載機を飛ばし攻撃出来る

演習で他の鎮守府の正規空母を見たことがあるが段違いの強さだった

 

 

そしてその頃丁度良くある任務が追加された

敵空母を撃沈せよという任務だ

この任務の報酬では正規空母が配属されるそうだ

提督はさっそく艦娘を集合させる

 

集まったのは秘書艦である時雨、雪風、川内

 

また新しく仲間になった軽巡木曾、軽空母飛鷹、戦艦榛名だった

     

提督「今回は南西諸島防衛線に行って空母を倒してきて貰いたい」

 

時雨「うん、わかった出撃するね」

 

そう言い艦娘達は出撃する準備をする

艤装を装備し海へ出て水面に浮かぶ

提督は彼女達が行くまでそこで見守る

 

提督「皆、頑張ってきてくれ」

  

時雨「うん、駆逐艦時雨、出撃するね」 

雪風「雪風、いつでも出撃できます!」

 

川内「絶対夜戦してよね、約束よ!」

 

木曾「本当の戦闘ってやつを教えてやるよ」

 

飛鷹「さぁ飛鷹型航空母艦の出撃よ!」

 

榛名「榛名!いざ出撃します!」

 

皆そう言い終えると時雨を旗艦に南西諸島防衛線へと出撃する

 

 

 

 

 

提督は彼女たちを見送ると執務室へ戻りパソコンの画面を見る

パソコンには妖精たちが撮っている現在の時雨達が移っておりそれを見ながら無線で指示を出す

 

はじめは順調に撃破し被害も少なかった

そしてお目当ての敵空母と対面することになる

 

時雨「提督敵艦隊の編成を報告するよ。

空母ヲ級と重巡リ級が2隻ずつ軽巡へ級駆逐二級が1隻だよ」

 

時雨は飛鷹が飛ばした索敵機により敵の情報を掴み報告する

 

提督「少し厳しいかな」

 

こちらには戦艦がいるとはいえあちらには正規空母が2隻いる

最初の航空戦で状況が大きく変わる

 

暫く行くと敵艦隊が画面にも映るようになる

 

飛鷹「攻撃隊、発艦開始!」

 

敵艦隊が見えるほどの距離になると飛鷹は艦載機を攻撃する

それを見た敵艦も同じように艦載機を飛ばす

しかしやはり正規空母2隻相手では飛鷹の艦載機では対抗できず殆んど撃ち落とされてしまう

 

そして残った敵の艦載機がこっちに来る

 

時雨「っ!出来るだけ艦載機を撃ち落とそう!」

 

時雨の合図に飛鷹以外の艦娘は砲撃をし艦載機を撃ち落とそうとする

しかし練度が低いこともあり中々撃ち落とすことは出来なかった

そして敵の艦載機は爆撃と魚雷を放つ

 

川内「きゃぁあっ!」

 

飛鷹「くっ…!」

 

攻撃はそれぞれ川内と飛鷹に向いこれにより川内は大破に飛鷹は中破にされる

これで川内は魚雷攻撃と夜戦飛鷹は艦載機での攻撃が出来なくなってしまった

 

提督「っ…!やはりかなり厳しいな」

 

予想してた事だが実際に見るとかなり酷い状況であった

しかし不幸中の幸いか飛鷹の残った艦載機の攻撃が駆逐艦に当たり撃沈することが出来た

それでも尚こちらのが不利な状況ではあるだろう

 

榛名「主砲!砲撃開始!」

 

榛名は砲撃し仇きと言わんばかりにヲ級に命中させる

撃沈こそさられなかったものの大きなダメージを与えることが出来たはずだ

このあとも駆逐艦や軽巡の砲撃が続くがどれも弱く結局数を減らすことが出来なかった

 

提督「これは、夜戦をした方がいいな」

 

今回は敵艦隊に勝利することでなく空母を撃沈することが目的なので空母さえ撃沈させてれば撤退するつもりだったが仕方ない

 

提督「夜戦に突入するぞ」

 

時雨「了解」

 

川内「えぇ…私が夜戦できないのに夜戦なんて」

 

夜戦が大好きな川内にとって夜戦であるにも関わらず参加できないことを悔しく思う

 

そして辺りは暗くなり夜戦がはじまる

 

木曾「お前らの指揮官は無能だなあ!」

 

まずはじめに木曾が砲撃を開始する

 

夜戦では駆逐艦や巡洋艦の火力が上がり戦艦や空母にも一発で大きなダメージを与えることが出来る

木曾の攻撃は見事1隻のヲ級に命中し撃沈した

提督はよしとガッツポーズをし皆を見守る

これで任務完了だ

 

しかし倒したといえ敵艦隊は負けまいと反撃を開始する

そしてリ級の攻撃が一番被害の大きい川内に当たる

  

川内「あぁ!!」

 

ただでさえ被害の大きい川内に更にダメージが入りかなりの負傷を負う

 

そして川内に異変が起きた

 

時雨「…!川内!!」

 

まずはじめに時雨が気付く

なんと川内の足が徐々に水に沈んでいるのだ

 

雪風「大変です!すぐに救助します!」

 

榛名「榛名もお手伝いします!」

 

このままでは轟沈してしまう、そう思った雪風と榛名は川内を支えに行く

 

提督「川内大丈夫か!」

 

それに気付いた提督も川内を心配する

ここまで酷い被害もはじめてで提督も焦っていた

 

川内「大丈夫って言いたいけど正直無理かな…ゴメンね提督」

 

提督「馬鹿言うな!沈ませなんかしない!皆撤退だ!」

 

これ以上の戦闘は出来ないと判断した提督は戦闘の途中ではあるが撤退を命ずる

それにしたがい皆撤退の準備を始めた

だが一人その命令に従わない者がいた

 

提督「ん?時雨どうしたんだ?早く撤退しろ!」

 

しかし提督が怒鳴っても時雨はそれを聞いてない

時雨はその場に固まっていた

 

時雨「ああ……あぁ…」

 

今の時雨には昔の記憶が蘇っていた

 

無数の敵艦

 

沈んでいく仲間たち

 

それらの昔の記憶がフラッシュバックされる

 

時雨「よくも…よくも僕の仲間をっ!」

 

今の時雨には敵艦しか見えていない

時雨は敵艦の近くに行き弾を乱射する

しかしそれは不安定で敵には全く当たらない

 

提督「おい馬鹿!!何やってるんだ!」

 

予想外の時雨の行動に提督は驚く

 

提督「木曾!時雨をなんとかしてくれ!」

 

木曾「わかった」

 

他に手の空いてる木曾に時雨を頼む

 

木曾「おい、しっかりしろ!!もう戦いは終わりだ!今は撤退するんだ!!」

 

木曾は時雨の側に行き時雨を大きく揺さぶる

  

時雨「はっ……僕は一体…」

 

やっと我にかえった時雨は今の状況を把握する

そして敵と逆方向に行き川内たちに合流する 

 

時雨「ごめんね……皆に迷惑かけちゃった。急いで撤退しよう」

 

そう言った時雨は先頭に立ち撤退しようとする

敵艦は自分達が撤退するのをみると攻撃をせずどこかへいってしまった

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