雨が降る頃に   作:羅糸

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四話

あの時からしばらく時間がたった

艦隊には正規空母の加わり少しずつだが新たな海域も突破し順調に戦力をつけてきた

焦らず誰も沈ませないことを誓い戦果よりも艦娘の身を大事にしている

 

提督「ふぅ…やっと終わったー」

 

ちょうど書類整理が終わった提督は背伸びをする

今日は艦隊全員を休みにしているため自分も休んでもいいのだがやっておきたい書類があったためお昼前まで仕事をしていた

 

時雨「提督、お疲れさま」

 

提督のそばにいた時雨は仕事が終わるのを見計らいお茶を出す

 

提督「時雨もありがとな。休みなんだから付き合わなくてもいいのに」

 

秘書艦である時雨にも休日を出したのだが彼女は自分も一緒に手伝うといい書類整理を手伝ってくれた

 

時雨「僕は提督の秘書艦だからね。これくらい当然だよ」

 

時雨は少し微笑みながら言う

それを見た後提督はこのあとどうするか時計を見る

時計は12時近くだった

 

提督「ちょうどいい時間だし食堂に行くか」

 

時雨「うん」

 

二人は揃って執務室を出る

食堂は時間帯が時間帯なのもあってたくさんの艦娘が集まっていた

皆賑やかに話をしながら食べている

いつも命を掛けて戦う彼女達だこういう時は明るく過ごして欲しいと提督は思う

 

提督「さてと、どこに座ろうかな」

 

食堂は艦娘で既にいっぱいだったため座れる場所が限られていた

そこでどこに座ろうか迷っていた時一人の少女に声を掛けられる

 

雷「あ、司令官!今からご飯なの?」

 

第六駆逐隊の雷だ

彼女は姉妹艦である暁 響 電とともにお昼ご飯を食べていた

 

提督「ああ、一緒に食べてもいいか?」

 

雷「もちろんいいわよ!」

 

電「はい、電たちも司令官さんたちと食べたいです」

 

丁度良いと思い雷たちのところで食べようと思った提督

雷たちはそれを快く受け入れてくれた

時雨と提督はお昼ご飯を持ってくると雷たちの隣に座る

その後は雷たちとたわいの無い会話を続けた

 

提督「暁、それ食べないのか?好き嫌いはしちゃダメだぞ」

 

暁「なっ……これくらいレディだから食べれるわよ!ぱくっ……うぅ」

 

響「無理して勢いよく食べるから…」

 

時雨「ふふふ…」

 

 

 

お昼ご飯も食べ終え雷たちとは別れた

そして次はどうするかと提督は悩む

 

提督「とりあえず散歩でもするか」

 

時雨「僕も着いていっていいかな」

 

提督「ああ、構わないぞ」

 

あれ以降時雨は提督のそばにいることが多くなった

彼女なりに信頼してくれているらしく提督は嬉しく思う

 

二人は鎮守府内を見回ることにした

外では駆逐艦がかけっこをして遊んでいたりお茶会をしている者がいた

また休日でも鍛練を欠かさず演習をしている子もいる

 

提督「みんな自分の好きなように休日を満喫しているな」

 

時雨「これも提督のおかげだよ。提督がみんなのことを思ってくれてるから楽しく過ごせてるんだ。みんな提督に感謝しているよ」

 

時雨は自分のことを褒めてくれて提督は少し照れる

自分がやってきたことが艦娘のみんなに感謝されていることがとても嬉しい

 

提督「疲れたな、ちょっとそこで日向ぼっこでもするか」

 

提督は芝生を見つけそこに座りその隣に時雨も座る

朝から書類整理をしてたこともありかなり疲れていた

 

時雨「本当、お疲れさま」

 

提督「お前だって一緒に仕事してただろ。無理すんなよ」

 

時雨「うん、僕は大丈夫。提督は優しいね」

 

疲れた提督は背伸びをし体勢を変え寝っ転がる

するとだんだん眠気が来ていつの間にか眠りにつく

 

そしてどれくらいたったのだろうか

目覚めたときには夕方になっていた

つい寝すぎたなと思い起き上がろうとしたとき異変に気づく

 

地面の感覚が芝生のそれとは違っていた

なにかあたたかく柔らかい感触だった

 

もしやと提督は上を向く

 

そこには時雨の顔があった

 

提督「うわっ!」

 

提督は顔が赤くなり思わずびっくりし起き上がる

 

提督「なにしてたんだ時雨!?」

 

時雨「芝生で寝るのはあれかと思って膝枕してたんだ。もしかして迷惑だったかな……ごめんね」

 

時雨は少ししょんぼりした顔で言う

 

提督「いや、別に嫌って訳じゃなくてだな…恥ずかしいと言うか照れると言うか……」

 

提督は慌てながら言うが徐々に声が小さくなってしまう

 

眠ってからずっとされてたのかという恥ずかしさがありその一方でもう少しあの感触を堪能したかったと思った

 

提督「でもありがとう。ずっと膝枕してくれてたんだろ、疲れなかったか」

 

時雨「大丈夫だよ。これくらいなんともないさ」

 

感謝を告げると時雨の顔からは悲しげな表情からいつもの表情に戻った

 

提督「そうか、まあお礼の気持ちに間宮さんのところでアイス奢るよ」

 

時雨「ほんとっ!僕ちょうど食べたかったんだよ!」

 

時雨はぱぁっとまだアイスを食べてないのに食べたかのようにキラキラする

よほど食べたかったのだろうか

 

こんな時雨の笑顔を見るのはこちらも凄い幸せな気分になる

この笑顔を無くしたりはしない

提督はそう思い二人で間宮に向かっていった

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