【凍結】Fate/Grand Order 特異点X 東方戦国魔城 日本 〜戦国の三英傑〜   作:餌屋

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第4節 戦国最強は八咫烏と共に<1>

 

 

「おっしゃ~んじゃ始めっか!」

 

俺達は孫市に連れられて屋外の広い空き地にやってきた。

ここはどうやら訓練場として使っているようだ。

辺りで兵達が訓練に勤しんでいる。

 

孫市はその中でもひと際屈強な一団に近づき声をかけていた。

一言二言話すと、彼らを引き連れて戻ってくる。

 

「よし、折角だしきっちりすっぞ」

「え、その方々は…」

 

マシュが戸惑った声を上げる。

孫市の後ろに控える兵達が皆普通の人間という事が気になるのだろう。

 

「なるほど、こちらの戦力はサーヴァントのみだ。これからの事を考えて少しでも戦えるよう経験を積ませるという事か」

「お、良く分かってんじゃねーか。ルールは簡単だ。お前らは俺達含めた全員を戦闘不能、もしくは降参させれば勝ち。俺達はその逆。勿論お互い殺しは無しだ、流石にな」

「分かった」

(…えー斬っちゃダメなんですか)

(おいこら)

 

近藤さん…沖田総司が見境なさすぎます…

 

会った事も無い新撰組局長に対し思わずぼやく。

 

 

 

お互い、戦闘のために十分距離を開ける。

いよいよだ。ここで勝てば、信用を得られ強力な味方が増えるだろう。

秀吉に対する懸念はこれから払拭していけば良い。

 

 

「さて、忠勝のおやっさんは準備良いですかい?」

「ああ、構わん」

「んじゃあ早速…てめえら、手加減はいらねえ!本気で行くぞ!」

「「「応!」」」

 

 

「敵一団、戦闘態勢に入りました!」

「槍兵が前衛、後衛に鉄砲隊…そして最後にサーヴァント2体ですか」

「よし、それじゃあ沖田、頼光母さん先頭に一般兵を最速で無力化。サーヴァント戦になったら雑賀孫市を先に攻める」

「「「了解!」」」

 

 

お互い戦闘態勢を整える。

 

一瞬の静寂。

 

 

 

 

 

 

 

先に動いたのは勿論こちらだ。

 

 

 

まずは沖田だ。

 

「前衛は槍兵。という事はセイバーである私の出番ですね!」

 

ヒロインXみたいな事言うな。

 

「…行きます。はっ!」

 

掛け声と共に沖田がそのA+という敏捷値を持って飛び出し、槍兵達の懐へ潜り込む。

 

「うおっ!は、早い!?」

「あなた方は遅いです!」

 

そして沖田は一太刀、一人目の腹に向けて浴びせ…おいおいちゃんと峰打ちだろうな!?

 

「ぐぅ…強すぎる…」

 

良かった。血を流さずに気絶してくれたようだ。

しかしあんな振り方、刀が折れないか不安になるな…

そうハラハラ見守っていると沖田は早速二人目を沈めていた。

 

「くっ…やられっぱなしでいられるかあ!」

 

最後に残った槍兵が沖田に向けて槍を突き出し突進してくる。

それを見た沖田は刀を構えなおし、一呼吸…おい、あいつまさか。

いやな予感がした俺だったが、もう止めるには遅かった。

 

「…一歩音超え、二歩無間…」

 

その神速を持って沖田は瞬間移動と見間違うかの如く駆けだす。

 

 

そして。

 

 

「…三歩絶刀!」

 

 

次の瞬間、沖田は突進する三人目の目の前に躍り出ていた。

 

「うおっ!?更に早い!?」

「『無明三段突き』!」

 

沖田が刀を突き出すと、轟音が響き三人目の槍兵が吹き飛ばされる。

 

 

これが、沖田の持つ対人魔剣。一度目の突きに二度目と三度目の突きを内包させ、『一度に三回突いた』という事象飽和をも起こす秘剣。

 

 

 

「おいお前殺し無しだって言ったよなあ!!!」

 

と孫市が最後尾から焦った顔で叫び声をあげる。

 

「安心してください!衝撃で吹き飛ばしただけです!」

 

 

グシャッ

 

 

「おいいいい!?吹き飛ばしたウチの兵が地面に落ちて出しちゃいけねえ音出してっけどおおお!?」

「死んでいません!」

 

 

俺は冷や汗が噴き出るのを感じずにはいられなかった。

 

 

 

 

次は鉄砲隊。

既に彼らはこちらに向けて射撃を開始している。

ノッブの宝具もそうだが、なるほど。確かに火縄銃の一斉斉射は厄介な代物だ。

 

ウチの前衛は何なくよけてしまっているが。

 

そして沖田の次に飛び出した頼光母さんが、装備している概念礼装『カレイドスコープ』の力を使い一瞬で魔力を貯めて宝具を発動する。

 

 

「え、ちょっと母さんタンマ…」

「来れい我が忠臣…我が手足、我が具足…」

「あ、ダメだありゃ」

 

その言葉と共に駆ける頼光母さんの周りへ、頼光四天王の魂を象る武具を片手に分身体である牛鬼達が集まってくる。

 

「いざっ、むん!」

 

そして掛け声と共に分身たちが先行し鉄砲隊を薙ぎ払う。

 

「『牛王招雷、天網恢々』!」

 

そして最後に雷の一撃で鉄砲隊の兵達は吹き飛ばされる。

 

「「「うわあああああ!!!」」」

 

 

 

「流石バーサーカー…」

「お二人とも…」

 

俺の側で護衛に付くマシュが複雑そうな様子でため息を吐く。

 

 

「だからお前も殺してないよなあああああ!?」

「うふふっ♪」

「その笑顔こええよ!!坊主よくこいつらのマスターできてるなあ!?」

 

ハハッ、コノ程度、モウ慣レタヨ。

 

 

「…さあ、サーヴァント戦だ。行くぞ!」

「「「応!」」」

「…ふん、まあ良いさ。俺たちはそう簡単にいかねえって事思い知らせてやる」

 

ラスト、サーヴァント二騎。

沖田と頼光母さんが孫市に向けて突っ込んでいくが、その前に本田忠勝が立ちはだかった。

 

「ま、そりゃそうですよねー」

「簡単に孫市の所へ行かせはせん。摂津源氏の祖と後世の英雄よ、この戦国最強がお相手させて頂く」

 

忠勝は自身の得物である槍を構え、その体つきからは考えられないスピードで沖田と頼光母さんへ肉薄する。

その速度を見て俺は即座に作戦を変える。

 

「二人とも!協力して先に忠勝を!一人で止められるような相手じゃない!」

 

どのようなスキル、宝具を持っているかは不明だがあのスピードと俺でも感じるこの凄まじい気迫。

戦国最強の名が真であることを既に思い知らされている気分だ。

 

「ノッブ、先生。孫市の足止めを。ノッブが前衛だ」

「「了解(じゃ)」」

 

俺の指示に二人も前へ出る。

さてこれでどこまでやれるか…

 

ノッブが、沖田たちが戦う横を通り孫市へ刀を向ける。

 

「おっと、俺の相手は魔王様か。上等だ、ここで生前の決着つけてみるか?」

「ほざけ!また儂が大勝利で決まりじゃ!」

 

 

 

「ばーか、あの時はただ軍勢同士の戦いがメインってだけだろ。八咫烏の真髄…とくと見やがれ!」

 

 




作者「遂に後1時間で終局特異点突入だな」
ノッブ「メンテちゃんと終わればじゃが」
ちゃりん娘「やめなさい」
沖田「メンテ明け重いんですかねえ」
ちゃりん娘「やめなさいと言っているでしょう。運営の方々もしっかり準備してくださっているに違いないですよ」
作者「なおウチのカルデア全く終局用の準備できていない模様」
ノッブ「ここに来てスキル上げやら絆上げサボってきたツケが出てきたのう」
沖田「そういえばマーリンガチャは引くんですか?」
作者「10連一回は引くと思うけど年末年始の記念ガチャが気になって仕方ないから大量に引くのは悩ましい…」
ノッブ「ぐだイベ再実装もあるかも知れんしな!(チラッ」
沖田「私の再ピックアップもあるかも知れませんしね!(チラッ」
作者「ていうかキング・譲治・ハサンガチャ実装まだ?」



更新遅くなりました。
遂にまもなく終局特異点。

まあ、自分は現在進行形で仕事中なのでプレイお預けなんですけどね!
予約投稿って便利。

今自分が心配なのは、終局特異点攻略後のマシュの安否。
大丈夫…だよね??

さて今年中にもう一本は上げたいなと思っていますが、終局特異点攻略で中々時間取れるか微妙なところ。
頑張ってみたいとは思っています。多分。MayBe。

それでは皆さま、制圧戦よろしくお願いします。


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