【全知全能】になった俺がアイドルになって人生を謳歌していく   作:PL.2G

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毎々お世話になっております。

旧章手直しを中途半端に新章突入致します。
時系列的に,アニメの2話目,
武内Pは既にNGsのスカウトを終わらせている段階です。

やはりLunatic Showは良い曲ですね。

冒頭はまだスカウト前だと思ってください。
申し訳ありません。

※しばしの間、騎士の能力の【半知半能(ちゅうとはんぱ)】が続きますがご承知置きください。


Cinderella Story 第1幕
第5話 - 意地悪な姉 Mean Older Sister -


「ねぇねぇニュース見た?」

  「騎士(ナイト)様交通事故だって・・・」

「女性を庇って轢かれたらしいわよ?」

   「女性ってもしかして恋人っ!?」   

       「妹さんらしいって」

「それよりも走り出した瞬間、地面に穴が開いたらしいぞ」

   「なんだそりゃ?」

      「恐ろしく速い手刀、オレじゃなきゃ見逃しちゃうね」

  「それ言いたいだけなんだろ」

       「空飛んだんだってよ!」 「ちくわ大明神」

「さすがは騎士(ナイト)様って感じだけど身体は大丈夫なのかな・・・」

      「・・・」

「「「「「誰だ今のっ!?」」」」」

 

 

アイドルの一ノ瀬騎士って人が交通事故?で入院したらしい。

朝から学校ではこの話題で持ち切りだ。

 

「?」や「らしい」と言って居るのは、私は余りそう言った事に興味が無いから、

家族や友達から聞いたり、今みたいに勝手に聞こえてくる情報しか私には無いのだ。

そもそも、アイドルの交通事故?の話で、

なぜ空を飛ぶ車や人、地面に大穴が開くなどの単語が聞こえてくるのか?

そんな話を聞いて交通事故に結び付ける事はできるだろうか?

私には到底無理。

 

「はぁ・・・」

 

「どうしたの凛?あからさまな溜息なんかして」

 

「なんか、色んな事考えてたら虚しくなってきちゃった」

 

「あはは、凛ってばおっかしぃー」

 

「別に笑わなくても良いのに・・・」

 

「ごめんごめん」

 

 

 

8X―・・・・・・・・

 

 

 

 

「昨日、騎士様が事故ったであろう現場を見て来ちゃった」

 

「「マジで!?」」

 

「マジマジ大マジ!やっぱ近くは立ち入り禁止で詳しく見えなかったけど、

 噂の歩道に青いシート被せてあって、シートはあからさまに窪んでたんだよねー。

 ありゃあ、間違いなく大穴開いてますわー」

 

「やっぱ、騎士様が地面を蹴った衝撃で穴が開いたってのは事実なのか・・・ゴクリ」

 

「さすが全知全能の偶像、空も飛べるし気功波も撃てるってのは嘘ではなかった。」

 

「あっはっはっはっー、まぁ何にしろそれ以外の所は特に変わったところは見えなかったかなー」

 

「そっかぁ」

 

「んー・・・」

 

「どうしたの未央?」

 

「いや、しかし入院かぁ・・・病院とか調べたらお見舞いとか行けないかな?」

 

「それはどう考えても無理でしょ」

 

「だよねー」

 

 

 

8X―・・・・・・・・

 

 

 

「1・2・3・4・5・6・7・8」

 

 

「はっ・・・はっ・・・はっ・・・」

 

キュッキュッキュッ

 

「はい、ターン」

 

「ターーああぁわわぁっ」

 

ドテーン

 

「卯月ちゃん大丈夫?」

 

「えてて、えへへへ大丈夫です。はぁ・・・また失敗しちゃいました・・・」

 

 

「今日はいつもより調子がよくなさそうだけど、

 卯月ちゃんの大好きな騎士様が事故にあった事と関係あったりする?」

 

「うぐっ・・・」

 

「え?・・・図星・・・?」

 

「え・・・えへへへ・・・私ってそんなにわかりやすいですか・・・?」

 

「いや、何となく話題作りの為に冗談で言ってみただけなんだけど・・・

 これが嘘から出た誠ってやつなのねー」

 

「んもぅ、トレーナーさん酷いですよー><」

 

「あはははっごめんごめん。でも卯月ちゃんなら大丈夫よ。

 ちょっとずつではあるけど、着実に確実に成長してるわ。

 だからその調子で頑張ってね」

 

「はいっ!島村卯月、頑張ります!!」

 

 

 

8X―・・・・・・・・

 

 

 

 

英雄(ひでお)~」

 

「お、騎士じゃん。ひさぶりぃ、大体3週間ぶりくらい?」

 

無事(予定より早めに)退院を果たしたので、

仕事の話その他諸々をしに事務所へ顔を出しに来た。

両親からは『事務所にはお休みの連絡しておいたから』って言われてたけど、

そう言えば一回も俺自身が連絡していなかった事を思い出していた。

 

「すまん、俺しか稼ぎ頭が居ないのに急に休む事になって」

 

「それに関してはこっちとしては怒るに怒れないなぁ。

 それに騎士は謝る必要性皆無だしね。なにより被害者だろ?

 あと妹さん助ける為たって車と妹さんの間に割って入るって・・・

 普通出来ない事よ?」

 

「普通にあの事態がほいほい起こって貰っても困るけどな」

 

「そらそうか。んで、病み上がりさっそくで申し訳ないんだけどさぁ、

 仕事あるからいつも見たくちゃちゃっと熟してくれるかい?」

 

仕事の話を持ち出された。

仕事をする上で俺のコンディションを知って貰わないと成り立たないので、

俺の現状を説明する。

 

「その前に英雄に言わないといけない事がある」

 

「ん?まじめな話?」

 

「ああ」

 

「そうか、正直聞きたくないけどマジっぽいからちゃん聞いてやらんこともない」

 

相変わらず腹立つ奴だな。

 

「お前の為に簡単に説明してやろう。事故前ほど万能じゃなくなった」

 

「へー」

 

鼻に小指をつっこむジェスチャーをしながらとても興味無さそうな返事をする。

 

「やっぱ腹立つな。殴って良いか?」

 

取敢えず英雄の頭をはたいた。

 

「痛っ!了承を得る前に行動を起こすな。しかしなんだな、

 今のお前はなんか垢抜けてて、前よりいい感じだな、うん」

 

「何をわけわからんこと言ってんだ。俺の話は理解できたのか?」

 

「概ね。仕事に差し支えないだろ。万能で無くなったって言ったって、

 人間に出来ることを頼んでるだけなんだから、お前が一生懸命やれば良いだけだろ」

 

「確かに、それもそうだな」

 

一応入院中や退院してからも能力確認は一通りしてきた。

あらかた予想通り、一度熟したことのある事はある程度出来る。

例えば今までやってきた自分の歌や踊りは当たり前に、それこそ呼吸をするレベルで出来る。

しかし当然と言えば当然で、やはり問題点もある。

今までと違い体力には限界がある事と、何よりの問題点が新しい事に対する適応力の皆無(・・)さ。

これが相当に本当にヤバい。

新しい事を突き付けられると、今までの反動で嬉しいのとどうしたら良いのか?と言う困惑が

同時に荒波の様に押し寄せて、情報処理能力が著しく低下し思考停止状態が長くて7秒間(志希談)

訪れてしまう。その時の俺の表情たるや、人様に見せられる物じゃないらしい(志希談)、

トップアイドルたる俺がそんな顔を晒す訳にいかないので取敢えず特訓をしたが、所詮は付焼刃、

突発な事象には到底対応しきれないのだ。

だもんで、これは簡潔ではなく明確に具体的に説明した。

 

「ほいほい了解しましたよー。じゃあ暫くは目新しそうな挑戦系の番組は回避しておきますかねぇ。

 当分はCM撮影や歌番組中心で、最悪ドラマ撮影が増えるけどそこは我慢しろよ」

 

「背に腹は代えられん」

 

これに関しては俺に非があるので已む無しだ。

しかし、

 

「そう言えば姫乃宮さんは?」

 

8723プロ(うち)のムードメーカーの姫乃宮さんが見当たらない事に気が付いた。

 

「あぁ、姫ちゃんならプロデューサーのお勉強をさせに他社に研修行かせたよ。

 俺教えるの下手だし、何より時間無いからな」

 

なるほどこれも妥当な判断である。

あるのだが、もともと英雄(コイツ)があんな事言いださなければそれすら行う必要性が無かったと思うのだが。

 

「なぁ、そもそもプロデューサーをやらせる必要あるのか?」

 

「オレ、プロデューサーツカレタ。シンジンハイッタ、アトマカセタ」

 

突然カタコトで話し始めた。

 

「そうか、殴るわ」

 

殴った。

 

「ひどくね?」

 

下らんやり取りをしつつ、なんやかんやで今後の仕事の打合せも無事?終わり、

日付も変わり本日は久しぶりの仕事の当日。

英雄の粋な計らい?により、久しぶりの仕事は簡単なものにしてくれたみたいだ。

 

 

8X―・・・・・・・・

 

 

346(みしろ)プロ敷地内の撮影ブースね」

 

現在自家用車で移動中。

 

そう言えば、英雄のヤツ何も言ってなかったが、

俺、346の敷地内にいきなり入って大丈夫なのか?

まぁ346側からの依頼だしきっと受付で話せば、大丈夫だろう。

そうでなくても最悪、英雄に連絡して貰えば問題無いはず。

などと頭の中でおしゃべりしていると、

 

「うし、見えてきた」

 

目的の場所が視界に入った。

 

「車ってあの門から直接入って良いのだろうか?」

 

良く見ると【来客用Pこちら】と丁寧に指示が出ていた。

さすが天下の346、新設設計である。

 

難なく来客用駐車場を見つけ、駐車し、受付に歩いて行く。

 

「いやぁ、しかし初めて来たけど、ひっろいなー(小並感)」

 

もはや今時の小学生でも言わないかもしれない簡素な感想を言ってしまった・・・

 

「簡素な感想・・・ふふっ」

 

「ん?」

 

後ろから声がした、と言うか俺の心の中を代弁された事に驚き、振り返る。

 

「あれ、高がk・・楓さん・・・」

 

「あら?誰かと思えば、騎士君でしたか。お久しぶりですね、お身体の方はもう平気なの?」

 

彼女は『高垣楓』

346の筆頭稼ぎ頭と言っても過言ではないアイドルだ。

モデルからアイドルに転向した経歴の持ち主。

ふんわりとしたボブカット風の髪型に、左目の泣きぼくろがチャームポイントのややあどけない顔立ち、

いわゆる童顔と言うそれに、高身長。

そして何より目につくのは、右目が緑、左目が青(ヘテロクロミア)だ。

人間のオッドアイなんて生まれて初めてで、初対面の時はひどく申し訳ない事をしてしまった。

今思い返しても無くしたい過去だ。

 

「未だに楓、と呼んで下さらないのですね?」

 

「やはり貴女の方が年上ですし、そこは譲歩願いたい所なのですが・・・」

 

初対面の時にやらかした事により、高がk・・・楓さんを楓さんと呼ばなければならなくなった。

初めは呼び捨て希望だったのだが、英雄の口添えによりさん付けで事無きを得た。

 

「あの日の騎士君は本当に、本当に情熱的だったのに・・・」

 

「誤解では無いのですが、誤解が発生しそうですしもっと根深い問題が発生しそうですので、

 こんな所でそんな発言をそんなボリュームでしないでくださいお願いします許してください」

 

「ふふふ、慌てちゃって可愛いですね。じゃあ今晩お仕事が終わったら連絡ください。

 19時以降は私オフですので、お付き合いしていただけますよね?20歳にもなった事ですしね」

 

「・・・はい。仰せのままに」

 

このように若干の主従関係みたいなものが出来上がってしまっている。

今現状この世界に俺の頭が上がらない人ベスト3に入るお人だ。あと2人はお察し。

取敢えず仕事の時間が迫っているので、受付を済まし、フロアにいた武内さんに軽く挨拶をして

現場に向かうのだった。

 

 

「ねぇねぇ、今のって・・・」

 

「はい、高垣楓さんと騎士様に間違い無いです!!」

 

「プロデューサーって、2人と知り合いなの?」

 

「ええ」

 

「すごいです!」

 

「ひょっとしてプロデューサーって大物」

 

「高垣さんは同じ事務所ですから・・・、一ノ瀬さんは以前お仕事でご一緒させて頂いただけです」

 

「一ノ瀬って、事故のニュースになってた人・・・だよね?」

 

「それより、遅刻ですね。」

 

「あ・・・」「え・・・」「うぁ・・・」

 

なんか、ロビーが少し騒がしくなった気がしたが、挨拶回りの事を考えると時間も余り無いし

早く向かわないとな。

 

 




最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

では,またお会い出来る事を願って,
この辺りで失礼致します。
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