【全知全能】になった俺がアイドルになって人生を謳歌していく 作:PL.2G
また期間が空いてしまいましたが,次話投稿致します。
もともと考えていた構成と違っているような気がしてなりません。
途中に出て来るプロデューサー名は適当に名付けました。
存在しません。今後出番の予定もありません(多分)。
退院後、久し振りとなった仕事、シンデレラプロジェクトとの出会い。
楓さん達との晩餐・・・そんなこんなで過ごす事、数日。
【
今俺は、自分の家のテーブルを挟んで向う側に座る妹、
志希と真面目な顔で睨めっこをして数分。
「と、言う事で・・・」
「何が、『と、言う事で』だ。主語を使え主語を」
神妙な沈黙の後の訳分からない語り出し・・・どういうことだ。
ついさっき志希はウチに来たばかり。
今更の話だが、俺は一人暮らしをして居る。
そして目の前の志希は、アメリカから帰って来てからは当然、実家に住んでいる。
そしてそして更に今更だが・・・
俺達の実家は岩手県。
が・・・単身赴任で東京に来ていた現父さん、
同じく東京でアイドルをしていた俺。
そしてアメリカの学校に行っていた志希。
現母さんだけは一人岩手に残った形となる。
現母さんは電話越しには気丈に振舞っているが、
寂しがり屋なのは良く知っていたし、現父さんの事を本当に好いているのも知っていた。
なので俺は東京に新たに家を拵え、現母さんに東京に移住してきて貰ったのだ。
余談ではあるが、岩手の家は残したままだ。
閑話休題
話を戻して本日、朝も早よから俺の家のチャイムが鳴り、
セキュリティカメラを覗いたら志希が立っていて、現状に至る。
ただ、志希及び家族には、実家を出て直ぐに合鍵を渡していたので、
何故自分で入って来なかったかは謎である。
「んで、実際問題何があったんだ?」
俺から質問をする。
「問題ってわけでは無くてね~、実はこの度ひょんな事から志希ちゃんは、
アイドルになる事になりまして~、お兄様にその報告を~・・・ね~」
頬を掻きながら、妙に歯切れの悪い返事をしてきた。
いつもの愛の告白かと思ったが違った。
そう言えば日本に来てからされてない気がするが、まぁ今は良いか。
そうか、志希もアイドルになるのか・・・
この容姿に加えて更に個性の塊みたいな子だしアイドルに向いてると思ってたけど・・・
「どうした?なんかあるのか?」
率直な疑問を志希にぶつける。
「ん~、実は
なるほどね、それでその歯切れの悪さなのか。
「なんだそんな事か。そこまで気にする程の事でもないだろう?
志希が決めた事だ、文句の一つも言いようが無いんだが」
「それはそうだけど、結構悩んだ末に346にしたんだから。やっぱお兄様と一緒も良いけど、今は同じ場所からよりも別の場所からお兄様の力になりたいと思ったから・・・そう思ったから346にしたわけで。でもでもやっぱりお兄様と一緒も良いけどしかし別の場所からお兄様の力に・・・ブツブツ」
後半聞き取りづらかったが、ボソボソと同じ言葉をお経のように繰り返していた。
「そうか、ありがとな。なんか色々と志希の心配事増やしちゃってさ。俺も俺なりに志希の力になれるように、立派に志希のお兄様でいられるように頑張るよ」
「ありがと~・・・でも、う~ん・・・取敢えずアイドルとしては現状お兄様の力は十分かな~って感じ?」
「そうなのか?」
「うん。【お兄様の妹】って言葉は、アイドル業界では最強クラスの呪文って気がしてるよ?」
「そ・・・そうか?・・・そう・・・なのか・・・」
自分がトップアイドルだと言う事を再認識させてもらった気がする。
妹から言われると効果はバツグンだな。
「やっぱプロデューサーは武内さん?」
「ざ~んね~ん違いま~す。シゲモリンだよ~ん」
「シゲモリン?シゲモリン・・・?シゲモリ・・・あ、ああ茂森さんか。って、え?そうなの?」
予想外の返答だった。
「うん、学校で美嘉ちゃんに誘われちゃってさ~」
「あぁ、そう言う事か、だから346で茂森さんなのか。」
美嘉ちゃんとはカリスマJKモデルの名で有名な『城ヶ崎美嘉』のことだ。
美嘉ちゃんは346所属のアイドルで担当Pは茂森さん。
その美嘉ちゃんから誘われたのだから、志希の言って居る事に合点がいく。
因みに志希は日本に帰って来てから高校に通っている。
いや、
実際問題、志希の学力的にはもう行かせなくても良いと思うのだが、
飛び級で大学に進学しアメリカに行っていたって事実もあるしね。
しかし、日本での交友関係も非常に大事だと思うので、
俺が勝手に転入の手続きを済ませ、半ば強制的に行かせる事にしたのだ。
『志希、急だけど明日から高校に通って貰う。これが新しい制服と教科書とその他諸々。
んで
『はいは~い、ママ頑張って行ってきま~す』
現母さんが俺から制服を受け取ろうとする。
『現母さん・・・別に現母さんが高校に通うんでは無いから・・・制服とか受け取らなくていいから』
『えぇ~!?そうなの~?騎士ちゃんの事だから、私も高校に通わせてくれると思って喜んでたのに~!!』
『成程・・・だから今週のお母さんはいつも以上にウキウキだったのか・・・』
突如横から現れた現父さん。
『そんなに浮かれてたの?』
『あぁ・・・、毎日鏡見ながら『あなた、私可愛い?』って聞いて来たり、
用意されてるネクタイとYシャツがやたら可愛いものだったり、
弁当がやたら豪華で食べきるのが大変だったり、今日なんて重箱だったんだよ・・・』
現父さん、なんか申し訳ないと思うが、俺は悪くない。
しかし、
『志希、さっきから何も喋ってないけど勝手に事を進めてること怒ってるのか?』
『んにゃ?全然。場所が変わっただけでやる事は変わらない訳だし。
むしろお兄様にすぐ会いに行ける日本に居られるから
『素晴らしい返事をありがとう。高校のレベル云々よりは場所に拘ったからそこんとこヨロシク。
『さっすがお兄様、私の事理解してる~』
8X―・・・・・・・・
とまぁ、そんな感じの流れで高校に通わせたんだけど、
その志希の通う高校に本当に偶々、件の城ヶ崎美嘉ちゃんが居たのである。
しかも同じクラスで隣の席らしい。
何でも、自己紹介の時に、
『ハ~イ、志希ちゃんは天才ケミカル美少女、一ノ瀬志希で~す。
そう!!世界の騎士様こと一ノ瀬騎士のマジの妹様だぞ~、敬え~尊べ~。
と、言う事でこれからヨロシク~♪』
と、こんな事言ったら一般高校生達が騒がない筈もなく、授業開始のチャイムが鳴っても騒ぎは収まる事を知らず、結局先生までもが一緒になって志希を質問攻めにする始末。
で、騒ぎも落ち着いて隣の美嘉ちゃんが自己紹介をして、俺と同じくアイドルだと知り、その日の内にわざわざ俺に報告があり、あれよあれよと言う間に今に至る感じだ。
「ほー、なるほどね。でもこの前の現場で美嘉ちゃんと話したけど、志希について一切無かったな」
「私が直接言いたかったから口止めしてたの。そんな事よりも~、美嘉ちゃんの呼び方が美嘉ちゃんになっている事にちょっと眉を顰めざるを得ない」
なるほどと再度頷き、後者に関して説明が面倒なので無視することにした。
「そうかそうか。これからはアイドルの後輩としてもよろしくな」
「む~無視はいくないよ~先輩。
まぁ、これからもご指導ご鞭撻お願い致します~で、本題~」
「え?」
今までの話は本題じゃなかったのか?
「実はね~、学校と346の距離が実家からだと遠すぎるのですよ~」
あー、なるほど。
「「お兄様の家から通って良い?」ってこと?」
被せてみた。
「さっすがお兄様!!話が早~い。サラ○ンダーよりはや~い。」
どうしたもんか。
「これで、俺がダメだと言った場合どうするの?」
「ん~、この部屋の隣の部屋を借りるか~・・・空いて無かったらこのマンションの一室どれか借りるつもり~」
「ふむ」
「そして、お兄様の部屋に入り浸る!!合鍵は既に持っている訳だしね!!」
腰に手を当てお得意の仁王立ち。
フンスッと意気込んでどうだと言わんばかりに目を爛々とさせている。
「まぁそうなるよなぁ。取敢えず部屋は無駄に空いて居るし好きにすれば良いよ」
「話がスムーズゥ。じゃあ、お兄様の寝てる部屋で寝る~、おやすみ~」
そう言って立ち上がり俺の寝室に踵を返した。
「おいコラ待ちなさい」
志希の首根っこを摑まえる。
「にゃ~」
「志希ちゃんはどこへ行くのかな?」
「今言った通りお兄様の寝室で~す。志希ちゃん眠くなってきたので寝たいのです」
首根っこを掴まれながらも歩く動作をやめない志希。
「学校行きなさい!!」
「ん~・・・飽きた♡」
「おいっ」
「てへっ♡」
他愛ない会話を繰り広げ、俺と志希は各々の向かうべき場所へ向かうのだった。
8X―・・・・・・・・
「英雄!!346コラボの話、詳しく聞かせてもらおうか!?」
「騎士さんおはようございます。今コーヒーお淹れしますね」
俺の叫びを意に介さず女性の声が返って来た。
姫乃宮さんだ。つい先日プロデューサーの研修を終わらせて帰って来ていた。
「おはようございます、プロデューサー」
「えっ!?」
「どうかしましたか?」
キョトンとしてしまった。
一体どうしたというのか?
「あの、いや、プロデューサーって言われ慣れていないのと、
騎士さんからプロデューサーと言われたのとでちょっと・・・」
「これからは8723の
「は・・・はいっ!!」
とても元気よく素晴らしい笑顔で返事をしてきた。
俺の目の前で大あくびをしている英雄からは到底出せない景色だ。
「んで、話を戻すが・・・」
「はいはい、コラボね~。俺が思い付いてあちらの部長さんと話した。
これでOK?もう寝て良い?むしろ今更~って感じだよな~」
「お前発進なのかよっ!?あとどうどうと寝るなっ!!」
英雄がいつも通りの気怠げーな感じで軽ーく俺の質問に答えた。
「はっはっは、お前の驚く顔はいつ見ても飽きないな。それが見たいからって言ったら?」
「ぶっ飛ばす。あと、そんなふざけた理由で他社様を巻き込むなよ。それに今更になってるのはすべてお前の所為だよ」
頭が痛くなってきた・・・右手で頭を押さえる。
「ふざけてはないだろ。商売的に
机を人差し指でトントンと叩きながら語る。
腹立たしいが、こいつの言う事には一理ある。
コイツ無駄に仕事ができるから、仕事の件で文句があっても本気で言返せない事があったりした。【全知全能】の時でだぞ?
今更だがコイツほんとに人間か?
「んで、申し訳ないけどお喋りはここまで~」
「ん?」
英雄はパンパンと手を叩き話を止めた。
が、ほぼ同時に、
「お待たせしました。こちらコーヒーになります」
まるで店員の様に丁寧に横からコーヒーを出される。
「まるで出会った時みたいですね」
「あぁ!?す、すみません!!つい癖で!!」
「俺は無視か~い?」
無視する。
「別に怒ってないですし、姫乃宮さんも悪い事してる訳じゃないんです。
そんな事で謝らないでください。謝る事は大切ですが、ここは姫乃宮さんにとっては家みたいなものであり、そこに来ている僕たちは家族みたいなものなんです。だからもっと気軽に接してくれて構いませんよ」
「家族・・・ですか・・・。あの・・・だったら、私の事をもっと親しく呼んでください!あと、敬語じゃなくて、もっと軽い感じで・・・って生意気言ってすみませんっ!!」
深々とお辞儀をされてしまった。
確かにそれもそうか・・・
「そうだぞ~、もっとフランクに接してやれ~!!」
英雄が横からちゃちゃ入れてきやがった。
「わかりました、じゃあここでは下の名前で月夜さん、と呼ばせて貰う事にしようか。あと敬語もやめ。ただし、仕事先での敬語とかは勘弁してね」
パァっと晴れ渡った空の様に満面の笑みを浮かべた姫乃宮さん
「はい!よろしくお願いします!!」
「んじゃ、そろそろ俺の話しに戻すぞ~、良いから聞けよ~。今から346で打合せがあるから、姫ちゃんと騎士は346に向かって貰います。拒否権はありませんのであしからず。さっき話してたコラボ企画の次段階の打合せだからヨロシク~」
ものすごい重要な話をさらっと話し始めたが、2・3気になる点が・・・
「俺も?」
「
仕事の話だけなら既にプロデューサーである月夜さんだけで良いのでは?
「お前が一緒に行けば色々スムーズに事が運ぶだろう?それぐらいは察してくれよな~。普通に思いつくだろその程度。研修したって言ったって結局はまだ見習い、一人で行って何が出来んだよ?話聞くだけじゃないんだぞ?ほんと変なとこポンコツになったな~騎士様よ~」
椅子に座る英雄がその機構を使いクルクルと回りながらそんな事を言う。
「なるほど、納得。ポンコツで悪かったな、しかしそれならそもそもお前が行けよ」
「俺様は遊んでるように見えて実際は忙しいの~。俺も俺なりにやる事やってんだよ。
仕事してなきゃ今回のコラボも無いでしょ~が」
なんだかんだそうなのだろうと思うが腑に落ちない。
「あの・・・不束者ですが、よろしくお願いします!」
定番のボケ?というか、挨拶をされる。
さして揚げ足は取らずに返答する。
「こちらこそ。初めての仕事で緊張するかもしれないけど、気張らずにいつも通りで大丈夫だから」
緊張をさせないようにと気を使う。
「ううぅぅぅ・・・」
が、反して緊張してしまっているようだった。
「あら?」
「おいおい、そんな事言ったら緊張すんの当たり前だろ~。姫ちゃん初仕事なんだからさ~。しかも向かう先は大手の346プロダクション。一緒に行くのは大好きな騎士様。あぁ、失敗したらどうしよう、大好きな騎士さんの前で恥ずかしい所なんて見せられない、幻滅されちゃうかもぉ(高音)」
月夜ちゃんの真似したつもりなのか、女性っぽく声を出してはいたがまったく似てないし、女性のそれにも聞こえなかった。気持ち悪い印象だけしかない声だった。
「うわわっわぁあぁぁぁっ、ちょっ、社長!何言ってるんですかぁ!!」
「うん?姫ちゃんが今考えてそうな事だけど。当たった?」
やんややんやと騒がしくなってきた。しかしそんな場合じゃないのは確かだ。
「楽しそうな所悪いが、何時から打合せなんだ?
開始時間によってはホントにふざけてる場合じゃないと思うんだが」
さっき英雄が言ってた『今から打合せ』という言葉が異様に引っ掛かっていた。
「今」
「はっ?」
「えっ?」
「だから、今だって。ナウだよなう」
ちょっと理解が追い付かない。
何言ってんだコイツ?
「何言ってんだお前?」
「真実」
「それが真実なら何故、当日の、今、言い出した」
「それが面白そっぶばぁっふぉおお~」
英雄は英雄が座っていた椅子と共に壁に激突した。
現状の力で、本気で手加減して顔面を殴った。
「これで勘弁しといてやる。残りは帰って来てからだ。さっ、月夜さんすぐ行こう」
ギリギリ意識が有りそうな英雄に指をさし言い放つ。
そして月夜さんの手を引く。
「はっはい!!あの、社長、行ってきます・・・お、お大事に・・・」
月夜さんはチラチラと英雄を気にかけているようだったがそんな
最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。
誤字脱字が酷いかもしれませんが,寛大な対応宜しくお願い致します。
次はサイドストーリーを投稿したいと思っております。(予定は未定)
では、失礼致します。