【全知全能】になった俺がアイドルになって人生を謳歌していく   作:PL.2G

23 / 29
大変お世話になっております。

第6話の間の話。
side storyです。

投稿すると言ってから大分経ってしまいました。

1st volume と謳っている通り、幾つかに分節させて頂きます。
読み直しもままなっておりませんが・・・

※申し訳ありません,正確には6話の途中の話でした。
 その為,少し前書きを訂正させていただきました。


Sixth side story 1st volume ~ 灰かぶりの姫たちは女王と騎士に遭遇す ~

「あれー?なんだか賑やかだねー」

 

「「「え?」」」

 

「なんのあつまりー?」

 

隣のブースで撮影をしていたんだけど、こっちがやたら賑やかだったので覗きに来てみた。

どうせ同じ346内の撮影なんだし、自慢じゃないけどアタシ位ともなれば顔パスで行けるっしょ。

 

「かっ・・・かっ・・・かっ、カリスマJKモデル、城ヶ崎美嘉!?」

 

ピンクのパーカーを着た、快活そうな子がそう言いながら近づいてきた。

 

「ハーイ♪にひっ♪」

 

アタシに送られる羨望や憧憬と言った思いが籠った眼差し。

正直、こう言った眼差しを送られるのは、言い方は悪いが気分が良いものだ。

アイドルとして、モデルとして、自分の事を知っている人が居てくれると言うのはとてもとても喜ばしい事だ。

その辺りを理解しているので、精一杯のお返しを心がける。

 

それと、妹の莉嘉が集団の中に居るのが見えた。

はは~ん・・・なるほど。これが例の新プロジェクト・・・か。

 

 

8X―・・・・・・・・

 

 

シンデレラ()プロジェクト()のメンバーと軽く話し、CPの宣材撮影を一通り見学。

唐突だったけど、これから行われるライブでのアタシのバックダンサーに卯月・凜・未央の三人を直感で指名させてもらった。

正直それに対して不安な顔を拭えない武内Pだったけど・・・アタシはそこをあえてスルーして、

今日の仕事始めっからずっっっっっっっっと気になっていた事に関しての話を始める。

 

「ねぇねぇ?みんなに提案なんだけどさぁ・・・時間があるならここの隣の撮影所に、見学に行ってみない?」

 

なんて事は無い、本当に言葉通り。

隣で仕事(撮影)をしている人達を見学しに行くだけ(・・・・・・・・)だ。

 

「隣って、お姉ちゃんが撮影してたところー?」

 

「あーっと、違う違う。えーっとねぇ、アタシ達が今居る所とは反対側ぁ・・・って言っても解らないかぁ、えへへ・・・」

 

アタシは頬を掻き、苦笑いを浮かべる。

この撮影所は2つのブースで1つの部屋となっている。

アタシが言っているのはブースの話ではなく撮影所の方。

 

「さっきまでアタシ一人で行こうと思ってて、もうあっちのスタッフには確認済みなんだけどさ・・・

 見学するだけなら大丈夫って言ってたし取り合えず行くだけ行ってみない?」

 

「見学って事は、誰かが撮影中ってこと・・・だよね?」

 

美波ちゃんが私に確認する。

 

「まぁまぁ、そこは行って見ればわかるって♪」

 

アタシはウィンクをした。

 

 

8X―・・・・・・・・

 

 

アタシたちは先程の撮影所を出て、向いにある扉の前に立つ。

普段、撮影中であれば扉上部の『使用中』ランプが点灯している筈なのだが・・・

点灯はしておらず、代わりに『関係者以外立入る事を禁ず』と赤でデカデカと書かれた紙が扉に直接貼り出されており、普段では在り得ない仰々しい雰囲気を醸し出していた。

しかしアタシはその貼紙を完全に無視すると、ソーッとドアを開けてCPの面子(-1人)と撮影所へと足を踏み入れる。

 

「お邪魔しまーす(小声)」

 

扉をくぐってすぐ左手側に背の高いパーテーションがあり、その脇を通り抜ける。

そこには現在も撮影が行われていて、ライトアップされた場所で一組の男女がカメラの前でポーズを取っていた。

 

「あーっきsもごもがごmsksj」

 

未央の口を咄嗟に抑えるきらりちゃん。

 

きらりちゃんGJ(`・ω・)b

 

「「「「しーっ」」」」

 

卯月・みくちゃん・きらりちゃん・アタシ(みんな)で未央を制する。

 

「ゴ・・・ゴメン・・・」シュンッ

 

小っちゃくなる未央。

そして、皆の視線は直ぐに撮影をしている二人のアイドルに釘付けになった。

 

本「うおぉーっ!!本物だぁ。生の一ノ瀬騎士だぁ。動いてるよー!!(小声)」

 

そう。なんと本日!!8723プロ所属の伝説のトップアイドル、【一ノ瀬騎士】さんが何故か(・・・)346(ここ)に居て、そして何故か(・・・)346(ウチ)のトップアイドル、【高垣楓】さんと供に撮影をしているのだ。

アタシの方の撮影スタッフの一人が今朝早くこっち側の手伝いをしていた時に騎士さんが現れたらしく、

その情報がアタシに流れてきたのだ。

 

三「騎士さんと楓さんって、すっごいツーショットだよね?(小声)」

 

全くである。

実際この二人が街なんかで目撃されたら街中がパニックになること間違いなしだろう。

 

緒「わぁ、楓さん、とても綺麗で・・・それに凛々しく見えますね(並声)」

 

多「ふーん・・・なかなか、ロックだね(並声)」

 

渋「まともに見たのって初めてなんだけど・・・あれが、私たちと同じ、アイドル・・・(並声)」

 

島「はいっ。しかも、お二人ともトップアイドルって言われてる凄い人達なんですよ、凜ちゃん!!(並声)」

 

渋「ふーん・・・」

 

凛はあまり実感が湧いて居ないようだ。

そう言った事に疎いのかな?

って言うかみんな声のボリューム上がってきてない?

 

新「本当に、すごい・・・ね・・・。ただ、本当にただポーズをとってるだけなのに・・・動きなんて全然無いのに・・・なんだろう、凄い気迫があるって言うのかな?(小声)」

 

ア「Да(ダー)Хорошо(ハラショー)!!スゴイ、ですね。ミナミ(大声)」

 

美「いやぁ、さすがにさー、カリスマと言われる私でもこの二人の前じゃ道端の石ころ同然だよねー(並声)」

 

自分で言ってて虚しくなるが、事実、そうなのだから仕方ない。

それにこの二人は本当に、アイドルとして次元が違い過ぎるのだ。

 

赤「わ~っ!!すっごいね~、あんなにきらきらしてる~(大声)」

 

前「にゃー、騎士さんカッコいいにゃー(小声)」

 

島「はいっ!!騎士様、すっごく格好良いです!!(大声)」

 

三「みくちゃんと卯月ちゃんって騎士さんのファンなの?(並声)」

 

「はいっ!!」「にゃっ!!」(大声)

 

神「なんと!?わが同胞かっ!?」(超大声)

 

「「「「「「しーっ!!!」」」」」」

 

設備スタッフが一斉に此方を向く。

しかし大声を出した本人達は気付いていない模様。

そして撮影されている当の本人たちと撮影スタッフは余程集中しているのか一切此方に振り向かない。

当然だが、やはりここに居る人達はプロだ。

 

莉「ねぇねぇ、お姉ちゃんお姉ちゃん?ナイト様たちとお話出来ないかなー?」

 

莉嘉の無茶振り。

私だってお話したいわっ!!

 

姉「んー、休憩になれば・・・もしかしたらって感じー・・・かな?ねっプロデューサー?」

 

取り合えず武内Pにキラーパスを出してみる。

 

P「えっ?・・・あ、はぁ・・・まぁ、そうですね」

 

意外にも肯定をしてくる。

そう言ってまた二人の方に視線を戻す武内P。

 

「15ふーん!!休憩入りまーす!!」

 

おぉっと!?まさかの本当に偶然、休憩に入ってしまった。

やったねラッキー♡

 

「納得いってないのは俺たちじゃなくて、完全にあの二人なんだよな。

 途中から主導権が持ってかれてたし・・・」

 

「やっぱやる気と言うか熱意と言うか、まあ何かが他のアイドルと一味も二味も違い過ぎてこっちも気合入れなきゃってなるよなー」

 

スタッフの人たちが散り散りに、話をしながら各々休息している。

 

美「ねぇねぇプロデューサー、二人と知り合いなんでしょ?お願いっ!!橋渡ししてくれないかな?」

 

顔の前に手を合わせウィンク。

武内Pにお願いをする。

 

P「はい・・・では少し行って参りますので、少々ここでお待ちください」

 

これまた意外な反応だった。もう少し渋るか、断ると思っていたのだが、存外普通にOKをくれた。

休憩にも関わらずモニターを見ながら話し合っている渦中の二人に武内Pは近付いていった。

 

「・・・」「・・・」「・・・」

 

距離が離れているため、何を話しているのか全く聞こえなかったが、

武内Pがこちらを向き、手を上げ、招く動作をする。

良く見えないし全く聞こえないが口の動きがこちらにどうぞと言っているような気がしたので、

ゾロゾロと移動し、3人の前に集まるのだった。

 

 

8X―・・・・・・・・

 

 

前「ほっ・・・本物の騎士さんが・・・私の目の前にっ!!」

 

島「ほっ・・・本物の騎士様が・・・私の目の前にっ!!」

 

神「まっ・・・誠の偽り無き始祖が今・・・我のすぐ傍にっ!!」

 

三者三様とは正にと言った感じだ。

三人はテンション高めに、騎士さんを見つめている。

 

「わー本物のナイトさまだー。すっごーい。きゃはは」

 

「こら、みりあちゃん。騎士さんに失礼にゃ」

 

みりあちゃんを叱るみくちゃん。

しかし、その猫語?は失礼に当たらないのか問いたい。凄く問いたい。

 

「大丈夫ですよ。慣れてますから」

 

騎士さんの丁寧な対応。流石です!!

「元気だね」と言ってみりあちゃんの頭を撫で始めた。

なんだろう、どっちも羨ましい!!

続いて、意外な子が意外な言葉を発した。

 

Очень(オーチン) рад(ラートゥ) вас(ヴァス) снова(スノーヴァ) видеть(ヴィーヂェチ).お久しブリですね、キシ。また会えマした」

 

「これはこれは、どなたかと思えば、アーニャちゃんじゃないですか。お久しぶりです。Здравствуйте(ズドゥラーストゥヴィチェ)

 

流暢にロシア語?を話す騎士さん。

本当にこの人は凄い。

本当に何でも出来てしまうんだなぁと、小学生並みの感想が頭を過ぎる。

 

「アーニャちゃん、騎士さんと知り合いなのっ!?」

 

美波ちゃんは当然の疑問をアーニャちゃんにする。

 

Да(ダー)。空港でキシがニンジャスキルをヒローした時に、ワタシ・・・立ち会いまシタ。とても、とても素晴らしかったデス」

 

「な・・・何を言っているのか、全然わかんないのにゃ・・・」

 

「ふふふ、そろそろ私も話に混ぜて貰ってもよろしいですか?」

 

ここでずっと黙っていた楓さんが会話に入って来た。

 

「騎士君が居ると私の存在が薄れてしまうから困り者ですね。まぁ、皆さんが女性って言うのも

 理由の一つ・・・なのでしょうけれど・・・」

 

「はぁ・・・」とどこか、つまらなそうに頬に手を当て溜息を吐く楓さん。

 

「逆に周りが男性だったら薄れるどころか完全に僕は置いてけぼりだと思うんですけど・・・」

 

「それは皮肉でしょうか?例えここにいるのが全員男性だったとしても、結局状況は変わらないと思いますよ?トップアイドルさ・ま♪」

 

「やけに突っかかってきますね、まあ、その辺りは後でじっくりお話しするとしましょう」

 

そう言って騎士さんは楓さんから目線を外しアタシ達に向けてきた。

 

「そうですね、この子たちの大事な時間を私たちのくだらない話で奪ってしまうのはいけないですね」

 

そう言って楓さんは再度輪から離れ、スタッフの一人に近付いて行った。

 

「わかりました。おーい、休憩を1時間に変更だー。機材のメンテ、飯、段組みも今のうちに済ませとけー!!」

 

「「「「はーい!!」」」」

 

楓さんがはにこにこしてゆらゆらと手を振りながらユラユラと戻ってきた。

 

「プロデューサーさん、今更なんですけど・・・この子たちのお時間は、大丈夫ですか?」

 

楓さんが武内Pに確認を取る。

 

「はい・・・この後、事務所に戻って今後のお話を少ししてから解散、と言う流れでしたので、彼女たちが問題なければ、「「「「「ないっ(にゃ)!!」」」」」だ、そうですので・・・お二人にお任せします」

 

小さな笑顔でそう言って深々とお辞儀をした武内P。

そしていつものように首に手をあて、今度はちょっと申し訳なさそうに、「では、千川さんに電話をしてきます」と武内Pは席を外した。

 

「じゃあ、改めまして。みんなと同じ346プロ所属、高垣楓です。これから、よろしくお願いしますね?」

 

とても丁寧にお淑やかに、そして細いけどとても通る声で挨拶をする楓さん。

アタシ達は担当が違えどそこそこ面識はあるし、過去に何度か仕事も一緒にした事がある。

だが何度見てもこの美貌とスタイルは女性として・・・と言うよりは、モデルとして憧れである。

 

「いやぁ、ダジャレをぶっこんで来ると思っていたので、今の挨拶は正直意外でしたよ」

 

「んもぅ、流石に時と場合は弁えているつもりですよ」

 

「それはそれは大変失礼致しました。では、僭越ながら・・・」

 

騎士さんは姿勢を正し、コホンと軽い咳払いをした。

その瞬間から騎士さんの纏う空気が、周りに漂う空気とかオーラみたいのとかが一変するのを感じた。

 

(わたくし)は8723プロ所属、一ノ瀬騎士と申します。以後、お見知りおきを」

 

左手を腰の後ろに、右手を前にだし、静かに頭を下げ、まるでどこかの執事の様な仕草で挨拶をして見せた。

この挨拶は騎士さんの定番の挨拶で、たった数秒の出来事なのだが、その一挙手一投足一言一動がとても優雅で優美で繊細で・・・見る者を魅了して已まない。

アタシも魅せられたその一人だ。生で見れたことに感激しすぎて何も言えないし動けなくなった。

ゾワッと全身から鳥肌が浮かび、足先から頭の天辺まで電気が走ったような気がした。

 

「やっぱり何度見てもその挨拶は良いですね。お姫様とかどこかの御令嬢にでもなったかのような気分になれますね」

 

「そう言って頂けると光栄です、お嬢様」

 

再度、同じ様な動きをする騎士さん。

あぁん、もう格好いい!!!

 

「ふふふ、口がお上手ですね。でも、初めてお会いした時はそれはしていなかったんですけど、何時から・・・」

 

そんな会話を繰り広げる2人・・・この2人のやり取りを見ていると、まるでオペラでも見ているような、

そんな高揚感を覚えてしまう。やはりトップアイドルと呼ばれる人達が並ぶと世界が違って見えてくる。

 

「ねぇねぇお姉ちゃん、さっきから口が開きっぱなしだよー?」

 

「え!?」

 

莉嘉に言われて我に返る、確かに口が開いていた。

咄嗟に両手で口を隠した。

やばい、非常に恥ずかしい。

超ハズカシイ!!

 

「バカッ、余計な事言わなくて良いの!!」

 

「バカって言う方がバカなんだよー」

 

「えーっと、君が城ヶ崎さん・・・かな?」

 

「「はいっ!」」

 

莉嘉とハモった。

まさか騎士さんから呼ばれると思わなかった。

 

「城ヶ崎さん、はじめまして。いやぁ妹から話は常々。うちの妹がご迷惑かけてませんか?いや、かけてますよね?志希だし・・・ははは・・・」

 

「はっはっはははっはい、城ヶ崎美嘉です!!騎士さんに知って居て頂いて光栄でしゅっ!!ッ!?」

 

噛んだー!!舌噛んだー!!痛ったーい!!恥っずーい!!

 

「お姉ちゃんおっかしいんだー」

 

「ふるひゃい」

 

舌痛い・・・

 

「お姉ちゃん・・・って事は、城ヶ崎さんの妹さん?」

 

「はいっ!!346プロ所属、シンデレラプロジェクトの城ヶ崎莉嘉でーっす。よろしくー!!」

 

すごいはっきりとしっかりと自己紹介をする莉嘉・・・ギャルピースまで添えて・・・

お姉ちゃんとしての面目が・・・うぐぐぐぐ

しかーし、

 

「こら、『よろしくー』じゃないでしょ!!ちゃんと挨拶しなさい!!」

 

「ちぇー、いーじゃんよべっつにー」

 

「いえいえ、全然大丈夫ですよ。しかし、元気でしっかりとした子だ。これもお姉さんの教育の賜物って奴かな?」

 

「いやぁ、まぁ、えへへへ」

 

ダメだ、騎士さんに話し掛けられると頬とかもう色んなところが緩んでしまう。

 

「莉嘉ちゃん達ばっかりずるいよ~、私もお話しし~た~い~」

 

みりあちゃんが出てきた。

でも最初にお話してたのはみりあちゃんだった気がしなくも無い。

 

「初めまして!わたし、赤城みりあ11歳です!!346プロのシンデレラプロジェクトのメンバーです。

 よろしくお願いします!!」

 

みりあちゃんらしいとても元気でかわいらしい挨拶だ。

うーんなでなでしたい。

 

「元気いっぱいですね。こちらこそよろしくお願いしますね」

 

そう言いながら、楓さんはみりあちゃんの頭を優しく撫ではじめた。

 

「えへへへへー♪」

 

「さっきから気になってたんですけど、シンデレラプロジェクトって・・・?」

 

騎士さんから当然の質問が飛んできた。

 

「346のアイドル部門から新しいプロジェクトが始動するんです。

 それがシンデレラプロジェクト・・・そして私たちがそのメンバーとなります」

 

美波ちゃんが説明をした。流石年長者、対応が早い。

 

「へー・・・うん?でもそれって、今僕が聞いて良い話なんですか?」

 

「あ・・・」

 

口を手で押さえ固まる美波ちゃん。

確かに言われてみれば・・・

 

「問題ありません」

 

後ろからバリトンボイスが聞こえてきた。

武内Pだ。

 

「武内さんがそう言うのなら問題無いんでしょうね」

 

「はい、そもそも、もし話せない事なのであれば・・・本日この場に、彼女たちを連れては来てません」

 

「それもそうですね」

 

たしかに。

 

「よかったぁ」

 

ほっと胸を撫で下ろす美波ちゃん。

さっきからちょいちょい思ってたんだけど、

美波ちゃんってなんっか動作がいちいち色っぽいと言うか艶っぽいと言うか・・・

女性の私が見ててもちょっとドキドキする。

これが色気と言うものなのだろう。

 

「しかし、さっきから気になる事が・・・」

 

「??」

 

騎士さんがアタシを見詰めながら突然切り出した。

アタシの何が気になるんですか?

えっ?どうしたんだろ・・・そんなに見つめられると、

アタシ・・・困っちゃうよ・・・

 

「城ヶ崎さん・・・のお姉さんの・・・」

 

お姉さんなんて呼ばれ方は嫌だ、私・・・頑張れ!!

 

「あ・・・の、み・・・美嘉って・・・美嘉って、そう呼んで、くださぃ」

 

「ん?」

 

精一杯勇気を振り絞って言った。

 

「美嘉って・・・呼んでくださいっ!!」

 

言えた!!

言ってしまったぁ!!

 

「個人的に下の名前で女性を呼ぶのは非常に抵抗があるんですが・・・」

 

なぜかそこで、楓さんが「むぅっ」と機嫌悪そうに声を上げむくれ顔になった。

だからと言う訳では無さそうだけど、

 

「まぁ、良いかな・・・、

 じゃあウチの妹と同じ呼び方で、

 美嘉ちゃんって呼ばせてもらう事にしますね」

 

「はいっ!!」

 

やったー、下の名前で呼んで貰えた!!「美嘉ちゃん」だって、キャーッ!!

 

「それで、非常に申し上げ難いのですけど、その・・・少し目のやり場に困るんで、

 なんか羽織って頂けると助かると言うか、羽織って貰って良い・・・かな?」

 

「え?」

 

え?目のやり場?何が?アタシが?

今の自分の姿を再確認してみる。

そう、さっきまでアタシも撮影をしていたのだ。

そして撮影の時の衣装のまま。

言われてみると確かに露出は多い方だ。言われて気が付いた。

普段なら全く気にしないのだが、今回は別。

憧れの騎士さんに見られているのだ。

そう思ったら急に顔が熱くなってきた。

 

「ッ~~~~~////・・・」

 

うわ~~どうしようどうしようどうしよう。

頬に手を当てバタバタとその場で右往左往する。

どうにも為らないので、一先ずしゃがむ事にした。

 

「って言っても、どうしようもないか・・・うーん、ちょっとこれで我慢して貰って良いですか?」

 

「へ?」

 

そう言って、大きめのジャケットがアタシの肩に掛かる。

騎士さんがアタシに羽織らせたのだ。

 

「もしや、コレって・・・」

 

「僕の上着で申し訳ないけど・・・なんとか今はそれで・・・」

 

騎士さんのジャケット!?

 

キュウ・・・バタッ・・・

 

アタシの記憶は一度そこで途切れるのだった。

 

 

―to be continued




最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。

2nd volume ですが,また少し間が開くと思われます。

ご承知置きください。

※アニメを見ていない方に説明致しますと,美嘉の格好は『カリスマギャル+ 城ヶ崎美嘉 (SR+)』の格好をしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。