【全知全能】になった俺がアイドルになって人生を謳歌していく 作:PL.2G
今回はおふざけ寸劇です。
supplementary story
「日頃よりお世話になっております。画面の前の『【全知全能】になった俺がアイドルになって人生を謳歌していく』を御覧になっている皆様。本作主人公の一ノ瀬騎士です。」
「さて今回は、
「作者がうまく纏められない、表現が出来ない、熟語単語が思い浮かばない、仕事が忙しい、時間が取れない、体調が悪い、やる気が起きない、そもそもネタが思い浮かばないetc,etc・・・そんなこんなで物語が全く進まずに、今回この様に箸休め的な物語が入りました。最後の方にはミニストーリーも入っておりますので、もしよろしければ最後までお付き合いいただければと思います。ではここで、この物語を進めるに当たり、サポートがおりますので呼びたいと思います。まぁ、正直余り気は進まないのですが・・・お~い。」
「はいはいは~いっ!呼ばれて飛び出て混ざって弾けてケミカルアイドル♪お兄様の従順な
「うん、かなりおかしい
「いたしま~す♪」
デンッ♪
8X―・・・・・・・・
「補足と言う事で、物語中色々と説明されていない・しきれていない・出来ない部分をちょっとだけ?掘り下げて行こうかと思っています。」
「ふんふん・・・でも、ちょっとだけ?なんだね。」
「あぁ。んで、なんで俺の腕にしがみ付いているんだ?」
「ここが志希ちゃんの今日の定位置だからです。」
「急なマジトーン・・・。まぁ、そうか。よし。これも気にせず行きましょう。尚、今回はメタ的な物語なので、俺が【転生者】であることや【全知全能】で在るって事は志希にバレてもなんら問題はないと言う事を理解しておいてください。」
「え?少なからず【全知全能】であることは知ってるよ?」
「は?」
「だって自分で言ってたじゃん。とりあえず、お兄様のレア顔が出た所で最初はこれ~!!どうぞ~♪」
「え?おいっ!?今のは一体どういう・・・」
「どうぞ~♪」
設定資料公開
人物紹介―Profile―
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一ノ瀬騎士 ― イチノセキシ ―
旧姓:王親騎士 ― オオギミキシ ―
誕生日 :12月10日(いて座)
身 長 :178.8cm
体 重 :65kg
血液型 :A型
目の色 :黒
髪の色 :黒
国 籍 :日本
出 身 :東京
長 所 :何でもそつなく熟せる所
短 所 :何でもそつなく熟してしまう所
好きな物・事:食べられる物全部、楽しそうな(面白そうな)事・人・物
嫌いな物・事:考える事、退屈、暇、(精神的に)疲れる事
職 業 :アイドル、短大生、たまに研究者
シークレット:【転生者】及び【全知全能】、
【備考】
本作品の主人公
上記のシークレットにある通り【転生者】であり、絶対的な能力【全知全能】の保持者。
一ノ瀬家の養子であり、義妹に【一ノ瀬志希】がいる。
兄妹仲は至って良好で、喧嘩らしい喧嘩は一度も無い。
と言うよりは、後述するが騎士が怒ると言った感情を殆ど表に出すことが無かった為、志希が一方的に怒るもすぐに騎士が謝るので喧嘩には至らない。
騎士の名は、母方(一ノ瀬家)の祖父が名付け親である。
志希も名付け親が同じ(祖父の)為、文字が逆転した様な少し冗談めいた形となっている。
喜怒哀楽の感情が欠落している節がある。
完全な欠落ではないのだが、心の底から喜怒哀楽を享受出来ない。
具体的には最高潮の状態で一般人の一桁%程度。
例:
一般人⇒怒り100%が『大切な人を殺される』レベルとする。
騎士の場合⇒同じ事が起こった所で怒り一桁%なので、『コーンスープの缶ジュースの最後の一粒が取れない』程度しか享受出来ない。
作者の表現が弩下手クソ過ぎて文章で全然表せていない為に、大変解り辛い設定である。
感情豊かに読めてしまう所があったとしても、実際はほぼ無感情であり、【全知全能】の力でその場の雰囲気を汲み、自動的に表情筋を操作し表情を作っている。
【裏話】
当初の予定では、幼少期の騎士はもっと擦れた性格で、志希がお兄様好き好き大好き愛してる告白をして生甲斐を発見すると言う流れにしていたのだが、なんやかんやで擦れた志希を騎士がなんやかんやして、志希が騎士を好き好き大好き愛してると言う現在の流れになった。お陰さまで作者の頭の中は滅茶苦茶になりましたとさ。
さすが【向こう見ず】!自分にできない事を平然とやってのけるッそこにシビれず!あこがれずゥ!
「はい、先ずはお兄様のぷろふぃ~るでした~♪」
「さっきの話は・・・。」
「もうしつこいよ~、そんなのは置いておいて・・・ほれほれじゃんじゃん進めよ~?」
「しょうがない・・・はい、今まで俺のプロフが無かったのでこれで何となく俺と言う人物が多少なりとも想像し易くなったのでは無いでしょうか?」
「お兄様は私とちっとも似て無いからね~。」
「まぁ養子だしそれは当然だろ?でも逆にこの所為で読者様達が想像していた人物像とかけ離れてるってガッカリされる可能性も出て来たとも言える。」
「そうだね~♪まぁ、それは読み物としてはしょうがない事ではある。」
「正直な話、作者は人物像を文章で表現する事が全然できない所為でここで設定を出さざるを得なかったんだけどね。」
「ふんふん。もう作者の話はいいよ~。次いこ次~♪」
「では、続いてはこの人のプロフです。」
【一ノ瀬志希】 ― イチノセシキ ―
誕生日 :5月30日(ふたご座)
身 長 :161cm
体 重 :43kg
血液型 :O型
3サイズ :B83(D) W57 H82
目の色 :赤味掛かった茶
髪の色 :栗色
国 籍 :日本
出 身 :岩手
長 所 :好奇心旺盛、天才
短 所 :非常に飽きっぽい
好きな物・事:タバスコたっぷりピザ、匂い、薬品作り、お兄様
嫌いな物・事:退屈、暇
職 業 :アイドル、海外で飛び級→日本で高校生
シークレット:お兄様への恋心、【
【備考】
一ノ瀬家の実子。
養子として突然家に来た義兄の一ノ瀬騎士を、一人の女性として恋をしている。
と言うか愛している。
いつか結婚してやろうと思っている。
法律的に結婚できなくとも、絶対一生傍に居ようと心に決めている。
どうにかして襲ってやろうとも考えている。
お兄様成分を鼻腔から1㎎摂取すると24時間闘える。(本人談)
【裏話】
志希の長音符【~】はもともと【ー】でした。
初期の頃から読んでくださっている方で、気付いている方がいましたらそれは作者として大変喜ばしく思います。
途中から志希だけは分別出来るようにと変更致しました。
志希以外にも感情の表現で使っている時が多々見受けられるが・・・その辺りはお察し。
「はい!!お兄様に比べて薄っぺらなプロフィールでした~。まぁ、志希ちゃんは天下の公式プロフ様があるからね~。」
「その辺は弄っちゃうと管理がガサツな作者が絶対詰めの甘さを見せて矛盾とか不可思議を発動させちゃうからな。」
「ではプロフィール関係は今回はここまでです。」
「すくなっ!?えっ終わり?」
「終わり。」
「姫ちゃんとか英ちゃんとかは?」
「それは・・・まぁ、次があったらって事みたいだよ?」
「うわ~・・・。」
「と言う訳でここからは志希の疑問に答えるコーナー。」
「わ~、どんどんぱふぱふ~!!」
「これから、その名の通り志希の疑問に答えようと思います。」
「要はストーリー上解説されて居ない部分の解説ってことで~す。」
「そうですね(棒)。」
「ではではさっそく~、
「あぁー、それな。」
「【全知全能】ってどこまで出来るの?」
「どこまでも。」
「え?」
「どこまでも。」
「ほんとに?」
「うん。」
「瞬間移動とか?」
「うん。」
「天地開闢?」
「うん。」
「神様じゃん。」
「故に【全知全能】。」
「それは・・・」
「人生に飽きるのも解るでしょ?」
「納得~。悲惨だね~。」
「最初の数年は楽しかったよ?小心者でも思いつく限りのやりたい事を
「へ~。数年で数十年分楽しめるんだ。」
「まぁ、どこぞの東の方に存在する能力的な言葉を使わせてもらうなら【永遠と須臾】の為せる業ですよね。」
「すっごい電波的なせつめ~♪因みに、な~んでどこまでも出来るって、わかるの?」
「だって【全知全能】ですから。」
「アッハイ・・・、でもさぁ、それならなんであんな事故になっちゃうの?【全知全能】を全力で使ったらそれこそお兄様の思った通りに全てがうまくいくんじゃないの?」
「あの時の俺って、過去の志希の一言によって【全知全能】のある程度の全能感を制限して生きていた。少なからず3年間は【一般人】寄りの【全知全能】な存在になっていたんだ。」
「ふんふん。」
「事故当日、3年ぶりに【一般人寄り】の【全知全能】が【完全】なる【全知全能】を使った。」
「ペーパードライバーみたいなって言いたいの?」
「そうだね。使うの久々すぎるし焦りすぎてるし我武者羅だったせいで猪突猛進、結果アレですね。」
「うわ~・・・、悲惨。そもそも【全知全能】で何でも出来るなら、車を飛ばさないようにも出来たろうし、時間止めたり、戻したり。」
「はい。ぐうの音も無いです。でもそれだけ焦ってたって事で・・・」
「まぁ、結果的には丸く収まったし良しとしますか。」
「そうしてください。」
「【全知全能】ねぇ・・・あっ、話に関係無いけど、絶対持ち上げられない石を作って!!造って~♪創って~♪」
「あぁ、『全能の逆説』ね・・・、それは確かに気になる所だよな。」
「ふんふん♡」
「めっちゃ楽しそうだな・・・。」
「そりゃあ・・・どう頑張ったって人類が絶対に到達できない世界に踏み込んでますから~♪」
「そうか・・・。結論から言うと、絶対に持ち上げられない石は俺は持ち上げられる。」
「じゃあ絶対に持ち上げられない石は作れないから【全知全能】じゃないじゃん。ブーブー!!」
「良ーく考えてみろ。俺は【全知全能】なんだから俺自身に掛かる結果が優先されるに決まってるだろ?創造物はあくまで俺が創った物でしか無く俺ではないんだからな。余談だけど俺と全く同じモノは存在できない。【全知全能】は複数存在できないって言った方が良いかな?一之瀬騎士と全く同じ遺伝子・思考をもった人間なら幾らでも創れるけど【全知全能】を持った一之瀬騎士は創れない。」
「へ~、じゃあじゃあ志希ちゃんの言う事を何でも聞いてくれるお兄様は作れるって事か~・・・。創って創って~♪主に抱き枕用で♪」
「嫌だよ。」
「ん~、でもそれはお兄様であってお兄様で無いものだからやっぱいらな~い。あっ!ピザ食べたい。」
「なんだよ急に。」
「じゃぁじゃぁ、次の質問。」
「はぁ・・・。なにかな?」
「完結すんのこれ?」
「それは、【全知全能】をもってしても測りえないなぁ・・・作者は何年かかっても終わらせたいと思ってるみたいだけど・・・」
「やっぱそうなんだ・・・じゃあ、別の質問。」
「ほいほい。」
「英ちゃんって何者なの?」
「英雄かぁ、一応英雄のサイドストーリーは何作か準備してあるみたいだけど、美城常務が出てからの話だからなぁ・・・。」
「は?すっごい先じゃん!!現状アニメの5話にも行ってないんだよ!?」
「それは作者のスキル【向こう見ず】が発動しているからで・・・」
「いま、やっとアニメ4話の話を書いてるんだっけ?」
「鋭意(?)執筆中だってさ。」
「ちなみに私の手元の資料を見ると~、作者がこのシリーズで最初に書いた話が、アニメの切子の話(18話)の所らしいけど・・・」
「あぁ、当時の作者はKBYDとあんきらが大好きだったかららしいけど・・・」
「なんでその話を書いて満足しなかったのか・・・、まさに【向こう見ず】って感じだね~。」
「まぁ、いい感じに英雄の話が出たし、ここで俺と英雄の出会いの話をお送り致します。」
「唐突!?」
「短すぎて本編には出来なかったから、苦肉の策ってやつだと思うよ?」
「なるほどね~。」
「では・・・、」
「「どうぞ~っ!!」」
忘れもしない(出来ない)、生きていくことに疲れが見え始めた6歳の時。
『生きて行く上で、最も楽しめる生活を送るにはどうすれば良いか?』
と【
勘の鋭い人なら何となく気付いて居ただろう。
7本のレール、即ち・・・
【
【
【
【
【
【
【
と、こう言う事である。
俺は、家に程近いそのプロダクションに向かっていた。
たどり着いた先はとても会社とは言い難い2階建てのボロアパート。
敷地内の地面からは無造作に雑草が伸び放題で、建物の方は所々に罅があったり、
1階の部屋の扉の脇に置かれた淡い緑の塗料の禿げた洗濯機、何年も乗っていないであろう無残な姿の錆だらけの自転車。
要所要所に管理が滞っている事が伺え、人が住んでいるかも怪しげな雰囲気を醸し出している。
しかしよく見ると、1階左端の部屋の扉に、ラップのようなもので簡易な防水加工がされた紙が貼られており、其処に申し訳程度の濃さのマジックで【8723プロ】と書かれていた。
「マジでここなのかよ・・・。」
この時ばかりは心底【全知全能】を疑った。
あれだけ今まで【全知全能】に【
しかし、頭からそんな疑念を振り払い、心の中で「よしっ」と意気込んでその扉の前に歩を進めた。
紙に雑に書かれた【8723プロ】をマジマジと見やり、今の俺の身長でギリギリ届く位置に付いている簡素なモノクロの呼び鈴を押した。
ジリリリリリッ
黒電話の様な音が、部屋内から外にまで響いて聞こえて来た。
その3秒後、部屋内でバタバタと音がしたと思ったら声が聞こえて来た。
「だから、家賃は月末に何とかするっていったじゃないっすかー!!」
そんな言葉と共にドアが勢いよく開き、声の主が現れた。
そう、
「あん?誰も居ねぇ。んだよ、ピンポンダッシュかぁ?今日日流行んねぇだろそんなんよぉ・・・」
そう言いながら頭をボリボリと掻き部屋に戻ろうとする英雄に俺は声を掛ける。
「ピンポンダッシュじゃないです。僕が押しました。」
「あん?」
英雄は振り返り、視線を下げる。
俺と視線が交差する。
「おう、坊主。なんか用か?迷子にでもなったか?なら、ここは交番じゃ無ぇから、そこの道左にずーっと行けば・・・」
「僕、アイドルになりたいんです。」
喋り続ける英雄を気にせず簡潔に述べた。
すると、英雄は喋る事を止めジッと俺を見始めた。
俺は
「僕は歌も歌えます、踊りだって得意です。何なら何でもできます。僕をこのプロダクションに入れてください。」
所属しているアイドルは居ないと知っていたし、プロダクションが傾きかけていたことも知っている。
そんな状況で自分からアイドルになりたいとやる気を出す少年が転がり込んできたんだ、渡りに船だろう。
取り合えず第一段階は終了。レールに乗ったと確信した。
しかし、俺の【
「お前にアイドルは無理だ。さっさと帰れ。」
至って普通に。至って当たり前に。至って平坦に。
それはあっけなく行われた。
「え?」
一瞬、【
「他を当たれ。話は終わりだ、じゃあな。」
何を言われたのか分からなかった。
何を言っているのか判らなかった。
何と言ったのか解らなかった。
言葉の意味が理解らなかった。
今の今まで、俺は何でも出来た。
誰よりも全てが出来、誰よりも全てを知り、森羅万象が俺の掌の上だった。
しかし、俺は、【
いや、過去にその手のプロたちに『坊やにはムリだよ。』と、言われた事は幾度と無くある。
そして、その悉くを俺は覆してこの日まで生きて来た。生かされて来た。
その覆しを覆したくて何度も何度も色々な事に手を出しては、その悉くを覆せずにこの日までダラダラと生かされて来たんだ。
でも、英雄の発したその言葉は、何故か覆す事が
その言葉を、英雄の口から発せられた言葉を聞いた瞬間、俺の頭の中は靄が掛かったかの様に不透明だった。
不純物の無い硝子みたいに澄んで綺麗だった。
真っ白の画用紙に黒のクレヨンでぐちゃぐちゃに引かれた線の様に滅茶苦茶だった。
綺麗に磨かれた鉄板にレーザーで精密に描かれた幾何学模様みたいに緻密だった。
そんなぐちゃぐちゃで整頓された心境が、わけ分からなかった。判らなかった。解らなかった。
「―んでだよ・・・」
「あん?」
「なんでっ!!なんでお前にそんな事わかんだよっ!!
「・・・。」
俺はこの時、唯々我武者羅だった。自分に理解出来ない事、出来ない事なんて無かったからだ。無いからだ。
たかだか三十余年程度しか生きて来ていない只の人類に俺の何が解るんだと躍起になったんだ。
「俺は何でも出来るんだよっ!!俺に不可能は無いだよっ!!出来たく無くても何でも出来るんだよ、出来ちまうんだよっ!!そんな俺にアイドルごときが出来ない訳無いだろうがっ!!人前で歌って踊って笑ってりゃ良いだけだろうがっ!!」
俺は肩で荒く息をする。
英雄は肩を竦め、ふぅと息を吐いた。
「そんなんだからお前には出来ないんだよ。それとさぁ・・・お前、自分の顔を鏡で見たことないだろ?笑顔って知ってるか?心の底から笑ったことあるか?ん?」
「・・・。」
「無いんだろうな。そうでなきゃあんな笑顔を
「笑顔が何だってんだよ!!そんなのたかが他人の前で表情筋を動かすだけだろうが!!そんな事が俺のアイドルになれないのと何の関係があるんだよっ!!」
「アイドルと笑顔ってのはなぁっ!!」
英雄は突然声を張り上げた、かと思うと、声のトーンを落とし次の言葉を紡いだ。
「切っても切れないもんなんだよ。」
「たかがっ・・・!!!」
言葉の途中で英雄は俺の肩を掴み真剣な眼差しで見つめてくる。
「たかがじゃねぇ。たかがじゃねぇんだよ。アイドルっちゅうのは歌の上手さは大事だ。踊りのキレが大事だ。そいつだけの唯一の個性ってヤツが大事だ。でもな、そのどれよりもそいつの心底からの笑顔が大事なんだよ、アイドルってやつは・・・。」
俺から目線を外し空を眺め何かを思い出すようにふっと鼻で笑う。
「俺の考える、知ってるアイドルってのはな、人に夢と希望、そして笑顔を与える職業だ。その全てが出来てなれる・・・と、少なくとも俺はそう思ってる。ぱっと見、お前はガキに関わらずいい容姿を持ってるし、さっきの話が本当と考えるならば、きっと夢と希望は与えられるだろうよ。だがな、笑顔は与えられない。だからお前には出来ない。少なからず俺はお前をプロデュースするに値しないし、
俺には納得が出来ない理由をつらつらと語った。
だが、この納得が出来ない事に俺は一つ納得することになった。
そう、最も面白そうなルートである事の理由だ。
実は7本のルートそれぞれに【全知全能】をもって不明瞭な箇所がいくつか存在していた。
無意識か【全知全能】をもってしても不確定要素なのかはその時は関係無かったし気にしていなかったが、今やっと解った。
【全知全能】で計り知れない【人間】という存在が居ると言う事だ。
きっとほかのルートでも
そしてそれは俺の人生を楽しませ足り得る要素の一つなのだろうと。
ここで俺の内側から11時間ぶりに感じる感情が湧き上がってくる。
『生きて行く上で、最も楽しめる生活を送るにはどうすれば良いか?』と問いただし、答えを貰いそれに応えた時の感情。
嬉しさ・楽しさ・喜び。
その感情が沸々と湧き上がってくるのを感じた。
「なんだお前?しっかり良い顔出来んじゃねぇか。」
「え?」
「お前、もしかして俺を謀りやがったか?がきんちょのクセに生意気な奴だな・・・演技力の披露って事か?まぁ、笑顔の演技は全然ダメダメだったが、しかたねぇ。芸能界の英雄と言わしめたこの敏腕プロデューサー、
こうして
この後、英雄の指示に従い、話をし、出来る事を手当たり次第披露し、そして聞いた。
「雄さんは、俺が
「あーん?何言ってんだお前?」
「俺は今まで、【化物】だの【悪魔】だの言われ続けて来ました。まぁ、逆に【神の子】とか奉られそうになったりとかもありましたけど・・・」
英雄は一つ溜息を吐くと俺を見据えてこう言った
「お前みたいなガキが恐い訳あるか。なーにが化物だよ。お前より恐い物なんか社会に出ればいくらでもあるわ。お前はな、
俺はこの時この世界に来て初めて、信頼できる人が出来た。
「わ~ぱちぱちぱちぱち~。」
「なんか恥ずかしいな・・・。」
「お兄様の私に会う前の話かぁ~。なんか感慨深いねっ!!ところで・・・」
「やっぱり気付いた?」
「連載当初って、283プロの存在はかけらも無かったよね?ね?」
「そうだな。」
「7本のレール(笑)はどうする予定だったんだろう?」
「なんも考えてなかったらしい。」
「は?」
「今回、偶然発見したからぶち込んだみたいだよ。」
「さっすが向こう見ず~♪しっかし、ちっちゃい頃は英ちゃんの事信頼してたんだね?」
「まぁ、あの時唯一俺を一人の人間として扱ってくれてた存在だしなぁ」
「すっごい遠い目。」
「今は信頼なんて一切できないからな。」
「でもそれなりに信用はしてるんでしょ?」
「まぁな。じゃなきゃずっと8723には居ないよ。」
「うんうん。で、私は?」
「俺は志希の事を誰よりも信頼してるし信用してるよ。当然だろ?」
「うんうん♡ありがと♡私もお兄様の事だっれよりも信頼してるし信用してるし愛しているよ♡」
「そっか、ありがとな。」
「大きくなったら結婚しようね♪」
「法律上ムリだけどな。」
「な~に言っちゃってんのこのお兄様は全く~。お兄様は何者ですか?」
「俺は・・・何者?」
「作者の知能の低さ故にお兄様の【全知全能】感が低レベルなんだよね~。」
「それな・・・、と、こんな感じですが、これからも『【全知全能】になった俺がアイドルになって人生を謳歌していく』はゆっくりと進んで行きます。行く予定です。行けば良いなぁ・・・。俺は・・・【全知全n】・・・あっ!?」
「これからも私たち兄妹の活躍を期待していてね~♪恋の行く末もにゃ~♡にゅっふっふ~♪」
「それでは次の話まで今しばらくお待ちください。」
「まったね~♪」
最後までお読み頂きありがとうございました。
まだ話数が少ないですが、疑問点・不明点等ございましたら、
感想等で知らせて頂けると大変喜ばしく存じます。
また、誤字脱字も併せて報告くださるとありがたく存じます。
では、次の話まで今しばらくお待ち頂きたく。
以上、失礼致します。