【全知全能】になった俺がアイドルになって人生を謳歌していく 作:PL.2G
短いです。
※注意:)木村龍くんの姉弟詳細設定は公式(SideM)では語られておりません。
こちらのオリジナル設定となりますので、ご承知おきください。
――――――――――――――――――――――――――
──そしてあっと言う間に時は経ち、お兄様をお兄様と呼び始めて早一年が経とうとして居た頃、私はまた一つの事に気が付いた。いや、新たな問題にぶち当たっていた。
あれ程酷く醜く燃やしていた嫉妬の矛先が、【お兄様】ではなく、お兄様に対して
当時少ないながらも幾らか居た内の友達の一人に相談した所──
「あー。それは恋ねぇ、間違いないわぁ♪やぁん、志希ちゃん青春♡」
友達は頬に手を当てクネクネと動く。
「恋?何それ志希ちゃんよくわかんない~」
「だってぇ、騎士さんに群がる【女ども】を見てぇ、嫉妬するんでしょ?」
「うん。テレビで見ててお兄様がキャーキャー言われてるのを見ると胸がムカムカしてくる」
それを考え、進行形でムカムカしてくる。
「志希ちゃんに質問でぇす☆」
ウィンクしてくる。
「いいよ~」
「騎士さんに女の人が近付いてきて突然手を握り始めました。どんな気持ち?」
「やな気持ち~」
「騎士さんが女の人と肩を組んで歩いていました。どんな気持ち?」
「やな気持ち」
「騎士さんが女の人と抱き合っていました。どんな気持ち?」
「・・・一番やな気持ち・・・」
「はい☆志希ちゃんは騎士さんが好きな事決定ぃ☆」
手を叩き明るくそう言う。
「別に嫌いじゃないけど・・・お兄様は、お兄様だし・・・」
「志希ちゃんには珍しく歯切れが悪いじゃなぁい?そうなっちゃうのも、恋の症状なの♪」
「ふ~ん・・・」
正直もう後半はほとんど聞いていなかった。
「今度ぉ、思い切って告白してみたら?女は度胸って私の好きだった空中海賊が言ってたわぁ☆」
「フ~ン・・・あっピザ!!」
「えー、またピザぁ・・・早耶アイドル目指してるから体型には気を配ってるんだけどぉ」
8X―・・・・・
「なぁ志希、少し気になったんだけ、なんでお兄様なんだ?現父さんと現母さんはパパとママ呼びなのに。確かに昔はお父様お母様って呼んでたけどさ」
「ん?なんとなくだけど?」
お兄様が不思議な質問をしてくる。
「そうか、まぁそれは良いとして、実は俺のクラスの奴がさ・・・あ、ソイツ木村龍ってめっちゃ運の無い奴なんだけど。『近所の子が俺の事を【お兄ちゃん】って呼んで来るんだよ!!超絶かわいいんだぜ?やっぱ弟より妹の方が良かったよなぁ・・・なんで俺にはあの凶暴な姉ちゃんと生意気な弟しかいないんだよ!!ついてないよなぁ・・・お前の可愛い妹を寄越せよ!!!』って、ひっきりなしに言ってくるんだよ。そこで気になったから試しに俺の事【お兄ちゃん】って呼んでもらって良いか?」
たぶんその『たむらりょう?』って人の物まねしてたんだろうけど、本人知らないから似てるかどうかわからないよお兄様。いや、似てるんだろうけどさ!!
そしていつもと変わらない感情の少ない平坦な顔で、後半ちょっと変態チックなお願いをしてくるお兄様。
こんなお願いをしてくる変態チックなこの人は、なんとなんと世界的に超が付く程の売れっ子アイドルなのだ。
お兄様にこんなお願いをされたら、喜んで『お兄ちゃん(はーと)』とかって呼んでくれる有象無象がいくらでも湧いて出てくるだろう。あーイライラするなぁ。私をイライラさせるな。
まぁ、普段からお願い事なんてしてこないし、非常に珍しいイベントなのでお兄様のささやかなお願いを叶えてあげますか。ついでに私のお願いも言ってみようと思い立つズル賢い私。
「・・・おにいちゃん、クレープ買ってきて?」
「んがぁっはぁっ!!??」
「お兄様っ!?」
突然お兄様は奇声をあげ、胸を押さえ膝から崩れ落ち、跪く形で蹲る。
肩で荒く息をしており異常なことが明らかに見てわかる。
「お兄様っ!!大丈夫っ!?お兄様!!?」
私も屈み、お兄様の肩に手を置き顔を覗き込む。
すると異常な量の汗をかいていた。
「お兄・・・様・・・」
「もうずっと・・・お兄ちゃんって呼んで良いぞ?」
私の心配を他所にすっと立ち上がり無駄にいい声でそんな事を言う。
「絶っっっっっっ対に、いやです!お兄様っ!」
「(´・ω・`)」
ショボンとしたお兄様の顔にドキュンッとした。
普段澄まし顔で、感情に乏しいお兄様のこの間抜けな顔が本当に可愛かった。
お兄様と『兄妹間で隠し事は極力しない』と約束をしていたので今のこの気持ちを正直に素直にお兄様に話すことにした。
ついでに早耶ちゃんが言っていた事も合わせて言ってしまおう。
「今の顔、とっても可愛いかったです。物凄いドキドキしました。私、どうやらお兄様が好きになってしまったみたいなので、結婚を前提にお付き合いしませんか?」
少し誇大に言い過ぎた感は否めない。
自分でもなぜ結婚なんぞと言う単語が出て来たかもわからないが、自分の思い付いたままに出た言葉なので、そう言う事なのだろう。
ちなみに物凄い丁寧語だったことも未だに不明だ。
「( ゚д゚ )ファっ!?」
「えっ?」
お兄様がまたも今までに見た事もない顔になっている
目は見開き、口は半開き、呼吸は少なく、でも脈拍は早そう・・・
「ふっ・・・ふふふ・・・ふふふふふふふ・・・」
「にゃっ!?」びくっ
突然の事にびっくりする。
お兄様はあの時の様に不気味に笑い始めたのだ。
──笑顔は確かに不気味だったが・・・今思い返すとあの笑顔も可愛いかったなぁと思うのは余談。
ふと、ただ何となくお兄様は私からの好意に対し、少なからず何かしらの楽しい事を発見したのだろうと思い至った。
そして、こんな私でもこのとんでもないお兄様を楽しませる事が出来るのかと感動し、興奮に打ち震えた。
ただ、正直私がお兄様を好きかどうかは
とりあえず私の生きる目的は決まった。
その1:この私の心の中の謎であるお兄様に対する【恋心】と言うものを解明する事。
その2:いつか必ずお兄様の隣に立つに相応しい人間になる事。
目標も決まったところで、自分でも抑えきれない衝動を目の前に居る若干トリップしている兄を抱きしめる事で心を鎮める事を決めた私であった。
「あ♡お兄様って、いい匂ひ・・・♡」
──────────────────────────
「じ~ (ΦωΦ)」
「はぁ、またか・・・」
「溜息吐くとかちょっと失礼じゃな~いっかな~?」
「この状況で溜息吐かずに居られるかっての」
このように冗談めいてはぐらかす
まぁ、あえてなのだが
──私はお兄様が好き。
ライクでは無くラァブだ。
この恋心に気づくまで数年数百回と、児戯のように告白を繰り返してきた。
恋かどうかの確認の為の行事が、いつの間にか恋である事の再確認の為の行事に変わっていた。
今となっては内心、本気で告白しつつ、自分で有耶無耶にしては、お兄様に心の籠もっていない回答を貰い、内心ヤキモキしつつ青春(早耶風に言うなれば)を謳歌させてもらっている。
ただ本気で回答を貰うつもりは私には
いつかきっと必ず絶対にお兄様の隣に立っても恥ずかしくないと自覚ができたその時には、是非にこの思いに本気で答えて貰う事にしようと思っている──
「──にゃはは~、いつになるかにゃ~?」
「なんか言ったか?」
「なんでもな~い♪」
きっと今日は良い日になる。そんな気がする。
~♪
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
それと、一ノ瀬志希さん、誕生日おめでとうございます。
「うん、ありがと~♪じゃあ、お兄様とデートだからバイバ~イ♪」
( ^ω^)・・・
・・・茶番失礼致しました。
過去に投稿したバージョンに戻すつもりはありませんのでご承知置きください。
また、後日、ストーリの順番を変更して行きますのでそちらもご承知置きください。
では、今度は最新話でお会い出来るよう、頑張って参ります。
この辺りで失礼致します。