【全知全能】になった俺がアイドルになって人生を謳歌していく 作:PL.2G
今回はロシア語講座になっております。
嘘です。
ロシア語なんて使わなければ良かったと後悔しつつ
やってしまったので一応今回は最後まで書きましたが
正直出来が酷い様に思えます。
追記分:)ロシア語に関してですが、
間違っている等御座いましたらご教示願います。
多分間違ってると思います。
こちらの作品は後日差し換え致します。
(いつになるかわかりませんが・・・)
引き続いて空港内。
心とお腹が満たされぶらぶら歩く事13分。目先に人だかりが出来ている事に気が付いた。
「お兄様、あれ」
志希がそちらを指差す。
「ん?人が凄いな、何やってるんだ?あれは・・・ストラックアウト?・・・じゃないな・・・投げてるのは、手裏剣?」
なんとも珍しい、手裏剣を使った的当があった。
危ないと思うかもしれない(いや実際には危ない)が、ストラックアウトの装置のように2重に設置された安全柵の中に入り、決まった数の手裏剣を投げ、9個の内、当てた的の数に応じて景品がもらえると言った感じだ。
「お兄様お兄様、あれやってみてよ~。志希ちゃんあのおっきいずんだ色の犬みたいなやつ欲しい~」
そう言って俺の腕を左右に激しく揺する志希。
「志希よ・・・お前にはあれが犬に見えるのか・・・?どう見ても犬には見えないけどなぁ・・・」
物憂げというよりはやさぐれたような目つきをした、右耳に赤いリボン、緑色の
最近人気のゆるキャラ『ぴにゃこら太』の特大ぬいぐるみクッション、目玉商品パーフェクト賞と大きく書かれていた。
「そう言えば、志希は日本に来るの久しぶりだから、
「初めてじゃないよ~、前にお兄様と一緒に仕事してたよね?あれ」
知ってるのに犬と言うのか・・・
志希の言う通り、以前バラエティー番組で一緒に仕事をした事がある。一緒に仕事と言っても、周りでうろちょろしていただけな気がして無くも無いが・・・
まぁ、しかし、ここは兄として、可愛い妹のためにひと肌脱ぐとするか。
妹孝行は大事だろう?
「よし、俺に任せとけ」
胸をどんっと叩く。
「お兄様ならあんなの楽勝でしょ?」
「そこは嘘でも『頑張って~お兄様ぁ』って言う所じゃないか」
「わーがんばっておにいさまぁ・・・」
「目が死んでいるっ!?そこまで感情が込もっていない応援は初めてだぜ・・・」
がっくりと肩を落とす。
「うそうそ~嘘だよお兄様♪志希ちゃんは、いつでもどこでもなんででもぉ、お兄様の応援をしないと言う事はあり得ないので安心しなさ~い!ブイっ♪」
そう言って笑顔でピースをする。
「そうだな、俺も志希の兄として無様な姿は見せられないからな。ちゃちゃっと熟して来ますかね」
良しっと左掌に右拳を打ち付けスパァンと小気味良い音を立てる。
順番になり、策の中に入っていく。
「さて、と・・・」
「お兄様~、がんばって~♪」
志希の方に向き軽く手を振る。
「よし、やるか・・・ふむ・・・手裏剣は全部で12枚・・・で、的の数は9・・・距離は、15メートル、と。野球の投捕手間距離よりは近いのか」
どうやって投げようかと模索する。
とりあえず手裏剣を使った事は無いが手裏剣の歴史から使用方法、様々な物の投擲方法等頭の中を情報が駆け巡る。
そろそろお迎えも来る頃合いだろうし、ここは手っ取り早く終わらせよう。
俺は9枚の手裏剣を手に取る。
「よしっ」
掛け声と共に気合を入れ、右手に5枚、左手に4枚の手裏剣を持つ。
具体的には指と指の間に挟むように持っている。
右手だけは親指と人差し指の間に2枚挟んでいる形だ。
手裏剣を持った時点で、周りの観客達は少しざわつき始めていた。
そして手の甲を前に向ける形で両腕を顔の前で交差させ、そのまま右、左と腕を振り下ろし手裏剣を放った。
俺の手から放たれた手裏剣は物凄いスピードで的に向かっていき、ダンッ!!と言う音の後に機械的な音声が『ヒット、ヒット、ヒット・・・』っとテンポ良く9回流れた。
そしてパパーンっと言う簡素なファンファーレ音に合わせ『パーフェクトー!!!』と続いた。
「ふう・・・まぁ、こんなもんだな」
志希の方に振り向くと額に垂直に手を添え、「まったくもう」と口が動いているのが見えた。
「?」
それを皮切りに周りの静寂が解かれた。
「「「「「うおおぉぉぉおお────ー」」」」」パチパチパチパチパチ
「なんだ今の!?」「何が起こったかわかんなかった」「
「恐ろしく速い手刀、オレじゃなきゃ見逃しちゃうね」「それ言いたいだけだろお前・・・」
「ねぇ、あれってもしかして騎士様じゃない?」「もしかしなくても騎士だよ!!一ノ瀬騎士だ!!」
「ん・・・?あれ・・・?」
何でばれてんだ?
再度、志希の方を見ると、呆れ顔で自分の頭に指を指している。
俺は頭に手を近づける・・・前に気が付いた。
足元に俺のかぶっていたはずの帽子が落ちてる事に。
どうやら手裏剣を放った時の風圧で帽子が飛んだらしい。
──ここで一つ補足をしたいと思う。
【変装の極意】と【
これらの能力は俺の中で連動をさせている。
様するに帽子と眼鏡を同時に着ける事により二つの能力が発動するようにしている。
なので、帽子か眼鏡、どちらか片方が外れると言う事は、能力が解除されると言う事になり、他人に認識されるようになってしまうと言う事である。
なので、帽子の外れた俺は今普通に一ノ瀬騎士として認識されている。
「まぁ、バレちゃあ仕方ない」
特に難しく考えず、ゆっくりと柵から外に出て、受付の人に迫られたので
人波に手を振りながら、帽子をかぶり直し、皆の意識を段々と
自然に本当にごく自然に、人間の意識を、一ノ瀬騎士の認識を、今の俺への興味を、個人の意識の外へ外へと持って行く。
周りの人たちは先程の俺の話題で持ちきりだ。
今なおここに俺が居るにもかかわらず、既に俺が立ち去った後のような会話をしている。
これこそが【
非常に便利だ。が、しかし、それでもたまに効き目の低い人(効かない人)と効く人との間で齟齬が生まれてしまい迷惑を掛けているようで、掲示板などでたまに見かける。だが、そこはもう都市伝説とか噂とかで納得して貰うしかない。いや、出来なくは無いんだけど、それだけの為に世界中の人間の記憶を弄るっていううのはねぇ?
いや、すまぬ。力なき(あるけど・・・)俺を許してくれ・・・
俺に出来る事があったら一通り何でも叶えてあげるとしようと心に変な意味の無い誓いを立てるのだった。
そんな事を考えながら、デカいぬいぐるみ(クッション?)を持って志希の方へ向かう。
すると、服の裾が何かに引っ掛かったように後ろに引っ張られた。
「ん?」
後ろを振り返る。
「
ロシア語とカタコトの日本語が聞こえてきた。
内藤?は忍者?
そこには志希よりも少し背の高い女の子が興奮気味に頬を染め熱く語っている。
非常に鮮やかな銀をした髪、本当に透き通るような白さをした肌、大きくぱっちりとした目と綺麗なエメラルド色をした瞳。
まるでフランス人形そのもののようなその子はキラキラとした眼差しで俺を見ていた。
「
アー、わたし、アナスタシア、と、言いマス」
「はい初めまして、アナスタシアさん。
ロシア語で挨拶をされたので、ロシア語で返してみた。
「お兄様、遅い!!」
「いてっ」
後ろから頭を叩かれた。
「
その様子を見てたアナスタシアさんはしょぼんと肩を落として謝ってきた。
「
特に謝る必要が無いのに、この子は非常に良い子なのだろう。
「お兄様ってば、放っておくと直~ぐ他の女に着いて行っちゃうんだからさ~」
アナスタシアさん、志希も良い子だがこいつの様にはならないでくれ、と勝手に心の中でそう思うのだった。
「お兄様・・・、今なんかめっちゃ失礼なこと考えてなかった?」
「気の所為だろ?」
するどい・・・
「オニイ、サマ・・・アー、こちらの女性はキシの
「はいは~い♪志希ちゃんは志希ちゃんで~す!!世界が羨むお兄様の妹ちゃんで~す♪」
はいっと両手を上げ、いつも通りの眩しい笑顔でそう答える。
「
「こら、話し終わるまで話を差し込むのはやめい。お前の悪い癖だ、相手に失礼だろ」
「ブー、お兄様、さっきも言ったけど私たち時間はあまり無いんだよ。こんな所で油売ってる場合じゃないんだよ~、デートの時間が無くなっちゃうよ~!!」
志希の今の心境をそのまま俺にぶつけてくる。
「
なるほどね、内藤って
で、さっきの手裏剣投げを見たから騎士は忍者だったと・・・日本語ってむつかしいね。そう言った齟齬でも俺楽しくなっちゃう。
ん?俺って案外安売りな男なのか・・・?
「そう言う訳なので、志希ちゃんと一緒にデートに戻るのだ~♪」
志希の言葉で現実に戻る。
「色々と申し訳ない・・・ごめんね、アナスタシアさん」
真直ぐアナスタシアさんを見つめ謝る。
「アーニャ・・・アーニャと、呼んでください」
「え?」
突然の事に対応が出来なかった。
「アー、ダメ・・・でしょうか?」
残念そうに眉を下げるアナスタシアさん。そんな顔をされたら、俺は断れる訳も無く・・・
「いや・・・じゃあ、うん。
そう言うと、アーニャちゃんは曇り空に差し込む陽の光のように満面の笑顔を見せた。
「
そう言って、アーニャちゃんは手を振り去って行った。
俺は人との別れの際に、決して『さようなら』を使わない。
次に出会える事を願って『また』と言う。
そこには俺の【欲】も交じっている。
人がそれぞれに持っている様々な【物語】に干渉したいと思っている。
これが俺の楽しみのもう一つ、他人の【物語】に干渉すること。
どんな人でもその人生に
そのそれぞれの【物語】に脇役であれ観客であれ何であれ、干渉、参加していたいのだ。
その人の人生の最高に素晴らしいタイミングに俺は立ち会いたい、出来ればその物語の一文に参加したいのだ。
だからこその【
俺が人生を楽しめるための道の【トップアイドル】
【アイドル】をしているとそれはそれは色々な所へ行き、様々な人人に出会う。
そして殆どの人が俺を知っている事により、話しをかけても警戒心が殆ど無いのだ。
むしろ話しかける前に話しかけられたりもするし(なんならそっちの方が多い)。
なので出会いには困らない。
「お兄様~、ぼーっとしないで次行こう、つぎ~」
などと考えていたらまたも志希に現実に引き戻される。
「あぁ・・・いつも迷惑かける」
「本当だよ~、お兄様は
ふふっと得意げに笑う志希。
俺はそしてその言葉に驚きながらも納得をする。
「たしかに、まったくだ」
俺もその顔を見て笑う。
俺は今、心の底から笑えて居るのだろうか?
志希はそんな俺の事に気付いていたりするのだろうか?
いつかちゃんと志希に対してだけでも本当に心の底から笑いかけてあげられるのだろうか?
俺の【物語】はまだまだ序章に過ぎないのだろうと思う、【全知全能】を使えば自分の未来は見れるかもしれないが、今まで
等と考えつつ、ポケットの中の携帯を取り出し、川島さんからの着信に応えるのだった。
「んもうっ!!タイミングがわ~る~いっ!!もう少しラブラブしたかったのに~っ!!」
と、横でいつもの様にむくれる志希と、電話しつつもそれを宥める俺。
これはこれでいいかも知れないと思ったのは大きな成長の証かもしれない。
最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。
今回はだいぶ加筆修正が入るかと思われます。
ご承知おきの程よろしくお願い致します。
今回の投稿以降、更新が遅くなるかと思われますが
投稿は続けて行きますのでそちらもご承知おき下さい。
では失礼致します。
2020/1/21 文章整形及び文章全体を訂正