NEW GAME! LEVEL UP!! 作:naogran
青葉『春です!イーグルジャンプに就職して丁度1年!会社にもすっかり慣れてきました!』
イーグルジャンプ社員の「涼風青葉」は、満員電車に乗って、阿佐ヶ谷駅に降りて人混みの中を余裕で掻い潜った。
青葉「先輩の涼風青葉だよ。宜しくね。先輩の涼風青葉だよ。宜しくね。」
そしてゲーム会社「EAGLE JAMP」前で練習をする。
青葉『そして、とうとう私も、先輩になる日がやって来たのです!』
???「おはよう。どうしたの?」
横から聞き覚えのある声が聞こえた。
青葉「うわあ!?遠山さん!おはようございます!」
アートディレクターの「遠山りん」。すると今度は。
???「おはよう青葉さん。」
青葉「うわあ!?優斗さん!おはようございます!」
エフェクト班でVFX担当の「相葉優斗」。
優斗「会社前で何かあったの?」
青葉「いやぁ〜、今日から私も先輩だなぁ〜って思うと緊張しちゃって・・・」
優斗「あぁ青葉さん・・・その事なんだけど・・・」
青葉「ん?」
りん「今年は新入社員居ないわよ・・・?」
何と今年の新入社員は居なかった。
青葉「え?・・・えええーーーーー!?」
新入社員が居ない事に驚愕した青葉だった。
14話「恥ずかしいところを見られてしまいました・・・」
3人はイーグルジャンプのオフィスに入る。
りん「ごめんね、大きな会社じゃないから。」
青葉「うぅ・・・恥ずかしいところを見られてしまいました・・・」
優斗「勿論秘密にしておくから安心して?」
りん「そうだ!何か飲む?」
青葉「すみません、それじゃあ・・・コーヒーでお願いします!砂糖とミルク入りで。」
りん「ふふっ。分かった。優斗君も何か飲む?」
優斗「じゃあ俺もコーヒーでお願いします。ちょっと眠気がするので。」
りん「分かったわ。」
そして青葉は自分の席に座る。
青葉「ふぅ〜。」
???「うう・・・」
すると誰かの声が聞こえた。
青葉「八神さん、泊まってたんですか?」
コウ「おはよう・・・さっさと終わらせたいのがあってさ・・・」
フェアリーズストーリー3のキャラクターデザインを務めた「八神コウ」が起きた。何時もの格好で寝ていた。
優斗「コウさん、またその格好ですか・・・?」
青葉「丁度1年前も、何だかこんな感じでしたよね?」
コウ「1年前?」
優斗「あったねそれ。」
コウ「あぁ、もう4月かふぁ〜・・・」
青葉(はっ!私、八神さんのパンツ姿に慣れてしまってる!?)
コウ「どうした?」
青葉「さ、さっさと何か履いて下さい!」
コウ「え!?何だよ突然!?」
りん「おはよう。コウちゃんも飲む?」
そこに、りんがコーヒーを持って来た。
コウ「おお!サンキュー!」
コーヒーを貰う青葉とコウ。
りん「はい優斗君。」
優斗「どうも。」
コーヒーを貰って飲む。
優斗「ふぅ〜、旨い〜。」
コーヒーをふーふーする青葉。
コウ「青葉のそのコーヒー、ブラック?」
青葉「違いますよ。ブラックは美味しくないので、砂糖とミルク入りです。」
コウ「えぇ〜?ちょっとは成長したじゃん。」
不機嫌になる青葉。するとそこに。
はじめ「おっはようございま〜す!」
青葉「あ!おはようございます!」
優斗「おはようはじめさん。今日は何時もより元気だね。」
モーション班の「篠田はじめ」が出社した。
はじめ「今日ってもしかして、新入社員とか来るんですよね!?今年はテンパらないようにしないと!」
青葉・優斗「え?」
はじめ「先輩の篠田はじめだよ。宜しくね!ん?あぁ、はじめさんで良いよ!」
さっき練習した青葉の真似をした。
はじめ「ですかね〜?」
青葉「はじめさん、さっき見てました?」
はじめ「え?何を・・・?」
優斗「図星?」
りん「うふふふ。」
ゆん「おはようさ〜ん。」
はじめ「ゆん!おはよう。」
青葉と同じキャラ班の「飯島ゆん」が出社した。
ゆん「何?新しい子が来るん?」
はじめ「うん。緊張しないようにしないとねって。」
青葉「あぁ、いやぁ・・・」
大輝「おはようございまーす!」
青葉「大輝さん、おはようございます。」
優斗「よう大輝。」
更に、優斗の同期でエフェクト班でCG担当の「秋山大輝」が出社した。
優斗「やけにテンション高えな。何かあったか?」
大輝「優斗優斗、噂に聞いてたが、俺達にまた新しい後輩が出来るって?」
優斗「いや、それなんだが・・・」
ひふみ「あ、新しい・・・人・・・?」
今度は、青葉とゆんと同じキャラ班の「滝本ひふみ」が出社した。
青葉「あ!ひふみ先輩、おはようございます。」
ひふみ「悪い子だったら・・・どど、どどど・・・どうしよう・・・」
青葉「いやいや!今年は来ないみたいですよ!」
ゆん「何や、はじめの早とちりかいな。」
はじめ「ちょっと残念したような、安心したような・・・」
大輝「あ〜あ、新入社員が居ないとか寂しい感じがするな〜。」
優斗「まぁお前の気持ちは分かる。けど仕方無えだろ。」
ゆん「なら、今年も青葉ちゃんが1番下の後輩やな。」
青葉「そうなんですよ・・・」
大輝「だったら今年も、青葉ちゃんを可愛がってやるか。」
優斗「お前変な事したら成敗するから覚悟しとけ。」
りん「コウちゃん、いい加減にして履いたら?」
コウ「いっけね!忘れてた!」
急いでスカートを穿く。
ゆん「八神さん、泊まりやったんですか?」
はじめ「今はそんなに忙しくないでしょ?他のチームのヘルプでやってるだけだから。」
コウ「キリの良い所で終わらせたくてさぁ。うちの新作が始まる前に、やれる所までやっちゃい〜って。」
はじめ「新しい企画、まだ決まらないのかな?」
りん「葉月さんの準備が遅れ気味なのよね。」
するとそこに、猫の「もずく」が来た。青葉が持ち上げる。
青葉「ねぇもずくちゃん、君のご主人様どんなゲーム考えてるか知らない?」
もずく「にゃ〜お。」
するとそこに。
うみこ「葉月さん、何処に居るか知りませんか?」
プログラマーの「阿波根うみこ」が来た。
青葉「うみこさん、おはようございます。」
優斗「しずくさんですか?」
りん「葉月さんならもう出社してるはずだけど、もずくちゃんも居るし。」
もずく「にゃ〜お。」
うみこ「困りましたね・・・次回作のテスト版を早くチェック貰いたいんですけど・・・」
コウ「そう急がなくて良いって。始まったらどうせ忙しくなるんだし、今の内にのんびり遊んでおきたいじゃん。」
優斗「遊びたいんですかい・・・」
うみこ「そう言うあなたこそ、また泊まりで仕事をしていたようですね?因みに私は先日も、サバゲーで夜通し山を走っていました。」
コウ「げ、元気だな・・・」
優斗「そのショットガンは何処から・・・?」
大輝「その元気は何処から来るのやら・・・」
はじめ「確かに!忙しくなる前に遊んどいた方が良いかもなぁ〜!」
ゆん「あんたは言われんでも遊んどるやろ!」
優斗「確かに。」
青葉「そうか。本当にもうすぐ、新作が始まるんですね。」
するとコウが何かを見付けた。
コウ「青葉、ちょっと。」
青葉の髪留め部分を触る。出て来たのは、1枚の桜の花弁だった。
コウ「明日、花見でもしようか。」
一方その頃ディレクターの「葉月しずく」はと言うと。
しずく「ん〜・・・困った。もう一息なのに、今一テンションが上がらないから、作業が進まない・・・ん?」
テンションが上がらない事に悩んでた。キャラ班ブースに顔を向けた瞬間、ひふみの笑顔が見れた。
しずく(はっ!滝本君が笑ってる!か、可愛い!!)
早速キャラ班ブースに顔を出した。
しずく「ゴホン。楽しそうだね。」
ゆん「あ!葉月さん!」
はじめ「おはようございます!」
しずく「何を話してたのかな?」
青葉「はじめさんの提案で、動かしやすいモデルの試行錯誤をしてまして。ひふみ先輩が色々アイデアを出してくれて、凄いんですよ!」
ひふみ「え?そ、そんな事・・・無い、けど・・・」
するとしずくがスマホでひふみを撮った。
ひふみ「ふぇ!?」
優斗「しずくさん何してんですか?」
しずく「はっ!ごめん、可愛かったからつい。」
大輝「ナチュラルに撮るとは、抜け目無いですね。」
しずく「だって滝本君、昔と比べて表情が柔らかくなったから、良い事だと思うよ?」
ひふみ「・・・はい。」
またスマホでひふみの笑顔を撮った。
優斗「ひふみさん、抵抗しても良いんだよ?」
大輝「でも確かに、昔のひふみちゃんは笑顔を見せる事は殆ど無かったからな。」
優斗「青葉さんのお陰かも知れんな。」
青葉「あの、さっきも話してたんですけど、新しいゲームって、どんな感じになりそうなんですか?」
しずく「うみこ君に、仮使用に沿ってテスト版を作って貰って、色々試しているんだけど・・・中々難しくてね。」
青葉「そうなんですか。」
しずく「別に涼風達でも良い企画書が作れれば、それが採用されるんだよ?」
青葉「え?本当ですか!?」
はじめ「じゃあ私、戦隊モノが良い!!あ!でも、魔法少女も捨て難い・・・」
大輝「俺は赤の魔法使いにでもなるか。」
優斗「話に乗るな。マジレッドかよ。」
大輝「優斗はそうだな・・・大空の王者とか?」
優斗「俺を巻き込むな。ってか俺ジュウオウイーグル?」
ゆん「そればっかやん。」
はじめ「じゃあゆんは?」
ゆん「うちはシリアスっぽいのかな?」
はじめ「優斗さんと大輝さんは?」
優斗「そうだな・・・俺はRPG系かな。スーパーマリオRPGみたいな。」
大輝「俺はゾンビ系!バイオハザード的な!」
青葉「私はやっぱり、ファンタジーかな?」
しずく「何でもってなると迷ってしまうよね・・・滝本君は?」
ひふみ「え!?わ、私も・・・青葉ちゃんと、一緒で・・・」
しずく「そっか。やっぱり作り慣れたファンタジーかな?」
はじめ「そうだ!明日お花見するんですよ!」
ゆん「他のチームの方達にも声を掛けるそうなんです!」
優斗「しずくさんも一緒にどうですか?」
しずく「是非、交ぜて貰うよ。差し入れ付きて。」
青葉達「やったー!」
優斗「美佳さんに電話しとこうかな。」
その日の夜の渋谷。青葉の幼馴染みで大学生の「桜ねね」が、望遠鏡でうみこを発見した。
ねね「ぷぷぷ〜。ターゲット発見。どう脅かしちゃおうかな〜?ぷぷぷぷ〜。」
するとうみこが、ねねの方を見た。
ねね「うわ!!」
びっくりしたねねが木の後ろに隠れた。
ねね「見付かった!?ま、まさか・・・大分距離があるのにそんな訳・・・偶然偶然・・・」
もう1度望遠鏡を覗くが、うみこの姿が無かった。
ねね「あれ?居ない?」
すると自分のスマホの着信音が鳴った。
ねね「もしもし?」
うみこ『見付けた。』
ねね「ええええーー!?」
うみこ『甘いですね。ターゲットから目を反らすなんて。』
気付かれてしまった。
ねね「ど!何処に居るんですか!?」
うみこ『後ろですよ。』
ねね「ええ!?」
後ろに振り向いたが、誰も居なかった。しかし。
うみこ「バン!こっちでした。」
ねね「も〜〜!!」
その後2人でファミレスへ行った。ねねがパフェを美味しそうに食べる。
ねね「うまうま!」
うみこ「相変わらずですね・・・」
ねね「あ!白玉餡蜜も美味しそう!」
うみこ「食べますか?」
ねね「良いの!?じゃあ、あ〜〜。」
口を開ける。
うみこ(っ!?まぁ、動物にエサをやってると思えば良いか・・・)
スプーンで餡蜜を掬って、ねねに食べさせる。ねねは美味しそう食べる。
ねね「じゃあ、お返し!」
突然のお返しでうみこがびっくりした。
うみこ「私は結構です・・・」
ねね「あれ?もしかして、照れてるんですか〜?」
うみこ「照れてない、ですよ・・・」
ねね「ふ〜〜ん?」
うみこ「分かりました!食べますよ!」
ねね「じゃあ、あ〜〜ん・・・なんちゃってあげな〜い!」
自分の口の中に持って行った。するとうみこが無表情で怒った。
ねね「冗談!!冗談ですよ!!」
今度こそうみこに食べさせた。
ねね「にしし〜。」
その後パフェと白玉餡蜜を食べ終えた。
うみこ「っで、今日は相談って何ですか?大学の勉強の事なら役に立てないと思いますよ?」
ねね「違いますよ。・・・えっと・・・笑わない?」
うみこ「場合によっては笑います。」
ねね「意地悪!!」
バッグからノートパソコンを取り出して、1つのゲームを見せた。
うみこ「ゲームですか。桜さんが作った?」
ねね「そうですよ!凄いでしょー!」
ゲームをプレイする。キーボードで馬に乗った騎士を操作する。
うみこ「確かに凄い絵ですね。」
ねね「しょうがないじゃん。絵描けないんだもん・・・でも、しっかり動いてるでしょ?ほら!ジャンプもするし、攻撃も出来るし!」
するとエラーが発生した。
ねね「あ!また止まっちゃった・・・」
うみこ「要するに、プログラムの事で質問がある。それで私を呼び出したと?」
ねね「前はそもそも起動しなかったし、でも動く時はずっと動くんだけど・・・」
うみこ「こっちに来て見せて下さい。」
ねね「っ!お願いしまーす!」
隣に座って、作ったゲームのエラーを見せる。
うみこ「ほらここ。分かりますか?」
表示されてるエラーに指差した。
ねね「あ!同じ処理を何度もしてたんだ!成る程!流石プロ!」
うみこ「プログラマーは楽しいですか?」
ねね「ん〜・・・分かんない。難しいし・・・でも、あおっちの気持ちはちょっと分かった気がする。絵とは違うけど、こうやって形になってくって面白いし、後、バグ見付からないで!って言うプログラマーの気持ちがちょっと分かった。」
うみこ「分からずデバックしてたんですね・・・でも、全く見付からないと、逆に不安になってくるモノですよ。」
ねね「そうなんですか?」
うみこ「バグなんてあって当然。それを直しながら良くしていくのが当たり前の流れなんです。それが無いなんて、イレギュラーですよ。」
ねね「そっか、バグがあって当然なんだ。ちょっと安心したかも。」
うみこ「そしてそのバグの程度で、実力も知れる訳です。」
ねね「分かってますよ〜!」
うみこ「まっ、また済んだら見せて下さい。」
ねね「・・・もしかして私、素質あった!?」
うみこ「ポジティブ過ぎますね・・・」
ねね「あ!あおっちには秘密ね。取り敢えずこのゲームが完成するまでは、秘密!」
うみこ「はいはい。」
そして場所が変わってひふみの自宅。
ひふみ「昔は、表情固かったけど、頑張ってたら、分かって貰えたよ。宗次郎。」
宗次郎「キュー!」
ハリネズミの宗次郎が転がって、ひふみの顔まで近寄った。ひふみがスマホで撮った。
しずく『滝本君は?』
ひふみ『え!?わ、私も・・・青葉ちゃんと、一緒で・・・』
あの時の言葉を思い出した。宗次郎がひふみの上で寝てる。
ひふみ「でも、自分の意見は、言えなかったんだ・・・あっ!こんな顔をしてちゃ、ダメなんだ!」
翌朝の相葉家。
優斗「じゃあ美佳さん、俺今日花見だから。」
美佳「うん。楽しんで来てね。」
この女性は、優斗の年上の妻の「相葉美佳」。
優斗「行って来ます。」
ドアを開けて外に出て、400Xに乗って会社へ向かう。
美佳「花見かぁ〜。良いな〜。奈々も行きたい?」
そしてこの子は優斗と美佳の娘の「相葉奈々」。今は少し自立して歩けるようになってる。
美佳「あ!そうだわ!良い事思い付いちゃった!」
何かを閃いた美佳は、キッチンで何かを作り始める。
その後のイーグルジャンプのミーティングルームでは。
青葉「前作の、開発の感想ですか?」
りん「そう。4月には、昨年度の感想を皆に訊くのが通例なの。良いと思った所や反省、これからの目標でも良いのよ。何か無い?」
青葉「あ、あの・・・もしここで変な事言ったら、評価下がります・・・?」
りん「そ、そんな事無いわよ?」
青葉「じゃあ・・・何でうちのチームって、女性だけなんですか?」
しずく「ブーーーッ!」
コーヒーを吹いてしまった。
しずく「気付かれてしまったか・・・でも、案外それも良いモノだろ?」
青葉「つ、つまり葉月さんの趣味?」
りん「いやいやいや!確り実力と相性を見て選んでるわよ!女性ばかりなのは偶々!それにエフェクト班には優斗君と大輝君が居るし!葉月さんは冗談ばかりなんだからもう・・・」
しずく「でもだよ?もし相葉君と秋山君以外の男を入れて、八神が取られちゃったら、遠山君耐えられるの?」
りん「・・・・・私の話はいいんですよ!!」
テーブルをバンッと叩いて大声を上げた。
しずく「涼風君!他に感想とか無いかな・・・?」
青葉「はい。えっと・・・憧れてた八神さんの元で、お仕事のお手伝いが出来て、これ以上無いくらい、充実した1年だったと思いますけど、もう少し、役に立てたらって、村人以外のキャラも沢山作らせて頂けたらと思います。」
しずく「成る程。しかし、もっと欲張りでも良いんじゃないかな?」
青葉「欲張り・・・お給料の事ですか?」
しずく「それも大事だけどね。」
次はコウの面談。
コウ「反省?今回は割と上手く行ったんじゃないかなっと自分では思ってますけど。」
しずく「2人の相性も良かったしね。良いチームだったよ。」
コウ「ええ。りんには助けられてばかりで。」
りん「でも・・・何時までも同じ関係だとは限らないわ・・・」
コウ「え!?」
りん「コウちゃん!もし誰かと結婚したくなったら正直に言ってね!?それは仕方の無い事だから!」
コウ「はぁ!?」
しずく「やっぱり男性厳禁って話。」
そして次はひふみの面談。
ひふみ「目標・・・ですか・・・?えっと・・・えっと・・・あの・・・コミュ症が・・・治したい・・・です!」
しずく「うんうん!応援してるよ!」
りん「真面目にやって下さい。」
ひふみ「あ、あの・・・私、昨日・・・青葉ちゃんと同じが良いって言ってましたけど・・・その・・・本当は現代モノって言うか・・・スタイリッシュな世界が好き・・・です・・・以上、です・・・」
しずく「くすっ。」
ひふみ「っ!?」
しずく「あ、いやぁごめん。違うんだ。びっくりしただけだよ。よく言ってくれたね。ありがとう。参考にさせて貰うよ。」
ひふみ「は・・・はい。」
笑顔を撮った。
りん「面談中に何してるんですか。」
しずく「そうだ滝本君。キャラリーダーをやってみる気はないか?」
ひふみ「ええーー!?」
しずく「次回作は遠山君がプロデューサーで、八神がアートディレクターになる。だから、キャラリーダーは他の誰かをっと思っていたんだ。」
りん「べ、別に無理にとは言わないから・・・」
しかしひふみは困惑中だった。
りん「びっくりして聞こえてないみたいですけど・・・」
そして次はうみこの面談。
うみこ「私がメインプログラマー?はあ、まあ妥当なんじゃないでしょうか?」
しずく「その肝の座り具合の半分を、滝本君に分けて貰いたいよ。」
うみこ「よく分かりませんが、メインになるには条件があります。」
しずく「何だい?」
うみこ「仕様変更したら、お仕置きに・・・デコピン。」
しずく「なっ!!仕様変更は仕方無いだろ!?つまらないまま出す気!?」
うみこ「分かっています。責任を持って変更して下さいって言う事です。突然ブースにやって来たと思ったら『新しい仕様を持って来たよ。』と、さも嬉しそうですが、分かりますか?また作り直す私達の気持ちを。泊まりが決定した時の気持ちを。」
しずく「何時も厳しそうな顔をしてる割に、仲間思いで可愛い所があるよね。う・み・こちゃん。」
何処からかモデルガンを取り出して、スライドして銃口を向けて脅す。
うみこ「此方の方が良いですか?」
しずく「デコピンの方が良いです!!!」
りん「まぁ今回は私も管理してるから、早々無茶な事にならないようにするわ。」
しずく「それに、女の子からのデコピンは寧ろご褒美ですよ!例えうみこ君でもねぇ〜。」
モデルガンを仕舞って微笑んだ。
うみこ「商談成立ですね。」
この時、デコピンくらいならと、OKした事を後悔する日が来ようとは思ってもいなかった葉月しずくであった。
次ははじめの面談。
はじめ「企画書!書いて来ました!」
何時の間にか出来上がった企画書を見せた。
りん「企画書?」
しずく「ああ、昨日私がちょっとね。でも一晩で書き上げて来るとは思わなかったよ。」
早速企画書を拝見する。はじめに緊張が走る。
しずく「まだまだかな。」
はじめ「やっぱり・・・」
しずく「何でダメか分かるかい?」
はじめ「だって戦隊モノじゃ通る訳無いし、でもダメ元で・・・」
しずく「そうだね。でも、好きって気持ちは伝わって来る企画書だと思うよ。そこはとても大切な部分なんだ。このターゲット層はどの辺?」
はじめ「子供向けのつもりでしたけど・・・バトル部分は割と大人向け、ですね。あ!それを何方かに絞れば!」
しずく「そう!もっと良くなるね。」
はじめ「また持って来て良いですか!?」
しずく「勿論。私的にはバトル部分が良く出来てると思うから、そこから広げて欲しいかな?」
はじめ「頑張ります!」
企画書を持って退室した。
りん「良ければ通ると言う訳でもないですよ?」
しずく「私が迷惑を掛けさせないよ。」
そして次はゆんの面談。もずくがゆんの足をスリスリしてる。
ゆん「そうですね・・・双子の弟と妹がおるんですけど、2人におもろいって言って貰えて嬉しかったですね。」
りん「それは良かったわ。」
ゆん「後、青葉ちゃんにしても、はじめしても、ちゃんと目標ややりたい事があって凄いなって思います。せやから、この会社に何となく入ったうちが、ここに居ってて良えんかなって・・・」
りん「今の仕事が嫌?」
ゆん「そないな事ないです!まだまだやけど、モンスターや動物も好きなんで楽しいです!」
りん「ゆんちゃんの仕事の内容も熱意も、何方も評価してるし、周りと比べて卑下する事は無いわ。自分が何をやりたいのか見付けるのは大変な事だけど、少なくとも、それが分かるまでは会社に居て欲しい。ゆんちゃんも、チームメンバーの大事な1人よ。」
ゆん「はい・・・」
そして次は大輝の面談。もずくが大輝の頭の上に乗ってる。
大輝「今回の目標は、今まで以上に良いエフェクトのクオリティを上げる事ですね。後話逸れますけど、何時も余計な事が多いのでそれを直したいと思ってます。フェアリーズストーリー3の発売日にねねちゃんとはじめちゃんと一緒にネタバレしちゃった事は反省しています・・・」
りん「確かにあの時は本当に大変だったのよ。」
大輝「はい・・・本当に・・・はい・・・」
りん「でも、大輝君は仕事の腕はとても良いって評価されてるわ。」
大輝「っ!」
しずく「そうそう。秋山君、不安な事は考えずに自前のポジティブを活かしてしっかり頑張りたまえ。」
大輝「そうでしたね・・・はい!ありがとうございます!」
最後は優斗の面談。
優斗「また凄く良い作品が出来上がった時はとても嬉しかったです。」
しずく「そっか。」
優斗「それに俺、何か恵まれてるような気がします。青葉さんやコウさんやりんさん達と楽しく仕事してますし。2年前に先輩だった美佳さんと結婚して、去年に奈々が産まれて、楽しい家庭を過ごしています。えへへ・・・」
りん「良かったわね優斗君。」
優斗「毎日仕事が頑張れるのは、美佳さんと奈々の応援のお陰です。」
しずく「良い家庭に恵まれて良かったね。相葉君、今後の目標はあるかい?」
優斗「これからも良い作品を作る事と、美佳さんと一緒に奈々を育てる事ですね。」
しずく「仕事と子育ての両立は大変だと思うが、無理はしないようにね。」
優斗「はい。美佳さんからもそう言われてます。」
りん「優斗君、私と葉月さんから1つお願いがあるわ。」
優斗「何ですか?」
りん「もし奈々ちゃんに何かあったらすぐに行ってあげてね。」
優斗「え?でもそれだと仕事は・・・」
りん「勿論仕事は大事だけど、子育てはもっと大事なのよ?もし奈々ちゃんに何かあったら、優斗君無視出来る?」
優斗「いえ、無視出来ません。奈々は俺の大事な娘ですから。子供を守るのが親の務めです。」
りん「そうでしょ?これは私達上司からのお願いよ。」
しずく「その時にもし残ってる仕事があったら、他の子に渡しておくから。だから相葉君、遠慮しなくて良いんだよ。」
優斗「・・・はい。ありがとうございます。」
しずく「そして君に、これを。」
1枚の書類を渡した。
優斗「ん?・・・え、児童手当ですか?」
しずく「そう。君は今後子育てとか色々大変になるからね。だから、社長と遠山君と話し合って君にね。」
優斗「・・・何か、色々すみません。俺だけこんな待遇を受け持ってしまって。」
りん「気にしないでね?それと、保育園でのイベントの参加と、美佳さんや奈々ちゃんにも何かあったらすぐに駆け付けてね?」
しずく「それと家族が病気になったら出勤は禁止。必ず看病してあげる事。良いね?」
優斗「嬉しいですね。奈々も美佳さんも喜びます。」
しずく「それともう1つ。」
優斗「何ですか?」
しずく「君の可愛い娘の奈々ちゃんをもっと可愛く育ててくれ!そうすれば私の天国に新しい天使が舞い降りて来る!」
優斗「あ、多分奈々が嫌がるので諦めて下さい。」
しずく「ガ〜ン・・・」
そして全員の面談が終了した。
しずく「ふぅ〜、終わった。」
りん「これで全員ですね。」
しずく「うん。皆可愛かった!とても良いチームになったね。そう思わないかい?」
りん「はいはい。その可愛い皆が、新作が始まるのを待ってますよ?」
しずく「ああ。とても気分が良いから頑張るよ。さて、今夜はお花見かぁ。差し入れ何にしようかなぁ?」
りん「お仕事がまだならお留守番ですよ?残念です。」
しずく「嘘!?」
その日の夜、イーグルジャンプ社員全員でお花見をする。りんが手作り弁当を持って来てる。
りん「お料理作って来たの。良かったら食べて頂戴。」
青葉「とっても美味しそうです!」
大輝「めっちゃ豪華ですね!」
優斗「やっぱりんさん凄いな。」
しずく「私はお寿司を買って来た。遠山君のように手作り料理は用意出来なかったからね。」
差し入れの寿司を持って来た。
はじめ「おお〜!太っ腹!」
大輝「寿司!」
ゆん「うちは、甘い物とか適当に。」
マカロンを持って来た。
ひふみ「私も、お酒、持って来た。」
酒を持って来た。
大輝「マカロンに酒・・・良いね良いね!今夜はパーティだ!」
???「お花見、良いですね。」
全員「ん?」
そこに、見覚えのある女性が立っていた。
青葉「美佳さん!」
何と優斗の妻の美佳だった。奈々も一緒だった。更に飼い猫の「ユユ」も一緒だった。
優斗「美佳さん!何でここに?」
美佳「お花見するって優斗君が言ってたから、何処かな〜って探してたんだ。」
優斗「まさかその為に奈々と一緒に来たの?」
美佳「ピンポーン!」
大輝「先輩アグレッシブですね。しかもユユちゃんまで。」
ユユ「ニャ〜。」
美佳「皆さん、お久し振りです。」
りん「美佳さんお久し振りです。」
ゆん「あ、美佳さん、その子はもしかして。」
美佳「そうだよゆんちゃん。娘の奈々よ。奈々、挨拶の笑顔見せて?」
奈々は皆に笑顔を見せた。
はじめ「うわぁ〜!可愛いですね〜!」
コウ「良かったら美佳さんも一緒に花見どうですか?」
優斗「え?コウさん?」
美佳「良いんですか?お邪魔します。」
優斗「コウさん、良いんですか?」
コウ「折角美佳さんが来てくれたんだし良いじゃない。何時も美佳さんに色々世話になってるし。」
優斗「ありがとうございます。」
青葉「美佳さん、その大きいお弁当は?」
美佳「これ?何時もお疲れの皆さんの為に手作り弁当を作って来ました。」
優斗「マジか!」
青葉「わぁ!ありがとうございます美佳さん!」
こうして美佳と奈々、更にユユも加わり、花見が始まった。
全員「カンパーイ!」
皆賑わって花見を楽しむ。ユユともずくはご飯を食べてる。コウはりんの手料理を食べる。
コウ「美味しい〜!やっぱりりんの料理は最高だよ!」
褒められたりんが顔を赤くして照れた。
りん「もう1回言って・・・」
コウ「え?何で?」
りん「何でも!!」
コウ「あ!でもこっちも美味しそう!」
りん「え?」
コウ「大トロいただき〜!」
大トロを食べる。りんが固まってしまってる。
はじめ「あああ!!人数分ないのに!!」
りんは不機嫌になりながらビールを飲む。大輝もビールをゴクゴク飲んでる。
大輝「ぷはぁ〜!ああ良いね!花見に飲むビールは格別だ!」
美佳「もう大輝君、酔わないでよ?」
大輝「ご心配無くぅ〜!酔ってすぐ覚める体質を持ってますから大丈夫ですぅ〜!」
美佳「そのテンションだと、もう酔ってるね。」
コウ「青葉も1周年記念に、ほれほれ〜。」
大トロを差し出す。
青葉「え?良いんですか?」
すると青葉は察した。中にわさびが入ってる事に。
青葉(あ、わさび・・・どうしよう・・・)
コウ「お?わさび苦手だったかな?」
青葉「ち、違いますよ!食べられます!」
コウ「へぇ〜?」
青葉「余裕です!」
わさび入りの大トロを食べる。しかし辛過ぎて涙を流した。
コウ「あははははは!」
ゆん「青葉ちゃん、別に無理せんでも・・・」
大輝「青葉ちゃん水。」
水を青葉に渡した。優斗は美佳の手作り唐揚げを食べている。
優斗「美佳さんの手料理は本当に美味いな。やっぱり夫の好物は妻の料理だな。」
美佳「嬉しい!ありがとう優斗君!奈々、はい。」
奈々に小さく分けた卵焼きを食べさせる。
うみこ「葉月さん、さっきの話、忘れてないでしょうね?」
酔ったうみこがしずくに近寄る。
うみこ「仕様変更したら、その度に・・・バン!」
モデルガンでビールの缶を当てた。
しずく「デコピン!デコピンだよね!?」
大輝「何があったんだ?」
はじめ「企画書のバージョン2で〜す!バトルのアイデア、パワーアップしました!」
しずく「え?もう書き直したの?」
はじめ「味方だけじゃなくて敵も5人衆にして、1人1人にライバル関係を作ってみたんです!これで2倍面白くなりますよ〜!」
しずく「あ、いや、そんなに張り切り過ぎなくてもね・・・」
その後も花見は続く。奈々は青葉とゆんとはじめとひふみの4人と遊んでる。
青葉「奈々ちゃん、お姉ちゃんを覚えてるかな?」
奈々は青葉をじっと見る。すると思い出したかのように笑った。
ひふみ「可愛い。」
すると奈々は、青葉の頬を触った。
青葉「くすぐったいよ〜奈々ちゃん。」
ゆん「青葉ちゃん、奈々ちゃんに懐かれてるな〜。」
美佳「青葉ちゃん、お姉ちゃんみたいね。」
はじめ「そうですね。こうして見ると姉妹みたいです。」
青葉「お姉ちゃん・・・ですか。」
笑ってる奈々を見て、青葉も笑った。
大輝「確かにそうですね先輩。良い姉妹になりそうですね。そうだ!一層の事青葉ちゃんの家庭に住まわせたらどうですか?」
優斗「養子か。」
ユユ「ニャ〜。」
するとユユが奈々に寄ると、奈々がユユに近寄って遊ぶ。
大輝「彼奴、奈々ちゃんに懐いてるな。」
優斗「ああ、ユユは毎日奈々と遊んであげてるんだ。」
大輝「まさに奈々ちゃんの兄貴だな。」
ゆん「奈々ちゃんおいで〜。」
ひふみ「奈々ちゃん、こっちにおいで。」
はじめ「おいで〜!奈々ちゃん!」
奈々が3人の方へ歩いた。
優斗「奈々凄く楽しんでるね。」
美佳「ええ。連れて来て良かった。」
奈々はひふみとゆんとはじめの3人と遊んでる。
花見はまだまだ続く。すると。
しずく「はーい!注目ー!」
全員がしずくの方を見る。
しずく「宴も酣ではございますが、そろそろお開きの時間です。最後に私から、重大発表をさせて頂きたい。」
コウ「重大発表?」
青葉「何でしょうね?」
優斗「何の発表だ?」
しずく「次回作の仕様は、ほぼ纏まりつつある。そこで、今回もキャラコンペを開催しようと思う。」
青葉「っ!」
大輝「キャラコンペですか?」
しずく「次回作に合わせて、自由にイメージを膨らませ、好きなようにキャラクターを描いてみて欲しい。」
青葉「え?それって採用されたら・・・」
コウ「勿論その人が、次回作のキャラクターデザイナーだよ。」
青葉「そ、それって、私も参加して良いんですよね!?」
コウ「当然だろ。」
りん「コウちゃんは入社してすぐコンペに参加して、それがフェアリーズストーリーのキャラクターに採用されたのよ。」
風が吹いて、桜の花びらが舞い散った。
青葉「わ、私もやってみます!精一杯・・・頑張ります!」
全員が青葉を見て微笑む。
しずく「期待してるよ。涼風君。」
青葉「はい!!」
大輝「俺達も頑張るか!」
優斗「だな。」
美佳「皆頑張ってね。」
青葉『私がこの会社に入ったのは、八神さんみたいなキャラクターデザイナーになりたいと思ったからです。チャンスがあったら、挑戦してみたい!それが、私の夢だから!』
こうして青葉は、次回作のキャラクターデザイナーになる為に努力するのであった。
「END」
キャスト
涼風青葉:高田憂希
相葉優斗:石井マーク
秋山大輝:下野紘
八神コウ:日笠陽子
遠山りん:茅野愛衣
滝本ひふみ:山口愛
篠田はじめ:戸田めぐみ
飯島ゆん:竹尾歩美
桜ねね:朝日奈丸佳
阿波根うみこ:森永千才
葉月しずく:喜多村英梨
相葉美佳:榎本温子
青葉「小学生の頃のあの日、フェアリーズストーリーをプレイして、私は初めて八神コウさんの名前を知ったんです!」
コウ「私は、青葉くらいの年齢だった。」
青葉「凄いですよね!やっぱり、キャラデザに選ばれて嬉しかったですか?」
コウ「そりゃあ勿論!でも、その後も大変だったけどね。」
青葉「私の夢は、キャラクターデザイナーになる事です!まだまだ八神さんには敵わないと思いますが、精一杯頑張ろうと思います!」
コウ「ああ!期待してるぞ!」
次回「これじゃあただのコスプレだにゃー!」
コウ「ん?青葉は何をやってんだ?」
作者「2期編がスタートしました。」
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