NEW GAME! LEVEL UP!!   作:naogran

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青葉「うげ~、疲れた~・・・」

ある日、青葉が作業中疲れてしまった。

青葉「ん?」

彼女のデスクには、描いたデザインが山積みのように置かれてあった。

青葉「殆ど没とか微調整チェックのプリントだけど厚くなったな~。」

ゆん「青葉ちゃん沢山描いたな~。」

青葉「はい。気付いたらこんなに溜まるもんですね。」

ゆん「うちこの狐型のが好きやから今のが終わったら担当させてくれるよう頼んでるんや〜。」

青葉「ありがとうございます!」

そしてはじめは何故かボクシングをしていた。

はじめ「私はボクシングゴリラかな~。腕も長いしこれは面白い動きが作れそう~。」

大輝「ARMS的な?」

はじめ「と言う事でこの紐ちょっと結んでくれない?」

ゆん「また何か買ったんか~・・・」

グローブの紐を結ぶ。

はじめ「いやいやゴリラのモーション付けるから資料だよ資料。それにほら気分は物からって言うじゃん?」

ゆん「言わんわ。別にマジックテープのがあるやろ。面倒臭い・・・」

はじめ「だって紐の方が格好良いじゃん。」

青葉「え?紐の方が人気あるんですか?ゴリラはマジックテープにしちゃいましたけど。」

はじめ「て言うか・・・あ。紐緩めて。」

ゆん「はぁ!?」

大輝「おい!」

グローブを外して、肩に掛ける。

はじめ「こう言うポーズ取ったりフックに掛けとくのって浪漫じゃん?」

青葉「私そこまで考えが及びませんでした!」

ゆん「本気にせんで良えから・・・」

はじめ「キービジュアルではボクシングゴリラのこう言うポーズでっかく描いてよ!」

ゆん「そんな需要あらへん・・・」

大輝「どんだけゴリラ推し?」

青葉「キービジュアル・・・」

はじめ「そう!ほら!こう言う雑誌用に載る絵!後電気街にでっかい看板出たり!」

ファミ通に載ってるフェアリーズストーリー3のキービジュアルを見せた。

コウ「今回は青葉がメインのキャラデザだから、青葉に描いてもらう事になるよ。」

ゆん「わぁ!やっぱり!」

青葉「私が、キービジュアルを?」

コウ「気合い入れろよ~。絵描きの晴れ舞台だぞ~。ゲームの顔だし~売上も直結するからな~。」

大輝「あ!この前電気街へ行ったらPECOの看板がありました。」

優斗「俺もこの前見ました。店内にPECOの予約日やティザーPVがありました。」

はじめ「責任重大だ。」

すると青葉がとてつもないプレッシャー攻撃を受けて固まってしまった。

ゆん「青葉ちゃん!?」

はじめ「ごめん!プレッシャー掛けるつもりじゃ!」


19話「あぁ・・・すごいなあ・・・」

数日後のねねの部屋。遂に自ら作ったゲームが完成した。

 

ねね「やった~!ゲーム完成した~!」

 

大満足し、ベッドに寝転がる。

 

ねね「半年以上・・・長かったな・・・よし!あおっちをびっくりさせちゃうんだから!でもあおっちプロだから驚いてくれるかな・・・」

 

 

 

 

 

 

後日、公園でねねが緊張しながら青葉とほたるを待っていた。

 

ほたる「ねねっち~。お待たせ〜。」

 

ねね「あ!ほたるん!」

 

そこにほたるが到着した。

 

ほたる「今日はどうしたの?」

 

ねね「うん、実はね・・・じゃじゃーん!自分で作ってたゲームが完成したんだ~!」

 

ほたる「え、ゲーム!?自分で!?」

 

ねね「それで来てもらったの。ほたるんとあおっちに見てもらおうと思って。」

 

ほたる「凄いね!どんなゲーム?早くやってみたい!」

 

ねね「でもまだあおっちには秘密だからね。ぎりぎりまでひ・み・つ!」

 

青葉「秘密?」

 

ねね「っ!うわあああああ!!」

 

後ろから青葉が顔を出した。

 

 

 

 

 

 

その後3人でパフェを食べに行った。

 

女性店員「お待たせしました。」

 

ね「ここのパフェ美味しいんだ~!」

 

ほたる「本当美味しそう!いただきま〜す!」

 

青葉「秘密ってこれだったんだね。」

 

ねね「え?う、うん・・・そうでもあるけど・・・(うみこさんに見せる時も緊張したけどでもあの時はまだ未完成だったし・・・そうだ!まだ未完成だけど~って付け足してみればちょっと気が楽になるかも・・・いやいや駄目だ!これは完成させたんだ!言い訳はしたくないよ~!)」

 

むしゃくしゃしながらパフェをガツガツ食べる。

 

ほたる(凄い葛藤してる・・・)

 

するとねねのスマホが振動した。

 

ほたる『ねねっち緊張してる?』

 

ねね『うん・・・あおっちどう反応するかなって・・・』

 

ほたる『そう言うものだよ、私だって描いた絵を初めて人に見せる時は緊張するよ?』

 

ねね「ほたるんも!?」

 

青葉「え?」

 

ほたる「う、うん。私もパフェ美味しいよ〜。あはははは・・・」

 

再びLINEでメールを送る。

 

ほたる『緊張するって事はそれだけ一生懸命になってたって事だよ。』

 

ねね(一生懸命・・・)

 

ほたる『でも、ねねっちが胃が痛そうにしてるのって意外たい・・・なんちゃって。』

 

自分が考えた駄洒落に笑い堪えてるほたる。

 

ねね(自分で言って自分でウケてる・・・)

 

勇気を出して青葉に言った。

 

ねね「あのねあおっち!私・・・ゲームを作ったんだ!」

 

青葉「え?作ったって、ねねっちが?」

 

ねね「うん、あおっちには黙ってたけどイーグルジャンプ辞めてからずっと・・・それが完成して・・・」

 

青葉「嘘!ねねっちが!?」

 

予想以上にびっくりした青葉だった。

 

青葉「ご、ごめん。でもびっくりしちゃって・・・」

 

ねね「だって驚かせるつもりだったんだもん。取り敢えずやってみてよ。イヤホンとコントローラー持って来たんだ。」

 

パソコンとイヤホンとコントローラーを取り出した。青葉とほたるがイヤホンを付けて、コントローラーを持つ。

 

ねね「ほら!ここのタイトルの文字が3Dなの!」

 

タイトル画面が3Dになっていた。

 

青葉「へぇ〜!」

 

 

 

 

 

 

早速2人でプレイしてみる。

 

青葉「あ、2Dになった。」

 

ねね「3Dは表示させるだけで精いっぱいだったから今のだけなの~!」

 

青葉「絵もねねっちが描いたの?」

 

ねね「そうだよ。でもBGMとか効果音はフリー素材だけど後は全部私!」

 

青葉「言ってくれれば少しは描いたのに。」

 

ねね「だってあおっちはプロだからお願いしたらお金掛かっちゃうじゃん・・・」

 

青葉「あ、ありがとう。」

 

ねね「と、当然だよ。」

 

ほたる「私は学生だから手伝えたのに・・・」

 

ねね「もう!プログラムの勉強のつもりだったから絵は良いの!早くプレイして!」

 

途中で猪が突進して来て、ダメージがゴリゴリ減った。

 

青葉「ちょ・・・この猪強くない?」

 

ねね「一直線にしか突っ込んで来ないから避けて攻撃するんだよ。」

 

ほたる「こうじゃない?えい、えい!・・・やった!」

 

ねね「そうそう!ほたるんの方が上手い!」

 

青葉「こうでしょ!・・・ってあれ!?」

 

ねね「その牙がでかいのはフェイントを掛けて来るんだ~。引っ掛かった~。」

 

青葉「意外と作り込んでるな〜・・・」

 

ほたる「うん。のめり込んじゃう。」

 

青葉「こう、こうか?」

 

ほたる「当たった!」

 

青葉「よぉし、これで進もう!」

 

ほたる「うん!」

 

楽しくプレイしてる2人を見て、ねねは密かに喜んだ。プレイ中ゲームオーバーになった。

 

ほたる「あぁ・・・」

 

青葉「ごめん、私が突っ込んだから・・・」

 

ほたる「ううん。」

 

ねね「えへへ~。ボス強いでしょ~。」

 

青葉「もう1回!」

 

リトライする。

 

青葉「ほたるん邪魔邪魔!」

 

ほたる「あ!ごめん!」

 

再びゲームオーバー。

 

3人「あぁぁ・・・」

 

ねね「ちょっと、難し過ぎたかな・・・?」

 

青葉「ううん、もう1回!」

 

またリトライする。

 

ほたる「今度は私弓矢で牽制してるからあおっちは自分のタイミングで攻撃して!」

 

青葉「分かった!」

 

協力プレイでボスに挑む。そして、遂にボスを倒した。

 

3人「やったーーーー!!!」

 

女性店員「お客様。他のお客様のご迷惑になりますので・・・」

 

3人「ごめんなさい!!」

 

店員さんに注意された。

 

青葉「でも、ねねっちがゲーム作ってるなんて知らなかったよ私。」

 

ほたる「私もさっき聞いてびっくりしたよ〜。」

 

ねね「後ね。うみこさんによくアドバイスもらってたんだ~。」

 

青葉「うみこさんも知ってたの!?」

 

ねね「あおっち静かに!」

 

これまたびっくりした青葉だった。

 

青葉「ねねっち凄いよ・・・私一人で作ろうなんて考えた事無かったし・・・ちょっと見直した。」

 

ねね「でも言い訳したくないけど駄目な所も分かってるんだ・・・」

 

青葉「ううん。でもね。ねねっちの心がこもってるって事は凄く伝わってきたよ。」

 

ねね「あぁ〜、見せて良かった〜・・・」

 

ほたる「見せる前、凄く緊張してたんだよ?」

 

青葉「え?ねねっちが?」

 

ねね「私だって緊張するよ・・・」

 

青葉「あ〜、それでさっきスマホでこそこそしてたんだ〜。」

 

ねね「む〜〜〜〜〜。」

 

2人「あはははは。」

 

ほたる「あおっちは仕事順調?」

 

青葉「う、うん。スケジュールは大丈夫そうなんだけど・・・」

 

ねね「何何?難しい仕事で引っ掛かってるとか?」

 

青葉「難しいって言うかプレッシャーって言うか・・・(あ~・・・キービジュアルの事思い出しちゃった。私がキービジュアルなんて責任重過ぎるよ~。そんなの全然頭になかったのに~!でも自分の絵がいろんな所に出るのはやっぱり嬉しい!それを大勢の人に見てもらえるなんて!だけどそれで売れなかったら私の責任・・・逆に言うと絵の評判が良ければ売れる!)」

 

悩みながら紅茶を飲み干す。

 

ほたる「今度はあおっちが・・・」

 

 

 

 

 

 

後日のイーグルジャンプ。

 

クリスティーナ「おはようしずく。」

 

しずく「おはようクリスティーナ。今日は朝から?」

 

クリスティーナ「ええ。今日はずっとここに居るわ。α版の事もあるし。こっちの社内でも評判よ今作。何より社長が気に入ってるわ。」

 

しずく「うふ。それは嬉しいね。でもどうしたんだい?浮かない顔して。」

 

クリスティーナ「ちょっと問題がね・・・涼風さんの事なんだけど・・・」

 

コウ「青葉ー!会議!」

 

青葉「あ、はい!」

 

会議に向かう。

 

ゆん「青葉ちゃん忙しそうやな。」

 

はじめ「ゲームも面白くなりそうだし青葉ちゃん有名になっちゃうね~。青葉さんって呼ばないといけないかも!な~んて。」

 

ゆん「はじめ最悪~。青葉ちゃん真っ直ぐ頑張っとるやろ。馬鹿にしたらあかん!」

 

はじめ「別にそんなつもりじゃ・・・」

 

ひふみ「でも、2人とも頑張ってると思うよ・・・はじめちゃんは幾つか企画も通してるしゆんちゃんには女王様のモデリングをお願いする事になる・・・よ!」

 

ゆん「ええ!?ラスボスうちで良えんですか!?」

 

ひふみ「うん、頑張って!」

 

はじめ「やったじゃん!」

 

ゆん「ああ・・・頑張っとると良え事あるな~。お茶にしよか~。」

 

はじめ「早速油断かい!」

 

ひふみ「お菓子・・・あるよ。」

 

ゆん「あ、おおきに!食べよ食べよ~!」

 

優斗「ゆんさん意外とチョロいな。」

 

大輝「ゆんちゃん可愛い〜。俺らも参加しようぜ〜!」

 

優斗「お前さっきの言葉忘れねえからな。」

 

5人でお茶を頂くが、はじめはグローブを嵌めてる為参加出来ない。

 

はじめ「食べさせて~!」

 

ゆん「えぇ・・・」

 

優斗「誰か外しちゃれよ。」

 

グローブの紐を解いた。

 

 

 

 

 

 

その頃会議室では。

 

クリスティーナ「では新作のタイトルは「PECO」。α版までの予定も問題ないと言う事で。この調子で進めてもらえればと思います。PECOの評価はこちらの社内でも高く注目されています。ただ新規IPと言う事でα版通過後の早い段階で宣伝を打って確実に売りたいと弊社では考えています。」

 

コウ「ならもうキービジュアルを用意って事ですかね。」

 

クリスティーナ「そうなります。」

 

コウ「じゃあ青葉。まずはラフからだね。」

 

青葉「頑張ります!」

 

しかし周囲に不穏な空気が漂った。

 

コウ「あれ?どうしたんですか?」

 

しずく「八神。あのね・・・」

 

クリスティーナ「いえ。私から説明させていただきます。」

 

そしてクリスティーナから驚きの言葉が出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスティーナ「キービジュアルは涼風さんではなく八神さん、あなたに描いていただきます。」

 

青葉「・・・!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウ「え?私はキャラデザを手伝っていますけど、飽く迄メインは青葉ですよ?私が描いたら・・・」

 

クリスティーナ「クレジットに変更はありません。ただフェアリーズシリーズの葉月しずくディレクターとメインビジュアル・八神コウのタッグの新作、と言う事で宣伝します。」

 

コウ「はぁ!?何でですか!納得いく訳ないでしょ!りんや葉月さんもそれで良いんですか!?」

 

これにはコウも怒った。しかししずくとりんは。

 

しずく「私は納得したよ。」

 

りん「沢山のお金が動いてるの。確実に売る方法がこれなのよ。」

 

コウ「んなバカな!!」

 

青葉「・・・・・」

 

コウ「嫌ですよ・・・私は描きません。青葉がメインなんだから青葉に描かせるべきです!青葉だって嫌でしょ・・・」

 

青葉「あ・・・私は・・・私は・・・皆さんがそう言うならそれで・・・良いです・・・」

 

コウ「何でそんなに物分かりがいいんだよ!!」

 

激怒して机を『バン』と強く叩いた。

 

うみこ「少し落ち着きなさい。」

 

少し落ち着いて椅子に座る。

 

コウ「・・・フェアリーズ1の時はこんな事なかったですよね。私も新人でした。それでも描いたでしょ。」

 

しずく「私にとっても初の監督作品だったからね。誰からも期待されてなかったんだよ。開発予算もお察しさ。」

 

クリスティーナ「八神さんが描かないなら、外部の有名なイラストレーターに頼む事になります。」

 

コウ「っ!?」

 

これにはコウも逆らえなかった。しかしそこに、青葉が口を開いた。

 

青葉「あの・・・私も・・・本心で言えば悔しいです。大和さんの提案の意味も分かります。このゲームは私だけのものじゃないですし・・・でも…1回だけ…1回だけチャンスをもらえませんか?八神さんともう一度キービジュアルを賭けたコンペをやらせてもらいたいんです!」

 

クリスティーナ「駄目です。」

 

しずく「良いよ。」

 

クリスティーナ「しずく!?」

 

しずく「でも最初に言っておくけどこれは出来レースだよ。仮に八神より上手く描けた所で決定は覆らない。涼風君が相手にするのは八神がこの8年間積み上げて来た実績さ。でもそれで2人の納得がいくならやれば良い。」

 

りん「では、α版の納期と同じ1週間後を締め切りとして、2人共キービジュアルを1枚ずつ用意して下さい。それで良い?」

 

青葉「はい。」

 

しずく「八神、手加減したらダメだよ?」

 

コウ「分かってますよ・・・全力で描きます。」

 

 

 

 

 

 

後日、青葉が目覚ましで起きて、スーツに着替えて気合を入れる。

 

青葉(締め切りまで後4日・・・)

 

 

 

 

 

 

イーグルジャンプに出社。

 

青葉(キービジュアルのオーダーは主人公のペコが着ぐるみを着れる事が分かる事。ただし現段階で公開して良い種類は熊のみ・・・キャラデザは沢山やったけどイラストのお仕事は初めてだし頭の使い所が違うのか全然ラフが進まない・・・こんなんで八神さんより良いものが描けるのかな・・・ダメだダメだ!折角貰ったチャンスは生かさないと!)

 

はじめ(何だろうこのピリピリした空気・・・話し掛けづらい・・・)

 

社内メッセでゆんと会話する。

 

はじめ『ゆん〜、青葉ちゃん大丈夫かな?』

 

ゆん『分からん。』

 

はじめ『ひどっ!』

 

ゆん『でもこれは青葉ちゃんが選んだ道や。うちらはそっと見守ってよう。』

 

はじめ『ゆん・・・』

 

そして大輝も社内メッセで優斗と会話する。

 

大輝『青葉ちゃん大丈夫かな・・・?優斗はどう思う?』

 

優斗『青葉さん、会議で1度切りのチャンスを貰ったんだ。無駄にしないよに頑張ってる。』

 

大輝『けど俺心配だよ・・・』

 

優斗『お前の気持ちは分かる。俺も応援したい。けど下手したら青葉さんのチャンスが失ってしまう。密かに見守ってやろうぜ。』

 

大輝『そうだな。俺達も仕事を全力出してやるか。』

 

優斗『ああ。』

 

ひふみ『青葉ちゃん頑張って!応援してる╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ!』

 

送信しようとしたが。

 

ひふみ(う~ダメだ!何て言ったら良いか分からない!)

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

 

ゆん「お疲れ様〜!」

 

ひふみ「お疲れ様。」

 

青葉「あ、お疲れ様です。」

 

ゆん「青葉ちゃんあんまり無理せんようにな。」

 

青葉「はい!ありがとうございます!でも、頑張らないと。」

 

ゆんとひふみは心配しながら帰って行った。

 

優斗「青葉さん、お疲れ様。」

 

大輝「お疲れさん。青葉ちゃん。」

 

青葉「あ、優斗さん大輝さん。お疲れ様です。」

 

大輝「頑張ってね。俺達応援してるぜ。」

 

青葉「ありがとうございます。」

 

優斗「無理しないようにね。」

 

2人も帰って行った。

 

 

 

 

 

 

その後も青葉は黙々とキービジュアルを考えてる。

 

コウ「はい青葉。」

 

そこにコウが来て、青葉にコーヒーを差し出す。

 

青葉「八神さん・・・」

 

コーヒーを受け取る。

 

コウ「どう?進んでる?」

 

青葉「いえ・・・全然です。」

 

すると青葉が噎せた。

 

青葉「ゲホゲホ!これブラック~!」

 

コウ「引っ掛かった~!」

 

青葉「うぅ・・・何なんですかもぉ・・・」

 

コウ「辛気臭い顔してるからだよ。ほい砂糖。」

 

持ってた砂糖を青葉に渡す。

 

コウ「悪いね。変な事になっちゃって。」

 

青葉「いや・・・八神さんが謝る事じゃ・・・」

 

コウ「だって私がコンペの時青葉を助けてなければ青葉にこんな半端な思いさせなくて済んだのに・・・」

 

青葉「こ・・・子供扱いしないで下さい!確かに八神さんの助けがなければキャラデザは通ってませんでしたけどそれを受け入れたのも私の意思です!」

 

ブラックコーヒーを一気に飲み干す。

 

コウ「青葉!?砂糖は!?」

 

ブラックコーヒーを飲み干したが、あまりの苦さに涙を流した。

 

青葉「ちょっとくらい辛い事があっても私は我慢出来ます!」

 

真剣な目を見たコウが微笑んだ。

 

コウ「分かった。全力で掛かって来な!」

 

青葉「宜しくお願いします!」

 

 

 

 

 

 

そして土曜日の朝。

 

青葉(土日は自宅作業。ここで何とか進めないと!)

 

土日休みでも、作業は欠かせない。しかし。

 

青葉「・・・あ~ダメだ~・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃優斗は家で、美佳と会話していた。

 

美佳「青葉ちゃんにチャンスが来た?」

 

優斗「ああ。この前の会議のキービジュアルの事で色々問題があってね。青葉さんじゃなくコウさんに描いて欲しいって要望が来たんだ。」

 

美佳「それでどうなったの?」

 

優斗「青葉さんが1回だけチャンスを貰ったんだ。コウさんも参加してる。キービジュアルの採用はどっちかになる。」

 

美佳「青葉ちゃん大変だね。優斗君、私の分まで応援してあげて。」

 

優斗「分かった。今度青葉さんに伝えておく。」

 

 

 

 

 

 

その頃青葉はファミ通を読んでた。

 

青葉「ペコ・・・ペコ・・・」

 

再び気合を入れて頑張るが、また悩んでしまった。

 

青葉「ペコ・・・ペコ・・・ペコってどう描けば良いんだろ・・・どんな風に描けば・・・」

 

この前しずくから言われたアドバイスを思い出した。

 

しずく『涼風君なりに答えの導き方をを模索していけば良いんだよ。』

 

その言葉を思い出した青葉が閃いた。自分がペコになりきり、熊のぬいぐるみを着て、街中を走る。途中で女王の手下の熊達に囲まれた。1匹の熊のぬいぐるみの背中を抉って綿を取り除く。それを見た別の熊が怯えた。女王の手下の熊達に追い掛けられて崖まで追い詰められてしまった。勇気をだして崖に向かって飛んだ。

 

 

 

 

 

 

後日の朝、青葉が起きると焦った。寝過ごしたのだった。その後ギリギリ遅刻回避した。

 

青葉(明日が締切り・・・楽しんで描けてる。描けてるけど終わりそうにない・・・でも・・・やれるだけやろう。八神さんもきっと受け止めてくれる。今の私の・・・全力を!)

 

全力を出して描いたキービジュアルが完成間近に迫った。

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

 

はじめ「お疲れ様〜。」

 

青葉「お疲れ様です。」

 

ゆん「青葉ちゃん、応援しとるで!その絵うちも好きやし!」

 

青葉「あ、ありがとうございます!」

 

はじめ「私だって応援してるよ!」

 

ひふみ「私も。」

 

青葉「頑張ります。」

 

大輝「青葉ちゃんお疲れ様〜!」

 

青葉「あ、お疲れ様です。」

 

大輝「青葉ちゃんが描いたキービジュアル可愛いな!」

 

青葉「ありがとうございます大輝さん!」

 

優斗「青葉さん、俺達も応援してるけど、美佳さんも応援してるよ。」

 

青葉「え?美佳さんも?」

 

優斗「美佳さんの分の応援も無駄にしないように頑張ってね。」

 

青葉「ありがとうございます優斗さん!美佳さんにありがとうございましたって伝えておいて下さい!」

 

優斗「分かった。」

 

5人は帰って行った。

 

 

 

 

 

 

その後も青葉は黙々とキービジュアルを描き進む。

 

コウ「青葉今日泊まり?」

 

青葉「はい。ちょっと終わりそうになくて・・・」

 

コウ「結構良いの描けてるじゃん!」

 

青葉「本当ですか!?」

 

コウ「うん!楽しんで描いてるのが伝わって来るよ!」

 

青葉「あの・・・八神さんはもう描けたんですか?」

 

コウ「うん。何とかね。でも他の仕事が終わってないから私も泊まり。」

 

青葉「・・・見せてもらっても良いですか?」

 

早速コウは、自分が描いたキービジュアルを青葉に見せる。

 

コウ「こう改まって見られると私も緊張するな・・・」

 

そしてコウが描いたPECOのキービジュアルが表示された。

 

青葉「・・・・・!!(あぁ・・・すごいなあ・・・)」

 

コウ「まぁこんな感じだよ・・・」

 

突然青葉が泣き始めた。泣いてる青葉を、コウが自分の方へ寄せた。そして肩を掴もうとした時、青葉が離れた。

 

青葉「ごめんなさい!泣いたりして!絵の続き・・・頑張らないと!最後まで描かないと!」

 

コウ「ああ。最後まできっちり描き。待っててあげるから。」

 

頭を下げてキービジュアルを描きに行った。青葉は涙を拭いて再び描き始める。コウが静かに見守ってる。

 

 

 

 

 

 

数日後、ファミ通にコウが描いたキービジュアルが載ってあった。

 

はじめ「おぉ〜載ってる!しかも裏表紙!」

 

ゆん「実際に載るとほんまに発売するんやって実感沸くな〜!」

 

青葉「分かります!」

 

はじめ「でも私は青葉ちゃんの絵の方が好きだな~。こう八神さんのは完成し過ぎてるって言うかさ~。」

 

大輝「分かるよはじめちゃん。俺も青葉ちゃんのキービジュアルが載ればスッキリするのにな〜。」

 

コウ「どうでも良いけど、そう言うのは私が居ない所で言ってくれないかな?」

 

はじめ「げっ!聞こえてた・・・」

 

大輝「やべっ!」

 

優斗「まぁ、向こうが決めた事だから仕方無えよ。」

 

大輝「待てよ?青葉ちゃんのキービジュアル、攻略本の表紙とか使えそうかも。」

 

優斗「あぁ攻略本の表紙はアリかもな。でも載れるかどうか分かんねえけど。」

 

青葉「だけど私も納得いったから良いんです!」

 

ゆん「青葉ちゃんほんま良え子やな~。」

 

青葉「あ!でもまたチャンスがあったら今度こそ掴んでみせますよ!」

 

コウ「楽しみにしてるよ。」

 

ゆん「って冬発売なんやな。初めて知ったわ。」

 

青葉「本当だ~!忙しくなりますね~・・・」

 

はじめ「今くらいの忙しさが丁度良いのに〜・・・」

 

優斗「これからが本番だな。」

 

大輝「集中し過ぎて筋肉痛になりそう・・・」

 

優斗「だったら湿布でも携帯してろ。」

 

こうしてキービジュアルは、コウが描いた方に採用された。青葉はチャンスを掴む為努力するのだった。

 

「END」




         キャスト

      涼風青葉:高田憂希

      相葉優斗:石井マーク

      秋山大輝:下野紘

      八神コウ:日笠陽子
      遠山りん:茅野愛衣
     滝本ひふみ:山口愛
     篠田はじめ:戸田めぐみ
      飯島ゆん:竹尾歩美
       桜ねね:朝日奈丸佳
    阿波根うみこ:森永千才
     葉月しずく:喜多村英梨
      相葉美佳:榎本温子

クリスティーナ・和子:名塚佳織
     星川ほたる:石見舞菜香
    ウエイトレス:川上千尋

ねね「苦難の日々を乗り越え・・・遂に、遂にこの日がやって来たぞ!!あおっちを驚かしちゃうんだから!にしし〜。」

青葉「ねねっち〜!とうとう新しい人が入って来るんだって!」

ねね「え!?」

青葉「グラフィックに2人、プログラムに2人だって!どんな人かなぁ?」

ねね「な、なんだ・・・知ってるのかと思った・・・」

青葉「え?知ってるって何が?」

ねね「いやぁ〜!何でもないよ!」

次回「凄く熱い視線を感じる」

ねね「うぅ・・・プログラマーってどんな人だろう・・・」

青葉「楽しみだね〜!遂に私も先輩だよ!」

作者「もう1人女性オリキャラを入れようと思います。」

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