NEW GAME! LEVEL UP!!   作:naogran

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28話「何てこった・・・何てこった・・・」

ある日のイーグルジャンプ。優斗は仕事をしながら何かを呟いてる。

 

優斗「何てこった・・・何てこった・・・」

 

 

 

 

そんな優斗を心配する青葉達。

 

紅葉「相葉さん、どうかしたのですか・・・?」

 

青葉「いやぁ、あんな優斗さん初めて見た・・・」

 

はじめ「何かあったのかな・・・?」

 

ゆん「凄く呪われてるようやな・・・」

 

ひふみ「・・・・」

 

 

 

 

優斗「ありえへん・・・ありえへん・・・ありえへん・・・ありえへん・・・ありえへん・・・ありえへん・・・ありえへん・・・」

 

 

 

 

 

 

昼になった。

 

優斗「あ、あれ?もう昼?夢中になり過ぎて時間が過ぎちまったか・・・ちょっと気分転換で美佳さんの作った愛妻弁当を食べるか。」

 

 

 

 

カフェで弁当を食べてると。

 

青葉「優斗さん。」

 

優斗「あ、青葉さん?皆もどうしたの?」

 

青葉「さっきから何を呟いていたんですか?」

 

優斗「あ、あれ?聞こえてた?」

 

青葉「バッチリ聞こえてました。」

 

優斗「何てこった・・・」

 

ゆん「何かあったんですか?」

 

優斗「え?ああ・・・・・」

 

紅葉「相葉さん、話してくれますか?」

 

はじめ「私達が相談に乗りますよ。」

 

ひふみ「お願い、優斗君。」

 

優斗「・・・・・分かった、訳を話そう。実は・・・」

 

 

 

 

 

 

一昨日の休日の事だった。優斗は美佳と奈々と3人でヨドバシカメラで満喫していた。

 

優斗『美佳さんトイレ遅いなぁ。ん?』

 

遠くを見ると、誰かが見えた。

 

優斗『大輝?何してんだ彼奴?』

 

そして彼は、驚愕な光景を見た。

 

優斗『え?』

 

 

 

 

 

 

何と大輝の元に、1人の若い女性と1人の幼い男の子が来たのだった。

 

 

 

 

 

 

優斗(おい大輝?)

 

そして大輝は、笑顔になって、2人と連れて何処かへ行った。

 

優斗(何がどうなってんだ!?大輝何時の間に彼女、いや妻が出来たのか!?それに子供まで・・・)

 

美佳『お待たせ〜。』

 

奈々『パパ〜。』

 

優斗『え?あ、ああおかえり。』

 

美佳『ん?優斗君どうしたの?汗掻いてるよ?』

 

優斗『い、いや別に・・・』

 

 

 

 

 

 

そして現在。

 

青葉「大輝さんが・・・?」

 

優斗「ああ、あの時見た光景が忘れられない・・・」

 

ゆん「も、もしかしたら優斗さんと大輝さんの友達だと思いますよ?」

 

優斗「いや、俺あの女性の顔知らない・・・まさか彼奴・・・隠れて結婚したとか?」

 

はじめ「それだったら、招待状とか渡すはずだと思いますよ?優斗さんの結婚式の時みたいに。」

 

優斗「そうだね・・・それとも、俺が何時もおちょくるからそれの見返しとか・・・」

 

あや「あ!優斗さん達だー!」

 

そこにあやが来た。

 

優斗「あやさん。」

 

あや「皆さんお揃いですね〜。紅葉も居た!」

 

紅葉「あや、ちょっと五月蝿い。」

 

あや「ごめんごめん。」

 

優斗「あやさん、大輝は?」

 

あや「大輝さん?いえ、今日来てませんよ?」

 

優斗「来てない!?何で!?」

 

あや「私にも分かりません。」

 

 

 

 

 

 

その後しずくに話を伺う。

 

優斗「しずくさん、大輝来てませんでした?」

 

しずく「秋山君?今日も来ていないよ?」

 

優斗「やはりか・・・え?今日も?」

 

しずく「実は昨日、今週休暇取るって言っててな。」

 

優斗「今週休暇?何考えてんだ彼奴?」

 

しずく「どうかしたのかい?」

 

優斗「いえ、教えていただきありがとうございました。」

 

 

 

 

次はりんに話を伺う。

 

りん「え?大輝君の事?」

 

優斗「はい。りんさん、心当たりはありませんか?」

 

りん「う〜ん・・・私も知らないわ。」

 

優斗「そうですか・・・」

 

りん「あ、今日出勤途中に大輝君を見掛けたわ。」

 

優斗「本当ですか!?」

 

りん「ええ。知らない女性と男の子と何処かへ行ったわ。」

 

優斗「彼奴、何があったんだ?」

 

 

 

 

 

 

帰り道。

 

優斗(大輝が見知らぬ女性と男の子と一緒に何処かへ行った。彼奴に何が起きてるんだ?ん?)

 

途中で女性と男の子と一緒に居る大輝を発見した。

 

優斗(大輝!)

 

 

 

 

近くの駐輪場にバイクを停めて、大輝をこっそり覗く。

 

優斗(一体あの2人は誰なんだ?)

 

 

 

 

大輝「最近仕事はどう?」

 

女性「うん、順調だけど、やっぱり子育てと両立は大変。」

 

大輝「大丈夫。俺がこうして一緒に居るから元気出るって。」

 

女性「ありがとう。」

 

 

 

 

優斗(一緒に居る?彼奴引っ越したのか?)

 

 

 

 

男の子「ママ〜、どんぐりいっぱい〜!」

 

女性「本当だね〜。いっぱい取れたね〜。」

 

男の子「パパ〜。」

 

大輝「凄いぞ〜。パパ大喜びだ〜!」

 

 

 

 

優斗(パパ!?おいおい冗談だろ・・・?)

 

 

 

 

大輝「じゃあ行こうか。」

 

女性「うん。」

 

大輝「ほら、行こうか。」

 

男の子「は〜い!」

 

何処かへ行こうとした瞬間。

 

 

 

 

優斗「おい大輝!!」

 

 

 

 

大輝「ん?よう優斗!」

 

優斗「ようじゃねえよ!お前今まで何やってんたんだ!?」

 

大輝「何って?」

 

優斗「その2人は誰なんだ!?お前何時結婚したんだ!?」

 

女性「もしかして、相葉優斗さんですか?」

 

優斗「そうですが。」

 

女性「私、安藤しのぶです。此方が息子のりゅうたです。」

 

りゅうた「こんにちは〜!」

 

優斗「え?安藤?おい大輝、どう言う事だ?」

 

大輝「実はな。」

 

訳を話した。

 

 

 

 

優斗「偶然?」

 

大輝「ああ。去年の12月に映画観に行った時に偶然な。」

 

優斗「どうやって出会ったんだ?」

 

大輝「隣の席にしのぶさんとりゅうたが座ってな、そしたら向こうから、りゅうたを俺の膝に乗せてくれませんかって言われてな。」

 

優斗「それであっさり快諾か?」

 

大輝「勿の論。」

 

優斗「でも何でしのぶさんが大輝に?」

 

大輝「しのぶさんは以前に、旦那さんを不慮の事故で亡くなってしまってな。」

 

優斗「旦那さんが事故死?」

 

大輝「それでしのぶさんが、俺に旦那さんの写真を見せてくれたんだ。」

 

優斗「あるのか?」

 

大輝「しのぶさんから貰ったから見るか?」

 

スマホのギャラリーから、しのぶの亡くなった旦那の写真を見せる。

 

大輝「この人が旦那さんだ。」

 

 

 

 

 

 

優斗「大輝そっくり。」

 

 

 

 

 

 

その旦那は、大輝と瓜二つだった。

 

大輝「あの時しのぶさんから、亡くなった主人と似てるって言われてな。」

 

優斗「それで、前の旦那さんを引き継いだのか?」

 

大輝「まぁそう言う事。」

 

優斗「そう言う事なら早く教えてくれよ。」

 

大輝「いや、何時もおちょくるお前をびっくりさせようと思ってな。」

 

優斗「あ、その気持ち残ってたんだ。」

 

りゅうた「パパ〜!遊ぼ〜!」

 

大輝「よ〜し!遊ぶか!」

 

遊びに走った大輝。

 

優斗「何だか楽しそうだな。遂に大輝にも幸せが訪れたようだな。」

 

するとりゅうたが、優斗の服を引っ張る。

 

優斗「ん?」

 

りゅうた「お兄ちゃんも遊ぼ〜?」

 

優斗「俺も?」

 

大輝「折角だから遊ぼうぜ優斗。」

 

優斗「よし!遊ぶか!」

 

 

 

 

 

 

来週の月曜日、大輝がイーグルジャンプに出勤した。

 

大輝「やっぱこの落ち着き良いな〜。」

 

あや「おかえりなさい大輝さん!」

 

大輝「ああ。ただいまあやちゃん。」

 

あや「優斗さんから聞きましたよ?未亡人のお方と付き合ってるんですって?」

 

大輝「え?聞いちゃったの?」

 

あや「はい。未亡人のお方とその息子さんと一緒に居るって。」

 

大輝「あの野郎バラしやがったな?」

 

 

 

 

その頃優斗は、この前の事を青葉たちに話した。

 

青葉「大輝さんが!?」

 

優斗「ああ。未亡人の方とその息子さんと一緒に過ごしてたって。」

 

ひふみ「大輝君が。」

 

優斗「しかも、亡くなった旦那さんは大輝と瓜二つだったんだ。」

 

紅葉「秋山さんと瓜二つとは、もしかして親戚か何かですか?」

 

優斗「それは無い無い。」

 

大輝「おい優斗!」

 

そこに大輝が全速力で来た。

 

優斗「よう大輝。どったの?」

 

大輝「どったのじゃねえよ!何あやちゃんに秘密をバラしてんだよ!」

 

優斗「今まで俺達に秘密を隠した仕返しだ。」

 

大輝「お陰であやちゃんにツバメちゃんにねねちゃんまで広まったんだぞ!」

 

優斗「あらそう?悪いね。」

 

あや「大輝さん!もっと詳しく聞かせて下さい!」

 

大輝「もう勘弁して!」

 

優斗「人気者だな大輝。」

 

ゆん「でも優斗さん、簡単に秘密バラしちゃって良えんですか?」

 

優斗「俺と彼奴は昔からの仲だから、何やっても良いと思ってな。」

 

はじめ「大輝さん大変ですね。」

 

大輝「覚えてろよ・・・」

 

「END」




         キャスト

      相葉優斗:石井マーク

      秋山大輝:下野紘

      涼風青葉:高田憂希
      遠山りん:茅野愛衣
     滝本ひふみ:山口愛
     篠田はじめ:戸田めぐみ
      飯島ゆん:竹尾歩美
      望月紅葉:鈴木亜理沙
      木崎あや:伊波杏樹
     葉月しずく:喜多村英梨
      相葉美佳:榎本温子
      相葉奈々:内藤穂之香

     安藤しのぶ:内田彩
    安藤りゅうた:関根明良

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