にとりがヒロインの微百合の小説です。甘酸っぱい恋愛を体感できたら嬉しいです。そんなんを書けたのかは判りませんが…
フォレストページにも同じ内容のものがあります


1 / 1
私たちの恋愛

【九天の滝】

 

「ねぇ、椛。哨戒はいいの?」

「大丈夫よにとり。今は私の任務時間じゃないし」

「なら、いいや」

 

パチン、パチンと将棋の駒を指すたびに九天の滝に響かす。

 

「大手」

「じゃ、ここに逃げるとするよ」

「それじゃ、成飛車をここに」

「ちょっと待って!!」

「『ちょっと待って』ってそれ何回目よ…」

 

言いながら椛は苦笑した

 

「ん~、三回目」

「もう、七回目よ」

「もう、そんなになるっけ?」

「なるわよ」

「なら、私は投了します」

「やっと今日の一勝目とれたわ」

 

一回目ではなくこれで実に四回目である

なので今日は椛は一勝三敗である

通算で193戦中89勝104敗である

また将棋を指していると盤に影が落ちた

二人が顔をあげるとそこにいるのは厄を集めている雛がいるではないか

 

「珍しいね。雛がここに来るなんて」

「にとりと話がしたかったからよ」

「そうなんだ。で、なんか面白いことでもあった?」

「ん~、面白いかどうかはわからないけどね」

「なに?教えてよ」

 

もったいぶる様に雛は少し間を開けて

 

「私ね、にとり事好きよ。親愛じゃないわよ。それもあるけど今は恋愛という意味で」

「私も好きだよ、にとり。恋愛の意味で」

 

こう、二人からにとりは告白された

された、にとりの顔は真っ赤である

狼狽しながらもにとりは言葉を紡ぐ

 

「え、え、本当に?」

「「冗談じゃないわよ。本気よ(だよ)」」

 

そう聞くとにとりは何所かへ走り去った

 

「まだ早かったかしら?」

「でも、伝えておくべきだったと思うよ」

「それそうね」

「それにしても遅わね、にとり」

「しょうがないでしょ…いきなりだから」

「まぁ、待ってましょうか」

「それも、そうね」

 

雛と椛はお茶を飲みながら談笑をする。

にとりのどこに惚れたとか出会いとかそんな他愛のない話を

 

「「それで、にとり。どうするか決まった?」」

 

にとりはこの場に居ないのに二人は虚空にそう言った

すると何もない場所からにとりが出てきた

 

「よくわかったね、ここに居る事に」

「「当たりまえじゃない。にとり事だもの(だから)」」

「それで、どうするの?にとり」

「ここでふってもいいわ。私たちはどちらかを選ぶまで諦めないけど」

 

少しにとりは間を開け

 

「私には二人をどちらか一人には選べないよ。だって二人とも好きだもん。ごめんね、我が儘で」

「そうね。でも、にとりが選んだことじゃない私たちはそれで納得するわ」

「そうだよ、にとり。にとりが悩んで選んだ答えじゃない。それを否定しないよ」

「二人ともありがと…」

 

にとりは涙を流していた

そんなにとりをみて二人は何も言わず優しく抱きしめた


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。