この素晴らしい占星術師に祝福を!   作:Dekoi

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戦闘描写が上手くできないです……。というか最近の描写自体が下手になりつつあって悩んでいます。
自分で納得できる出来じゃなかったので一旦書き直しつつ、大丈夫そうなところだけ先に投稿させていただきます。申し訳ないです。


第13話 セカンドコンタクト

今度はいったいどんな面倒ことなんだと他の冒険者と一緒に走りながら正門に向かった。この距離なら『ポラリス』を使ってみるよりも実際に見た方が楽だ。使い過ぎによる支障も出るかもしれない。一旦温存しておこう。

 

正門に到着すると、もう待機していた冒険者たちがいた。そして、その目線の先には魔王幹部、デュラハンの姿がいた。にしても馬に乗っているってことは乗馬したままでの攻撃も可能なのだろうか、それだと馬の素早さによっては面倒だな。近接職ではきついところもあるだろう。引きずり落とした方が良いだろうか。

 

デュラハンはカズマたちパーティーを見つけると開口一番で叫び出した。……そういえばダクネスはいないのか?

 

「なぜ城に来ないのだ、この人でなしどもがああああっ!!」

 

…………デュラハンの話を聞く限り、また古城に爆裂魔法が撃ち込まれて困っているそうだ。大方、話しを聞かなかっためぐみんのせいだろう。そして騎士の鏡のようなクルセイダーを見捨てたことにご立腹らしい。ダクネス、思いっきりピンピンしていたぞ。というか撃ち込んでいる奴とか街の様子とかを調べる斥候・偵察部隊を出動してないのだろうか。あ、雑魚たちの集まりだから調べる意味がないとでも思ったのだろうか。

 

その後、ようやく追いついてきたと思われるダクネスの登場にデュラハンが変な叫び声をあげたり、キレたデュラハンがアンデットナイトを召喚したり、アクアが不意打ち気味に『ターンアンデット』と『セイクリッド・ターンアンデット』を打ち込んでいた。撃ち込まれたデュラハンはひぃひぃ言いながら地面を転げまわっていた。……威厳もへったくれもねぇな。

 

というか、もうアクアだけいればいいじゃないだろうか。性格や馬鹿さ加減はともかく、ステータス自体は優秀だし。それと、『ターンアンデット』が効いてないとか言っているが、思いっきり悲鳴あげているし何度も打ち込めば倒せるんじゃないだろうか。一応神聖魔法の強い抵抗を突破してダメージを与えているんだし大丈夫だろう。

 

「ええい!もういい!おい、お前ら……!町の連中を、……皆殺しにせよ!」

 

ビビりだったのか痺れを切らしたのかはわからないが、デュラハンがアンデットナイトたちに号令をかけた。その途端、死した軍勢は突撃してきた。……なんかグダグダした空気でも入れ替えようとしたのだろうか。ま、いい。とりあえず、侵攻スピードを遅らせるか。

 

「『コンプレスグラビティ』!」

 

俺は先頭にいる奴あたりに重力を掛けて、動きを止めさせる。見事、先頭の奴と後続の奴とで衝突を発生させられたな。……とはいえ、数が数の上、相手は痛覚も無いためか、倒れこんだ仲間を踏んでまで前進してくる。衝突して倒れた奴もすぐに起き上がって追いかけ始めた。

他の冒険者の時間稼ぎになると思ったのだが、この様子だと微妙だな…………あ?

 

「わ、わあああーっ!なんで私ばっかり狙われるの!?私、女神なのに!神様だから、日ごろの行いも良い筈なのに!」

「ああっ!?ずっ、ずるいっ!私は本当に日ごろの行いは良い筈なのに、どうしてアクアの所にばかりアンデットナイトが……っ!」

 

アンデットの軍勢はアクアだけを激しく追いかけ始めた。アクアが駄女神だからだろ。あと、あの神性でも感じ取って浄化されるかもしれないとでも思っているのかもしれない。あとダクネス、お前も日常での発言を見ると大概だぞ。

というかあそこまで激しく動かれると狙いが付けにくくてスキルが発動できない。『ポラリス』で観測はしているが、上手く逃げているつもりだろうか、距離は縮まっている気がしない。スタミナがいつまで持つか不安であるが。いっそ『コンプレスグラビティ』をアンデット軍団全体に発動してもいいかもな。負荷が激しくてどうなるか知らんが。

 

あ、アクアがカズマを巻き込んでいった。事前にめぐみんには爆裂魔法を発動させる準備はさせているとはいえ、二人はいったいどんな作戦をするつもり……ああ、なるほど、デュラハンごとアンデット軍団を爆裂魔法で巻き込まさせるつもりか。

 

そろそろ着くころだし、デュラハンを起点にして準備して……まだ……まだ……今だ!

 

「『コンプレスグラビティ』!」

「おおっと、ユタカナイスだ!めぐみん、やれーっ!」

 

よし、上手くデュラハンごとアンデット軍団を押さえられた。あとは、めぐみんの詠唱が終わるまで……だ、な…………できるだけ、早くしてくれ、頭痛が酷くて、制御が、出来なくなってきている。

 

「なんという絶好のシチュエーション!感謝します、深く感謝しますよカズマとユタカ!我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして、爆裂魔法を操りし者!我が力、見るがいい!『エクスプロージョン』―――――――ッッ!」

 

…………酷い火力、だな。アンデットナイトたちは一体残らず消滅させやがった。デュラハンこそまだ生きているが、あそこまでの火力だ、相当堪えたはずだろう。あと、詠唱なげぇよ。仕方ないかもしれないが、もっと短くはならないのか。

 

「クックックッ……。我が爆裂魔法の威力を目の当たりにし、誰一人として声も出せないようですね……。ふああ……。口上と言い、凄く……気持ちよかったです……」

 

おい、あの口上は魔法の詠唱とは関係ない物だったのかよ。俺がどれだけ必死で押さえつけていたんだと思ってるんだ小娘。今くっそ頭痛で死にそうになっているんだぞ。今すぐ倒れこんで休みたいくらいだ。

周りの連中はその威力に喝采をあげているが、あたまのおかしいと付くあたりふさわしい称号じゃないか。そして、その言葉を聞いてキレているめぐみんもめぐみんだ。あんな馬鹿げた威力の魔法一種類だけとかもったいなさすぎだ。

 

「ククク……クハハハハハハッ!面白い!面白いぞ!まさかこの駆け出しの街で、本当に配下を全滅させられるとは思わなかった!しかもこの俺を押さえつけるほどの魔法を持つ者もいるとはな!よし、では約束通り!この俺自ら、貴様らの相手をしてやろう!」

 

…………あれ、こっちにも目を付けられてないだろうか?……ヤバい、頭痛が激しい今だと碌に『コンプレスグラビティ』が発動できん。い、いや、気のせいだろう、ここまで人数が多いんだ、今のうちに逃げればばれない筈

「何逃げようとしているんだ?おい、頭を押さえて逃げようとしているお前のことだ。」

 

……完全にバレていやがる。剣をわざわざ向けなくても知っとる。というか他の冒険者が囲んでいるだから、そっちに目を配れよ。

 

「おい、嬢ちゃん。魔力切れか何かなら大人しく下がっておけ。ここで立っているだけなら、邪魔になる。」

 

そうしたいのはやまやまなんだがな、デュラハンが逃してくれそうにないんだよ!こっちは答える気力すら頭痛のせいでないんだよ!

 

「おい、どんなに強くても後ろには目は付いちゃいねぇ!囲んで同時に襲い掛かるぞ!」

 

……おい、すっごいフラグになりそうな言葉はやめろ。実際にあいつの持っているスキル、まだ判明していないだろ。奥の手とかを考慮しておけよ。

 

「時間稼ぎが出来れば十分だ!緊急の放送を聞いて、すぐにこの街の切り札がやってくるさ!おいお前ら、一度にかかれば死角ができる!やっちまえ!」

 

だからフラグっぽい台詞はやめろよ!デュラハンは雄たけびを上げて突っ込んできている冒険者たちを尻目に自分の頭を上に投げているし、たぶんあれがあいつのスキルのひとつなのだろうか。……悔しいが、頭痛のせいで集中も何もできない今の俺にできることは観察だ。あれがどんなスキルなのか見極めておいた方が良い。

 

「止めろ!行くなああああっ!」

 

カズマがそんな声を出しているが、もう遅い。冒険者たちは駆け出して行ってる。

 

そして、デュラハンは、

 

背中からの槌を躱す。

 

横から来た戦斧を躱す。

 

正面から来た長剣を手甲で弾く。

 

二方向から来た大剣と突剣を見えているかのように躱す。

 

そして、

 

片手で握っていた大剣を

 

両手で握り直し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周囲にいた冒険者全員を切り捨てた。

 

 

切りかかる前、上げていたデュラハンの頭から何らかのオーラが見えたため、あれがスキルの正体だろう。効果としては見ている範囲の時間をスローモーションでも見ているのか、それか上げたことで視界が自分の背後も見えていたのだろうか。

他にも思い浮かぶはずなのに、崩れ落ちていった冒険者を見て頭痛によるものとは違う吐き気が込みあがってくる。正体不明の感情に戸惑いつつ、吐き気をこらえる。

 

「……さて、次は誰だ?」

 

落ちてきた自分の頭を上手く受け止めたデュラハンは、何になかったかのように振る舞い、気楽に言っていた。

 




戦闘は早く終わらせてセクハラしたいです。
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