この素晴らしい占星術師に祝福を!   作:Dekoi

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生存報告もかねての投稿です。多忙であまり筆を取れず申し訳ありません。
投稿もしばらくは無理そうです。

それと今回もいつも通りの駄文です。あまりストーリー的にも進んでいないのでご注意ください。


第32話 雪解けの季節より

 春。

 

 今まで町やその周囲を覆っていた雪は溶け、冬という過酷な季節とその季節に生き延びている強靭な天敵から解放され、食物連鎖の下方にいたモンスターたちが冬眠から目覚める季節。それとともにモンスターによる被害から依頼が出され、冒険者稼業が活発になってくる季節。

 

 それは宿屋の従業員兼冒険者である俺も例外でなかった。いや、宿屋の方はいったん落ち着いている感じになっているか。デストロイヤー戦やバニル戦で報奨金を稼いだ奴はともかく、冬も開けてからはもう少し安い宿屋や馬小屋に帰っていった奴らがいるから少し落ち着いてきている。

 その代わりと言ってはあれだが、宿屋の客層にアクシズ教徒が少しずつ多くなっていってもいた。現時点では問題は起きていないが、できるだけ面倒ごとは起こさないでほしい。というか、なんでアクシズ教徒が急に泊まるようになったんだ?心当たりはさっぱりないだけに不気味だ。

 

 閑話休題。

 その代わりに冒険者稼業は段々と増えていっている。春は繁殖の季節でもあるからか、モンスターたちの活動は活発になってきている。このおかげでギルドは依頼の紙を貼りだす板を増やすほどだ。冒険者たちも良い依頼がないかと眼を見開いて探している。

 

 ……まあ、俺はいまだにどこかのパーティーに入れさせてもらって稼がさせていただいている日々が続いている。というのも、俺自身が入れさせてもらうパーティーをコロコロ変えるという事が気にいったことと、今更一つだけのパーティーに所属するほどでもないな、と思ったからだったりする。正直、今までやってきたことを無理に変えるよりかは、現状が落ち着いているならこのままでいいかという事でこうなっている。

 ついでに俺が元男だとばれてからは一部のパーティーからは誘われなくなったのもあるっちゃある。この街の人たちは基本的にいい人だらけだ。それでも多少の隔意というものは、考えていなくても、というのが人の性だ、仕方あるまい。それでもまだ誘ってくれる人たちはいるため、そこまで問題でもなかったのもあるだろう。

 

 とにかく、俺は無事、いつも通りの生活を送れている。そのことに間違いはないはずだ。

 

 

 

 ―――――――――――――――― 

 

 

 

 で、今日は以前からダクネスとめぐみんに誘われての冒険者の活動なはず、なんだが……

 集合場所、冒険者ギルドであっていたよな?時間、合っているよな?

 いつもならば遅くても10分くらいで来るはずなのだが、珍しく今日は一段と遅い。

 

 特にあの二人に関しては己の趣味や性癖のせいかは知らないが、しっかりと時間前に来て準備はしていたはず。

 なのに今日はそれが無いと……何か遅れるような事情でもあったのだろうか?

 

 準備に手間取っているくらいならいいが、冬から春と季節の変わり目だ、風邪だなんだはアクアが治してくれるだろう。しかし、それとは別に何かまたトラブルに巻き込まれているのか?

 

 どちらにせよ、一旦事情は聞きに行った方がいいだろう。それで今日の予定をどうするかは決めよう。

 

 めぐみんたちがなんとなく通りそうな道を辿りつつ、カズマ達の屋敷に向かおう。

 

 

 ~~~~~~~~~~~~ 

 

 

『直接向かわずとも、交信(コンタクト)を使用して呼び出せばよかったんじゃないか?』と気づいた時には目の前にはカズマ達の屋敷が目に入った。『ポラリス』を使って空中からの捜索であまり考えが浮かばなかったのは仕方がないにしても、ここまで思い出さなかった自分の記憶力を少し疑う。今度、スキルの事とか、疑問に思っていたあの道具についていくつか考えてみて、紙に書き留めておいた方がいいかもしれない。

 

 とりあえず今は、めぐみんたちに聞かなくては……。屋敷の門を少し大きめにノックしてみよう。太陽で分かりづらいが、部屋は明るいため誰かが屋敷にいるはずだ。もしアクアやカズマだけでも、めぐみんたちがどこに行ったかくらいは聞けるはずだ。

 

「……すみません、めぐみんとダクネスはここにいますか?」

 

 ………。

 

 ……………?

 

 ………………ノックをしても返事はない。聞こえていなかっただろうか。それなら、もう一回だな。

 

「……めぐみん、ダクネス、今日ギルドで集まる予定でしたが、何かありましたか?」

 

 ……うん、廊下に響く足音や近づいてくる話声のようなのは聞こえてこなかった。それにしては、部屋の明かりや人の気配はなんとなくだがあるような気はしてくるし……一体どうしたのだろうか?

 

 念のため屋敷の扉に触れてみたが、鍵が掛かっておらず、屋内からも賑やかな……いや、めぐみんとダクネスのいつもよく聞くような大きな叫び声が聞こえてくる。訂正、ダクネスの叫び声はどちらかというと嬌声に近いな。

 

 ……少なくともこの屋敷にいるようで何よりだ。にしても、約束を忘れて一体何をしているんだ?またアクア辺りが何かしたのか?それともウィズあたりで買い付けた道具で何かあったのだろうか?どちらにせよ不安であるが、ひとまず事情は窺わなければいけない。

 屋敷に入らせてもらう旨を言ってから上がらせてもらう。返事が返ってこないが、ノックの時で知っていたし無視して屋敷を歩く。

 

 まっすぐな廊下を進むたび、二人の声はだんだん大きくなってきている。声の出処はいつも集まることの多いリビングか。暖炉もあることだし、まだ寒く感じる今日ならそこに集まって暖を取っていてもおかしくないはず。

 

「……ちょっと、失礼しますね。めぐみんとダクネスはいますか?」

「あら、ユタカじゃない、わざわざ屋敷にまで来てどうしたの?」

 

 戸を開ければ、暖炉前のソファーからアクアの声と不思議そうな表情が窺えた。

 

「……めぐみんとダクネスと、今日は冒険者として働く約束をしていたのでギルドで待っていたのですが……」

「あら、二人が迷惑かけちゃったみたいでごめんね。ちょっと今立て込んでいて……」

 

 顔を軽く逸らして、申し訳なさそうにしているアクアの目線を追えば、そこには床に倒れこんでいるめぐみんとダクネスが、その近くには…………

 

 

 

 コタツ。

 

 

 

 ちょっと目にゴミが入って何かと勘違いしていたのかもしれない。目元を軽くこすってもう一度見てみる。

 

 そこにあったのは床に倒れこんでいるめぐみんとダクネスが、その近くには、まごうことなき、コタツと思われる何かが鎮座していた。

 

「……申し訳ありませんアクア、どうやら本来此処にあるはずのない物があるという幻覚が見えてしまっているようなので……どうにか解呪をお願いしてもよろしいでしょうか?」

「あなたがどんな幻覚を見ているかは分からないけど、少なくともあれは幻覚なんかじゃないわよ?暖めるための道具だから、何か危険があるって訳じゃないから大丈夫よ」

 

 違う、そうじゃない。なんで元いた世界にあった筈のコタツが、この世界に存在しているんだよ。ウィズの店で見たことはないし、お爺ちゃんたちに聞いてもそんな暖房器具はないって聞いていた筈だ。

 あれがあったのなら、宿屋での自室がどれだけ充実したことか……!毛布に包まれている状態もいいが、コタツの暖かさとはまた別なのだ。ハッキリ言って、羨ましい。

 

「ああ、あれね。なんかカズマとバニルってやつが協力して作成した道具らしいわよ。……あの悪魔が関わったなんて、腹立たしいわね、また浄化しに逝ってあげようかしら?」

 

 ……なるほど。カズマが現代生活での知識やアイディアを、バニルあたりが何らかの形でカバーしつつ作ったのだろう。それならばあれは特注品か何かなのだろう。

 

 ……それならば、俺も作って貰えばよかったな。来年の冬の時には作って貰えるように交渉しておこう。

 

 

 

 

 さて、そろそろ寝転んでいた二人から今日来れなかった理由を聞かねば。カズマの姿が見えないこととコタツから伸びた手でなんとなくは察しはしたが。

 

「……で、いったい何があったのですか?ギルドに来て内容でしたので伺ってみたのですが」

「……す、すみません、ちょっとアクアとカズマの説得に失敗しまして……引っ張り出そうとすると、容赦のない妨害が……」

「正確には、その中でごねているカズマが一番の理由ではあるがな。おかげで今までクエストをクリアしていくこともできなくてな」

 

 ふむ。

 それで来れなかったのなら仕方ない。どうせなら全員で行動した方が気は楽であるし、連携も取りやすいではあるからな。特に一発屋のめぐみんとタンク役だけのダクネスでは、連戦する可能性のあるクエストは難しいだろうし、何か厄介ごとがまたやってくることを警戒しているのかもしれない。

 

「……えと、ということは今日は冒険をしないってことでよろしいでしょうか?それなら帰って宿屋のお手伝いをしますが、というかしますので帰りますね」

「ああ、いそいそと帰ろうとしないで待ってください!少しでも、少しでもいいのでこのコタツに引きこもっているカズマの説得も手伝ってくださいよ!」

 

 いや、結構だ。コタツから顔すら出さずにいる奴を無理に引っ張ろうとしても、ただ面倒なのは考えなくても分かる。それがカズマであるならば、尚更だ。めぐみんたちの現状を見る限り、そうとしか思えない。あと、また厄介ごとに巻き込まれそうだし。

 

 だから俺の脚にしがみつくな!めぐみんの方が力強いんだから、離れようとするのも面倒なんだよ!

 

「ほら、そろそろ活動を再開しないと体も鈍ってしまうだろうし、活発になっているモンスターを退治するの冒険者の務めだ。そろそろ出てきてもいいんじゃないか?」

 

 いつの間にか起き上がっていたダクネスがコタツに語り掛けていた。……が、コタツの中からは何の反応も見られない。そのまましばらく待っていたが、ダクネスはゆっくりとコタツの布団をめくりながら、

 

「ほら、太陽も昇ってきて暖かくなってきたし、一緒に外に行こう―――「『フリーズ』!」―――きゃあああ!?」

 

 いつも通りの嬌声を上げていた。どうやらカズマが素早く脇とか首筋に『フリーズ』を掛けているらしい。なんでこういった碌でもないのは器用に行えるんだ。

 

「こんな感じで、コタツにこもりっきりで外に出ようとしないんです。今日こそはって思っていたのですが。なので、ほんの少しだけでもいいのです、カズマを冒険してくれるように説得してもらってもいいですか?……あの、ものすっごい険しそうな顔はやめてもらえませんか?」

「…………まあ、構いませんが、成功する自信はありませんので、失敗しても諦めてくださいね?」

 

 流石にこたつむりと化している奴を引っ張り出そうとしても、さっきのダクネスのようになるだけだし、どうするべきか……。まあ、とりあえず一回は正攻法で攻めてみるべきか。それで引っ張り出せれば御の字程度に試してみる。

 

「……カズマ、ちょっとだけお話したいので、近寄ってもいいですか?」

 

 とはいえ、近づきすぎてはさっきのダクネスのように反撃される恐れもあるから少し遠目に話しかける。

 ……特に反応は無し。聞いていないか、大丈夫という肯定によるための沈黙かは分からないが、問題はなさそうではある。ゆっくりと近寄って、コタツの前でしゃがみ込む。そして、そっとこたつの布団をめくり、カズマと目線を合わせる。めぐみんとの会話を聞かれていたのか、怪しさ満点という感じの視線が少し突き刺さる。が、そんなもので怯むようでは冒険者としてやっていけない。今回はスルーして話しかける。

 

「……ん、相変わらずお元気そうで何よりです。最近はギルドにも顔を出していなかったのでちょっと寂しかったり心配していましたが、さっきのも見れば元気そうなのが分かってよかったです」

 

 取りあえず最初の会話でいきなり誘おうとしても、気はよくはないはず。今は会話を続けてくれるように、ゆっくりと話しておこう。カズマもあまり話したくなさそうにしているが、大人しく会話は聞いてくれている。悪い手ではない筈だ。

 ただ一つ気になる点は、カズマの目線が俺とあまり交わらず、下をよく見ているような気がする。まあ、特に問題はなさそうではあるし、気にせず会話を続けよう。

 

「……まあ、さっき聞いていた通り、私はめぐみんからカズマを冒険してくれるよう頼まれました。かといって、いきなり冒険に行けなんてこと、私は言いたくはありません。今まで忙しかったんです、少しくらい休んでいても問題はないと思います」

 

 後ろからめぐみんとダクネスの焦ったような声が聞こえてくるが無視だ。無理に引っ張り出そうとするから抵抗されるのだ。少しずつ外に慣れさせていって、その後に冒険に連れだせばいいのに……そもそも、16,7歳の少年が借金だったり冤罪だったりでずっと駆け抜けてきたんだ。本当、翌何とかやっていけているのが不思議なくらいだ、俺個人としては少しくらい長い冬休みでもあげた方がいいとは思う。

 その一方でカズマは俺と一切目線を合わせずに下の方を見ているが、耳を傾けてくれてはいるだろうし、いいか。

 

「……ですが、あまり外に出ないのもちょっとどうかと思いますので、ギルドに行ってお酒を飲みつつ、友人たちと楽しく遊びませんか?私も、いくつか話したいことがありますので、一緒に行きませんか?」

 

 そう言って、少しだけ頬を緩ませて微笑む。もちろんこれで動いてくれるようならば、少しずつ外に慣れさせていって冒険できるようにしていけばいい。これで無理でも楔は打ち込めたんだ、いつかは冒険してくれるようになってくれればいい程度にすればいい。

 

 そもそもめぐみんから依頼されたのは、「ほんの少しでも冒険してくれる」ようにすること。別に今すぐ冒険しろっていうわけでも無いから約束は破っていない。やる気だけでも出してくれれば御の字だ。

 個人的にもカズマと久々に色々と話したいではあるし、そのついでに冒険の話題を混ぜていけば大丈夫のはずだ。どうせ今日は冒険者稼業の予定だったんだ、飲み会の予定に変更してもそこまで問題はないはずだ。

 

 ……ただ、これで釣れるとは全く思っていない。そもそも、なんでカズマがコタツから出たくないというのならば―――

 

「あー……すまないがユタカ、まだ外が寒くてここから出たくないから……」

「……まあ、わざわざ寒い外を歩くのも億劫ですからね」

 

 まあ、そうなるだろうな。コタツの魔法ともいえる暖かさは毛布に包まるのとは違った心地よさだ。そこから抜け出そうとするのは難しいのは分かっている。

 

 だからこそ、だ。それならこっちの案をまた妥協すればいいだけの話。

 

「……それでしたら、このコタツで小さな飲み会でもします?あいにくこのコタツでは一緒に入る人も限られているはずでしょうし、参加するのは私くらいですが、いかがでしょうか?もちろん今回の宴会は私が誘ったんですから、ご飯とかの費用は考えなくてもいいですからね……まあ、懐は少し心許ないのであまり豪華なのは無理ですが」

「本当!?それだったら、シュワシュワもネロイドもお願いしてもらってもいい!」

 

 ……なんか、ソファーに寝そべっていたアクアから声が聞こえてきたがいいだろう。今回はアクアにも協力してもらって、カズマを説得できるようにしてもらおう。お金もあんまりないが、冒険者をやって稼いだお金をつぎ込めば何とかなるはずだ。ただし今言ったような安い酒だけな。

 ついでに自分もコタツのぬくぬくとした暖かさに包まれたいって打算もあるが……それでもこちらはできる限りの譲歩はしたんだと思ってくれたのか、カズマも渋々と頷いてくれた。

 

「ええー……今日こそは、我が爆裂魔法を放てると思ってたのですが……」

「私もいい加減トレーニングだけでは刺激が足りないのだが……これは新手の放置プレイと考えればいいのか?」

「……二人とも、カズマも今まで頑張ってきたんですからもう少しお手柔らかにお願いします」

 

 流石に休んでいる人に今すぐ働けなんて言ってもやる気が出るとは思えないし、今のように反発される可能性だってあるのだ。もう少しゆっくりとでも問題はないはずだろう。

 

「……というか、それでしたらお二人で他のパーティーに混ざりつつ冒険すればいいのでは?」

 

 おい、目を逸らすな、顔を背けるな。こっちをちゃんと見ろ。

 

 え、もうお断りされた?いや、それだったら自重くらい……無理だな、うん。

 

 

 

 

 ……とにかく、その後はダクネスに荷物を持ってもらいつつもカズマの屋敷、正確にはコタツで宴会をした。カズマに冒険活動の近況を話したり、ダクネスにパーティーに入らないことで心配を掛けてしまったり、アクアが酔って宴会芸をして水浸しになったり、めぐみんが騒がしい中をひたすらご飯を食べていたりと、いつもギルドでやっているような宴会になった。

 カズマも仏頂面からは少し柔らかい表情に……いや、あれはどっちかというと床を水浸しにしたアクアあたりに怒っている……のか?

 とにかく、宴会中では酔っていたとはいえ、笑顔になって俺の冒険話を聞いてくれてもいたし、良いスタートを切れたと思う。明日は今日よりも一緒に冒険してくれるようになっている、もしくは冒険に前向きになってくれればいいな。

 

 

 

 ――――――――――――――――― 

 

 

 

 翌日、宿屋に直接来ためぐみんの案内で屋敷に招待された。

 そこにいたのはコタツの上に料理とお酒を置いて、寝たままの姿勢で食べているだらしないカズマの姿があった。……なんか、昨日よりもひどくなっていないか?

 

 背中からふたりほどの視線が突き刺さるような気がするが、一つだけ言わせてほしい。

 

「……えっと、まあ、まだ雪は残っていますし、冒険はもう少し待っててもいいのでは……?」

 

 この後、めぐみんとダクネスの冒険に滅茶苦茶付き合った。……人が息を荒げているのに、カエルだらけの草原を突っ切るのは切にやめて欲しい。おかげでまたべとべとになったんだけど。ただでさえ風呂とか入りにくい状況にいるってのに。

 

 

 

 

 




もしかしたら宴会中にあったかもしれない会話

「ところでユタカは気づいていました?」
「……何がですか?」
「あの説得の時、カズマはユタカの下着、じろじろと見てましたよ」
「…………あの、元男と分かっているのなら別に見ても得はないのでは?」
「それはそれ、これはこれかもしれませんよ。それに、ユタカはただでさえ無防備なんですから事情を知らない人に付け込まれるかもしれませんよ」
「……大丈夫です、一応は冒険者ですからそう簡単にはやられませんよ」
「いえ、私が言いたいのはそういう事じゃなくてですね……」
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