BanG Dream! 〜I Should Have Known Better〜 作:チバ
走っていった戸山を見送り、俺は蔵に戻っていた。
蔵には暗い雰囲気を醸し出し、楽器には手をつけてはいたが、戸山への不安ゆえか、殆ど弾いてなさそうだった。
「ど、どうでした?」
花園が慌てた顔で聞いてくる。よほど心配だったんだろうな。
「大丈夫だ。あいつなら沙綾を連れてこれる」
「さ、さあや…?」
「む、その知っているかのような口ぶり」
「…委員長、なんか私たちに話してないことない?」
「…あ」
3人からの追求に思い出す。
そういえば、この子たちにもまだ何も言ってなかった。
「あー…要約するとだな」
かくかくしかじか。
そう言って済ませたかったが、さすがにそんなのが通じるはずがないので、素直に話した。
俺が沙綾とバンドを組んでいたこと。沙綾がなぜバンドを組まないのかを。
「なるほどね…」
「そんな事情が…」
「やっぱり、あの笑顔の裏にはそんな事が隠されてたのか」
三人の反応は、最初は戸惑いや同情だった。
しかし、牛込と花園は察していたかのような口ぶりだ。
「一度歌を拒んだ…なんだか、かすみんにそっくりね」
市ヶ谷がつぶやく。
そういえばそうだ。戸山も一度、歌を拒絶し、こうして市ヶ谷に会うまで昔の呪縛から逃げ続けていた。
その点を考えると、今の沙綾と昔の戸山は似ている。
「…そうね。かすみんなら、沙綾を説得できるかもね。同じ境遇に立たされた同士なら尚更」
「ああ、そうだと信じたいな」
「何を不安そうにしている委員長。あなたがシャキッとしていなければ、師匠も説得に成功できないぞ」
「ほんとっすよ!かすみん先輩のためにも、委員長にはもっとしっかりしておかないと!」
牛込と花園が発破をかけてきた。
ああ、そうだ。俺があいつを信じないでどうするんだ。
「ありがとう」
「そうねー。それが想い人なら尚更…かな?」
「ああ、そうだ……は?待てなんて言った?」
「想い人なら尚更」
……何を言っているんだこの子は。
思考が追いつかない。は、へ?どう言う事だ?
「まさかバレてないとでも思ってたの?委員長、隙あらばかすみんのことずっと見てて…」
「これで気づかれてないと思っていたのか…なんともまあ、お花畑な脳内だ」
「いや、そこは委員長の想いに気づかないかすみん先輩もかすみん先輩ですよ」
「待て待て待て待て!何を勝手に話を進めてる!?」
「はーっ…。つまり…」
市ヶ谷の深いため息から、詰め寄って憎たらしそうな顔と声で言う。
「委員長、かすみんのこと好きでしょ?もちろんLOVE方面で」
「……」
沈黙。ここは沈黙だ。黙秘の権利というのがこちらにはある。
「好きじゃない?」
「いやっ!そんな…ことは…」
あっさりと黙秘の権利は打ち破られた。ああ、俺って軽くて薄い男だな。
「もうバレてるから、無理に隠さない方がそっちのためだよ?いや、むしろもう認めてくれ」
「見せつけられてるこっちの身にもなってくださいよ…」
「ネットに流すぞ!」
「ネットに流すのはマジで勘弁してください」
牛込からの脅迫には即土下座だ。
今の時代、一言でもネットに載せられれば即拡散で俺と戸山の人生はお陀仏だ。
つーか、忍者がネットって色々とメタくないか?
「ま、その件に関してはかすみんの方も……」
「…?方も…なんだよ?」
「いや、その事に関しては私たちは口を挟むべきじゃないか。挟まない方が面白そうだし」
「?」
いまいちよくわからないが、俺の公開処刑はどうやら終わったらしい。
「まあそれはいいとして。今は待つことしかできないのね。私たち」
「それが我らの役目というもの。ならばそれを存分に果たすまで」
「それはそうじゃないですか?だって、自分たちは楽器隊ですよ?楽器隊は、待つ事が仕事なんです」
二人の愚痴に、花園はギターを触りながら言う。
「ボーカルっていうのは、自分たちより前に出て、みんなを説得するんです。だから、いつも自分たち楽器隊はボーカルを待つんです。
花園の言葉に、俺を含めた三人は頷いた。
そうだ、待っているんだ。俺たちが、戸山の帰る場所なんだ。
「…そうね。なら、そんなかすみんを驚かせるためにも、私たちは練習しなきゃ」
「そうっすよ!作曲の方もしっかりとやらないと!」
「じゃあ、りみはその間にお菓子を…」
「太るぞ」
「うぐっ!委員長が女の子に言っちゃいけないこと言った!」
「だったら練習しろよ」
そんな俺と牛込のやり取りを見て、市ヶ谷と花園は笑う。その笑いは、蔵の中でこだましていた。
なあ、戸山。お前は今何をしているんだ?曲を作っているのか、それとも沙綾を説得しているのか?
…どちらかはわからないが、お前の帰ってくる場所ならここにある。
だから、戻ってくるときはいい曲を作ってきてくれよな。そして、沙綾も連れてきて…。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
それからずっと待った。
もう夕方ぐらいになっていたが、ついに俺たちが待っていた人物は帰ってきた。
蔵の中に転がり込むかのように入ってきたのは、正真正銘の戸山香澄だ。
「みんな…!」
「かすみん…」
「師匠!」
「先輩!」
と、そこで俺は気づいた。
戸山が何か紙を持っている事に。全力疾走で走ってきたからか、少しくしゃくしゃになっている。
「それは?」
「…?これって…あーっ!くしゃくしゃに…」
俺の指差した方を見るや否や、驚きと落胆の両方が篭った声をあげる。が、すぐに立ち直り、紙を見せて声をあげた。
「みんな!私、曲を作ってきたの!」
「曲…」
「そう、だから早くあわせよう!」
周りの反応に反して、戸山はますますヒートアップしているようだ。
「沙綾ちゃんに言ったの、この蔵に来てって!」
「来るって…」
「沙綾ちゃんのためにも!今あわせよう!」
「かすみん……」
そんな戸山の雄弁かつ迫力あるスピーチに、しかし聞いてた三人の反応は、
「来ないでしょ」
「来るわけないだろう」
「すいません先輩、さすがにカバーしきれないっす…」
「えええええ!?」
予想に反して冷たいものだった。
「ご、後藤くんは!?」
戸山からの必死な呼び掛けに、しかし俺も話を聞いてはさすがにYES!とは言えない。
「の、ノーコメントで…」
「あれー!?」
ここで変に肯定しても、意味はない。だって沙綾が来ないと言ったのに、曲完成するから来てね!という無茶振りをしてきたのだ。それは来る可能性はないだろう。
というか考えてみれば、沙綾は
「まあでも」
と、そこで市ヶ谷が口を開く。
その顔は、先ほどの台詞とは正反対にどこか納得したかのようだった。
「いいんじゃない?じっくり曲を仕上げて、それで人様に見せれるぐらいになったら、また私たちから会いに行こうよ」
その市ヶ谷の言葉には、戸山に対する信頼があった。
その言葉を聞いた戸山は、笑顔になる。
「……うん、そうだね。じゃあみんなやろう!」
「みんなやろう!じゃないわよ。第一、蔵に来てって…そんなの女子高生の会話じゃないし」
「ベンケー殿、のそのそしていていいのか。うちは今、Aメロのベースパターンを思いついたぞ」
「ほ、ほんと?」
すると、花園がギターを弾きながら、ララララーと歌っている、
「この曲、ホントにいい曲っすね。Aメロを追いかけるコーラス入れていいですか?」
「あ、イントロはピアノからか。じゃあじっくりやらないと時間なくなっちゃうわ」
そうして、各々が各パートの演奏を考え、時にアレンジを提案し、真の音に近づけ、創りあげていく。
俺も彼女たちから聞かれれば何か提案をした。
一時間、二時間、いやそれ以上はたっただろうか。
音楽理論なんて誰も知らない。手癖のパターンそれほどなかった。そのため、それはまだ拙く、単純な音楽であった。
Yes! BanG_Dream!は市ヶ谷の親父さんが最初の方を、花園もそこからの続きを知っていたので、比較的短期間で作れたが、この曲は一から作ったのだ。もしかしたら、何週間ではなく、何ヶ月もかかるのかもしれない。
しかし、最初の形はだいぶできてきた。まあ全体で言えばモヤモヤで曖昧な線をつなげて出来た形のような感じあったが、最初の方はだいぶ合わせれるようになってきていた。
俺は完全なる聞き分け役で、それぞれの音に不備がないかを指摘する役になっていた。
「ねえ、もう一回、最初から合わせてみようよ!」
「そうね、いこう」
「了解しました」
「行くよー。ワン、ツー、スリー、フォー」
戸山がカウントを数え、そな曲が始まる。
四人は悩み、試行錯誤を繰り返し、しかし笑顔であった。この作業は苦ではない。むしろ楽しいぐらいだ。演奏、歌声、雰囲気からはそう感じ取れることができた。
今はまだ、遥か遠くにあるのだろう。
しかし戸山は、蔵パは、ひとつの気持ちを掲げ、ずっと進もうと心に誓っていた。
その進行は止めることはできない。誰にもだ。
だからもう離さない。ずっと離したくない。
––––––わたしたちの″STAR BEAT!″
それが、蔵パの出した答えであり、真理だった。
心の鼓動は、止まらない。
と、そこで楽器の音ともにバタバタ、という騒がしい音が響いた。
その音に違和感を感じたメンバーは演奏を止め、耳をすます。
すると、部屋の扉が強く開けられた。
「ちょっと待って!」
不意に強く音を立てて開けられた扉の音に、メンバーはビクッと体を震わせて視線を扉に集中させる。
「そんなドラムのいないロックは認めない!」
残響の中で、沙綾が叫んでいた。
「…あれ?みんな、どうしたのー?」
派手な登場の割に薄い反応に、沙綾はその場のメンバーに聞く。
「そう言って入ってくれば、よかったんじゃなかったっけ?」
「…あー…まあ…その合言葉?みたいなのはいいとして…」
市ヶ谷が複雑そうな顔で沙綾を見る。
「ひじょーに申し上げにくいんだけど……下、見て」
「下?」
市ヶ谷に言われるがままに沙綾は下を向く。すると、沙綾の足元には俺がいた。
「……敦司、もしかして女の子に踏まれて興奮するっていう性癖あった?」
「…なわけねぇだろ。つーか早くどけ、さすがに重い」
完全に事故だろこれ。座る場所考えなかった俺も俺だが、人様の部屋にドタバタ走って入ってくる沙綾も沙綾だろ。
「さすがに女の子に重いはないんじゃないかなー?」
「さすがに女の子がドタバタして部屋に入ってくるのはないんじゃないかなー?」
よっこいせ、と言いそうなぐらいの仕草で降りると、沙綾は軽口を叩くので、俺は裏声で皮肉を返してやった。
「まあいいや。で、この音のことなんだけど…」
「…もういいわ……」
しばらく沙綾とこういうやり取りをしてなかったので、今回は見逃すことにしよう。いつまでも文句を垂れ流すのもいけ好かんし。
「……沙綾ちゃん、なんで…どうしてここに…」
「ん?この蔵の場所のこと?知ってるよ、前からね。香澄ちゃん机の上に書いてくれたでしょ。で、どんなところなのかなーって、その星を辿って探したの」
楽しそうに沙綾は言う。
「ここには、蔵から出ない色白の王様が住んでいて、今みたいにバーン、って扉が開いて変なニンジャが入ってきて、自分たちの曲を弾く謎の美少女も仲間に加わって、自分たちを指導してくれるイケメン委員長を連れてきた。そんなみんなの物語を、私はずっと読んできたから––––」
一呼吸置き、沙綾は笑顔で言った。
「今度は、その″物語″に、私も加わらせて!謎の三刀流ドラマー現る!みたいに!」
沙綾のその言葉に、戸山は泣きそうになっていた。
「…詳しいことは敦司から聞いてると思うけど」と前置きをし、
「私は昔バンドを組んでたの。楽しかったよ。本当に、みんなで夢を追いかけて、みんなで同じ夢を見てた。けど、ある大切な日に、お父さんが倒れちゃって…それで、私はお父さんのもとに向かった。みんなは駅で待ってて、来るはずのない私を待っててくれた。…私が、みんなの夢を壊したの」
下を向き、しかし涙は流さずに語る。
「責任を感じて、私はそのバンドをやめた。みんな引き止めてくれたし、私のせいじゃないって言ってくれた。でも、もうバンドはやれない…そう思って、私はみんなの手を振りほどいて逃げて行った。怖くなって、またお父さんが倒れるんじゃないか、また私はみんなの夢を壊してしまうんじゃないか…その恐怖心が、その時の私に勝っていたの」
俺の顔を見て、そして蔵パのメンバーの顔を見渡して、沙綾は一呼吸置いて語る。
「でも、私驚いちゃったの。香澄ちゃんたちがライブをやって、私のところにまで来て…本当に、嬉しかった。…もちろん、二日に一度のペースで来てくれてた敦司にもね」
最後の一言は俺に向けてだ。
市ヶ谷と牛込から若干引かれたよう顔をされたが、きっと気のせいだ。
「敦司からの言葉と、香澄ちゃんが描いた歌詞を見て、決心したんだ。逃げてばっかじゃダメだって。香澄ちゃんは進んでいるのに、私は止まっていていいのか、って…」
沙綾はすうっ、と息を吸って、戸山を見る。
「お父さんも背中を押してくれた。香澄ちゃんたちも手を差し伸ばしてくれてる。ならあとは、私がその手をつかむだけ…」
沙綾は決心したような顔と声で、声をあげる。
「私、すっごくバンドがやりたくなってきちゃった。香澄ちゃんにハートを撃ち抜かれちゃったみたい。みんなと一緒なら、私はもう一度、始めれる気がする!」
そして沙綾は手を出す。
「私をこのバンドに入れて!みんなと一緒に、夢を撃ち抜きたいの!」
その手を、戸山は強く握りしめた。市ヶ谷、牛込、花園の三人もその手を重ねて、沙綾を引っ張った。
「もちろんだよ、沙綾ちゃん!」
「やるっす!ゼッタイにやるっす!沙綾センパイ、よろしくお願いします!」
「む、リズム隊の相棒となるということか。長い付き合いになりそうだ」
「ぜひ一緒にやりましょう、沙綾ちゃん」
それからしばらく笑い合っていたメンバーを、俺はずっと眺めていた。
すると、沙綾は俺の方を向いて、涙を浮かべながら口パクで言った。
––––––ありがとう!
「…なーにがありがとう、だ」
その光景に、俺も涙を浮かべる。
「俺はお前の笑える姿が見れれば、それでいいんだよ」
俺は、誰にも聞こえないぐらいの声でつぶやいた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
それから、沙綾加入記念として、Yes! BanG_Dream!を合わせることになった。
最初は弾けるのか、と思ったが、どうやらあの祭りの音を録音してずっと練習していたらしい。
ドラムがないのでどうするのかと思ったら、沙綾は担いできたという縦長のリュックから、ペダルとスティックを取り出す。
「お前、持ってきたのかよ…」
「もちろん!」
すると、沙綾はどこどこどこどこ…と重い音を鳴らす。
「ツインペダル…だと!?」
「す、すごい…」
牛込と戸山が驚きの声をあげる。
たしかに、数ヶ月のブランクでこれだけの演奏技術は驚きだ。
「よし、準備完了!いつでもどうぞ!」
「じゃあ、いっちゃおうか!一緒に
戸山がそう叫ぶと、沙綾がハイカットでカウントを刻む。
–––––さあ、飛びだそう!
始まった。そのとき、本当に始まった。
いや、物語そのものは始まっていたのかもしれない。しかし、五人の…このバンドの物語は、今ようやく始まった。
この瞬間、Yes! BanG_Dream!という曲は初めて完成した。
沙綾の圧倒的な演奏技術、市ヶ谷による多彩な音、牛込による荒々しい低音、花園の攻撃的なギターサウンド、そして、戸山による皆んなに届ける綺麗でストレートな歌声。
全てが揃った。完成だ。
これが、Yes! BanG_Dream!の完成形なのだ。
誰がなんと言おうと、これが全てだ。
この曲が。
このメンバーが。
このバンドなら、どこへだって行ける。雲を突き抜けて、宇宙へ、それこそ天国まで行けるかもしれない。
限界なんて見えない。いや見えるはずなんてない。
なぜなら、今、彼女たちが奏でているのは、無敵で最強の
BanG! Dream!
夢を打ち抜け!
BanG! Dream!
余韻を残し、演奏は終わった。
しかし、物足りないというように、メンバーは再び演奏を始める。
演奏できるのはYes! BanG_Dream!だけだというのに、沙綾は遅れず、戸惑わずに演奏を始めた。
–––––幾多もの夢を数えても 聞こえないふりを続けてきた
戸山は歌い出す。
この曲は完成していないか。やや拙く荒々しいが、しかし誰にでも伝えれる。
そして、その音は完成していた。
その時、その音は完成した、
沙綾のドラムが入ったからか?
いいや違う。
星になったからだ。
この曲を歌うのなら、星になるのだ。
五人が鼓動を打ち、感じあい、音に出すことで星になれる。
それこそが、STAR BEATなのだ。
演奏は終わり、五人は笑い合ってお互いを見る。
まず切り出したのは、戸山だった。
「ねぇ、私、バンド名思いついちゃった!」
その戸山の声に、沙綾も反応する。
「え、ホント?私も!」
戸山と沙綾は目を合わせて喜び合う。
「ほほう、一応、聞いてみようか」
「なんすか!知りたいっす!」
「二人とも同じだったら、凄いわね」
「いや––––」
同じだ。
きっと同じだ。
そして、俺も何んだか思い浮かんだ。それが二人と同じものかはわからないが、なんとなく同じなんじゃないかと思った。
「「せーのっ」」
頷き合った二人は、声を合わせる。
「Poppin' Party–––––!」
Poppin' Party––––弾けるパーティ。
まさにこの五人を表したかのようなバンド名だ。
「いいっすね!元気で可愛い感じが素敵っす!」
「ポッピンパーティー…ポピパって略せるのがいいわね」
「美味しそうでいいな。採用!」
七月五日。
その日、Poppin' Partyは生まれた。
「ねぇ、お客さんに挨拶しましょうよ!」
「いいわね、それ」
「そうだな。ほれ、相棒もこちらへ!」
「お客さん?なになに?」
「いくよ、みんな!」
俺は、そこに転がっていたカメラを手に取り、電源をつける。つくか不安だったが、どうやらマメに充電をしているようで、ついてくれた。
「せーのっ!」
真ん中に立った戸山が声をあげた。
「わたしたち、Poppin' Partyです!」
五人が同時に声を上げ、それぞれポーズを決めた。
その瞬間に俺は、シャッターを押した。
カシャリ、と音が響き、フラッシュの光が五人を当てる。
「ちょっと委員長、何撮ってんの!ていうかそれめっちゃ高いやつ!」
「え、マジで!?ならそんな物そこらへんに転がして置くなよ!」
「転がしているということは、いらないということでいいのだな、ベンケー殿!?」
「ていうかかすみん先輩、今のポーズ…っくくく…っ!」
「え、何かおかしかった?」
「あれ、女子高生がとるポーズじゃないよ、香澄ちゃん」
これが、Poppin' Partyの誕生が宣言された瞬間である。
このガールズバンドがどんな活動をし、どんな事をするのからまだわからない。
しかし、きっと。きっとの話だが…彼女たちは世界に向けて、夢を撃ち抜いていくのだろう。
7000超えたぜ…試作品を含めても最高記録だ。
さて、ついにガルパ配信されましたね。私はさっそくガルパ廃人と化しております。
というかガルパ配信開始からUA数とお気に入りが増えてるんですが…恐ろしやガルパ効果。そして読んでくれている方々ありがとうございます。
とりあえず原作本編はこの辺で終わりです。
これからはちょいちょいオリジナルというか、小説版における文化祭編までを短いですがオリジナルで描いていこうかと思います。
では、長くなりましたがここら辺で失礼します〜。